車の部品を売却する場合、部品単体が良いのか、車体に取り付けたままが良いのかは判断に迷うところです。そして、売却の際に気をつけることはいくつかあります。今回はどうすれば、高値で部品を売却することができるのか?をわかりやすく説明していきます。

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1. 車の部品を売却する際に知っておきたいこと

先ず自車を売りに出す場合、社外部品を取り付けているカスタムカーは、買取業者次第で買取不可であったり、マイナス査定になるケースがあります。

例外として、中古パーツ販売をしている業者やカスタムカー専門の買取店ではプラス査定になるケースも多く、買取業者選びが重要といえるでしょう。

車検が通らない改造車は、ほぼマイナス査定となってしまうので注意が必要です。査定前に純正パーツに戻しておく準備をしましょう。

従来は、純正品以外のオプションのパーツや社外品のエアロパーツはマイナス査定になっていました。理由は、中古品の流通ルートが限られてくるためです。

最近では徐々に、下取りではなく、買取を選択するユーザーも増えてきています。それにより社外部品もプラス査定になるケースが増えてきました。

買取専門店で査定を依頼をする際には、無理をして純正品に戻すことはせず、現状のままで一度査定を受けて見るのも有りです。社外パーツに交換している場合は、純正品は廃棄せず、保管することをおすすめします。

また中古自動車販売店に愛車を下取りに出すケースでは、こだわりのカスタムパーツを外して純正品に戻した方が良いケースがあります。特にフルエアロ等は、社外パーツは外して専門業者に買い取ってもらった方が結果として良いケースもあるでしょう。

1-1. 部品の状態について

自動車部品の状態の良し悪しは、安全性にも繋がるので、業者に機能面もチェックされます。例えば、アルミホイール等は乗り上げによって形が歪んでしまえば買取りが不可となります。ホイールの売却を考えている人は、普段の運転の仕方や、メンテナンスには十分注意しておきたいところです。

1-2. 高い価格で買取してもらえる部品を把握する

これは当然のことですが、以外と把握できていないものです。特に比較的新型のカーナビや、フルエアロ、ディスチャージヘッドランプ等は人気商品です。日頃から自分の乗っている車はどの部品が高い価格で買い取ってもらえるのか?をしっかり把握しておけば、乗り方も違ってくるでしょう。

1-3. 脱着費用も考慮

部品は脱着する際に費用と時間がかかるので、そのタイミングも考慮しておきたい項目です。特にアルミホイールやタイヤ本体は、業者と交渉して下取りのスケジュールをきちんと合わるべきでしょう。業者との交渉によっては、無料で脱着してもらえるケースもあります。

2. 車の部品の売却のタイミングは?

車の部品を売却する際に、ふさわしいタイミングはあるのでしょうか?高い価格で買取をしてもらうためには、売り時をよく知ることが重要です。以下ポイントをまとめました。

2-1. 需要の高いシーズンに売却する

例えば、スタッドレスタイヤは、秋の終わりから冬のシーズン前に買取アップのキャンペーンがよく行われます。対して、乾路での使用がメインのフロントスポイラー等のカスタムパーツは、春から夏にかけて需要が高くなります。

これらのように、自分が売却したい部品がいつ需要があって、業者のキャンペーンはいつ開催されるかを事前に調べておくことは非常に重要といえるでしょう。

2-2. 自車を買い替える時は避ける

車本体と部品を同時に売却すると、部品売却に適した時期を逃してしまいますので避けた方が無難です。一旦は車本体と部品は分けて検討しましょう。

中には、一連の手続きが面倒だと言う理由で同時に売却してしまう人がいるようです。特に中古車で需要がないマイカーを廃車業者に出す場合は、自分で取り付けた部品はできるだけ外して出した方が良いでしょう。業者によっては、廃車を買取りパーツのみをオークション等で転売して利益を得ている業者もあります。

ただし、処分する車をむやみに解体するのは違法行為になる可能性があります。車を解体するのは認可を受けた解体業者のみですので、カーナビやオーディオ等のオプションパーツ以外は避けましょう。

自車の買い替えの際には、契約や車検の時期も十分に考慮すべきでしょう。スケジュールに追われ、焦ってパーツを外すことになれば失敗するケースがあります。パーツ部品はそれぞれ専門業者が存在しているため、じっくり査定と交渉をした方が結果的に良いでしょう。

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3. パーツは単体で?それとも装着したままで売却?

買取専門のリサイクルショップが増えている最近では、パーツが取り外せるならば、単体で買取してもらった方が高く売れると考えがちですが、実際はどうなのでしょうか?

これはケースバイケースです。確かに、カーナビやホイール等は人気商品なので、買取ってもらうと現金になる場合もあれば、実際は購入時よりかなり価格が下がってしまい、車につけたままの方が有利になるケースもあります。

エアロパーツの場合は、CーWEST、ケンスタイル等の定番メーカーは高い価値がつきやすいですが、需要が少ないという理由で買取が困難になるケースがあります。一般のアイテムのように希少価値があまり重視されないのも自動車パーツの特徴ともいえます。

カスタムカーの場合は、カスタムパーツの専門業者に問い合わせた方が良いでしょう。単体か装着したままかは、一度両方で様々な業者に見積もってもらい、判断することが重要です。

結論としては、自分で購入した社外製品を取り付けている場合は一度部品単体と車の両方で見積もりを出し、社外製品を取り付けていない場合は車体そのままで見積もりに出す方が良いでしょう。

4. 車の部品を売却する際のその他の注意点

その他、パーツごとの注意点やオークション等のポイントを以下にまとめましたので、売却の際に参考にしていただければと思います。

4-1. 査定後の注意点

車の査定後に次の車に使えるからといって、たまにパーツをとりはずしてしまう人がいるようですが、これは当然契約違反になります。ETCやカーナビ、タイヤ、ホイール等は次の車に使用したければ、査定前に取り外しておくことが重要です。

その際は当然、純正品に戻しておくことが大切です。カーナビやホイールがないまま査定に出すとマイナス査定になります。

4-2. カーナビ

カーナビは、古くてもマイナス査定になることは少なく、2、3年以内の新型であればまずプラス査定になるでしょう。最近ではカーナビがない車をマイナス査定にするケースがあります。逆に3年以上のタイプは、地図情報の更新がされていても査定評価が下がる傾向にあります。

最近はほとんどHDDタイプなので、DVDタイプはカーナビ無しの車と同等の評価になるケースがあります。外付けモデルとインダッシュモデルとでは、インダッシュモデルの方が査定に有利で、HDDタイプのインダッシュモデルであればプラス査定になるケースが多いです。

部品量販店やネット通販等で購入した人気機種(カロッツェリアのサイバーナビやパナソニックのストラーダ上位機種等)は、純正ナビより高評価になるようです。

1年以内の新しいモデルのカーナビであれば、中古車と一緒に出すことは避けて、買取業者に査定してもらう方が良いでしょう。

取り外しが容易かどうかも確認したい部分です。埋め込み式のカーナビは取り外しに時間がかかりケースがあるのでその場合は外さずそのまま車ごと査定の方が良いケースがあります。

4-3. オーディオ

オーディオはBOSE等の有名メーカーとのタイアップ商品の純正サウンドシステム装着の場合は高く評価されるケースがあるようです。しかし例え、ハイエンドモデルの高級オーディオでも評価されないのが現状です。

オーディオなしの車はマイナス査定になり、ある場合でも経過年数によって評価が変わります。通常の純正品では5年以内であれば、プラスになる可能性もありますが、6年以上だと難しいでしょう。故障の場合は、マイナスになってしまいます。

故障の場合は確かにマイナスになりますが、業者に修理費用を支払ってまで修理する価値があるかといえば、ほとんど修理費用は回収できないケースが多いでしょう。

心配な人は、修理コストと修理後の査定を比較してから業者に依頼する方が無難です。

4-4. タイヤ、ETC

タイヤは溝が残っていれば、査定は高くなり、社外品のアルミホイールは高い査定が期待できます。だからといって、タイヤは査定前に交換するほど影響はないので、あえて交換する必要はないでしょう。海外メーカーの安いタイヤをネットで購入して査定を上げるという方法もありますが、購入金額分を回収できるかといえばケースバイケースです。

タイヤを取り外すのは、工具が必要ですし、業者に依頼する際にもコストがかかります。そしてタイヤを外して車を査定に出しても価値が非常に低くなります。

注意したいのは、スリップラインが出てきたらきちんと交換をするか車の売却をすぐしておくべきです。車を売るからそのまま乗るという人もいますが、万が一事故があれば元も子もありません。車庫に予備としてあるタイヤ等は、タイヤ専門の買取業者に一度査定をしてもらうとよいでしょう。

ETCは取り外す必要はないでしょう。ETCは、本体価格よりも業者に依頼して取り付けてもらう方がコストがかかるので、あえて単体で売る必要はないといえます。

4-4. 売る際にはオークションも有効

車の部品は買取業者に持参する他に、ヤフオク等で出品をするという方法もあります。有料会員になったり、自動車関連は別途手数料、落札する際に出品者手数料が必要ですが、それを差し引いても利益が出る場合は、活用しても良いでしょう。

その際はよく落札相場等、下調べをする必要があります。場合によっては、買取業者に売るよりも高値がつくケースがあります。

5. まとめ

車の部品を売却する場合、知っておきたい事は、カスタムカーは車の査定でマイナスになる場合があり、事前に純正パーツに戻しておいた方が良いケースがあります。しかし中には、専門業者があるのでパーツを別で査定してもらうのも良いでしょう。

売却したい部品の状態や、どの部品が高く売れるのかを把握したり、脱着の交渉やタイミングを見る事も重要でしょう。

売却のタイミングを見る事も大事で、需要の高いシーズン前の買取業者のキャンペーンや、自車の買い替えと同時に部品も売るのを避ける事もコツと言えます。

部品を単体で売るか、装着したままで売った方がよいのかは、ケースバイケースで、年数や型番によって変わってきます。一度両方で見積もりを出してみましょう。可能であればいくつかの代表的な業者で相見積もりを取るとよいでしょう。

部品によっては、新型で人気商品であれば、単体で売却した方が良いケースもありますし、装着したままで出せば、車の査定評価が上がるケースもあります。またネットオークションで出品した方が良いケースもあります。

脱着の費用や時間、契約や車検も考慮して早めに査定に出して考慮しましょう。

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