今や、カー用品販売店や洗車専門店など、洗車サービスを行っているところは多いですが、まだまだ「洗車=ガソリンスタンド」という認識の方は多いはずです。でも、同じガソリンスタンドでの洗車でも、洗車の方法によって料金や仕上がりに、かなり違いが出てくるのはご存じでしょうか?
洗車の方法は大きく分けて、「セルフ洗車機での洗車」「洗車コーナーでの洗車」「スタッフの手洗い洗車」の3つに分かれます。それぞれ「料金」「仕上がり」「洗車時間」に違いがあり、メリット・デメリットがありますので、それを確認していきましょう。
1. ガソリンスタンド洗車の基本料金と特徴
ガソリンスタンドでの洗車も、セルフや手洗いなどがあり、それぞれ料金や仕上がりに違いがあります。こちらでは、それぞれの違いを確認していきます。
1-1. セルフ洗車機での洗車
ガソリンスタンドの隅に設置されている、セルフ洗車機を使用した洗車方法です。洗車機の種類にもよりますが、極端に古い機種でなければ、選べる洗車コースも非常に豊富になりました。
通常の「シャンプー洗車」「泡洗車」などの基本的な洗車方法から、「ワックス洗車」「撥水洗車」「ポリマー洗車」などのボディコーティング、「下部洗浄」「ホイール洗浄」などの各オプションを含めると、かなり多様性をもっています。
それに合わせて料金も、「シャンプー洗車」は300円前後ですが、コーティング系やオプションを合わせると3,000円前後になることもあります。
しかし、セルフ洗車機のメリットは「手軽さ」です。コーティングやオプションを合わせても5分程で洗車ができるので、時間がない人やドライブの途中でも気軽に洗車できてしまいます。
1-2. 洗車コーナーでの手洗い洗車
最近では少なくなってきましたが、一部のガソリンスタンドには「洗車コーナー」が設けられています。洗車コーナーには、高圧洗浄機をはじめとする洗車に必要な機械が設置せれており、それを使用して自分で洗車する方法です。
設置されている機械は、基本的には有料で時間制限がありますので、時間を有効活用して効率的に使用しなくてはいけません。高圧洗浄機には、「水」「お湯」「シャンプー」「ワックス」などがあり、コースによって料金が変わります。
基本的には自分の手洗いなので、洗車用具が多少必要になることと、洗車の仕方によっては高圧洗浄機を数回使うことになるので、セルフ洗車機より手間とコストがかかります。
高圧洗浄機の料金は、「水洗い」3分~4分で300円前後(コイン式が多いので料金は100円単位で変わります)。「シャンプー洗車」で3分~4分で400円前後です。洗車コーナーでの手洗い洗車のメリットは、セルフ洗車機に比べて丁寧に洗車ができることと、自分でお気に入りのコーティングをすることが出来ることです。
また、家族や友人など複数人で洗車をすると、コミュニケーションがとれてなかなか楽しいですよ。
1-3. スタッフの手洗い洗車
ガソリンスタッフに車を預けて、手洗い洗車をしてもらう方法です。プロの手で、隅々まで洗車してくれるので、安心かつ出来栄えも違います。その分料金は高めで、コースや車体の大きさにもよりますが、通常の洗車コースで2,000円~4,000円です。
最上級のコーティングや磨きをかけると、10,000円~25,000円かかることもあります。スタッフの手洗い洗車のメリットは、洗車のきめ細やかさと出来栄えです。車を傷つけずに、素人ではできない輝きを出してくれます。
2. 洗車料金のコストパフォーマンスは
それぞれの洗車方法に対する、コストパフォーマンスはどうでしょうか。洗車をする際に気になる「料金」「時間」「仕上がり」で見てみましょう。
2-1. セルフ洗車機での洗車
おすすめ度 | 概要 | |
料金 | ◎ | 300円~3,000円 |
時間 | ◎ | 5分前後 |
仕上り | △ | ムラが出る |
セルフ洗車機での洗車は、料金が低価格であること、5分前後で洗車が終わるスピーディさが魅力です。しかし、その分仕上がりにムラが出てしまいます。昔の洗車機に比べると性能も上がり、仕上がりも綺麗になってきましたが、手洗いに比べると細かいところの汚れは残ってしまいます。
「時間がない」「とりあえず洗車したい」方は、セルフ洗車機がおすすめです。
2-2. 洗車コーナーでの手洗い洗車
おすすめ度 | 概要 | |
料金 | 〇 | 400円~ |
時間 | △ | 20分~40分 |
仕上り | ○ | 自分の
スキル次第 |
高圧洗浄機の水洗車で、汚れを吹き飛ばすだけなら400円前後で済みますが、「汚れ落とし⇒シャンプー⇒すすぎ⇒コーティング」の基本的な流れを考えると、「汚れ落とし」と「すすぎ」で水洗いを行うため、400円×2回になります。
これに、シャンプーやコーティングは高圧洗浄機のものを使用するか、ショップで購入したものを使うかによってもコストはかなり変わってきます。時間がかかり、仕上がりもプロに比べると劣りますが、洗車用品を自分で選び、洗車も自分の手で行うことから、車への愛着はより一層深まります。
2-3. スタッフの手洗い洗車
おすすめ度 | 概要 | |
料金 | △ | 2,000円~25,000円 |
時間 | △ | 30分~60分 |
仕上り | ◎ | プロの仕上り |
車のプロが、プロ仕様の機材・薬剤を使用して洗車を行うため、仕上がりは格別です。料金的には、他の洗車方法より割高ですが仕上がり等を考えると、決してコストパフォーマンスが悪いとは言えないでしょう。
最上級のコーティングをしてもらうと、10,000円以上かかりますが、効果は数年単位で継続するものもあります。
3. トッピングオプションの値段
「セルフ洗車機での洗車」「スタッフの手洗い洗車」には、有料オプションがあります。それぞれ、どのようなオプションがあるのか確認してみましょう。
セルフ洗車機のオプション
- 高圧洗浄・・・・・・200~300円
- 泡洗浄・・・・・・・200~300円
- パワフル洗浄・・・・800~1,000円
- プラス1往復・・・・200~300円
- 光沢ポリマー・・・・400~500円
- 下部洗浄・・・・・・200~300円
- ホイール洗浄・・・・200~300円
スタッフ洗車のオプション
- ボディ撥水加工・・・・・1,000~1,500円
- ウィンドウ撥水・・・・・1,000~2,000円
- 下回り洗浄・・・・・・・1,000~2,500円
- 水垢とり・・・・・・・・1,500~3,000円
- 虫取り・・・・・・・・・1,000~2,000円
- ピッチタール除去・・・・1,000~1,500円
- 下回りコーティング・・・8,000~11,000円
- 鉄粉とり・・・・・・・・1,500~2,000円
- ブラックバンパー&モールクリーニング・・1,000~2,000円
- 油膜とり・・・・・・・・1,500~2,000円
※このほかにも、車内掃除のオプションが多数あります。
4. まとめ
ガソリンスタンドでの洗車も、方法によって料金や仕上がりに違いがでます。どの洗車方法にも、メリット・デメリットがありますので、その時の状況で洗車方法を変えてください。急いでいる時は「セルフ洗車機」で洗車をして、休日などの時間がある時に「洗車コーナー」で手洗い洗車をするなども良いでしょう。
しかしお金をかけても、常に愛車をピカピカな状態にしておきたい方は「スタッフの手洗い洗車」一択です。どの洗車方法を選ぶにしても、愛車はできるだけ綺麗な状態を維持したいものです。こまめに洗車をして、心地よいカーライフを楽しみましょう。