全労済は”全国労働者共済生活協同組合連合会”の略称で、厳密には保険会社ではなく”組合”という分類にあたります。

しかし、全労済が提供しているマイカー共済の内容は、一般的な”自動車保険”と遜色ないものですので、今回は自動車保険という扱いで解説させていただきます。

良い評判や悪い評判、事故対応・ロードサービスの内容、どういう人がマイカー共済に向いているのかについても解説していきますので、自動車保険選びの参考にしていただけたらと思います。

スポンサーリンク

1. 全労済の自動車保険の事故対応は評判が悪い?!

全労済が提供している自動車保険の”マイカー共済”に関する評判を見ていると、事故対応に対して「担当者が何もしてくれない」や「こちらに非が全くない事故でも10:0の対応にならない」というような悪い評判が目立ちます。

これには全労済が”協同組合”である事も関係していることも考えられます。

一般的な保険会社は営利団体として運営していますが、全労済は”非営利団体”ですので、会社の利益を追求するために運営しているわけではありません。

そのため、保険商品やオペレーターの対応力などの品質向上に対する意識が高まりづらいと考えられるわけです。

例えばマイカー共済の事故対応についてホームページを見てみると、電話対応はオペレーターですが、派遣されるのは”全労済が委託したスタッフ”という記載がされています。

一般的な保険会社の場合は、その会社自体に専門的なスタッフが存在し、事故の際には”専任チーム”が作られる事が多いのですが、全労済の場合はそういったシステムが無いため、対応力の面で少々弱い部分があります。

これら理由から、「何もしてくれない」というような評判が生まれるのではないかと考えられます。

もう一点、インターネット上の評判に関しては、人間の心理的に”悪い評判”の方が書き込まれやすい傾向があります。

  • 保険会社がきちんと補償対応をしてくれた場合
  • 保険会社の対応に不満があった場合

例えば上記の場合ですと、不満があった場合の方が確実に”評判を書き込む”という行動に繋がり、きちんと補償をする事については、保険に加入している人からすれば”当たり前”とも言える事です。

ですので「その対応内容を書き込もう」という気持ちが起こりづらいというわけなんですね。

それを踏まえた上で、次項では”良い評判”と”悪い評判”を同じ数でピックアップし、全労済の事故対応力について解説していきます。

インターネット上の評判に関しましては、真偽の程も定かではありませんので、あくまで「ネット上に書き込まれている一例をピックアップした参考意見」という認識で読んでいただけたらと思います。

2. 全労済の事故対応の口コミ・評判

2-1. 良い口コミ・評判

・24時間対応によって深夜でも迅速な事故対応

夜の遅い時間に事故を起こしてしまった際の評判ですが、車同士の事故を起こし、相手の車の一部を破損してしまったそうです。

時間帯も時間帯ですので、保険会社に電話をする事自体にも躊躇されていたそうです。

電話をしてみると、30分後には現場にレッカーサービスが到着し、事故状況の検証などもスムーズに対応してもらえ、相手側への補償も支払われ、本人の負担はほとんど無かったとの事でした。

・担当者の丁寧な対応

インターネット上では「対応が悪い」という評判が多い中、担当者の対応が丁寧という評判も見受けられました。

当て逃げの被害に遭ったという方からは、担当者が補償に関する様々な事例について丁寧に説明をしてくれて非常に助かったという内容、車同士の事故を起こした方からは、相手の保険会社にもきちんと連絡を取ってくれて、加入者自身は何もせずに事故処理が完結したという内容の評判がありました。

トラブルの際はどうしても気が動転してしまったり、不安が大きくなってしまうものですので、こういった丁寧な対応は嬉しいですね。

・難しい交渉への対応力

物損の事故を起こした方からの評判ですが、ぶつけた相手は納品間近の自動車だったそうです。

そのため、「単純な修理だけでは済まされないのでは…?」と非常に不安を感じていたそうですが、全労済の担当者が相手方の業者に交渉を行ってくれたため、スムーズに解消したとの事でした。

交渉の経過などについても細かく連絡があり、加入者のケガを労う言葉や姿勢などもあったようで、「この保険に入っていて良かった」と思える対応力だったようです。

2-2. 悪い口コミ・評判

・事故対応が遅い

被害者側の方からの評判ですが、相手側が過失を認めなかったために解決が長引いてしまったそうです。

その際に、担当者が相手方と連絡が付かない時期があったらしく、その際に「当事者同士で話してください」と言われたり、加入者側への経過報告が無い時期もあったようです。

結果的には相手側が過失を認めたそうですが、解決までに数か月を要し、非常に不満だったという内容でした。

・結局自分で対応することに

車同士の事故を起こした方からの評判ですが、ぶつけられた側なのに5:5の過失割合になるという連絡を最初に受け、防犯カメラの映像の確認後は9:1まで改善されたのですが、最終的に5万円の修理費支払いを命じられたそうです。

金額に納得がいかず、全労済を挟まずに直接相手の保険会社に交渉したところ、約半額まで修理費が安くなったとの事でした。

自分で交渉した方が安く済んでしまったため、「何のために保険に加入しているのか」と疑問を感じる結果となったそうです。

・補償額の不払い

事故の際に補償額が確定したにも関わらず、その金額を払ってもらえなかったという評判も見受けられました。

全労済に問い合わせても、「把握しておりません」や「分かりません」という対応をされてしまい、提出した診断書などの事についても同様の対応をされたそうです。

結果として不払いのままだったらしく、この書き込みをした方は解約して他に乗り換えたとの事でした。

スポンサーリンク

3. 契約前に要チェック!全労済の事故対応(初期対応)やロードサービス内容とは?

3-1. 事故対応(初期対応)の内容

・24時間365日の事故受付

全労済のマイカー共済は、土日祝祭日も関係なく、24時間いつでも事故受付が可能となっています。

そのため、ゴールデンウィークやお正月、深夜の時間帯の事故でもすぐに対応してくれます。

受付電話番号は0120-0889-24、フリーダイヤルが使用できない場合(IPフォンなど)は03-6628-4600となっています。

・現場急行も24時間365日対応

車同士の事故に限られますが、事故受付後の現場急行も24時間365日対応可能となっています。

スタッフが現場に駆けつけ、事故状況の把握、不安や心配事の解決を行うサービスとなっており、出動拠点から30分以上掛かってしまう場所や地域については、電話説明やアドバイスとなる場合もあります。

・事故初期対応

人身事故などの際に、病院や相手方への連絡、代車の手配などを行ってくれるサービスとなっています。

重大事故(死亡、入院、多重事故など)の場合は、専門知識を持ったスタッフが早期の面会を行ってくれます。

こちらは24時間365日ではなく、土日祝日は”午前9時から午後9時”までの対応となっており、受付は午後7時までとなっています。

3-2. ロードサービスの内容

・レッカー牽引、積載車による搬送サービス

事故やトラブルなどによって自走不可能になった場合、または応急修理を行っても自走不可能の場合に、100kmまでの牽引や搬送を無料で行ってくれるサービスとなっています。

元々は30kmを上限としていましたが、2019年1月1日より100kmまで距離が延長されました。

・30分以内の路上クイックサービス

バッテリーあがり時のジャンピング(起動)作業、鍵の開錠、パンク時のスペアタイヤ交換など、”30分以内で完了するとされる作業”を無料で行ってくれるサービスとなっています。

レッカー牽引の項目で記載した”応急修理”がこちらに当たり、クイックサービスを行なっても改善不可能な場合にレッカー牽引や搬送という流れになります。

・ガソリン、軽油お届けサービス

お出掛け先でガス欠を起こしてしまった場合に、ガソリンまたは軽油を10リットルまで無料で届けてくれるサービスです。

注意点としては、”1共済期間中に1度のみ”となりますので、1年に1回だけ利用可能と把握しておきましょう。

・脱輪、落輪引き上げサービス

側溝に落輪するなど、脱輪や落輪によって脱出が不可能となった場合に、引き上げや引き出し作業を無料で行ってくれるサービスです。

2019年1月1日より、クレーンなどの重機を用いた引き上げ作業も無料サービスとなっています。

雪道やぬかるみによるスタックなどについては、一部有料となる場合がありますので注意です。

・24時間コールサービス

運転中にトラブルに見舞われた際に、近隣のガソリンスタンドやレンタカー会社、タクシー会社や鉄道会社などの電話番号を教えてもらえるサービスとなっています。

本来行く予定だった宿泊施設、乗るはずだった飛行機の航空会社などの電話番号も教えてくれますので、急なトラブル時に役立つサービスと言えるでしょう。

4. 全労済の自動車保険が選ばれる理由

数ある自動車保険の中で、全労済が選ばれる理由としては、”翌年の保険料が上がりづらい”という事が大きなポイントとなっているのではないでしょうか。

代理店型自動車保険やダイレクト型自動車保険の評判や情報を見ていると、「毎年保険料が上がる傾向にある」というワードが見受けられます。

全労済のマイカー共済に関しては、無事故で共済期間を終えた場合に、保険料が下がるというメリットがあるわけですね。

もちろん保険の料金体系は毎年見直されるものですし、全労済も例外ではありません。

しかし、他の保険会社と比べて高い契約継続率を誇っている実績もありますので、他と比べて保険料が上がりづらいと言って問題無いかと思います。

また、マイカー共済の新規契約時の保険料としては、代理店型自動車保険より若干安く、ダイレクト型自動車保険より若干高い傾向となっていますが、ダイレクト型自動車保険に関しては、新規契約のキャンペーンによる割引で保険料が引き下げられている場合も多くあります。

つまり、新規契約の翌年になると必然的に保険料が上がり、キャンペーンなどの割引が無い状態で安い保険料を実現しているマイカー共済の金額を上回る可能性もあるというわけですね。

マイカー共済の”翌年の保険料が上がりづらい”というポイントを加味すると、長く契約を継続する事によって”最も保険料が安い自動車保険”になる事も考えられます。

ロードサービスの充実度などに関しては他の自動車保険に劣る部分もありますが、基本的な補償は備えていますので、”長期的に見た保険料の安さ”がマイカー共済を選ぶ理由として最も大きいと言って過言は無いでしょう。

5. 全労済の自動車保険はこんな人におすすめ!

5-1. 「とりあえず安く保険に入っておきたい」という人

前項でマイカー共済の安さについて解説しましたが、保険料が年数を重ねても高くなりづらいので、「とりあえず入っておきたい」という方にはオススメです。

前述もしましたが、他の自動車保険の場合は、契約初年度と2年目で大きく保険料が上がってしまう可能性があります。

急に値上がりしてしまいますと、支払いに対するストレスも生まれてしまいますし、「来年はいくらになるんだろう…」という不安も生まれます。

”とりあえず安く保険に入りたい”という言葉の裏には「保険にお金を掛けたくない」という心理があるかと思いますので、そういった懸念も感じづらいという点ではマイカー共済に大きなアドバンテージがあると言えるでしょう。

5-2. 事故対応やロードサービスを重視しない人

マイカー共済を他の自動車保険と比べた時に、事故対応やロードサービスの充実度は確実に劣っていると言えます。

事故対応は土日祝日に時間制限が設けられていたり、ロードサービスに関しては宿泊施設やレンタカー会社の情報を教えてくれるだけで、それらの手配や利用料金については補償されないなど、他の自動車保険のサービスと見比べてしまうと見劣りします。

他の自動車保険ですと、レンタカー代や宿泊費だけではなく、ペットホテルの費用から航空機などのキャンセル費用まで補償されるものもありますので、最低限以外の“オプション”とも言えるサービスが全労済のウィークポイントであると言えます。

冒頭でも触れたとおり、全労済などの協同組合は非営利団体です。

”利益を追究して会社を高める”という営利団体の保険会社に比べると意識的な部分が低い傾向にあり、加入者自身がある程度の知識や解決力を持っていないと、いざ事故を起こした時に難航する可能性が高いとも言えるわけですね。

それらを踏まえて、「保険会社に多くを求めない」「ある程度は自分で解決できる」というスタンスの人がマイカー共済には向いていると言えるでしょう。

5-3. 年間走行距離が多い人

自動車保険の多くは”年間走行距離”が保険料を決めるポイントとなっているため、前年度の走行距離が多ければ多いほど、次年度の保険料が高くなってしまう傾向があります。

しかし、全労済のマイカー共済に関しては、保険料を決定するにあたって年間走行距離で金額を決定するわけではないため、極端に言えばどれだけ走っても保険料に関係しません。

もちろん、走行距離が少ない場合の割引などもありませんが、”走行距離を全く気にしなくて良い”というのは、自動車のヘビーユーザーには嬉しいですよね。

個人の運送会社や、車の使用を必須とするお仕事をしている人にとっては特に嬉しいシステムと言えるかと思います。

この点に関しては、他の保険会社よりも全労済は優れていると言って間違いないでしょう。

6. 全労済の事故対応の評判まとめ

全労済のマイカー共済の評判、事故対応やロードサービスの内容について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

”協同組合”という性質上、一般的な保険会社のサービスと比較してしまうと見劣りする部分が多く感じられますが、保険料の安さや走行距離に左右されない点についてはメリットがあると言えます。

しかし、車同士の事故でないと24時間の現場急行サービスが受けられない点、土日祝日の事故対応が24時間ではない点など、加入前にしっかり把握しておかないと「こんなはずじゃなかった」という結果になってしまいます。

特に”補償が制限される箇所”については熟知する必要があります。また、ロードサービスの部分を補うために、JAFを併用するというのも1つの手段と言えるでしょう。

元々JAFに加入されている方にとっては、“安定して安い保険料で補償を受けられる保険“という考え方も出来ますので、選択肢に入れてみるのも良いかと思います。

自動車保険を決める際の参考にしていただければ幸いですね。

おすすめの記事