洗車の際に欠かすことのできない洗車用のスポンジですが、安い物だと100円ショップでも販売されています。でも、洗車の時に直接車に触れるスポンジ選びを間違えると、愛車にキズがついてしまうこともあります。

洗車用のスポンジは、材質や形状など種類はさまざまで、それによって用途が違ったり、メリット・デメリットがありますので、それぞれの特徴をしっかりと確認して用途別に使い分けるようにしましょう。

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1. 洗車スポンジを選ぼう!

カーショップに行くと、非常に多くの洗車用品が並んでいます。洗車シャンプーやワックスなどのコーティング剤はしっかり選ぶのに、スポンジだけは「どれも同じだろう」と、適当に選んでいませんか?

洗車の際に、車に直接触れるスポンジを変えるだけで、洗車の効率が上がったり、コーティング仕上がりが違ったりしますので、しっかりと選びましょう。

洗車用のスポンジは、柔らかいものを使えば傷つけることなく使用可能です。しかし、屋根やホイールなど手が届きにくい場所は、通常のスポンジだけではなかなかきれいになりません。そのような場所には、専用のスポンジがおすすめです。

手が届くところは、しっかりと握ることができるタイプ。屋根やボンネット周辺などの手が届きにくいところには、長い柄のついたタイプ。そして、ホイールには短い柄のついたホイール専用タイプなどと用途に応じて使い分けましょう。

洗車スポンジは大きいもので広い面積を、小さいもので細かい部分を洗うようにすると効率的です。タイヤやホイールは柄付きのものがあると便利ですね。

1-1. 種類別の特徴とメリットデメリット

洗車スポンジも使われている素材によって、性能に違いがあります。それぞれの、メリット・デメリットを確認しましょう。

ウレタンフォームスポンジ

洗車スポンジの中で一番一般的なのが、発砲ウレタン製の洗車スポンジです。低価格の商品が多いため、もっとも使われているスポンジですが、同じウレタン製の商品でも、メーカーによって発砲の密度に差があり、硬さなどの質感が違います。

硬いスポンジは洗車キズが付きやすくなる可能性があるので、出来ればソフトウレタンなどの、手に取ったときに柔らかい商品を選びましょう。

セルローススポンジ

吸水性が優れているので、拭き取り用のクロスの材質にも使われています。天然パルプを使っている為、ウレタンスポンジやPVAスポンジと比べると環境に良い商品で、細かい繊維が砂埃などの洗車キズの元を優しく取り込んでくれるため、ボディへのダメージを軽減してくれます。

しかし、吸水性が優れている分、小型のスポンジでも重くなってしまいます。

PVAスポンジ

PVAは「ポリビニルアルコール」の略称で、耐久性・耐薬品性・吸水・保持性能の高さから、洗車用スポンジや拭き取り用クロスの素材として使用されています。密着性の高い素材のため、固体汚れを引きずらず、ボディへのダメージを軽減してくれます。

1-2. 洗浄時のスポンジとムートンの違い

最近よく見かけるようになったムートン、まだまだ洗車時にはスポンジを使う方が多いですが、ムートンを使う方も増えてきました。でも、実際にどう違うのでしょうか?

価格

スポンジとムートン、どちらを購入しようか迷ったときに最初に目に入るのが価格差です。ムートンはスポンジに比べると購入金額は確かに高額ですが、ちゃんとメンテナンスをすると何度も洗って使えるので、最終的にはコストパフォーマンス的には変わらないかもしれません。

洗車効率

洗車効率はムートンが優れています。ムートンの方がより泡立ちがきめ細かく、ボディとの接地面も大きいため効率よく洗車することができます。しかし、ホイールやタイヤの洗浄にはムートンは適していないので、洗浄する場所によって使い分ける必要があります。

洗車キズ

洗車キズはスポンジの方が付きにくいという評価が多いようです。理由はムートンでの洗車は「加圧しながら、引きずっての洗車」となるからとのことですが、実際にムートンでの洗車に慣れているガソリンスタンドやプロショップでは、洗車キズが付きやすいという評価はなく、逆にキズが付きにくいようです。

以上を踏まえると、ムートンで洗車するとキズが付きやすいのではなく、ムートンでの洗車に慣れていない方が、洗車キズを付けてしまっていると考えられます。ですので、スキルに自身の無い方は無難なスポンジを選ばれるのが良いかもしれません。

1-3. 用途別おすすめスポンジ(ブラシ)

ボディ洗浄

ボディ洗車には、ソフトウレタンスポンジやセルローススポンジなど、柔らかいスポンジがおすすめです。柔らかいスポンジほど、ボディにキズを付けず泡立ちも良くなります。また、ムートンもボディの洗浄に大変向いています。

ホイール洗浄

ホールをブラシで洗浄する方もいますが、表面にキズが付きやすくなってしまうので、スポンジブラシがおすすめです。ブラシのように柄の付いているスポンジで、ホイールの奥の方まで届く作りになっています。また、柔らかいスポンジのため、凹凸面でもムラなく洗浄してくれます。

タイヤ洗浄

タイヤ洗浄には専用のブラシを使用しましょう。タイヤのカーブ面に合わせた、特殊な形状のブラシなどを選ぶとタイヤの洗浄がグッと楽になります。

コーティング

コーティングでもスポンジを使いますが、コーティング専用のスポンジは、洗車用スポンジに比べて小型で硬めにできています。コーティング剤をしっかりと、ムラなく塗り込めるように作られているので、洗車用の柔らかいスポンジと併用しないよう注意しましょう。

【番外編】洗車のプロはスポンジを使わない!?

洗車スポンジは量販店で手軽に手に入れることが出来るので使い勝手が良いですが、実は、やわらかいスポンジを使っていても車にスクラッチ傷をつけてしまうことがあります。

ガソリンスタンドで良く見る泡泡洗車もスポンジでゴシゴシ車をこすってしまっているので、実は結構傷が入ってしまっています。ラストコーティングのお客様でも

「ガソリンスタンドの泡洗車が一番良いと思ってました、、、」

と言っていた方もたくさんいて、その声を聞くたびに残念な気持ちになります。

また、新車なのに細かい傷が入っているという経験がある方もいるかもしれませんが、それは、ディーラーで納車前に行われる洗車が原因で付いてしまっている傷です。ディーラーはサービスで納車前洗車を行いますが、実際に洗車をする人はアルバイトの場合が多く、必ずしもプロが洗車を行っているとは限りません。輸入車のディーラーも例外ではありません。

そのため、車のマニアは「納車前に洗車はしないでくれ」とあらかじめ頼んでおき、納車後に直接コーティング専門店に車を綺麗にしてもらう方も多くいるのです。

傷がつかない洗車アイテムとは?

では、洗車のプロは何を使って洗車をしているかというと、「マイクロファイバークロス」を使って洗車をしています。

マイクロファイバークロスは洗車後の水分の拭き取りやコーティングやワックスの施工に使われることが多いですが、実は洗車用に開発されたマイクロファイバークロスもあり、プロは専用のマイクロファイバークロスを使って洗車をしています。

洗車専用は、市販されているクロスよりも毛立ちが柔らかく、ボディ汚れを落としやすい作りになっています。洗車スポンジを紹介している記事ですが、傷つけずに洗車を行いたい方は「洗車用マイクロファイバークロス」をおすすめします。

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2. 洗車スポンジ売れ筋ベスト10

洗車スポンジも丁寧に使えば傷を防ぐことができるので、決して使えないというわけではありません。

1位 シュアラスター ウォッシングスポンジ

二面構造で優しさと洗浄性を追求した洗車スポンジ。波形加工を施されたウレタン面が、柔らかくきめ細かいクリーミーな泡を作ります。また、発砲加工されたゴム面が虫や鳥のフンなどのしつこい汚れを効果的に洗浄。

使いやすさを追求した、くびれのある持ちやすい形状も人気の理由です。

2位 シュアラスター ウォッシンググローブ

柔らかい天然羊毛を使用したウォッシンググローブ。羊毛の長さや密度にこだわり、クリーミーな泡立ちや泡持ちの良さを実現し、コーティング施工車の洗車にも適しています。

グローブタイプなので落とす心配がなく、手のひらにフィットしボディラインを沿ってなでるように簡単、しかも面積が広いため効率的に洗車ができます。

3位 カーメイト 洗車用品 ホイールクリーナー スポンジハンマーヘッド

ホイール専用のスポンジ。マイクロファイバー素材でキズをつけずに協力に洗浄できます。形状は薄型ロング設計でホイールの奥まで届き、T字ヘッドでリムも洗いやすくなっています。ホイール専用スポンジでは、評価の高い商品です。

4位 [TARO WORKS] 洗車 スポンジ モップ ムートン

長い柄がついたムートンスポンジで、大型車やルーフのなど手が届きにくい箇所の洗浄に適しています。大きな天然ムートンは非常に泡立ちがよく洗浄力に優れているため、効率的に洗車を進めることができます。

5位 WK2 洗車 グローブ スポンジ 【大きめサイズ】 手洗い 羊毛100% ムートン

天然羊毛100%で出来たグローブ型のムートンスポンジです。柔らかくボディに対して優しいタッチで、ボディに傷を付けることなくしっかりと洗うことができます。

スポンジと違い、 サイドミラーやウィンドウなどの細かな部分まで、隅々しっかり洗えます。

6位 ワイズGグリップ洗車スポンジ シャワー CS-32

ホースにつなげて通水させながら使用する洗車スポンジ。水を出しながら洗えるので、ボディにキズを付けにくく、かつスピーディに洗車できます。

7位 [TARO WORKS] 伸縮 マイクロファイバー スポンジ 洗車 モップ

長さ65㎝~115㎝まで伸縮できる洗車スポンジです。ルーフや大型車の洗車にも適しており、スポンジ部分も自社開発したマイクロファイバーで優しく洗い上げることができます。

8位 BAXON 洗車スポンジ グローブ ムートン

グローブタイプのムートンスポンジ。大きいサイズで塗装に負担を掛けずにボディの汚れをやさしく洗車することができます。天然羊毛100&のムートングローブは非常に泡立ちがよく、たっぷりの泡で包むように汚れを落とします。

9位 ソフト99(SOFT99) マックスウォッシュ ロングスポンジ

スポンジ部分が約45cm、全長が約73cmと他に類を見ないロングスポンジです。広いルーフや大面積のフロントガラスも一気に洗うことができるので、脚立の移動や乗り降りの手間も少なく済みます。

スポンジ先端を斜めにカットしているため、バイザー下のすき間やグリル等の細かい部分の洗浄にも適しています。

10位 PROSTAFF [ プロスタッフ ] ホイールクロス ホイール専用鬼人手

ホイール専用のグローブ型のスポンジです。マイクロファイバー製で、細かいすき間も洗いやすいように、5本指部分は分かれています。

また、洗浄用のマイクロファイバーの下には、クッション性の高いスポンジが、その下には手触りの良いメッシュ生地が施されており、快適に洗浄することができます。

3. まとめ

スポンジは洗車をする際に、愛車のボディに直接触れる部分です。消耗品であるため、リーズナブルな価格であることは必要な要素ですが、それだけに囚われてはいけません。スポンジ選びひとつで、洗車能効率があがり洗車キズの付き具合が変わってきます。

また、洗浄したい箇所によって適したスポンジも変わってきますので、できれば数種類用意しておくのがよいでしょう。愛車を常にきれいに保ち、気持ちのよいカーライフを楽しみましょう。

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