車のフロントガラスの内側が汚れていても、思ったように綺麗にならなくて困っている方が多くいらっしゃいます。車好きの方からも、フロントガラスの掃除は意外と大変という声が聞かれます。
例えば、奥まで手が届かなかったり、傾斜の強いタイプだと、手首や腕、姿勢が苦しくて上手に拭くことができません。また、せっかく掃除をしてもムラや白いスジができたり、すぐに曇ってしまうことがあります。
こうした理由から、フロントガラスの内側の掃除が苦手だという方も多く、ついつい後回しになってしまう部分でもあります。しかし、その汚れを放置していれば、ますます汚れがこびりついてしまうだけではなく、視界を悪くしてしまい、安全に運転することができなくなってしまいます。
しかし、今回お伝えする無水エタノールを使ったフロントガラスの掃除方法なら、これまでの苦労が嘘のように劇的にフロントガラスが綺麗になり、メンテナンスの手間も軽減されるでしょう。
その手法は、高級外車を扱っている某ディーラーが探し求めてやっとたどり着いた手法で、今でも「この手法が一番効果がある!」ということで、メンテナンスの際には必ずやっている掃除の方法のようです。
今でこそ広まってきている掃除の方法ですが、それでも意識の高いディーラーや丁寧な仕事をしている鈑金屋さんしか行っていないと言われています。
そこで今回は、フロントガラス掃除が苦手な方でも、今まで以上に綺麗にできる便利でおすすめの掃除方法を3つのポイントと共に解説していきます。この記事を読み終えていただき、実践していただくことで、ムラも曇りもない綺麗なフロトントガラスが取り戻せるでしょう。
フロントガラス(内側)が汚れる原因に適した掃除をする
まずは、フロントガラスの内側が汚れる原因について確認しておきましょう。
汚れにも特性があるので、それぞれに合わせた掃除の方法を行うことで汚れを除去することができます。ほとんどの汚れは、次のようなものが原因になっています。
- ホコリ
- 手垢
- タバコのヤニ
- 油汚れ
フロントガラスは、外気との温度差で結露しやすいため、水分が集まりやすくなりますが、こうした汚れの元に水分が付着しやすくなり汚れが目立つようになってしまいます。つまり自分では汚した覚えがなくても、意外と汚れてしまうのがフロントガラスの内側なのです。
その汚れをタイプ別に分けると、①水性汚れと②油性汚れ(油膜)になります。
特に油性汚れの場合には、対向車のヘッドライトなどに照らされると、ギラギラして視界を悪くしてしまう原因になっていますが、正しく掃除をしないと余計に汚れを広げてしまうこともあるので注意が必要です。
しかし、今回お伝えする方法で掃除をしていただければ、フロントガラスの内側の汚れを根本から落とすことができるので、水蒸気もつきにくくなり曇りも防止することができます。
今までは曇り止めを使っていたかもしれませんが、それらのケミカルを使う必要もなくなるでしょう。
愛車のフロントガラス内側の汚れを綺麗に掃除する3つの手順とコツ
水性汚れと油性汚れの2種類がありますが、これらはそれぞれ違った方法で落としていきます。そのため、掃除の手順としては、
- 水性汚れの掃除
- 油性汚れの掃除
の順番になります。
ただ、違った方法とはいえ掃除道具が増えることはありません。
用意するものはたったの3つ
- マイクロファイバークロス3枚
- バケツに汲んだ「お湯」
そして
【無水エタノール】
この3つを用意してください。
水性汚れはお湯で拭き取り、ガンコで落としにくい油性汚れに対して「無水エタノール」を使って掃除をしていくことで、フロントガラスが劇的に綺麗になっていきます。
これらを使った掃除の手順を詳しくお伝えしていきますので、ぜひ実践してみてください。
道具の準備
まずは、フロントガラス掃除に必要な掃除道具の確認をしましょう。
- 無水エタノール
- バケツに汲んだ「お湯」(用意できない場合は水でも可)
- マイクロファイバークロス3枚(お湯拭き用、無水エタノール用、乾拭き用)
① お湯拭き+乾拭き
まずはお湯拭きで水性汚れを落としていきます。マイクロファイバークロスを使って拭いていきましょう。この時に使うクロスは、油汚れのない綺麗のものを使用してください。わかりやすいようにお湯拭き専用のマイクロファイバークロスを用意すると良いです。
また、この後の乾拭きで拭き残しをしないためにも、しっかりと絞ったクロスを使うようにしましょう。
お湯拭きが終わったらクロスを乾いたものに取り替えて、乾拭きをしてください。重要なのはお湯拭きで窓が乾ききらないうちに素早く乾拭きすることです!
油膜汚れがなければ、これだけで掃除は完了です。油膜汚れがある場合には、次のステップに進んでください。
② 無水エタノールで磨く+乾拭き
次に油性汚れを落としていきますが、ここで一般的に言われているのはフロントガラスクリーナーを使用する掃除方法ですが、なかなか油性汚れは落ちないので、すぐに汚れてしまう原因になってしまいます。そこで「無水エタノール」を使って油性汚れを落としていきます。
無水エタノールをマイクロファイバークロスに付けて隅から拭き取っていきます。手では届かない汚れは「柄つきスポンジ+クロス」を使うと便利です。
一通り無水エタノールでフロントガラスを拭き終わったら、乾拭きをしてムラを無くしていきます。
無水エタノールはペットボトル程度の大きさのものなので、トランクなどに常に置いておいても良いでしょう。マイクロファイバークロスと共に常備しておくと、少し空いた時間ができたときにフロントガラスを掃除することができます。
また、無水エタノールを使って掃除をしても綺麗にならない場合には、フロントガラスの外側が汚れている可能性があります。その時は、「車のフロントガラス汚れの洗車方法|外側の油膜は事故のもと?!」を確認して、外側の掃除を行ってみましょう。
※炎天下、直射日光を避ける
綺麗に仕上げるためには、炎天下や直射日光を避けた場所で作業するようにしましょう。ボディーの洗車時のコツと同じです。すぐに水分が蒸発してしまい、水垢などの原因にもなってしまうからです。
気温の低い朝方や夕方、日陰や車庫などで行うと、より効果的になります。
③ 日頃のメンテナンスは乾のマイクロファイバークロスで
①②も手軽にできるメンテナンスですが、丁寧にやった方が汚れをしっかりと落とすことができます。休日などのお時間があるときに実践してみてください。
ピカピカレインマイクロファイバークロス
株式会社トップラン
- 価格:980円(税込)
- 送料無料
そして、一度丁寧にメンテナンスをすれば、日頃のメンテナンスの手間は大幅に軽減されます。乾のマイクロファイバークロスをダッシュボード等に常備しておいて、数分でササっと掃除をすると良いでしょう。
3. フロントガラス掃除の悩み
洗車は好きでもフロントガラス、特に内側の掃除は苦手だという方も珍しくありません。なぜなら、大変で面倒な作業だからです。さらに、せっかく掃除をしても思ったように綺麗になりません。このフロントガラス掃除の悩みをまとめると、次の3つに大別できます。
- 手が届かなかったり体勢が苦しい
- 掃除をしてもムラや白いスジが残る
- 掃除をしても曇りが取れない
今回は、こうした悩みを解消する掃除を方法をご紹介していきますが、まずは、フロントガラス掃除が苦手な理由をもう少し詳しく確認していきましょう。すると、解決策が見えてきます。
3-1. 手が届かなかったり姿勢が苦しい
フロントガラスの掃除をしたことがある方は経験していると思いますが、奥まで手が届かなかったり、傾斜がついて倒れているせいで手首や姿勢が苦しくなります。もしかしたら肩や腰を痛めてしまった方もいらっしゃるかもしれません。
また、ハンドルやダッシュボード上のナビやディスプレイが邪魔になって、綺麗に拭けないこともあるでしょう。さらに、運転席側と助手席側を行ったり来たりするのも面倒です。
フロントガラスの掃除は、業者に依頼したとしても一度に綺麗に磨き上げることは難しいので、何度も繰り返し行なっています。そんな大変な作業をしたくないと思うのも当然です。
3-2. 掃除をしてもムラや白いスジが残る
上でご紹介したように、フロントガラスを綺麗に拭き上げるのは意外と重労働な作業になります。そのため、どうしても拭き残しができてしまいます。
手が届かないところは、一生懸命手を伸ばしてもしっかりと磨けませんし、無理な体勢では均等に拭き上げることも難しいからです。
そのせいでムラができたり白いスジが残ってしまいます。掃除後は綺麗に見えても、フロントガラスが曇ったり、夜間の走行では目立ってしまいます。
3-3. 掃除をしても曇りが取れない
フロントガラスの掃除をしたのにすぐに曇ってしまうことがあります。これは、無水エタノールを使用したとしても、手が届かない部分などは綺麗に掃除ができなくて、汚れが綺麗に取れていないことが原因になっている可能性があります。
これではいつまでたっても、フロントガラスの悩みを解消することができません。
4. フロントガラス(内側)の掃除を簡単にする便利ツール
ここまでお伝えしたように、フロントガラス掃除の問題点をまとめると次のようなことが言えます。
- 手が届かない
- 姿勢がツライ
- 均等に拭けない
これらが原因でムラになったり白いスジが残ってしまいます。また、曇りの原因としては、フロントガラスに汚れが残っていることが考えられます。
今までの掃除方法では、大変な作業のわりには綺麗にもならず、曇りも取れない、そして掃除が面倒になるという悪循環になってしまうのです。
そこで、この問題点を解消するために役立つ便利ツールをご紹介します。
それが、「柄つきスポンジ+クロス」です。
100円ショップにも売っているような、風呂掃除用の柄つきスポンジにマイクロファイバークロスを巻きつけたものを用意すれば、手の届かない奥まで綺麗にできますし、均一にしっかり力がかけられるのでムラも無くなります。
ただ、スポンジにクロスを巻きつけるときに工夫が必要だったり、ヘッドの角度調節ができず、端まで届かないということもあります。そんな場合には、フロントガラス掃除用のものを用意しましょう。
例えば、SOFT99「ウィンドウケア 窓フクピカハンディワイパー」などがあります。ただ、こちらは柄つきモップに窓フクピカのシートクリーナーを装着して使用するタイプです。
他のクリーナーを使用したい場合には、クレトム「窓ふきラクラク DA-18」などを用意するといいでしょう。
どちらもカー用品店で取り扱っていることがありますので、一度チェックしてみるといいでしょう。インターネットを使う場合には、「フロントガラス モップ」などと調べてみるといいでしょう。
これで、手が届かない、姿勢がツライ、均等に拭けないという問題を解消することができますので、フロントガラスを簡単に綺麗にすることができます。
5. フロントガラスが曇った時の対処法
フロントガラスを綺麗にしていても、運転中に曇ってきてしまうことがあります。その理由は、湿度の高さと、外気との気温差による結露です。
例えば、夏場や梅雨、乗車人数が多い時などは車内の湿度が高くなります。冬場なら、外の気温と車内の温かい気温差によって結露が起きます。運転中にフロントガラスが曇ってくる場合には、次の方法で素早く対処しましょう。
① A/Cスイッチをオンにする
A/C(エアコン)スイッチを押すと除湿効果で曇りを取り除くことができます。車内が曇ってきたと感じた時には、素早くA/Cスイッチをオンにしましょう。
② デフロスターをオンにする
フロントガラスの曇りを効果的に取るためには、デフロスターをオンにしましょう。
デフロスターのスイッチは、温泉の湯気のような三本線が入っている窓のマークです。素早く曇りを取り除きたい場合には、風量を最大にしてください。
また、デフロスターのスイッチは、フロントガラス用とリアガラス用で分かれている場合もあるので注意しください。分かれている場合は、扇(おうぎ)形のマーク方がフロントガラス用です。
③ 窓を開ける
デフロスターをつけても曇りが取れない場合には、窓を開けてみましょう。車内と車外の気温差をなくすためです。
また、曇りがひどくて視界を遮るようになってしまったら、すぐに安全な場所に駐停車して、曇りが取れるまで待機してください。
6. プロのメンテナンスのワザを自分でも!
フロントガラスの内側の掃除方法を紹介してきましたが、いかがでしょうか?
冒頭でもお伝えしたように、今回お伝えした掃除の方法は高級外車を扱っている某ディーラーが採用しているプロのワザです。「無水エタノール」を使いますが、それ以外は特別な事や難しいことはやらないので、ご自身でも掃除できると思っていただけたと思います。
また、無水エタノールは500mlで1,000円前後で売っているので、手軽に手に入れることも可能です。
車の掃除で意外に大変なのがフロントガラスの掃除です。手が届かなかったり、無理な姿勢になり腰や首が痛くなってしまうこともあるかもしれません。
また、せっかく掃除をしてもムラや白いスジが残ってしまうこともよくあります。さらに、汚れが残っていると曇りの原因にもなってしまうため、運転へも悪影響になります。
この問題を解消するためには、柄つきモップを利用するといいでしょう。今までの苦労を思えば、とても簡単にフロントガラスを綺麗にすることができます。
今回はその詳しい方法についてご紹介してきましたので、ぜひ参考にしていただき実践してみてください。
この記事で紹介したアイテム
ピカピカレインマイクロファイバークロス
株式会社トップラン
- 価格:980円(税込)
- 送料無料