ホイールコーティングをしようと思ったきっかけは何でしょうか?新品のホイールをできるだけ傷つけたくない、欧州車のブレーキダスト汚れが気になる、そうした悩みに対してホイールコーティングは有効的な手段です。

一方で、効果や費用、施工手段など気になることも多くあります。

そこで今回は、ホイールコーティングにまつわるよくある質問15項目についてお答えします。

ホイールコーティング前の検討材料にしてください!

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Q. ホイールコーティングを施工すると、どのような効果がありますか?

A. 主に3つの効果を得られます。①汚れや傷を防ぐ②洗車が楽になる③光沢やツヤを出せる

ボディーに施すコーティング効果と基本的には一緒です。3つの効果についてそれぞれ解説します。

ホイールコーティング効果①:汚れや傷を防ぐ

ホイールは地面から近いこと、そしてブレーキダストの影響から汚れや傷が付きやすいパーツです。地面からの汚れには、泥だけではなく、アスファルトからくるピッチやタールなど石油や石炭汚れがあります。そのほか、ブレーキダストと呼ばれるブレーキからくる鉄粉汚れもあります。鉄粉汚れは、表面に突き刺さるのが厄介な点です。突き刺さったまま放置するとそこからサビが発生します。

ホイールの鉄粉除去については『ホイールの鉄粉除去について知っておくべきおすすめ豆知識』で詳しく解説しています。

施工のタイミングとしてはやはり、新車購入時や新品ホイールに履き替える時がよいでしょう。

ホイールコーティング効果②:ホイール洗車が楽になる

特に、BMWやベンツ、アウディなどドイツ車に見られるような『ブレーキダスト汚れ』には効果を感じられるでしょう。欧州車にブレーキダストが多くみられるのは、高速走行を想定し制動能力を高めるために柔らかいブレーキパッドが採用されているからです。

詳しくは『ブレーキダストを防止したい!BMWやベンツのホイールお悩み対策術』で解説しています。

ホイールコーティング効果③:光沢やツヤを出せる

ボディーコーティングと同様に、光沢やツヤ感を演出することができます。ただし、マットタイプのホイールへの成功は注意が必要です。当然ですが、マット塗装に光沢をもたらしてはせっかくのマット感が台無しになります。

マット塗装に可能なコーティングを選ぶようにしましょう。

詳しくは、「ホイールコーティングの3大効果と注意点を徹底解説」の記事が参考になりますので、ぜひチェックしてみてください。

Q. ホイールコーティングの施工料金はどれくらいかかりますか?

A. コーティング価格はホイールの種類やサイズ、施工業者によって異なります。また、新品か実走済みかでも変わります。

ホイールコーティングの施工料金は、業者によって様々な設定があります。4本でおよそ12,000円から40,000円前後が一般的な価格となっています。また、料金の安い業者の場合には、6,000円から10,000円以内で施工可能なところもあります。

コーティング剤の種類や性能、ホイールサイズや種類、新品か実走済み(中古)かで価格は異なります。

中古ホイールの場合、コーティング前の下地処理が必要な場合があり、洗浄や鉄粉除去など別途工賃が発生します。

特に、次のような場合には、施工料金が高くなります。

  • 性能の高いコーティング剤を使う
    (業者によって取り扱うコーティング剤が異なります。また、いくつかのグレードを用意しているところもあります。)
  • ホイールサイズが大きい
  • スポークやメッシュなどの複雑なデザインのホイール
  • 輸入車のホイール
  • ポリッシュ加工、メッキ加工や、マット加工などの特殊加工がされている
  • 実走済みや中古のホイール
  • ホイールの裏側まで施工する
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Q. ホイールコーティングとボディーコーティングは別費用ですか?

A. 別費用になります。

ホイールコーティングはボディーとは別になっているケースが一般的です。ただし、業者によっては同時に施工することによってセット価格や割引のあるところもあります。気持ちよく施工してもらえる業者を選びましょう。

信頼できる業者の選び方については『車コーティングは専門業者がおすすめ!信頼できる優良店の見つけ方』で詳しく解説しています。

Q. ホイールコーティングはどこで施工できますか?

A.  カーディーラーやコーティング業者、もしくは自分で施工することができます。

ディーラーやコーティング業者でも、ホイールコーティングを行なっていないところもあるので事前に確認をしておきましょう。

また、ボディーコーティングとホイールコーティングを別の業者で施工した場合には、採用されているコーティング剤の種類や性質、業者の施工レベルに差が生じるケースがあります。メンテナンスが必要なコーティング剤であれば、ボディーとホイールそれぞれに別のタイミングで別のメンテナンス剤を施すことになり面倒です。同じ業者に施工してもらうことをおすすめします。

市販品を使えば、自分で施工することも可能です。カー用品店やインターネット通販で購入することができます。

多くのコーティング剤は剥がれるものがほとんどです。なぜなら光沢やツヤを出すために樹脂などの不純物が含まれているからです。樹脂は紫外線に弱く、劣化が進むことで、コーティング塗膜にやがて穴や割れが生じ結果として剥がれ落ちます。

何度も施工をするのが面倒な場合には、『剥がれない』『鉄粉が刺さらない』ことが実証されているコーティング剤を選ぶようにしましょう。当然ではありますが、ラストコーティングは公的機関で剥がれないこと、そして鉄粉が突き刺さらないことが証明されています。

ラストコーティングのホイールコーティングの性能や施工価格については『ダイヤモンドラストコーティングでホイールを守る』で詳しく解説しています。

Q. おすすめの施工業者はありますか?

A. コーティングの専門業者がおすすめです。

コーティングは施工者の技量によって、その効果や耐久性が左右されるものですので、専門的な知識と技術を持つ専門店へ依頼することが安心です。コーティング業者と言っても、その技量は様々ですので注意しましょう。

大手メーカーのディーラーでもコーティングを勧められますが、どこの業者で施工を行うのか事前確認をしておくとよいでしょう。残念ながら、多くのディーラーがコーティングに関して知識不足です。そのため、提携している業者選びも厳選されているとは限りません。

コーティングも技術職のため職人の腕が大きく仕上がりを左右します。

詳しくは「車コーティングは専門業者がおすすめ!信頼できる優良店の見つけ方」を参考にして下さい。

Q. ディーラーでホイールコーティングも勧められました。必要ですか?

A. メリットはあります。ただし使用されるコーティング剤、施工する業者の確認はしておきましょう。

欧州車など、ブレーキダスト汚れに悩まされることが想定される場合には特におすすめします。ホイール洗浄には思いの外時間と労力が必要ですから。

ただ気にしておかねばならないのは、使用されるコーティング剤が何で、施工する業者は誰なのか、これだけは必ずチェックしておきたいポイントです。

残念ながらディーラーでコーティングに関する専門知識を持ち合わせているところはほとんどありません。

コーティング剤によっては、すぐに剥がれてしまうコーティング剤もありますし、施工する業者によっては技量の乏しい場合も事実としてあります。

大事なお車をしっかり保護し大切に乗りたいお気持ちがあればなおさら、コーティング剤と施工業者を確認しておきましょう。

ホイールコーティングのメリットについて『あなたの車にホイールコーティングは必要か?』で詳しく解説しています。

Q. 新品(新車)でもホイールコーティングが必要ですか?

A. ホイールコーティングは新品(新車)の状態で施工するのがベストです。

新品(新車)、もしくはほとんど実走していない段階でホイールコーティングを検討しているなら、今すぐ施工することをおすすめします。

走行距離が長くなったホイールを施工するには、汚れを落とすことから始まります。ブレーキから生じたしつこい鉄粉汚れを落とすのにも実は水でさっと流せるほど簡単ではありません。その分、工賃は割増となります。

また、コーティングで防げた傷も入っていることもあります。なおさら新品時にやっておきたいのがホイールコーティングです。

ラストコーティングのホイールコーティングの性能や施工価格については『ダイヤモンドラストコーティングでホイールを守る』で詳しく解説しています。

Q. どのようなタイプのホイールでも施工は可能ですか?

A. 施工できないホイールもあるので注意しましょう。

ホイールの種類によっては、コーティングができないものがあります。例えば、次のようなものです。

  • 特殊加工、特殊塗装がされている(メッキ加工、ポリッシュ加工など)
  • マット塗装がされているもの(コーティング剤によって光沢やツヤが出てしまいます)
  • 汚れや傷がひどいもの

大事なのは、使用されるコーティング剤と施工する職人の腕です。特殊塗装や、マット塗装などの場合にはそれにふさわしいコーティング剤が必要です。業者の手持ちになければ受付を断れることもあります。

また、コーティング業車とホイール傷修繕業者はそれぞれ別の技術や専門知識を要するため一括サービスを提供しているとも限りません。

ホイールのキズ修繕については『ホイールのガリ傷、修理するには?』をご参照ください。

Q. 傷のついたホイールでもコーティングできますか?

A. 傷を補修してからのコーティングがおすすめです。

すでに実走している場合や、中古ホイールを購入した場合などは、ホイールに傷がついていることもあるでしょう。細かい傷の場合には、下地処理によって傷を消すことができます。

また、明らかなガリ傷がついている場合には、まず傷を補修してからコーティングすることをおすすめします。傷がある状態では、綺麗にコーティング剤を塗ることができず、満足な効果は得られないためです。

ホイールのキズ修繕については『ホイールのガリ傷を修理する時に掛かる料金と、それを10分の1以下にする秘密の方法とは?』で詳しく解説しています。

Q. 高級車や輸入車にもホイールコーティングはできますか?

A. はい、できます。ただし、業者選びには注意が必要です。

もちろん、高級車のホイールにも施工することは可能です。ただし、特殊な加工や塗装のされているものがありますので注意しましょう。コーティングについて詳しい知識と技術を持っている専門業者を選ぶようにしましょう。一般的には対応できないようなホイールでも施工できる場合があります。

詳しくは「車コーティングは専門業者がおすすめ!信頼できる優良店の見つけ方」を参考にして下さい。

Q. BMWのブレーキダスト汚れがひどいのですがホイールコーティング施工できますか?

A. できます。汚れの洗浄や鉄粉除去など下地処理を行った上で施工します。

BMWをはじめ、ベンツ、アウディなどの欧州車の場合には、ブレーキの特徴上、ブレーキダストの汚れがひどくなってしまいます。

こうした輸入車のオーナーさんには、ホイールコーティングがおすすめです。こべりつくブレーキダスト汚れを防いだり、洗車で簡単に洗い流すことができるようになるからです。

ただし、できるだけ早めにコーティングを依頼してください。ブレーキダストによる汚れが蓄積してしまうと、ホイール本体にダメージが出てきますので、コーティングではカバーできなくなります。

また、汚れがひどい場合には、施工費用も高くなってしまいます。そのため、ホイールコーティングを検討している方は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

Q. 自分で施工をしても大丈夫ですか?

A. 価格を抑えたい場合や、下地処理まで行う技術があればいいでしょう。

市販品なら1,500円ほどの価格から購入することができますので、業者へ依頼する場合と比べると、10分の1以下の価格に抑えることもできます。

施工方法もスプレーを吹きかけて拭き取るだけのタイプもありますので、手軽さに関しては、自分での施工に勝るものはありません。

ただし、ホイールコーティングの効果に関して言えば、業者にはかないません。プロ用のコーティング剤とDIY向けのコーティング剤のスペックがそもそも異なること、さらには下地処理や施工の技術や経験が仕上がりを左右するためです。

効果は薄くても、車好きとしてDIYでやることに意義を感じる、それもよくわかります。なぜなら私たちもそうやって実現不可能と言われてきたコーティング剤を開発し、車もバイクも自らメンテナンスをしているからです。

DIYでホイールコーティングをする場合には「DIYホイールコーティングならスプレー式がおすすめ!」をご参照ください。

コーティング施工には、下地処理と言われる作業がとりわけ重要です。下地処理がどんなものなのか知りたい場合には、

車の下地処理にコンパウンドは必須!正しい使い方と注意点まとめ
車のコーティングは「脱脂」がポイント!目的と脱脂方法まとめ

の記事で確認することもできます。

Q. ホイールコーティングの施工に失敗しました。どうしたらいいですか?

A. コーティング膜を落とし、再施工です。

特にガラスコーティング を自分で施工する場合には、ムラなどの失敗はよく見られます。ガラスコーティングの失敗から再施工には、まずコーティング 膜を削り落とすことが必要になります。コンパウンドを使用するので、知識も経験も浅い場合には塗装面にもキズをつけてしまうリスクがともないます。説明書にある施工の条件を満たした環境と手順で行うようにしましょう。もし改善しないようであれば、専門業者へ相談することをおすすめします。

Q. ホイールコーティング施工後も洗車は必要ですか?

A. はい、必要です。ただし、洗車が楽になります。

コーティングを施工すれば洗車をする必要がないと思われていることがよくありますが、これは間違いですので注意しましょう。

例えば撥水効果の高いコーティングを行った場合には、水がボディーの上に残りやすいことで、イオンデポジットやウォータースポットといった汚れやダメージを受けることもあります。

洗車は必要ですが、施工前よりは大幅に洗車に費やされる労力は軽減されるはずです。剥がれないコーティング剤が施されていれば、半永久的に水だけで綺麗にすることも可能です。

どれだけ優れたコーティングでも汚れは付きますが、汚れが単に乗っている程度になるので水で洗い落とせるほど楽なものです。これがコーティングをする大きな利点の一つとも言えます。

 

Q. コーティング施工後のホイールの磨き方に注意点はありますか?

A. コーティングにダメージを与えないようにしましょう。

正しく施工されていれば、無理に擦り洗いをしなくても、汚れが落ちるようになっているはずです。

スポンジで強引にゴシゴシと磨いたり、強力なクリーナーなどを使用すると、かえってコーティングにダメージを与えてしまうため注意しましょう。そうなるとやはりより硬いコーティングがおすすめです。鉛筆高度と呼ばれる硬さを表記するものでは『9H』が最高レベルとなります。

コーティング後の洗車については、「愛車コーティング後の洗車方法徹底解説」が参考になります。ホイール洗車もボディーコーティング後の洗車と同様の手順で進めていきましょう。

まとめ

ひとえにコーティングと言っても、多くの種類があります。洗車を楽にし、キズをつきにくくしたいのか、光沢やツヤといった輝きを手に入れたいのか、コーティング施工の目的と、求める結果を定めておけば必要なコーティング剤と施工に必要な業者も見つけ出すことができます。

大事な車であればあるほど、コーティングはしておくべきです。汚れ、鉄粉酸化によるサビ、紫外線による色褪せを防げるコーティング剤とそれを可能にする職人選びこそ、失敗しないコーティングのコツと言えます。

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