正しいタイヤの選び方! 最適なタイヤを選んで快適に走ろう

免許を取り立ての初心者の方や、「車の運転はしているけど、タイヤは2~3年に一回の買換だから詳しくない」という方には、店頭に並んでいるタイヤを眺めていても、どれを購入したらよいかわかりませんよね。

同じように見えるタイヤも、実は使用できる車種が違ったり、同じ車種に使用できるタイヤでも種類が豊富にあり、それぞれ性能が違います。まずは、基本的なタイヤの選び方と性能を覚えて、自分に適したタイヤを選別していきましょう。

1. 【タイヤの選び方】の基本方法

タイヤを選ぶ際に、まずは基本となる知識が必要です。こちらでは、タイヤ選びで必ず押さえておきたいポイントを紹介します。

1-1. 重視する性能は?

同じように見えるタイヤでも性能はさまざまです。同じメーカーで製造しているタイヤでも、タイヤのコンセプトによってかなり違いがあります。自分がどのような性能を必要としているのか、カーライフに照らし合わせて選びましょう。

  • 基本的な性能を重視したスタンダードなタイヤ
  • 通過音などを抑制した、静粛性・乗り心地を重視したタイヤ
  • スポーツ系の性能と静粛性・乗り心地のバランスを重視したタイヤ
  • ハンドリング性能・グリップ性能など重視したスポーツ系タイヤ
  • RVなどのオフロードや雪道など、特別な用途のタイヤ

1-2. タイヤサイズを確認する

タイヤのサイズは「サイドウォール」と呼ばれる、タイヤの側面に表示されています。サイドウォールには、メーカー名・商品ブランド名・製造番号のほかに「195/60R16 89H」(数字はタイヤによって違います)のような表示がありますが、これがタイヤサイズです。

「195/60R16 89H」を例にそれぞれの意味を説明します。

表示 195 60 R 16 89 H
表示の意味 タイヤ幅 扁平率 ラジアル構造 ホイールサイズ 荷重指数 速度記号

 

このなかで、基本的には自分の車の「タイヤ幅」「扁平率」「ホイールサイズ」を把握しておくと、タイヤ選びで困りません。

1-3. インチアップを考える

スポーツ重視の人や、ドレスアップを考えている人には、インチアップを選択肢にひとつにしてみてはいかがでしょうか。ホイールのインチアップは、ドレスアップ初心者の人でも取り入れやすい方法のひとつです。しかし、インチアップはメリットだけではありません。メリット・デメリットそれぞれを把握して取り入れましょう。

メリット

  • 見た目がカッコよくなる
  • ハンドリング性能が向上する
  • グリップ性能が向上する
  • 運動性能・安定性が向上する

デメリット

  • クッション性が低下する
  • ノイズが大きくなる
  • 燃費が悪くなる
  • 価格が高い

2. 【タイヤの選び方】性能別・代表タイヤの紹介

こちらでは、性能別の代表的なタイヤを紹介します。紹介するタイヤ以外でも、各メーカーで性能別のブランドがある為、店頭で確認してみて下さい。

2-1. 低燃費(エコタイヤ)

低燃費タイヤは、通常のタイヤより軽く、転がり抵抗の低くすることによって、燃費を良くしてタイヤの持ちを向上させたタイヤです。以前は、グリップ性能に難がありましたが、徐々に改善され、今ではエコ性能以外の性能も向上して、一番の売れ筋商品となっています。

ダンロップ エナセーブシリーズ

転がり抵抗を軽減した、ダンロップのエナセーブシリーズ。トレッド部分に取り入れた「新シリカ用変性ポリマー」は、「4D NANO DESIGN」を採用しスチレンを分散することによって不要な発熱を抑制することにより、転がり抵抗を軽減しています。さらに、耐摩耗性能・耐偏摩耗性能も向上させたタイヤです。

2-2. 雨の日も安心

雨の日は、タイヤのグリップ性能が低下し、事故が起こりやすい状況になりますが、グリップ性能をなるべく維持できるようにしたタイヤがあります。スポーツ系のタイヤやエコタイヤは、ウェットグリップ性能と耐ハイドロプレーニング性能の高くなってきているのでおすすめです。

ヨコハマタイヤ BluEarth(ブルーアース)シリーズ

ヨコハマタイヤのエコタイヤですが、ウェットグリップ性能にも優れています。2種類のシリカを配合した「ダブルシリカ」と、グリップ力を向上させる「オレンジオイル」、そして新たに開発した「ナノブレンドゴム」で優れたウェット性能を実現しています。

2-3. 摩耗しにくい

通常のタイヤより摩耗しにくく、かつある程度の柔軟性を保ち安全性能も維持したタイヤ。同じ経済性重視の低燃費タイヤは、この摩耗性能も向上したタイヤが多いです。

ブリヂストン エコピアシリーズ

ブリヂストン独自開発の「ナノプロ・テック」と、2種類のポリマーを組み合わせた「エコ効きもちゴム」で、摩耗性能を向上。また、「耐摩耗最適化形状」とブリヂストン独自技術である「ULTIMAT EYE」、トレッドゴムの剛性を高める「剛性コントロールシート」で高い耐摩耗性能を実現しています。

2-4. 静かで快適

最近ではハイブリッド車の登場により、車自体の走行時の静粛性が向上してきています。その分、タイヤと道路の摩擦によるノイズが気になるようになりました。それに対して、各メーカーが今までに比べ、各段に静粛性の高いタイヤを販売するようになってきています。

ダンロップ ル・マン シリーズ

ダンロップ独自開発の「サイレントコア(特殊吸音スポンジ)によって、消すことが不可能とされた空洞共鳴を軽減することに成功したタイヤ。ブロックの大きさや素材、内部の構造や素材の工夫やパターン配列の工夫でロードノイズやパターンノイズも軽減しており、静粛性能の高いタイヤです。

 2-5. 高いグリップ力

スポーツ系の車や高い性能をもつ高級車などは、高いグリップ性能を必要とします。ドライ路面でのグリップ性能はもちろん、ウェット路面でのグリップ性能も高い製品が多いです。

ブリヂストン ポテンザシリーズ

ブリヂストンのスポーツタイヤ「ポテンザシリーズ」。ブリヂストン独自技術の「ULTIMAT EYE」により、サーキット走行時のタイヤの動きを細かく計測。モータースポーツで培ったハイグリップポリマーと、補強剤の最適化によって、高いグリップ性能を実現しています。

 2-6. パンクでも慌てない

走行中にパンクをして空気圧がゼロになっても、所定のスピードであれば、ある程度走行し続けることのできるタイヤ。「ランフラットタイヤ」と呼ばれ、サイドウォールに補強材が入っており、空気圧がゼロでも走行が可能になります。

ヨコハマタイヤ ADVAN Sport Z・P・S シリーズ

ヨコハマタイヤのスポーツタイプのランフラットタイヤ。ヨコハマタイヤが独自開発した「サイド補強型ランフラット機能」を採用しており、通常の基準より厳しい条件を設定、それをくりあしたのが「ADVANS  Sport  Z・P・S」です。空気の抜けた状態でフル積載、通常より苛酷なテストコース、速度での実車テストを繰り返し開発したタイヤです。

 2-7. 一年中快適(オールシーズンタイヤ)

雪上や氷上の走行性能はスタッドレスタイヤより劣りますが、ある程度の雪上走行が可能なタイヤです。ドライ路面はもちろん、ウェット路面では高い排水性を発揮し、突然の降雪・積雪にも対応できますが、総合的性能はノーマルタイヤより劣ります。日本では普及率は低いですが、ヨーロッパや北では主流のタイヤです。

グッドイヤー Vector 4Seasons

全天候型ゴム「オールウェザーシリカコンパウンド」が、多様な道路状況にも対応し、冬の低温下でもしっかりと路面をとらえます。また、トレッドデザインにも特徴があり、センター部から左右に太く深く伸びるV字の「Vシェイプトレッド」が、ウェット路面で優れた排水性能を発揮します。

 2-8. スタッドレスタイヤ

冬の雪上や氷上での走行が可能となるタイヤ。雪の多い地域ではお馴染みですが、雪のあまり降らない地域では見たことが無い人も多いかもしれません。最近では雪上性能より、氷上性能が向上したスタッドレスタイヤが、多くなってきています。

ブリヂストン ブリザックシリーズ

ブリヂストンのスタッドレスタイヤで、日本で装着率が非常に高いタイヤシリーズです。「アクティブ発泡ゴム」が、タイヤの滑る原因である路面の水膜を積極的に除去し、グリップ性能を向上。

さらに「非対称パターン」で、剛性を向上させたブロックが、路面とタイヤの接地面積を増やし、グリップ力を向上。また、ラグ溝(横溝)がさまざまな冬道での“しっかり止まる、曲がる”を実現したタイヤ。

3. 車とタイヤのタイプでタイヤを見極めよう

タイヤを選ぶ際に、自分の車のタイプの意識してください。街乗り重視のセダンやミニバンや軽自動車などと、オフロードタイプのSUVでは、タイヤの種類は違います。また、スポーツタイプの車も、適したタイヤタイプは違いますので注意しましょう。

3-1. セダン、ワゴン(ハッチバック)、軽自動車、ミニバン

セダン・ステーションワゴン・軽自動車・ミニバンは、低燃費性能・耐摩耗性能の経済性、静粛性・ウェット性能などの安全面やコンフォート性が重視されます。

最近では、軽自動車やコンパクトカーに乗っている人が多いので、特に低燃費・低摩耗性能を気にしてみましょう。経済性よりも、ドレスアップをしたい人や、スポーツ系に近づけたい人は、インチアップしてスポーツタイヤを装着しても問題ありません。

3-2. SUV

SUVは他のセダンやコンパクトカーに比べ、重量が重くタイヤサイズが大きくなります。以前だと、オフロード的なイメージが強かったですが、ここ数年で街乗りメインのSUVも増えています。

しかし、オンロードでもタイヤの路面接地面積が広い分、ノイズが大きくなりがちです。静粛性能の高いタイヤや車体重が重い分、耐摩耗性能やグリップ性能なども注意して選びましょう。通常の車種より、大きく肉厚なタイヤが多く価格は高めです。

3-3. スポーツ

スポーツ系のタイヤは、セダンやワゴンなどと比べると、経済性はあまり重視されていません。重視されるのは、ハンドリング性能・グリップ性能・運動性能などの「走り」に関係する性能です。スポーツ系のタイヤは、路面との接地面積が広く、扁平率が低い為、スタンダードなタイヤに比べて高額になります。

4. まとめ

車やタイヤに詳しくなければ、迷うのは当然ですが、車の中で唯一道路に触れているのがタイヤです。パターンが見えなくなるほど使い込んだタイヤや、古くなってゴムが硬くなっているタイヤを、使い続けるのはかなり危険ですので、定期的に交換しましょう。

その際には、車の車種と自分のカーライフに適したタイヤを選んでください。もし、店頭で分からなくなったら、遠慮なく店員さんに聞いてみて下さい。詳しく教えてくれますし、自分が欲しい性能や予算を伝えるとそれに合ったタイヤを紹介してくれます。

自分に最適なタイヤを選択して、快適なカーライフを楽しみましょう。