ハマり過ぎ注意!ハーレー乗りがこだわりたいジーンズの世界

汚れてもカッコいい味わいになったり、リペットやポケットの位置、さらには強度や耐久性も気になります。

さらには、バイクに股がったときの裾の丈など細部にまでこだわれる楽しさがあります。

ハマり過ぎ注意!ジーンズの歴史や専門用語から裏技まで、ハーレー乗り必見のデニムの世界へご案内します。

1. バイク乗りが知っておいきたいデニムの基礎知識

1-1. 知られざるデニムのルーツとは?

もともとは、労働者のための衣服としてヨーロッパで利用されていました。今でこそ、デニム=コットン素材が当たり前ですが、

起源をたどるとじつはウール素材だったようです。デニムの語源は、南フランスの 『ニーム』 という街からはじまります。

この地域では紡績産業が盛んでとくにサージ生地の産地でもありました。ここで生まれる生地は高品質でありながらも作業着として、汚れてもいいように羽織る服として利用されていたそうです。

現地フランスではこう呼ばれていました「セルジュ・ドゥ・ニーム(serge de Nîmes)」

ニーム産のセルジュ(サージ生地)という意味になります。のちに、”セルジュ”が省かれデニムという言葉だけが残っています。デニム、のほかに『ジーンズ』という呼び名がありますがこれは、イタリアのジェノバが語源となっています。

ジェノバをフランス語で言うと「Gêne(ジェーヌ)」

これが英語になると、「Jean」となり裾が2つあるから複数形になって「Jeans」と呼ばれています。

一説ではジェノバの船乗りが「汚れが気にならない服」としてヨーロッパ中に広めたとも言われています。

いずれにしても、発祥はヨーロッパで「汚れてもいい」がコンセプトです。

その後、ヨーロッパから海をわたりアメリカでイノベーションがすごい起こります。

1-2. Levi’s(リーバイス)の歴史

ドイツからアメリカに移民した生地商人リーバイ・ストラウスとユダヤ移民で仕立て屋のヤコブ・デイビス。この二人によって生み出されたのが『Levi’s(リーバイス)』です。

当時のアメリカはゴールドラッシュ。タフな労働環境では衣服はすぐにボロボロになってしまいます。「絶対に破れないズボン」をコンセプトに制作し、たまたま作業場にあったリペットをポケットにうちこみ頑丈なワークパンツとして爆発的なヒット商品となりました。耐久性を追求することから生まれたデニム生地ですからバイク乗りには完ぺきすぎる生地なのです。

1-3. いまさら聞けない!ジーンズ・デニム用語集

ちょっとした専門用語を知るだけでも、楽しくなります。デニム好きが覚えておきたい用語だけをピックアップしました。

【オンス】

1平方ヤード(約90cmu四方)あたりの生地の重量を示す単位で厚さの目安になります。

  • 1オンス=28.34g
  • 21オンス=595.14g

一般的なデニムは、14オンス=約370g

【セルビッチ(通称『赤ミミ』)】

旧式の力織機(りきしょっき)、たとえばシャトル織機で織られた生地端にほつれ止めされているデニム生地のこと。

このほつれ止めが施された部分に、赤いラインの入っていて通称『赤ミミ』と呼ばれる。生産効率が悪く、大量生産に不向き。一方で、希少価値がある。

【シャトル織機】

セルビッチを織る機械。現在ではあまり存在しない旧式マシーン。1時間で5メール、つまりジーンズ二本分しか織れない。よって希少価値がある。

【リベット】

ポケットの端など力のかかりやすい部分に補強として打込む金具。厳密に言えば、リベットは裏地にあるもので、表に出ている物はリベット・バー(rivet burr)と呼ぶ。YKKが世界一のラインナップを取り揃える。

【ワン・ウオッシュ】

一度洗って、ある程度縮ませたもの。未洗濯でのり付けされた状態のデニムは洗うとかなり縮む。つまりサイズ選びがむずかしい。それを解決したもの。

【ケブラー】

アメリカのデュポン社が開発した高機能繊維。警察の防弾ベストに使用されている。同じ重さの鋼鉄の5倍の強度。とは言え、摩擦や大きな負荷によって破れることもある。

【インディゴ】

藍色の染料。天然のものは熱帯植物のコマツナギ属から得られる。

2. バイク乗りが履きたいデニムはコレだ!

2-1. 強度抜群!『ダブルニー』デニム

ジーンズを履いていてもっとも破れやすい場所はヒザ部分です。そこでヒザ部分を補強するための
デザインとして生まれたのが『ダブルニー』です。

ニー(knee)とは、英語でヒザを意味します。もともとは作業用のオーバーオールに用いられていました。

バイク・メカニックは特にヒザを地面につけて作業するのが仕事なのでとくにヒザ部が頑丈でなければ話になりません。ツーリングに行ったり、マシーンをいじったりタフに動き回る現代のライダーにもぴったりの機能性を兼ね備えるワークパンツこそ、『ダブルニー』なのです。

2-2.  ダブルニーデニム、オススメブランド

『児島ジーンズ』

ケブラー繊維が織り込まれた超タフなデニム。ダブルニーでありながら13オンスの厚さなので快適な履き心地。

『トロフィークロージング』のジーンズ

ヘヴィーウェイトのハリと柔らかさ、適度なゆとり、ノスタルジックなハンドメイド感が特徴です。

ヘビーでタフなジーンズで知られる『アイアンハート』

ヘビーオンスが人気のアイアンハートですがあえて12オンスのオーバーオールをピックアップしてみました。整備やメンテナンスも楽しめる一着です。

細身のシルエットが美しい『ウエストライド』のジーンズ

細身のライディングに適したデザイン。ダブルニーに施されたダイヤモンドステッチがバックポケットにも。バイク乗りに特化したモーターサイクルデニムは大ヒットした。

3. デニムの裏ワザ

3-1. 試着前にジャストサイズを見抜け!クイック・フィッティングとは?

体の法則をつかったクイック・フィッティング術があります。

フィッティングをするときにはウェスト周りが合う物を選びたいですよね?ぴったりくるものを探すために何着も試着室に持ち込んでいませんか?

あなたのウェストにぴったりのサイズを素早くピックアップする方法を伝授します。

  1.  デニムのウェストの左右を指でつまみ
  2.  あなたの首に巻き付け
  3.  ちょっと重なるくらいであれば合格

もし、首の後ろで届かない場合は小さすぎ、大きく重なったりする場合は大きすぎです。

「嘘だ〜」と思ったあなたも思いのほか一致するので驚くと思います。ぜひ一度やってみてください。

3-2. ジーンズをてっとり早く色落ちさせる3つの裏ワザ

色落ちもまたデニムの楽しみの一つですよね。自分のオリジナルになっていく感じや色落ちの濃淡に心惹かれます。さっそく色落ちの3つのワザを紹介します。

①ジーンズの色落とし①座ってシワをこする

バイクに乗っている間はずっとシワができてる状態です。信号待ちなどグローブをはめている手でこすれば色落ちを進めることができます。

②ジーンズの色落とし②スソはちょっと長めにカット

長めのカットによりたるみが生まれシワが多くできるようになります。表情もより豊かになり味わい深く成長してくれます。長過ぎず、短すぎず。バイクにまたがった状態でちょうどいいサイズにあわせるのもよいでしょう。

③ジーンズの色落とし③吊るして保管

たたんで置いておくのはもったいないです。せっかくなら、脱いでいる間もシワ作りに専念します。

吊るしておけばデニムがシワを覚えやすくなります。ベルトループにハンガーを引っかけ吊るしておくだけです。あなたが寝ている間も色あせを成長させることができます。

3-3. バイクにのったときに、かっこよく見えるジーンズの丈採寸

最後に、忘れてはならない採寸箇所があります。それはスソです。気合いの入っているお店ではハーレーが店内に設置されていて股がった状態で採寸してくれます。

股がった時には当然スソが上がるので

短めにするとスネが丸見えでカッコがつかないケースも多々あります。股がってちょうどいい採寸をしてみましょう。

まとめ

万が一の転倒などをがんがえてしまうため、厚めのジーンズが安心感を与えてくれます。ダブルニーや、ケブラー素材、オンスの数値が高いものなど、ライダー目線でつくられたジーンズが数多く存在しています。

オリジナルの色落ち具合や、リベットの種類や位置、生地が織られた機械まで背後にあるストーリーを
知れば知るほど奥深い表情や味を楽しむことができます。