あいおいニッセイ同和損害保険株式会社は、あいおい損害保険株式会社とニッセイ同和損害保険株式会社が2010年に合併して出来た保険会社です。
今回は、あいおいニッセイの自動車保険にクローズアップし、事故対応に対する評判を始めとし、事故対応やロードサービスの内容、あいおいニッセイの自動車保険のおすすめポイントなど、シンプルに分かりやすく解説していきます。
自動車保険選びで迷われている方、あいおいニッセイの自動車保険が気になっているという方にはおすすめの内容となっていますので、加入を決める前に一読いただけたらと思います。
1. あいおいニッセイの事故対応は評判が悪い?!
あいおいニッセイの自動車保険について、インターネットなどで評判を見てみると、「対応が最悪だった」とか「最低だった」というようなネガティブな内容のものが目に付きやすい傾向にあります。
そういった評判が先行してしまう事によって、「あいおいニッセイの事故対応は評判悪そう」と思ってしまう人もいるかと思いますが、そこだけで判断してしまうのは少々危険です。
”保険会社の評判を見る”となると、大半はインターネットでの検索になるかと思います。
しかし、インターネットには匿名性があり、批判的な意見の方が書かれやすい傾向にあるんですね。
例えば、「事故対応をきちんと行ってくれた」と「事故対応に不満を感じた」という2つの感想がある場合に、後者の方がインターネット上に書き込まれやすい性質があります。
「きちんと対応を行ってくれた」というのは、「保険会社が当たり前のことをしてくれた」という解釈にもなります。
それをインターネット上に書き込む動機は起こりづらく、「不満を感じた」という方が、「こんなことがあったから聞いてほしい」という感情から、評判を書き込む動機が起こりやすいわけです。
そのため、ほとんどの保険会社の評判は悪い評判の方が多く、”評判が悪い=ダメな保険会社”というわけではありません。
次項では、あいおいニッセイの評判について解説していきますが、あくまで”加入者の1つの意見”という認識で見ていただけたらと思います。
保険選びにおいて最も大切なのは、補償や保険料が自分に合っているかどうかですので、評判については”頭の片隅に置いておく”くらいの認識で良いでしょう。
2. あいおいニッセイの事故対応の口コミ・評判
2-1. 良い口コミ・評判
事故で焦った時にも丁寧な対応
事故を起こした時はどうしても気が動転してしまい、焦りを感じてしまうものです。
この評判を書かれた方も焦ってしまって、とりあえずディーラーに電話をしたそうです。
ディーラーに電話をすると、保険会社に電話する事を勧められ、あいおいニッセイの窓口に電話をしたそうですが、オペレーターの最初の一声がケガを気遣う内容で、事故で焦った気持ちが和らいだとの事でした。
事故の状況を全て伝えると、「あとは私どもにお任せ下さい」と言われ、その後も的確に対応を行なってもらえて安心感を感じたという評判でした。
全てお任せで事故処理完了
知人の勧めであいおいニッセイの自動車保険に加入した方からの評判ですが、事故を起こした際に、加入者側からは最初の状況報告のみで、それ以外は何もせずに事故処理が完了したとの事でした。
事故を起こすと様々な書類を書いたり、場合によっては相手側との交渉まで加入者側で行わないといけない場合もあるのですが、それらの手続きも全てあいおいニッセイ側で行って貰えたため、とても信頼できる保険会社だと思ったそうです。
人によっては、対応がシステム的(機械的)に思うかもしれませんが、この方にとっては完璧な対応だったとの事でした。
当て逃げにも迅速な対応
高速道路を走行中にトラックに当て逃げされたという方からの評判ですが、後日あいおいニッセイの代理店に行った際に、警察から教えられた相手側の情報や事故状況を伝えたところ、相手側への対応も含めてスムーズに対応を行なってくれたそうです。
その他にも、「保険料は高いけど対応が素晴らしかった」といった内容の評判は多く見られ、多少高い費用を支払っても納得出来ているという方が多いようです。
2-1. 悪い口コミ・評判
半年経っても事故処理が解決しない
後ろから軽く当たられたという事故を起こした方からの評判ですが、軽い事故だったため保険会社に一任しておけば大丈夫だろうと思っていたそうです。
しかし、軽い事故だったにも関わらず、半年経っても未だに解決していないとの事。
加入者側から連絡しないと全く連絡も来ない状態で、結果的に何もしてくれなかったとのことでした。
この方はもう諦め半分で、事故処理が終わり次第解約したいと書き込まれていました。
事故処理の解決の遅さに関しては、他にもいくつか評判があり、一番長い人で2年間解決していないというケースがありました。
事故報告だけで保険料を上乗せ請求された
軽い接触事故を起こされた方からの評判ですが、担当の方から「自賠責の範囲で解決した場合に返金します」と言われ、上乗せの保険料を請求され、その支払いを行ったそうです。
その後、保険会社から「自賠責の範囲で解決しました」という報告があったものの、一向に返金処理はされず、いつ返金されるのかと問い合わせたところ、「自賠責の範囲を超えて支払ったので返金はされない」と話はすれ違い。
さらには「事故報告を受けた時点で3等級ダウンになりますので、その差額を請求しただけ」と話が二転三転するのみで、結局返金されることは無かったそうです。
対応についても、こちらから問い合わせないと一切連絡が来ることがなく、その点も不満が大きかったとの事でした。
担当者が状況を把握出来ていない
駐車場から車を出そうとしたところ、走ってきた自転車と接触してしまったという方からの評判ですが、自転車に乗っていた方にケガは無かったそうですが、自転車自体は壊れてしまったとの事。
相手側も警察も物損事故として考えは一致していたそうです。
しかし、あいおいニッセイの窓口に事故の状況などを報告すると、担当者の方から「今回は人身事故ですね」と一掃。
相手方は「自転車を弁償してくれたら良い」と言ってくれて、お互いに物損で了承している事も伝えたにも関わらず、「相手が病院に行ったのなら人身事故では?」と全く把握してもらえていなかったそうです。
結局物損事故で手続きは進んだそうですが、評判を書かれた方は「全く理解してもらえず残念な対応だった」と書かれていました。
3. 契約前に要チェック!あいおいニッセイの事故対応(初期対応)やロードサービス内容とは?
3-1. 事故対応(初期対応)の内容
24時間365日対応の事故受付
事故を起こした際の事故受付ですが、あいおいニッセイは土日祝日関係無く24時間365日の対応を行なっています。
ゴールデンウィークなどの連休中や、深夜の時間帯に事故を起こした際も対応可能です。
ロードアシスタンスサービス
事故の際に、レッカーや応急処置の修理が必要な場合に、あいおいニッセイのロードサービスである”ロードアシスタンスサービス”を利用する事が可能です。
あんしん24受付センターに連絡をする事で受付可能で、こちらも24時間365日の対応となっています。
ロードアシスタンスサービスの詳細については後述します。
全国4,000箇所を超える拠点数
あいおいニッセイの自動車保険は、応急修理などを行なうロードサービス拠点が全国に4,000箇所以上存在します。
そのため、全国どこで起こった事故に対しても迅速な対応可能で、旅先などのように土地勘が無い場所でもスムーズに対応してもらえます。
3-2. ロードサービスの内容
レッカー現場急行サポート、運搬費用保険金
契約車両が事故や故障などのトラブルで自走不可能になった場合に、30万円を限度とするレッカー牽引費用や搬送費用が補償されるサービスです。
30万円はおよそ500kmのレッカー牽引、搬送費用に相当します。
雪道やぬかるみなどでスタックした場合の”引出し作業”は対象外となりますので、その点は注意しましょう。
また、飲酒による事故などのように加入者に重大な過失がある場合や、地震や台風などの災害によるトラブルの際は、ロードサービス全般が利用出来ませんので、こちらも注意が必要です。
クイック修理サービス
事故や故障などを起こした際に、下記の作業を行なってもらえるサービスです。
- バッテリーあがり時のジャンピング作業など
- タイヤがパンクした際のスペアタイヤ交換作業
- キー閉じ込み、紛失などの際の開錠作業
- ガス欠時のガソリン、軽油配送(上限10リットル)
- その他30分以内に完了する応急作業
バッテリーあがり時の作業、ガス欠時のガソリン等配送については保険期間中1回のみ無料となります。
また、加入者がJAF会員の場合は、JAFのロードサービスが優先されますので注意が必要です。
臨時宿泊費用保険金
事故や故障などのトラブルによって帰宅困難になり、臨時で宿泊施設が必要となった場合、契約車両に乗車していた人数分の宿泊費用が補償されます。
1名につき15,000円を上限とし、ご自宅などの日常保管場所において起きた故障などの際は利用不可となっています。
臨時帰宅、移動費用保険金
事故や故障などのトラブルによって、契約車両での帰宅が困難になった場合、ご自宅や当日の出発地点までの交通費を補償するサービスです。
帰宅までに掛かった交通費から免責金額である1,000円を差し引いた金額を、搭乗者1名あたり20,000円上限で補償されます。
修理後搬送費用保険金
修理工場にて修理が完了した契約車両を、ご自宅もしくは契約している駐車場などに搬送する際の費用が補償されるサービスです。
後述の修理後引取費用保険金と合計して、合計15万円が上限となっています。
修理後引取費用保険金
修理工場にて修理が完了した契約車両を、加入者が自ら引取りに行く場合、修理工場までの交通費を補償するサービスです。
免責金額である1,000円を差し引き、前述の修理後搬送費用保険金と合計して15万円を上限に補償されます。
代車
事故や故障などのトラブルの際、車両を修理に出して代車が必要となった場合に代車費用が補償されるサービスです。
代車として借りられる自動車は、1,300cc以下のレンタカーに限られます。
4. あいおいニッセイの自動車保険が選ばれる理由
あいおいニッセイの自動車保険が選ばれる理由として、最も大きな要素は”代理店型自動車保険”ならではの対応力の高さと言えるでしょう。
評判を見ていると、「こちらが何もしなくても解決してくれた」という評判が多く見受けられ、手放しで事故処理を行ってもらえるのは代理店型のメリットです。
ダイレクト型自動車保険ですと、「相手側と自分で交渉する事になった」というような評判が多いですので、この点に関してはあいおいニッセイなどの代理店型に軍配が上がると言えます。
その他に選ばれている理由としては、自動車メーカーのトヨタと提携しているため、トヨタディーラーで自動車を購入した場合に、あいおいニッセイの自動車保険に加入しているという方も多いようですね。
また、あいおいニッセイの”ニッセイ”は日本生命ですので、日本生命の生命保険などに加入されている方が、「自動車保険はあいおいニッセイ」という選び方をされるケースが多いようです。
日本の保険会社において、ネームバリューも非常に高い会社ですので、有名な会社だから安心という理由で選ばれる方も多いように見受けられました。
5. あいおいニッセイの自動車保険はこんな人におすすめ!
5-1. 保険料よりも補償やサービスを重視したい人
代理店型とダイレクト型で保険料を比較すると、1.5~2倍ほど差があり、代理店型の方が保険料は高い傾向にあります。
しかし、サービスの手厚さや補償のバリエーションなどの広さについては代理店型の方が充実しており、あいおいニッセイの自動車保険も例外ではありません。
対応の早さや連絡の細やかさなどについて言及している評判なども多く、保険料の安さよりもサポートや補償などを重視したい場合はおすすめと言えます。
担当者による対応の差はあるようですが、そういったムラについてもダイレクト型と比較すると少ないように思えます。
「とりあえず自動車保険に入っておきたい」という方よりも、「いざという時の安心感を買いたい」という方におすすめですね。
5-2. インターネットが苦手な人
昨今ではインターネット上で契約や対応が完了するダイレクト型自動車保険の注目度が高いですが、中には「インターネットが苦手」という方もいるかと思います。
代理店で担当者と話しながら補償内容などを決めていけるのは、あいおいニッセイなどの代理店型自動車保険のメリットと言えます。
代理店が近くにある事が条件にはなりますが、あいおいニッセイの代理店数は代理店型自動車保険の中でも多い部類ですので、その点は問題ないでしょう。
また、ホームページに関してもシンプルで分かりやすい作りにはなっていますので、補償内容などの大枠についてはホームページ上で把握する事も可能です。
5-3. 自動車保険初心者の人
あいおいニッセイの自動車保険の特徴として、対人対物、人身傷害、搭乗者傷害、車両保険などの補償が全て基本セットとして含まれています。
他社ですと、オプションのように特約を付帯しないと、いざという時に補償を受けられない場合もありますが、特殊な事故を起こさない限りはほぼ全ての補償が含まれていますので、初めて自動車保険に入るという人は安心できる内容であると言えます。
逆に、「不要なものは省いて自分なりのプランを組みたい」という方には不向きですが、全てお任せしたいという方にはおすすめ出来るのではないでしょうか。
6. あいおいニッセイの事故対応の評判まとめ
あいおいニッセイの事故対応や評判について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
良い評判、悪い評判と様々ありますが、そういった評判を頭の片隅に置きながら「補償内容が自分に合っているかどうか」や「保険料に納得できるかどうか」を重視して自動車保険を選ぶのが最良の手段であると言えるでしょう。
あいおいニッセイの自動車保険は、特約なども充実していますが、基本的な保険内容自体が充実していますので、おすすめの項目でも書いたとおり、事故対応なども含めて”全てお任せ”出来る保険会社です。
代理店型ならではの対応力の高さも大きなポイントと言えますし、あいおいニッセイの自動車保険が気になっているという方は、まずは見積もりを出してみる事をおすすめします。
自動車保険選びで悩まれている方の参考になれば幸いですね。