バイクも自動車と同様に車検有効期限があります。バイク車検は自動車と違い車検に関する情報が少ないようです。そこでバイクのユーザー車検や予約について一挙公開します。これを読めば自分でバイク車検の予約から車検取得まで自分で出来るようになります。
1. バイクのユーザー車検の予約はどうすればいい?
バイクの車検有効期限は、新車購入時は3年間でそれから2年おきに車検を取得しなければなりません。排気量251cc以上のバイク全般に義務付けされています。250cc以下のバイクは車検の義務はありませんが、必ず安全に走行するために定期的な点検・整備を各自行って下さい。
車検証に記載されている有効期間満了日を迎える前に新たに車検を取得いないといけません。有効期間満了日を越えると自走して車検場まで行けませんのでご注意下さい。
車検の予約についてですが、バイク車検は最寄の陸運局の運輸支局か検査登録事務所(以下、陸運局)で取得しますので、予約も陸運局に各方法で行います。バイク車検に行く前に必ず確認しておかないといけない事があります。まずは、書類は全部揃っているか、取得できる機関を把握しているかなどです。
<必要な書類>
- 車検証
- 旧自賠責保険証明書と新自賠責保険証明書の2枚。新しく掛ける自賠責は、損害保険会社から発行されます。陸運局内でも代理店はありますので当日でも取得可能です。
- 納税証明書。毎年5月位に請求が来たものの支払した証明書で、紛失した場合は各市区町村の税務課で再発行可能です。郵送でも可能。
- 点検記録簿。バイクショップや陸運局で24ヶ月定期点検の記録簿を入手して下さい。
整備に自信のある方は、ご自身で記入されても構いませんが24ヶ月点検だけバイクショップにお願いする方法もあります。
この点検項目でもし不具合があれば車検の取得はできず 不具合箇所を整備後の再検査となります。点検記録簿なしでも車検の取得は可能ですがそ の場合、車検証に「点検記録簿なし」と記載されます。
<点検整備>
もちろん不正改造していれば車検の取得は無理なので、マフラーやハンドル等を交換している場合は車検対応なのか、車検取得の許容範囲なのか調べておかないといけません。
また、最低限点検しておきたいのがライトの光の量と光軸、ライトに汚れやクモリがあると光量が足りない原因になります。光軸は、ライトが上下、左右にずれていないか調整が必要です。
明らかにずれていれば有料で整備士が測定器で調整してくれます。たいてい検査場の近辺にある整備工場にて行えます。タイヤの減り具合やスリップマークの確認も必要です。
ブレーキの利き具合も重要な検査項目になりますので、ブレーキが減っていたり効きが悪い場合は予め修理が必要になります。後は、テールランプやウィンカー類の玉切れが無いか切れていれば交換して下さい。
<当日持参する物>
- 印鑑(認印で可能)
- 必要な経費(現金)
- 予約した時の、予約番号
以上が、バイク車検を陸運局に予約する前にしておきたい事柄です。それでは、事項から具体的なバイク車検の予約方法についてご説明します。
1-1. バイクのユーザー車検予約も「自動車検査インターネット予約システムを使う」
バイク車検の予約方法の一つにインターネットによる予約方法があります。「自動車検査インターネット予約システム」と言います。
個人でも法人でも簡単にアカウントが作成できて車検を受けたい車両区分で予約状況を確認できて予約ができます。自動車やトラックなどもここから予約します。
https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do
(国土交通省 自動車検査インターネット予約システム)
1-2. 電話でバイクのユーザー車検予約はできない
バイク車検の予約方法は、基本的にインターネットによる予約が主流ですが電話での予約も可能です。土曜日曜祝日は営業していないので平日の営業時間中であれば対応してくれます。電話番号は、最寄の陸運局の番号をお調べ下さい。
http://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_fr1_000034.html
(国土交通省 全国運局支局等のご案内)
1-3. ユーザー車検の予約ができる時期
車検の取得可能期間は、車検証に記載の有効期間満了日の1ヶ月前から可能なので、実際に陸運局で車検を受けたい日より2週間前から予約が可能です。所在する陸運局にもよりますが管轄範囲の広い所や人口の多い地域にある陸運局だと常に混雑している事も多いですので早めに予約することをお勧めします。
特に大型連休前や年末、年度末は溢れかえるくらい混みあう陸運局が多いので予約が全く取れないこともあります。
2. 自動車検査インターネット予約システムの使い方
インターネットによる予約方法についてご説明いたします。
- まず、「自動車検査インターネット予約システム」のサイトを開く。https://www.yoyaku.naltec.go.jp/pc/reservationTop.do
- トップページの左側にあるメニューから「新規アカウント登録」をクリックします。
- アカウント登録に必要な内容を記入して「確認」ボタンをクリックして下さい。
- 登録した内容に不備がなければ登録したメールアドレスに仮登録のメールが届き、本登録するリンクが記載されています。そのリンクにアクセスすると登録完了です。その際に発行されるIDは重要ですので大事に保管して下さい。IDとご自身で登録したパスワードにてログインが可能です。
- ログインすると最初の画面に「検査を希望する地域」とその下に検査種別を選択するチェックがありますので地域の選択と種別を選びます。この場合の種別は「継続検査」になります。最後に検査車種の選択がありますので一番右の「二輪自動車」を選択して下さい。選択が終了すると「次へ」のボタンが出てきますのでクリックして次の画面に。
- 予約時間選択の画面になり午前と午後に1から4ラウンドまでの空き状況が記載されています。「-」は、終了。「O」は15台以上空き有、「△」は6~15台空き有、数字は予約可能台数、「X」は空きなし。希望する「O」か「△」の日にちとラウンドを選びマークをクリックする。
- 予約情報入力のページに変わるので、*が付いてる必須項目を入力して下さい。車台番号は必須ですので車検証をご持参して下さい。最後に「尊守事項等を確認し同意します」にチェックを入れて「次に」のボタンをクリック。
- 予約入力確認ページになり、内容に間違いがなければ下の「予約」ボタンをクリック。
今回は、テストのため仮予約になってますが実際は予約になります。
「予約番号」とありますが、車検の書類に記載する重要な番号ですので、必ずプリントアウトするかメモして下さい。登録したメールアドレスにも受信していますので大事に保管して下さい。
以上が、「自動車検査インターネット予約システム」の使用方法です。24時間いつでも予約可能ですので大変便利です。
3. バイクのユーザー車検予約に関するQ&A
自動車のユーザー車検に比べてネット上でもバイクのユーザー車検の情報は少なく疑問の多いジャンルだと思います。その中でも質問の多い疑問にお答えします。
Q. ユーザー車検は予約なしでも当日受けることはできますか?
答えは可能です。当日に空きがあれば予約なしでも空いているラウンドにて車検検査を受けられます。予約でいっぱいだったしても空きがでれば空き待ちの順番で車検検査が受けられます。繁忙期などで予約ができない時期などは、空き待ちの車がずらりと並ぶ光景も目にします。
Q. ユーザー車検の予約はキャンセルできますか?キャンセル料が発生しますか?
予約のキャンセルは可能ですし、キャンセル料なども発生しません。但し、原則予約した日の前日までにキャンセルすること。午前中のラウンドを予約している場合は当日の午前8:00まで、午後のラウンドを予約している場合は当日の午後12:00までで、それ以降はキャンセルはできません。
キャンセル時刻を過ぎたからと言ってキャンセル料は発生しませんが、何度もあるとそのアカウントでは予約が出来なくなる可能性もありますのでご注意下さい。
インターネット予約の場合、メニューに「予約の確認・変更・取消」ボタンがあるので操作可能です。
Q. ユーザー車検の予約日を変更することはできますか?
予約のキャンセルと同様の内容になります、インターネットからの予約の場合はメニューの「予約の確認・変更・取消」から一旦、先に予約した内容を破棄して新たに予約日とラウンドを予約します。この期間もキャンセルと同じ内容です。
4. まとめ
初めて自分で車検を取得される場合は、知らないことばかりで不安に感じられるかもしれませんが、やってみると意外と簡単です。業者に頼むよりもはるかに費用を抑えられますしメリットは大きいです。
しかし、普段からきちんと整備していないといくら書類に不備がなくても車検検査で落ちてしまったら車検の取得はできません。安全面のことも考え整備修理は普段からしておくべきです。整備に自信がなければ整備修理だけは業者に頼むのも一つの手段だと思います。