数年前に日本でもフェレット装甲車が話題となりました。それは、「THE NEXT GENERATION パトレイバー」という映画に登場後、Yahooオークションで取引されたからです。
さらに、マクドナルドのドライブスルーを利用するフェレット装甲車のyoutube動画もファンの間では話題になりました。
つまり、日本の公道を走ることができる唯一の装甲車として注目されたのです。
では、そんなフェレット装甲車とは、一体どのような装甲車なのでしょうか?
今回は、フェレット装甲車の歴史や特徴と購入方法お伝えしてきます。コレクターの方や装甲車で公道を走りたいと考えている方は、ぜひチェックしてください。
1. フェレット装甲車(偵察車)とは?
1-1. 日本で唯一「公道走行が可能」な装甲車
テスト走行後に撮影。
来週末は大阪市内を走行しようかな。
晴れればだけど。笑#軍用車 #装甲車 #AFV #フェレット装甲車 pic.twitter.com/oIW1SVH7PR— 基地司令@軍用車コレクター (@Military_AFV) 2016年4月10日
フェレット装甲車の特筆すべき点は、日本の公道を民間人でも走らせることができるところです。
上の動画をよく見ていただくと、車両前方左側にナンバープレートが装着されていることがわかると思います。
もともとフェレット装甲車は偵察車として設計されているため、小型・軽量・走破性に優れています。そのため、動画のように日本の公道や狭い敷地(駐車場)でも実際に走らせることができます。
さらに安価であることからも個人コレクターからも人気のある装甲車です。
1-2. 日本でも話題となったフェレット装甲車(偵察車)
かつて日本でもフェレット装甲車が話題になったことがあります。それは、映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー」(2014〜2015)の中で「98式特型指揮車」として登場したからです。
さらに、その車両がYahooオークションに出品されたことにより、ファンの間では一層の盛り上がりを見せました。
※「THE NEXT GENERATION パトレイバー」とは機動警察パトレイバーの実写映像作品になります。
1-3. フェレット装甲車の歴史
そんなフェレット装甲車は、第2次世界大戦後の1949年にイギリス ダイムラー社によって設計された偵察戦闘車です。イギリス陸軍のダイムラー偵察車の後継車であり、一般的にはフェレット偵察車と呼ばれています。
1952年から1971年の間に4,049両が造られ、以下の派生型も登場しました。
- Mk 1、Mk 1/1、Mk 1/2
- Mk 2、Mk 2/1〜Mk 2/7
- Mk 4
- Mk 5
イギリス陸軍による実戦投入はスエズ動乱(1956)などがあります。その他にま、ネパール軍によるソマリア内戦(1993)の任務にも就いたとされます。また、セントキッツ・ネイビス国防軍などでは、現在も現役で使用されています。
1-4. フェレット装甲車の車両データ
全長 | 3.7m |
全幅 | 1.91m |
全高 | 1.88m |
重量 | 3.7t |
乗員数 | 2名 |
主武装 | 7.62mmL4ブレン軽機関銃もしくはGPMG |
副武装 | なし |
エンジン | ロールス・ロイス社 B60 6気筒ガソリン
出力130hp |
駆動 | 4×4wheel |
最高速度 | 93km/h |
作戦行動距離 | 310km |
※フェレット装甲車MK 1/2の車両データ
2. フェレット装甲車の購入方法
2-1. フェレット装甲車の個人輸入は難しい
1つ目の購入方法は、イギリスなどで民間に払い下げられたフェレット装甲車を購入し、輸入することです。
しかし、この方法ではイギリス国内からの輸出、日本国内への持ち込みが非常にハードルが高くなります。当然、武装されたままの状態では輸入できませんので、砲身などをすべて取り除き、「車両」ではなく「スクラップ・鉄屑」として輸入することになります。
また、輸入に関する法的手続きも困難であり、たとえ輸入できたとしてもナンバープレートを取得するための整備・修理が必要となります。(公道を走らせる場合)
2-2. 車両を輸入販売している業者から購入
もう1つの方法は、軍用車両を輸入販売している業者から購入することです。ただし、フェレット装甲車の在庫がない場合もありますので、まずは業者を探して連絡を取るといいでしょう。中には海外へ買い付けに行く業者もあります。
また、公道を走らせたい場合には、ナンバープレートの取得から整備、修理等が必要になりますので、こうしたノウハウを持っている業者を見つけて仲良くなることも重要です。
3. 公道走行可能なフェレット装甲車の特徴と購入方法まとめ
フェレット装甲車とはイギリス陸軍の偵察車として製造されたものです。小型、軽量、走破性の高さに優れ、現在も一部では現役として活躍しています。
また、日本においては公道を走ることができる唯一の装甲車として知られており、世界的に見てもコレクターからの人気が高くなっています。
ただし、日本への個人輸入による購入は非常にハードルが高いため、購入を考えている方は、軍用車両を販売している業者に相談してみるのがおすすめです。
特にナンバープレートの取得まで考えている方は、輸入販売から整備、修理、法的手続きに詳しい実績のある業者を選んでいただくといいでしょう。