車検は新車であれば、3年後。3年経過して車検を取った次の車検は2年後になります。車検が通らないとなれば、車を乗ることが出来なくなります。車検の項目というのはたくさんあります。
その中でもよく、「これがダメで車検が通らなかった!」などと、車検で引っ掛かってしまいがちな項目があります。タイヤが代表的な部分です。また、雪国の人であれば、「スタッドレスタイヤで車検はどう?」というのが気になりますよね。
今回はスタッドレスタイヤについて、車検を通す際のタイヤについて紹介していきます。
1. 車検はスタッドレスタイヤでも大丈夫!
結果から言うと、車検の時にスタッドレスタイヤでもOKです。「えっ?大丈夫なの!?」と驚いた人もいるかもしれません。車検ではノーマルタイヤでなくてはダメ!というタイヤの決まりはありません。
冬に車検があった場合、雪国ではどうしてもスタッドレスタイヤを履かないと事故を起こしてしまうことがあります。なので、スタッドレスタイヤを履かなくては車検を通す陸運局やディーラーまで持っていくということも出来ないのです。スタッドレスタイヤでも安心して、車検に持って行ってください。
2. 車検には関係ない!でも夏場のスタッドレスタイヤは危険
スタッドレスタイヤは車検には関係ないというのはわかっていただけたかと思います。しかし、スタッドレスでもOKだからと言って、年中スタッドレスタイヤを履いているのは避けましょう。
スタッドレスタイヤ冬専用タイヤです。夏には向いていません。夏に履くというのは危険が伴います。では、なぜスタッドレスタイヤは夏はダメなのか?どのような違いがあるのか? について紹介していきます。
2-1. スタッドレスタイヤを夏タイヤの違い
スタッドレスタイヤは雪国で大活躍します。なぜ、雪国でスタッドレスタイヤが必要か?というと、雪国ではどうしても気温の変化というのが大きく、雪や氷などに適したタイヤではなくては滑ってしまったり、走行に悪影響があります。
雪道で道路が悪い、滑りやすい!という時にスタッドレスタイヤを履いていれば、スタッドレスタイヤは気温の低い日でもゴム自体が硬くなりにくく、ノーマルタイヤよりも柔らかくなっています。
さらに、溝が多めになっているので路面としっかりとかみ合って滑らない働きをしてくれます。ゴムが硬くなってしまうと滑りやすくなります。
雪や氷などに適用することが出来ないのでスタッドレスタイヤを履いて、雪道を走行する必要があるのです。ノーマルタイヤは硬く、温かくなるとタイヤが気候にあった性質になるという特徴を持っています。
雪道の道路ではないので、アスファルトの上を柔らかいゴムのタイヤで走行するとその分タイヤが減ってしまいます。また、溝も少なくても滑ったりする心配もないので安心して走行することが出来ます。
よく、ノーマルタイヤをまだ準備しておらず、スタッドレスタイヤを夏にも履いているという人を見かけます。そんな人はちょっと待った、です! 夏にスタッドレスタイヤを履くのはやめましょう。
スタッドレスタイヤは冬専用のタイヤです。雪のある道やその道をきちんと走るためなどに適したタイヤ、性能になっています。
寒さにはとても強くなっていますが逆に暑さには弱いのです。ノーマルタイヤであれば、硬さが特徴的なのでその時の状況によって、形を変えて上手に対応してくれるのですがスタッドレスタイヤは柔らかくなっているのでどうしても夏場のアスファルトはスタッドレスタイヤを傷つけやすくなっています。
年中、どこでも構わず使っているとスタッドレスタイヤ。ヘリが早くなってしまったり、バーストしてしまうこともあります。
さらにブレーキを踏んだ時の止まるまでの距離も長めになってしまうのでとても危険です。私はスタッドレスでも車が回転して滑ったという経験があります。必ずしも、スタッドレスタイヤ年中使うことが出来ないというわけではないのです。
しかし、危険性やデメリットなどを考えるとノーマルタイヤやオールシーズンタイヤに変えるべきです。
2-3. スタッドレスタイヤの交換時期
タイヤを交換する時期についてですがこれは地方によって違ってきます。交換する適切な時期としては雪が降る1か月前が一番いいでしょう。
また、ノーマルタイヤに交換する時期というのは雪が全くなくなった・雪が降る予想が今後ともにないという時に交換すべきです。雪国とも言われる北海道、東北地方などは4月あたりが交換目途です。
また、東京や大阪などの場合は3月あたりでいいでしょう。雪が降っているか? 降っていないのか?今後の天気予報はどのようになるのか? で判断しましょう。雪国の天気予報チェックは特に大切です。
2-4. スタッドレスタイヤの保管方法
タイヤを交換した後に手元に残るのがスタッドレスタイヤ、ノーマルタイヤなどその時期には使うことが出来ないタイヤです。スタッドレスタイヤは3年~4年ほど使用することができるので保管が大切になってきます。
保管方法を間違ってしまうと、スタッドレスタイヤが次の年に履けないということにもなってしまいます。なので、適切な保管場所、適切な保管方法で保管する必要があります。
その保管方法としてはビニール袋やタイヤを保管するためのカバーをつけて保管しましょう。そして、保管する場所は風通しのよい、日の当たらない場所が一番いいです。
日が当たることによって、ゴムが割れてしまうことがありますし、きちんとカバーをつけておかないと傷がついてしまうなんてこともあるので適切な方法や場所で保管しましょう。
3. タイヤが原因で車検に通らない場合
タイヤのせいで車検が通らないなんてことも少なくありません。タイヤの車検基準というのがあります。その車検基準をクリア!とならいないと車検が通らないこともあります。
- ヒビがあるか?ないか?
- フェンダーとタイヤに指2本入るか?
- スリップサインは出ていないか?(1.6m以上であること)
この3つがタイヤの判断基準になります。
タイヤにヒビがあったり、タイヤの表面に素人でも判断できるようなスリップサイン(1.6m以下で現れる)が出ていたり、タイヤとフェンダーの間が指2本の隙間がなかったりする場合は車検は通りません。
この3つすべてクリアしていないと車検は通過しないので注意が必要です。
4. 車検の合格基準とスタッドレスタイヤの特徴まとめ
車検の時のスタッドレスタイヤについてや車検を通すときのタイヤについて紹介してきました。スタッドレスタイヤが車検のときはダメなのか?というとそれは違います。タイヤの種類は関係ないのです。スタッドレスタイヤであっても、車検を通すことが出来ます。
ただし、夏はノーマルタイヤのほうがいいでしょう。スタッドレスタイヤは3年~4年履き替えして使うことができるので履き替えするようにしましょう。また、オールシーズンタイヤというタイヤも存在するのでこちらも検討していてはいかがでしょうか? ぜひ、参考にしてみてください。