雨の日でも楽しくツーリング!失敗しないレインウェアの選び方

ハーレー乗りにとって避けられないのが雨の中の走行。「雨の日は乗らないよ」と決めている人も、ちょっと遠出をすれば、いつどこで降られるかわかりません。「めんどくさい」「ダサいカッパを着るより濡れたまま走る方がカッコいい」という人もいるようですが、視界が悪化し道路が滑りやすくなる上に、雨で体温・体力を奪われるのはとても危険です。

最近では街中でも普通に羽織れるようなスタイリッシュなレインウェアも豊富なってきました。雨の日も走りたくなるレインウェアを見つけて雨対策を万全に整えましょう!

1. 浸水を防ぎ、湿気を逃す!レインウェアの選び方

1-1. 防水性

『防水性』とは、生地が雨などの水分の侵入を防ぐ性質のことです。「防水性能」は、レインウェアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられるかを表す「耐水圧」で示されます。

例えば、耐水圧10,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に10,000mm(10m)までの高さに入れた水の圧力に耐えられる、ということになります。(JIS規格)

一般的な耐水圧の目安は、下記のようになります。

  • 20,000mm — 嵐
  • 10,000mm — 大雨
  • 2,000mm — 中雨
  • 300mm — 小雨

一般的なナイロン傘の耐水圧は、200~500mm程度ですが、レインウェアとなると、

体重75kgの人が濡れた場所に座った時の臀部への圧力は、約2,000mm
濡れた場所へ膝まずいている時の膝への圧力は、約11,000mm

と、一部に強い圧力が加わりますので、けた違いの耐水圧が必要になります。

そうなると、防水性は20,000mm以上のものを選びたいところです。

1-2. 撥水(はっすい)性

『撥水性』とは、生地表面が水を弾く性質のことです。撥水性が高いと生地の上で水滴がコロコロと転がり、生地が濡れるのを防ぎます。生地自体に加工、あるいは生地表面に撥水剤を塗布して疎水性を持たせます。

防水性さえあれば体は濡れませんが、撥水性がないと別の問題が起こります。

撥水機能がない、もしくは低下してしまったウェアは、内部に防水層があるため体は濡らしませんが、防水層の外側の層が水を含むので、バイクを降りて歩くときや脱ぐときに大量の水がしたたり落ち、そのまま屋内に入ると周囲に大迷惑をかけることになります。

しっかりと撥水するウェアを選びましょう。

1-3. 透湿性

汗をレインウェアの外へ出し、ムレないようにする能力は『透湿度』で表されます。つまり、透湿性とは生地が雨を防ぎながらも、体から出る汗は外に逃がす性質のことを指します。単純にレインウェア全体を防水素材で覆うと、内側からの汗がこもりムレてしまいます。ムレを解消するには透湿性もぜひプラスしたいところです。

「透湿度」とは、生地1㎡あたり、24時間で何gの水蒸気状態の汗を外に出すかを示した数値です。例えば、透湿度20,000g/m2/24hであれば、24時間で1平方メートルあたり、20kgの水蒸気の汗を外に出す能力があるということになります。

一般的な発汗量の目安は、下記のようになります。

  • 大人安静時で1時間あたり約50g(24時間換算だと1.2kg)
  • 軽い運動で1時間あたり約500g(24時間換算だと12kg)
  • ランニング等の激しい運動で1時間あたり約1,000g(24時間換算だと24kg)

(※体質や季節によって異なります。)

「耐水圧」「透湿度」ともに、レインウェアに表示されている数値は初期の透湿度です。残念ながら汚れ、洗濯、摩擦などによって機能は少しづつ低下します。こまめにメンテナンスするか、わりきって2~3年おきに買い替える、などの対策が必要です。

2. ハーレー乗りのレインウェア選び、3つの条件!

2-1. 防水性・透湿性は十分か?

ライディング中は走行風により水圧が高まりますので、耐水圧は最低10,000㎜以上必要でしょう。高速道路で100㎞/h以上出す人は、20,000㎜以上あると安心でしょう。

透湿性が全くない防水ウェアもありますが、最低5,000gはないと、ムシムシしてツーリングを楽しむのは難しいかもしれません。

2-2. ヒートガードはついているか?

ハーレーは、右側にある排気管とマフラーが高温になります。特に停車したとき、マフラーにレインウェアが触れ、溶けてしまうアクシデントが少なくありません。これを防ぐため、最低でも右足部分の内側にヒートガードがついているウェアをお勧めします。

2-3. コンパクトに収納できるか?

バイクは収納スペースが小さいので、収納性はレインウェアの利便性に大きく関わります。次に、実際におススメのレインウェアを、いくつか紹介しましょう。

3. ハーレー乗りにオススメのレインウェア

今回は特に、ヒートガードがついているものだけを厳選しました。ヒートガードを別買いしてレインウェアの上から着用するのもアリですが、皮を使ったものが多く、防水性能を明記したものはほとんどありません。

レインウェアだけで済むなら荷物も減りますので、今回のチョイスをぜひ参考にしてみてください。

3-1. Komine RK-539 Breathter Rain Wear FIATO

(画像元:KOMINE

  • 初期耐水圧:27,000㎜
  • 初期透湿性:10,000g/m2/24h(ジャケットのみ)
  • ヒートガード:両内裾に耐熱素材使用
  • 収納性:収納袋付き【収納時寸法】12cm×27cm
  • その他の機能:バタつき防止アジャスター・収納式フード・背面にベンチレーション など
  • メーカー希望小売価格:9,900+税
    ※4XLB・5XLBサイズの価格は¥10,900+税です。
  • 参照:KOMINE

3-2. VANSON RAIN SUITS VS14501

(画像元:vanson leather

  • 耐水圧:15,000㎜
  • 透湿性:5,000g/m2/24h
  • ヒートガード:両脚内側に膝上まで届くヒートガード
  • 収納性:収納袋付き【収納時寸法】12cm×27cm
  • その他の機能:バイク用立体設計・メッシュ裏地付き・ジャケット側に大型ポケット・袖のバタつきを抑える袖幅調整ベルト・袖のロゴと背面のロゴはリフレクタープリント・身幅調整ベルト・背面にベンチレーション など
  • メーカー希望小売価格:\13,400+税
  • 参照:vanson leather

3-3. RS TAICHI  RSR043DRYMASTER-X RAIN SUITS

(画像元:RS TAICHI

  • 耐水圧:20,000㎜
  • 透湿性:10,000g/m2/24h
  • ヒートガード:両すその内側を難燃生地で補強
  • 収納性:収納袋付き【収納時寸法】30cm×34cm
  • その他の機能:ドライマスターX(防水・高透湿)使用・雨天専用リフレクター(袖・裾)・着脱式3Dフード ・イージーアクセスポケット(前身・非防水) ・ベンチレーション(背)・シームレスヒップ構造 ・フィッティングアジャスター(腰・袖・袖口) ・アジャストフラップ(裾) など
  • メーカー希望小売価格:\18,800+税
  • 参照:RS TAICHI

4. レインウェアのサイズ選び

バイク用のレインウェアはライディングジャケットの上から着用することが多いため、大き目のサイズを選びましょう。普段着ているジャケットのサイズより1サイズ上が基本です。各メーカーによりサイズが異なります。商品のサイズ欄も必ずチェックしましょう。試着する場合にはジャケットを着たままで行ってください。

5. レインウェアのメンテナンス方法

レインウェアの初期性能を維持する方法は、ずばり「適切かつこまめに洗濯すること」。理想は「使用するたびに洗濯すること」です。

雨粒には大気中の様々なよごれが入っています。泥はねもあります。そのままにしておくと生地の目がつまり、機能が損なわれます。洗濯によるダメージよりそのまま保管するダメージの方が大きいのです。

それでは、家庭での洗濯方法を簡単に説明しましょう。

STEP1:洗濯する、その前に!レインウェア洗濯のNGポイントをチェックする

ウェアについている洗濯表示を確認します。洗濯機が使えるものは洗濯機で、手洗いマークがついているものは手で押し洗いします。

レインウェア洗濯前の注意点

生地の破損、洗い残しや洗剤のすすぎ残しを防ぐため、以下のことに注意しましょう。

  • ファスナーをすべて閉める
  • ベルクロ(マジックテープ)をすべて閉じる
  • 収納フードを取り出して広げる
  • コード、ベルト類をすべて緩める
  • 洗濯機に入れる場合は、洗濯ネットに入れる。

洗剤選びの注意点

レインウェア専用洗剤も存在しています。中性洗剤でも洗濯可能です。以下の項目に注目して洗剤を選んでみましょう。

  • 洗濯石鹸はすすぎにくく、化学反応で新たな汚れが形成されることがあります。
  • 柔軟剤成分、漂白剤、蛍光増白剤が含まれているものは使用しないで下さい。
  • 粉洗剤を使う場合は、水にしっかり溶かしてから使います。

STEP2:洗濯:レインウェア洗濯のコツ~洗浄から乾燥まで~

コツ1:手洗いは、なお良い

洗濯機で洗えるものでも、優しく手洗いしてあげるとウェアが長持ちします。その際のポイントをいかにまとめました。

  • ぬるま湯を使用
  • 先に洗剤を溶かした水に20分ほど漬け置きすると汚れが浮く。
  • 優しく押し洗い。
  • 特に汚れているところは直接洗剤をつけてスポンジで落とす。

コツ2:すすぎは入念に

防水素材は水が生地を通過せず、すすぎの効果が弱いので、標準の2倍ぐらい長く行ってください。洗剤成分が生地上に残ると、撥水性を低下させる原因となるからです。

また、洗剤成分が残留した状態で撥水処理を行うと、生地にシミが生じる恐れがありますので、十分にすすぎを行ってください。

コツ3:脱水機を使わない

防水素材のウェアを脱水機で脱水すると、生地が水を通さないため大きな遠心力が洗濯機にかかり、故障をまねく場合があります。

コツ4:しっかり乾燥させる

洗濯表示を確認した上で、可能なら乾燥機の使用がベストです。撥水性能の回復やシミ発生の防止になります。

乾燥機を使わない場合は、強く絞ると生地を傷める場合がありますので、軽く押して水を切る程度にしましょう。広げてバスタオルで押しはさむと、水が切れやすいでしょう。

紫外線は生地にダメージを与えますので、風通しの良い場所で陰干しします。自然乾燥後、撥水性能を回復させるため、洗濯表示でアイロンをかけても良いか確認してから、中温で当て布をしてアイロンをかけましょう。アイロン不可の場合はドライヤーをかけます。

STEP3:レインウェア長持ち!知らなかったメンテナンス術

撥水処理の方法

「最近撥水しないなぁ…」そうなると撥水性能が落ちています。撥水機能が低下すると、生地に水が染み込むと透湿性も落ちるのでムレてきます。きれいに洗濯した後に、撥水処理を施せばレインウェアとしての機能が復活します。

撥水処理には、以下の3種類があり、それぞれ専用の撥水剤があります。いずれも最後に熱処理することで、撥水性が高まります。

撥水のコツ1:洗濯・乾燥後にスプレーを数回に分けて吹き付ける

ウェアを洗濯後、乾燥させてから全体に薄く均一に吹きつけます。

一度に大量に塗布すると、撥水剤が液ダレして無駄になりますし、シミが発生することがありますのでご注意ください。シミが発生した場合には、すぐにアイロンで熱を加えるとシミを薄くのばすことができます。
乾燥したら、同じ工程を4~5回繰り返します。

撥水のコツ2:乾燥前に一度吹き付ける方法

洗濯後の濡れた状態のウェアに散布し、乾燥機にかけます。乾燥機がなければ、陰干ししてからアイロンをかけるかドライヤーを当てればOKです。

撥水のコツ3:乾燥前に撥水剤を入れた水に漬け込む方法

洗濯後、撥水剤を入れた水にウェアを浸します。その後、乾燥機にかけます。乾燥機がなければ陰干ししてからアイロンをかけるかドライヤーを当てます。

STEP4:レインウェアの保管方法

保管の仕方でレインウェアの寿命が変わります。以下の点を心がけましょう!

  • 直射日光の当たらない風通しのよい場所にハンガーにかける。
  • 車のトランクの中など高温な場所や、湿気の多い場所での保管は避ける。
  • ビニールなど換気されない袋に入れたままにしない事。湿気やカビ、生地の劣化を防ぎます。

まとめ

ツーリング先で突然雨が降ってくることもあります。また、雨の日にあえて出かけることもあるでしょう。雨の日の装備を備えていれば、雨でツーリングを中止にすることもありません。むしろ、雨の日の楽しみ方もマスターできるでしょう。雨の日が楽しみになるレインウェアを手に入れて、雨天決行ツーリングに出かけましょう!

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