どんなにオシャレな服を着ていても靴が汚れていると、なんとなくだらしなく見えてしまいます。車も同じ、足回りが汚れているとどんなにかっこいい車でもガッカリです。

わかりやすい例では、輸入車のホイールは汚れやすく悩みのひとつになります。摩擦によってパッドやローターが削れ、それが粉塵となってホイールを汚します。摩擦粉は国産車のブレーキでも出ますが、輸入車のブレーキは高速走行を前提としているためパッドが柔らかく、ローターとの摩擦力を高める傾向にあるためブレーキダストが多く出ます。

ホイールにコーティングが施されることで、汚れが付きにくくなるうえ、洗えば汚れが簡単に落ちることが期待されます。

ホイールがきれいに仕上がったときのインパクトは大です。今回はDIYでホイールコーティングをする手順について紹介します。

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1. ホイールのクリーニング

ホイールを洗う最初の手順は、水洗いです。ホースの水をシャワーモードにして汚れを浸すようにかけていきます。その後、水に浸したマイクロファイバークロスで大まかに汚れをとっていきます。

次にシャンプー洗浄を行います。水1リットルに対して中性洗剤20ミリリットルの洗浄液を作ります。この洗浄液にマイクロファイバークロスを浸して硬く絞り、汚れを落としていきます。ホイールは複雑なデザインをしているものが多いので、手の届かない部分は、ブラシを活用します。

スチールホイールの場合は、ホイールキャップが上からかぶさっているのが一般的です。スチールホイールには防サビ加工が施されていますが、ちょっとした傷などからサビが広がります。注意して見ておきましょう。

2. ブレーキダストクリーナーでホイールの鉄粉除去

ホイールにはブレーキダストというやっかいな汚れがあります。ブレーキダストはブレーキングによって高温になった状態で飛散し、ホイールに溶着します。鉄が削られて出てくるのは鉄粉です。これが突きさったまま酸化すると、ホイール自体が腐食しサビます。

2-1. 液体式の鉄粉除去クリーナー

鉄粉除去の方法には大きく2種類の方法があります。液体式と粘土式。ホイールの場合は形状が複雑なことが多いので液体式がふさわしいといえます。

シャンプーで落とせなかった鉄粉汚れを落とす際には、ブレーキダスト専用のクリーナーを使用します。汚れがひどい部分には、ブレーキダストクリーナーを集中的にスプレーします。スプレー後、しばらく待つとクリーナーによって汚れが浮き上がってきます。

浮き上がってきた汚れを水で流しながらスポンジで軽くこすって落とします。スポンジでは汚れが落とせない部分はブラッシングします。

入り組んだ部分や隙間にもクリーナーが残らないように、さまざまな角度から水流を当てて流します。この時、水圧は弱いくらいがちょいどよいでしょう。サスペンションやブレーキなど精密な作りになっています。そのため過度な水圧によるダメージを避けるためです。

2-2. トラップ粘土で鉄粉を落とす

ブレーキダストクリーナーでもなお、ザラザラとした感触があるとすればトラップ粘土を試してみましょう。十分に濡らしたホイールの表面を滑らすようにこすって使用します。

同じ面を使わずにこまめに中に織り込んで、常にきれいな面を用いてください。粘土にも市販のものからプロ用のものまであります。市販のもので除去力に物足りなさを感じることからプロ用のものを使用することもあるかもしれません。その場合には、加減に十分に注意してください。間違えるとキズになることもあります。

詳しくは『ホイールの鉄粉除去について知っておくべきおすすめ豆知識』の記事をご参照ください。

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5. DIYで行うホイールコーティング施工の注意点

ホイールの頑固な汚れを、簡単な洗浄で落とせるようになるのがホイールコーティングです。ホイールコーティングを施せば、美しく輝いたホイールの状態を保つことができます。

コーティングの施工手順については、使用するコーティング剤によりため説明書にしたがってください。

ホイールコーティング剤の選び方については『いつまでもきれいさを保つホイールコーティングのやり方』の中で解説しています。

指定外の環境や条件で行うことで、失敗のリスクがたかまります。失敗の例としては『ムラ』ができることです。

失敗した場合の対応については『ホイールコーティングの施工に関するQ&A【全15項目】』の中で解説しています。

コーティング剤には、液体、練り状、スプレー式のものがあります。洗浄や鉄粉除去を含む下地処理がされたホイールに塗っていきます。

もっとも楽にできるDIYホイールコーティングについては『DIYホイールコーティングならスプレー式がおすすめ!選び方とコツ』をご参照ください。

ホイールコーティング本来の効果を求めるのであれば、専門業者に依頼したいところです。プロしか手に入れられないコーティング剤、そして施工の知識と技術があるからです。

6. まとめ

ホイールコーティングは頑固なブレーキダスト汚れには効果的です。ブレーキダスト、鉄粉、油汚れを簡単に洗い流せるようになるためストレスも手間も大幅に軽減されます。

ただし、使用するコーティング剤や施工者により品質が左右されてしまうのはボディーコーティングと同じです。DIYでするからには失敗のリスクがともないますが、市販のコーティング剤はプロ仕様と異なり扱い安いものが多いあります。

プロ仕様のコーティング 剤は市販のものと比べ高い効果を期待できる反面、施工に技術や専門の道具が必要なこともあります。

DIYでできる市販のコーティング材は効果が薄くなることもありますが、コストを抑えたい場合や練習には重宝する手段とも言えます。

DIYコーティングにチャレンジしたい!という方は『初心者向け、車のガラスコーティングを自分で(DIY)でやる方法』も参考にご覧ください。

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