東京海上グループに所属している保険会社である日新火災(日新火災海上保険株式会社)。
今回は、日新火災の自動車保険にクローズアップし、事故対応の評判や事故対応の内容、ロードサービスの内容からおすすめポイントまで、シンプルかつ分かりやすく解説していきたいと思います。
自動車保険選びで悩まれている方、日新火災の自動車保険が気になっているという方はぜひ読んでみて下さい。
1. 日新火災の自動車保険の事故対応は評判が悪い?!
日新火災の自動車保険について口コミや評判などを見ていると、対応の悪さについて書かれているものが目に付きます。
日新火災に限らず、インターネットで「自動車保険各社の社名 評判」というように検索すると悪い評判の方が目に付きやすい傾向にあります。
なぜこういった現象が起こるのかというと、インターネットに書き込む動機を起こしやすいのは”ネガティブな感情”にあるからと言えるでしょう。
例えば、事故を起こした際に「保険会社がしっかり対応してくれた」と「保険会社の対応に納得がいかなかった」という2つの感情を持ったとしたら、前者よりも後者の方がインターネットに書き込む動機に繋がりやすいと思いませんか?
「保険会社がしっかり対応してくれた」というのは、ある意味保険会社として当然の事を行なったに過ぎず、それについて感謝の気持ちを書き込もうと考える人よりも、苛立った気持ちを一種のストレス解消のような気分で書き込もうと考える人の方が多いわけです。
その結果として、インターネット上の評判や口コミにはネガティブなものが多くなり、”悪い評判が多い=ダメな保険会社”とも一概に言えないという事なんですね。
評判や口コミを参考にするにあたって大切なのは、”頭の片隅に置く”くらいの感覚に留めておく事で、選択肢を決める際の決定打にはしない事です。
結局のところ自動車保険を選ぶ際に最も重要な要素は、”補償内容や保険料が自分に合っているかどうか”です。
例えば良い評判を書いた人には合っていても自分に合わない場合もありますし、悪い評判を書いた人には合わなくても自分には合うというケースも充分考えられます。
次項では日新火災の良い評判と悪い評判について解説しますが、それを見て決めるのではなく、1つの参考意見として認識してもらえると幸いですね。
2. 日新火災の事故対応の口コミ・評判
2-1. 良い口コミ・評判
事故の焦りを落ち着かせてくれる対応
事故の際は、どうしても不安やパニックになってしまうものですが、日新火災の事故対応に電話をしたところ、落ち着かせてくれる丁寧な口調で、ある程度加入者側の気持ちが落ち着いた段階で、事故処理の説明などをしてもらえたそうです。
保険内容について加入者側も詳細には把握していなかったそうですが、そういった内容の説明も丁寧で、家族関係への連絡も速やかに行ってもらえたとの事でした。
最後まで親切な対応を行なってもらい、非常に満足度が高かったという内容の評判でした。
事故処理のスムーズな連携
事故の際に、まず代理店に連絡を行ない、その後保険会社に連絡を行なったところ、すぐに代車の手配や修理工場の手配などを行なってもらえて、加入者側で何か手配しないといけない事が無く、非常に助かったという評判です。
代理店や保険会社、修理工場など、それぞれの対応も非常に丁寧で、満足度の高い内容だったとの事でした。
この方は以前に事故を起こされた際の評判も書かれていますが、その際も支払いまでが非常にスムーズで、代理店と保険会社の連携がしっかり取れていると高評価をされていました。
補償対象外でも親身にアドバイスをもらえた
駐車場で当て逃げに遭った方からの評判ですが、加入者の契約内容では当て逃げに対する補償は範囲外だったそうです。
しかし、補償対象外にも関わらず、対処法などについて親身に相談に乗ってもらえたため、その後の対応がスムーズに行って助かったとの事。
支払いこそ発生したものの、終始丁寧な対応はさすがとの評判でした。
2-1. 悪い口コミ・評判
軽自動車だと負担が多くなる
軽自動車で事故を起こした方からの評判ですが、過失割合は加入者側に有利な状況にも関わらず、”軽自動車”という点で車両の評価が低くなり、補償額が低くなってしまう結果となったそうです。
補償額だけでは足りず、実費で負担する割合が多くなってしまい、不満が残ったとのこと。
契約時にも軽自動車の補償についての説明が無かったため、契約時の対応も含めて不満だったという評判でした。
保険料の値上げを引き合いに出される
事故を起こした際に日新火災の事故受付に電話を行ない、最初の話し合いでは保険を適用するという流れだったのですが、後日連絡すると意見が180度変わったようです。
「保険を使用する場合、来年度からの保険料が高くなります」という内容を引き合いに出され、結局保険は使用しないで事故処理を終えたとの事でした。
翌年の保険料に変化は無かったものの、何のために保険に加入しているのか疑問を感じる対応だったとの評判でした。
加入者の味方にはなってくれなかった
事故対応のために代理店に電話すると、保険会社に電話をするように伝えられ、保険会社に電話をしたものの、事故処理が解決するまでにかなりの期間を要したという評判がありました。
この方の評判では、加入者側の味方になってくれるわけではなく、あくまで中立の目線から補償に関する説明などが行われ、決して親身な対応とは言えない内容だったそうです。
良い評判と悪い評判共に「担当者によって差があるようで私の時は良かった(悪かった)」という内容がいくつか見られましたので、担当者によるムラは多少あるようですね。
3. 契約前に要チェック!日新火災の事故対応(初期対応)やロードサービス内容とは?
3-1. 事故対応(初期対応)の内容
24時間365日対応の事故受付
事故を起こした際の電話受付ですが、日新火災の自動車保険は24時間365日、土日祝日等関係なく事故受付を行なっています。
そのため、ゴールデンウィークやお正月などの連休や、深夜の時間帯の事故などにも柔軟に対応する事が可能です。
初期対応も24時間365日
事故受付だけではなく、レッカーや病院、代車などの手配を行う初期対応も24時間365日体制で行っています。
受付は24時間365日でも初期対応には時間制限がある保険会社も多く存在しますので、初期対応含めて24時間365日というのは日新火災のメリットの1つと言えます。
専任担当者によるスムーズな対応
日新火災には、人身事故と物損事故それぞれを担当する専任担当者が存在します。
事故受付をした段階で、その事故に対する専任担当者が割り当てられ、保険料の支払いなど事故処理の完了まで一貫したサポートを受ける事が可能です。
ドライビングサポート24
事故や故障などの際に利用出来る”ドライビングサポート24”というロードサービスがあります。
事故車両を修理工場まで運搬したり、応急修理を行ってもらえるなど、様々なサービスが保証範囲内なら無料で利用可能です。
また、ドライビングサポート24の申請はスマートフォンアプリからも可能となっており、利便性の高さも特徴であると言えます。
ドライビングサポート24の詳細については、次項のロードサービスの項目で解説します。
3-2. ロードサービスの内容
応急処置サービス
事故や故障などで契約車両が走行不能となった場合に、走行不能を解消するために下記の作業を行ってもらえるサービスです。
- スタックからの脱出作業
- タイヤパンク時のスペアタイヤ交換作業
- キー閉じ込み時のドア開錠作業
- 横転、転倒時の引き起こし作業
上記を一例とし、作業時間がおよそ30分以内で完了するとされる作業を行なってもらえます。
加入者がJAF会員の場合は、JAFのサービスに取り次ぐ形となり、作業にあたって発生するパーツ代などを上限5,000円の範囲で補償する形となります。
車両運搬サービス
事故などによって走行不可能になった際に、提携している修理工場まで車両を搬送してもらえるサービスです。
応急処理サービスと併せて50万円までの範囲で補償され、”運搬引取費用引上特約”をセットしている場合は100万円まで補償されます。
レッカー車両や搬送車両に同乗して修理工場に向かう事は出来ませんので、その点は注意しましょう。
宿泊、帰宅、移動サポートサービス
事故や故障などによって現場から帰宅困難になった場合、最寄りの宿泊施設の宿泊費用、電車やバスなど帰宅に必要な交通費を補償してくれるサービスです。
宿泊施設や交通機関などの手配は加入者で行い、宿泊は上限30,000円、交通費は上限50,000円で補償され、レンタカーを利用する場合は後述する”レンタカーサポートサービス”で補償される形となります。
給油サービス
高速道路などの有料道路を含む路上でガス欠を起こしてしまった場合、10リットルまでのガソリンおよび軽油を給油してもらえるサービスです。
”運搬引取費用引上特約”をセットしている場合は20リットルまでのサービスとなり、保険期間内(複数年契約の場合は1年度内)で1回のみ利用可能です。
自宅などの保管場所でのガス欠は対象外となりますので注意が必要です。
ジャンピングサービス
バッテリーが上がってしまった際に、ケーブルを繋いで再起動させるジャンピング作業を行ってもらえるサービスです。
給油サービスとジャンピングサービスに関しては、加入者自身で業者を手配された場合は補償対象外となりますので、ロードサービスの受付ダイヤルかスマートフォンアプリから申請を行なう必要があります。
レンタカーサポートサービス
事故や故障などによって契約車両が走行不可能となった場合、レンタカー会社を案内してくれるサービスです。
レンタカーサポートサービスを受けるためには、”レンタカー15日特約”もしくは”レンタカー30日特約”をセットしている事が条件となります。
レンタカー15日特約は、1日あたり5,000円を15日限度、レンタカー30日特約は、1日あたり5,000~20,000円を30日限度でレンタカー費用を補償する特約となっています。
その他ご案内サービス
これまでに紹介したサービス以外に、事故を起こした際、加入者に代わってご家族に緊急連絡を行なうサービス、24時間営業のガソリンスタンドを案内するサービスなどがあります。
4. 日新火災の自動車保険が選ばれる理由
日新火災の自動車保険が選ばれている1番の理由としては、事故対応の実績から伺える対応力の高さと言えるのではないでしょうか。
実際に評判や口コミを見ていても、対応のスムーズさについて書かれているものが非常に多く、自動車保険の評判や口コミにありがちな「担当が何もしてくれなかった」という内容のものがほぼ見受けられませんでした。
代理店型自動車保険ですので、ダイレクト型自動車保険と比較すると保険料は高くなってしまいますが、その分”いざという時”に役立つ自動車保険である事は間違いないでしょう。
また、代理店型自動車保険の中で比較すると、日新火災の自動車保険は比較的安い部類に入ります。
日新火災ならではの特徴としては、車両保険が10%安くなる”アサンテ”という保険商品があり、修理時のパーツにリサイクルパーツを使用する事で、お得な保険料を実現しています。
リサイクルパーツを使用する事によって地球環境に配慮する姿勢もあり、安さだけではなく、エコロジーの観点でも優れた保険会社であると言えるでしょう。
自転車などと事故を起こした場合に、示談を成立しやすくする”交通弱者補償特約”など、ユーザー目線の特約やプランが豊富な点も、日新火災の自動車保険が選ばれる理由と言えるのではないでしょうか。
5. 日新火災の自動車保険はこんな人におすすめ!
5-1. 保険料の安さよりも補償やサービスを重視したい人
最近では保険料の安さを売りだしたダイレクト型自動車保険を選ばれる方も多いと思いますが、評判などを眺めていると分かるように、補償内容に足りない部分が多かったり、対応力の面が弱かったりします。
しかし、代理店型自動車保険である日新火災の自動車保険は、特約なども含めて補償の範囲が広く、担当者の対応についても良い評判が多いため、いざという時に役立つ自動車保険であると言えます。
「とりあえず安い保険料で自動車保険に入っておきたい」という人には不向きですが、「どうせ入るならしっかりとした保険に入りたい」という方にはおすすめであると言えるでしょう。
5-2. 自動車保険を細かくカスタマイズしたい人
日新火災の自動車保険は、特約のバリエーションが非常に豊富です。
本記事でも名前が挙がっている”レンタカーサポート”や”運搬引取費用引上特約”など、基本の補償にプラスアルファでセット出来る特約が多く存在します。
そのため、自分が本当に必要だと思える特約で保険をカスタマイズし、不要なものは付帯しないという選択肢があるわけですね。
代理店型自動車保険ですので、担当者のアドバイスを聞きながら決めるのも良いですし、自動車保険の知識がある方なら自分なりにプランを組むのも良いでしょう。
細かく組み立てられるのは日新火災の自動車保険のメリットですので、「自分でカスタマイズしたい」という人にはおすすめですね。
5-3. インターネットが苦手な人
代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険を比べた時に、加入する際にインターネットを必要するか否かが意外と重要な要素になっているように思えます。
ダイレクト型自動車保険は、インターネットで契約や対応などが完結するため、インターネットに慣れている人にとっては利便性が高い保険商品ですが、インターネットが苦手な人にとっては敷居の高いものになっているのではないでしょうか。
代理店型自動車保険は、実際に代理店に足を運んで、担当者と話し合って契約を進めていく形になりますので、インターネットに慣れている必要はありません。
もちろん代理店が近くにある事は条件になりますが、日新火災においては代理店数も豊富にありますので、インターネットが苦手という人にもおすすめであると言えます。
6. 日新火災の事故対応の評判まとめ
日新火災の自動車保険について、事故対応の評判や内容、ロードサービスなどについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
特筆すべきは”特約のバリエーションの広さ”で、自分が必要としている補償を適宜プラス出来る点は、他社と比べても秀でていると言えるでしょう。
代理店型自動車保険ならではの対応力も強みと言えますし、何より日本の保険会社の老舗である東京海上グループの一員ですので、その信頼度の高さは加入者の安心感に繋がるのではないでしょうか。
ダイレクト型自動車保険のCMなどを目にする機会が多い現在では、保険料の高さが少々ネックになる可能性はありますが、それを支払う価値は充分にあるとも言えます。
自動車保険選びの参考にしていただけたら幸いですね。