スタイリッシュなデザインとスポーティーな走りが魅力のトヨタ86。スポーツカータイプが好みの人なら、一度はオーナーになってみたい車ですよね。

でもいざ車を購入したとしても、年間の維持費が家計に大きく響くなら、さすがに手は出せません。気になる年間維持費についても、人によって「高い」「安い」と感じ方はバラバラです。

それぞれのオーナーの意見は確かに実体験が元になっているので一応参考にはなりますが、実際にどれくらいの費用が掛かるのか考える材料としては物足りません。

「自分がトヨタ86のオーナーになれる?」と気になっているのなら、年間維持費を徹底的に比較してみませんか。

そこで今回は「自分も86オーナーになれる!」もしくは「別の車を選んだ方がいい!」を判断するために、トヨタ86も含め憧れのスポーツカーの年間維持費を徹底比較してみました。

この記事を参考にすれば、きっとあなたの不安は解決するはずです!

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1. トヨタ86の維持費は高い?それとも安い?内訳を徹底比較

86の維持費を内訳ごとにみていけば、どれくらいの維持費が1年間でかかるのかがわかります。項目ごとにそれぞれチェックしてみましょう。

車検代

車検代は2年毎に受けるのですが、1年あたりで計算しておいた方が分かりやすくなります。車検代は「車検基本料金」「法定料金」「その他修理・交換費用」の3つに項目が分かれます。

新車で購入している場合は修理・交換が必要な個所がほとんどないので、合計で5~6万円が費用の相場になります。そのため1年で計算すると2.5~3万円となります。

駐車場代

月極駐車場を利用する場合は、月に1万円かかるとみておきます。1年分となれば「1万円×12か月=12万円」となります。

ガソリン代

年間走行距離が10,000㎞以下であれば、1カ月当たり1万円が妥当な数字といえます。ですから1年間のガソリン代としては12万円となります。

自動車税

自動車税は、車の所有者が納付する義務があります。納付額は車の排気量であらかじめ決められていますが、毎年5月末日までの納付となっています。ちなみに86の排気量は2ℓですから、1年間の納付額は39,500円となります。

自動車重量税

車検の際に法定費用として支払います。すでに車検代で計算しているので、ここではカットしておきます。

自賠責保険料

車検の際に24カ月契約を行います。車検業者に頼む場合には「法定費用」として請求されますので、今回は車検代の中に含めています。

任意保険

任意保険はオプションとなりますが、事故に遭った時の補償を目的に加入するのがほとんどです。

保険料は保険のグレード(等級)や保険内容によっても異なりますが、対人のみの補償であれば3~4万円、対人・対物・車両までつけた場合は8~9万円が相場です。

年間維持費のトータルは?

年間維持費をもう一度整理してみましょう。

  • 車検代…2.5~3万円
  • 駐車場代…12万円
  • ガソリン代…12万円
  • 任意保険(対人のみの補償)…3~4万円

つまり86の年間維持費は、295,000~310,000円となります。ただしこの算出内容には、オイル交換やタイヤ交換などのメンテナンス費は含んでいませんので、最低限必要となる維持費と考えておくのが無難です。

2. トヨタ86の維持費は年収いくらあれば大丈夫?

86を購入する場合、初年度は「初期費用+年間維持費」が必要になります。年間維持費は前項で内訳を紹介していますので、初期費用について追加で解説していきます。

86では標準モデルと競技用モデルがありますが、一般ユーザーの場合は標準グレードから選びます。86はGグレードが標準モデルですから新車購入の場合の車体本体価格だけで約240万円します。

カーナビやETCなど追加オプションをつけるとその分本体価格よりも高くなりますが、「オプション追加ナシ」ならば登録に必要な税金や諸費用などを含め約270万円となります。

もちろん最高グレードのGT-LIMITED 6ATの場合は、車両販売価格が約300万円ですので初期費用だけで約340万円となります。

初期費用+年間維持費で初年度の支出と年収の目安は?

86の年間維持費は295,000~310,000円となっていますので、初年度の年間維持費は、2,995,000~3,710,340円となります。

ちなみにこの金額は「車の購入を現金一括で支払った場合」を想定しているので、ローン払いの場合は、「初期費用=1年間のローン返済額+その他費用」が初年度にかかります。

ローンを組む場合、ボーナス払いありで設定すると月々の支払いが2万円程度に抑えられます。そのため「(2万×12か月)+初期費用+年間維持費」となり、1年間で80~100万円の年間維持費がかかることがわかります。

このことから考えると、86のオーナーは年収300万円でも十分になれるということがわかります。もちろん86のグレードがあげたりオプションを追加するとその分初期費用が上がってくるため、年間維持費が高くなります。

その点は勘違いしないでくださいね。

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3. トヨタ86と他のスポーツカーの維持費を比較

いろいろな面から86の年間維持費について比較してきましたが、最後に「スポーツカーだから維持費が高いのか、それともトヨタ86だから維持費が高いのか」という疑問が残りますよね?

そこで86と他のスポーツカーの維持費を比較してみます。今回はスポーツカーの中でも若い世代からも人気がある「インプレッサWRX STI」と86の維持費を比べてみましょう。

今回は「年間維持費」の部分のみを比較するため、車両の購入費用はカットさせてもらいます。その上で①年間走行距離1万㎞未満 ②月極め駐車場代1万円/1ヶ月 ③任意保険年間8万円(車両補償込) の条件で比較してみます。

(※スポーツカーの場合、任意保険の月額料金は普通車よりも高めに設定されています)

 

燃料費 駐車場代 車検・その他

メンテナンス

任意保険 合計
トヨタ86 ¥120,000 ¥120,000 ¥100,000 ¥100,000 ¥440,000
インプレッサ

WRX STI

¥120,000 ¥120,000 ¥120,000 ¥100,000 ¥460,000

こうして比べてみると、「86だから高い」ということはないといえます。ただ負担が大きくなるのは、任意保険の部分になります。

スポーツカーのオーナーの場合は「スポーツ走行を楽しみたい」という人が多いため、一般車の任意保険と比べて高めに設定されています。

対人のみの補償にすれば年間5万円程度まで抑えられるのですが、車両補償がないとなればやはり不安も出てきます。

また車検にかかる費用そのものは年間3~4万円程度で抑えられるのですが、オイル交換やタイヤの交換なども定期的に行わないと車本体へのダメージも大きくなります。

そのためやはり年間10~12万円(1カ月当たり1~1.5万円)は見ておいた方が安心です。

4. トヨタ86の維持費は意外と安い!

今回は86の年間維持費に注目して様々な角度から詳しく解説してきましたが、なんとなくイメージはついたでしょうか?

きちんと調べてみれば「86だから高い」ということはなく、「オプションなどのドレスアップは車両本体の支払いが済んでから取り掛かる」というのであれば普通車の維持費とほとんど変わりません。

また任意保険もゴールド免許で等級もかなり高い場合は、86に乗り換えたとしてもそれほど大きな負担増にはなりません。さらに細かな部分を賢く節約すれば、年収300万円代でも無理なく86のオーナーになれますよ!

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