雨の日にワイパーをかけても白いスジが残ったり、夜間には対向車のヘッドライトがギラギラして視界が悪くなり、危険な思いをしたことがある方も多いと思います。

それは、フロントガラスの外側についた汚れが原因です。これを綺麗に洗い流せば、雨の日や夜間でも安心して運転することができるようになります。

ただ、この汚れがなかなか落ちないのです。いくら拭き掃除をしても綺麗にならずに困っている方もいらっしゃるでしょう。特にギラギラとした乱反射の原因となる油膜汚れの場合には、洗車方法にコツが必要です。

そこで今回は、こうした頑固なフロントガラス汚れも落とせる洗車方法について詳しくご紹介していきます。誰でも取り組める方法ですので、視界良好で快適な愛車をすぐに取り戻すことができるでしょう。

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1. 車のフロントガラス(外側)の汚れはイライラや事故のもと?!

フロントガラスの外側が汚れていると見た目も格好悪くなり、せっかくの愛車も台無しです。さらに、それ以上に問題なのは、イライラして交通事故の原因にもなりかねないことです。

なぜなら、フロントガラスの外側が汚れていると、次のような問題が生じるからです。

  • 視界が悪くなる
  • 対向車のライトがギラギラ反射する
  • 結露で前が見えなくなる

ほとんどの方がこうした経験があると思います。特に夜間や雨の日の走行時には視界が悪くなり、ヒヤッとしたことがある方もいるのではないでしょうか。また、視界が悪くなるということは、精神的なストレスも大きくなるためイライラしてしまい、交通事故の原因にもなります。

実際に、国際交通学会によると、次のように言われています。

感情ストレスは交通事故の重要ファクターの一つである。急ぎ、イライラ、焦りの感情状態は、狭い車間距離、急激な加減速、高速走行など、リスクテイキング行動を誘発する。(引用:国際交通学会

リスクテイキングという言葉は聞きなれない方もいらっしゃるともいますが、簡単に言えば、「危険を承知で行動する」ということです。

つまり、運転中のイライラは、車間距離を詰めたりスピードの出し過ぎに繋がるため、交通事故を引き起こす要因になるということです。フロントガラスの汚れは今すぐに取り除いて、愛車も自分の身も守っていきましょう。

2. フロントガラス(外側)の汚れの種類と原因

フロントガラスの汚れと言っても、いくつかの種類と原因があり、それぞれ取り除く方法が異なってきます。間違った方法で洗車をしていても、いつまでも綺麗になりませんので、まずは汚れの原因についてチェックしていきましょう。

具体的には、次のようなものが原因になります。

  • ホコリ、泥、砂
  • 鳥のフン、黄砂
  • 水垢
  • 油膜
  • 結露
  • 白やけ

このようにフロントガラスは様々な原因で汚れてしまいますが、大きく分類すると次の3つになります。

  • 水性の汚れ
  • 油性の汚れ
  • フロントガラスの劣化や傷

この違いがわかると掃除の方法も理解できるので、詳しくお伝えしていきます。

2-1. 水性の汚れ

水性の汚れとは、水で洗い流せる汚れのことです。例えば、ホコリ、砂、泥、黄砂などです。

これらの水性汚れは、この後お伝えする洗車方法ですぐに洗い流せば、簡単に落とすことができます。日常的な掃除では、この水性汚れを取り除いておきましょう。具体的な洗車方法は、この後詳しくご紹介していきます。

ただ、これだけでは綺麗にならない場合には、日常的な掃除と合わせて、油性の汚れ落としが必要になります。

2-2. 油性の汚れ

油性の汚れは、水洗いでは簡単に落とすことができない汚れです。例えば、空気中に含まれる排気ガス、劣化した撥水コーティング剤、流れ落ちたボディーコーティング剤など、一般的に油膜と呼ばれるものです。ウロコ状の水垢汚れもこちらに含めていいでしょう。

こうした油膜汚れの主な成分はシリコーンです。これが水と太陽光による化学反応によって、フロントガラス上で固着してしまうため、簡単には洗い流すことができません。そのため、専用のクリーナーを使って取り除く必要があります。

また、フロントガラスに撥水コートをする時にも、油膜がある状態では定着せずに、十分な効果を発揮することができません。撥水コートをする前には油膜取りも行い、下地処理をすることが大切になります。

2-3. フロントガラスの劣化や傷

フロントガラス自体の劣化や傷が原因となって汚れていることがあります。水性、油性の汚れ落としをしても取り除けないような場合には、劣化や傷が原因となっているかもしれません。

この場合には、フロントガラスの補修、もしくは交換など高度な技術が必要になります。

今回お伝えする方法では綺麗にならなかった場合には、専門業者やディーラーへ相談するといいでしょう。

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3. 愛車のフロントガラス外側についた汚れの洗車方法

フロントガラスの外側を洗車する際の手順としては、①水性の汚れ落とし②油性の汚れ落としの順番になります。

ここからは、この順番に沿った洗車方法をご紹介していきますので、上から順番に読み進めていただくといいでしょう。

3-1. 水性汚れの落とし方(日常的な洗車方法)

フロントガラスの日常的な洗車方法をご紹介します。ボディーの洗車と一緒に行うといいでしょう。

ステップ1:ホースや高圧洗浄機で水洗い

まずはホコリや砂など、水圧で洗い流せる汚れを取り除いていきます。

フロントガラスの上から下に向けて、たっぷりの水で洗い流してください。ホコリや砂が残ったままこの先の作業を進めると、フロントガラスに傷を作ってしまいますので、しっかりと洗い流します。

ステップ2:カーシャンプーで洗車

次に、カーシャンプーを使ってフロントガラスを洗っていきます。ボディーの洗車と同時進行で進めていただければ構いません。洗い終わったら、カーシャンプーを洗い流しましょう。すすぎ残しのないように注意してください。シャンプーの残留は、逆にボディを汚す原因となります。黒い筋汚れはシャンプーが残っていたことが原因のケースがほとんどです。

ステップ3:フロントガラスの拭き方のコツ

すすぎ終わったら、フロントガラスを拭きあげていきます。ただ、拭いた後にスジが残ったり、水滴の跡(水ジミ、水垢)が残ってしまい、綺麗に拭けなかった経験をしたことがある方も多いと思います。

そこで、フロントガラスの拭き方の3つのコツをお伝えします。

  1. 曇りや気温の低い時に洗車をする
  2. 吸水クロスで素早く拭き取る
  3. マイクロファイバークロスで乾拭き

フロントガラスが綺麗に拭けない1番の理由は、拭き取る前に水が乾燥してしまい、スジになったり、水垢になってしまうことです。

これを防ぐためには、まずは気温の低い日に洗車をすることです。曇りの日や朝、夕方に行う方がいいでしょう。また、ステップ1の水洗いには車を冷やす目的もありますので十分に行いましょう。

カーシャンプーでの洗車が終わったら、素早く水分を拭き取りましょう。その際は、吸水性の高い洗車用のクロスを利用するのがおすすめです。

最後に、残った水分を乾いたマイクロファイバークロスで拭きとります。新しいクロスの場合には、繊維がフロントガラスに付着してしまったり、吸水力がないことがありますので注意しましょう。何度か使用しているクロスの方が綺麗になります。

このように、ちょっとしたコツを知っているだけで、フロントガラスを綺麗に拭き上げることができますので、ぜひ実践してみましょう。

ステップ4:ワイパーを洗う

最後にワイパーの掃除も行います。せっかくフロントガラスを綺麗にしても、ワイパーが汚れていては台無しです。ワイパーを使うたびに汚れが広がってしまうからです。

ワイパーの掃除は簡単です。キッチンペーパーを使って拭き取るだけで、油分も吸い取り綺麗になりますので、ぜひ試してみてください。

3-2. 油膜の取り方

上記の方法で洗車をしても、対向車のヘッドライトでギラギラしてしまう油膜が残っている場合には、油膜取りを行いましょう。

 

ステップ1:水性の汚れを落とす

油膜取りを行う前には、必ず水性汚れを落としてから作業を始めるようにしてください。フロントガラスにホコリや砂が残っていると傷の原因になってしまうからです。

ステップ2:油膜除去剤で磨く

頑固な油膜は、研磨剤が含まれている油膜除去剤で磨き落としていく必要があります。油膜除去剤にはクロスタイプ、パッドタイプ、乳液タイプなどがありますが、代表的なものをご紹介します。

・SOFT99 ( ソフト99 ) ウィンドウケア ガラココンパウンドクロス

こちらはクロスタイプの油膜除去剤です。使用方法は、乾いたフロントガラスをこちらのクロスで磨いていくだけです。磨き作業が終わったら、乾いたクロスで拭き取ります。

作業自体は簡単ですが、油膜除去ができているのか確認しづらいところや、乾いたフロントガラスに施工しなくてはならないところはデメリットです。

・PROSTAFF(プロスタッフ)  キイロビン

油膜取りとして定番なのがキイロビンです。また、キイロビンのハイグレードバージョンとしてゴールドがあります。

使用方法は、付属のスポンジにキイロビンを含ませてフロントガラスを磨きます。(フロントガラスは濡れたままでOKです。)

油膜が取れてくると、液剤が均一に白く広がってきます。油膜が取れていない部分は、液剤を弾いて水滴のようになっていますので、繰り返し磨いていきましょう。

磨き終わったら十分に水で洗い流し、クロスで水拭き、その後に乾いたクロスで仕上げると綺麗に油膜が取れます。

ポイントとしては、狭い施工範囲に区切って繰り返し作業することです。一度にフロントガラス全面を施工しようとすると時間がかかってしまい、シミやムラの原因となりますので注意しましょう。

・シーシーアイ(CCI) アメットビー 雨ジミ&油膜取り ガラス用コンパウンド 180g

油膜除去剤ではウロコ状の汚れ(雨ジミ、水垢)が落ちない場合があります。水垢汚れがひどい場合には、こちらの除去剤もおすすめです。洗車前にフロントガラスの汚れを確認してから除去剤を選ぶといいでしょう。

使用方法は、上でご紹介したキイロビンと同じになります。

4. 油膜落とし後にはコーティングがおすすめ

4-1. 撥水コーティングのメリット・デメリット

雨が降った時にもクリアな視界で運転中のストレスを解消できる点では見た目のパフォーマンスも楽しめます。また、水切りがよくなるため、水垢汚れの予防にもなります。さらに、霜や雪がつきにくくなる効果もあります。

一方、デメリットとしては、コーティング剤が劣化してくると油膜の原因となることです。そうなると逆に視界を妨げたり、フロントガラスにパイパーの跡がしっかりと残ります。これを落とすには相当の労力が伴います。

また、撥水コーティング後にワイパーをかけるとゴムの滑りが悪くなり、ビビリ音がすることがあります。追加予算となりますが撥水ワイパーに交換すると解消することができますが。

そんな撥水コーティング剤には、次の2種類があります。

  • シリコーン系
  • フッ素系

それぞれの特徴や施工方法をご紹介しますので、こちらも参考にしてください。

4-2. シリコーン系のメリット・デメリット

メリット

  • 価格が安い(参考価格:500円〜)
  • 撥水力が強い
  • 除去が楽

デメリット

  • 耐久性は約1ヶ月
  • 油膜汚れになりやすい
  • ワイパーの白い跡がつきやすい

4-3. フッ素系のメリット・デメリット

メリット

  • 耐久性は約3ヶ月〜6ヶ月
  • 油膜汚れになりにくい
  • ワイパーの白い跡がつきにくい

デメリット

  • 価格が高い(参考価格:1,300円〜)
  • シリコンタイプより除去しづらい

4-4. フロントガラス用撥水コーティング剤の選び方

それぞれの撥水コーティング剤の特徴から、次のように選んでいただくといいでしょう。

シリコーン系がおすすめの方

  • 価格重視の方
  • 1ヶ月おきのメンテナンスができる方

手軽に撥水コーティングをするならシリコーン系です。ただ、耐久性がおよそ1ヶ月となりますので、こまめなメンテナンスができる方におすすめといえます。

逆に、コーティング後に長時間放置していると、油膜汚れの原因になりますので注意しましょう。

フッ素系がおすすめの方

  • 頻繁にメンテナンスできない方
  • ワイパーを使った時の白い跡が気になる方

フッ素系はシリコーン系と比べて価格が高くなりますが、耐久性が長くなります。そのため、頻繁にメンテナンスができないという方にもおすすめです。

また、撥水効果はシリコーン系の方が高いのですが、フロントガラスの場合にはワイパーがありますので問題ないでしょう。また、ワイパーを使った時の白い跡も残りづらいのが特徴です。

4-5. 撥水コーティングの簡単な施工方法

撥水コーティングを代表とするものに「ガラコ」などがあります。これらの多くのコーティング剤は、①フロントガラスに塗り込み②乾燥③拭き取りという3工程があります。

施工時のポイントは、狭い範囲に区切って作業を進めることで、塗り残しやムラをなくすことです。

また、最近はスプレータイプのコーティング剤もあります。こちらは①フロントガラスに吹き付ける②クロスで拭き取るという2工程で済むため、非常に簡単に施工することができます。撥水コーティング剤を選ぶ時には、施工方法にも注意して選んでいただくといいでしょう。

4-6. フロントガラスのワイパー跡が気になるなら

フロントガラスに根強く残るワイパーの跡は窓ガラスの撥水コーティングが原因になることもしばしばです。樹脂やフッ素は紫外線に弱くそのうちに劣化し剥がれていきます。

これは樹脂やフッ素を含むコーティング全てに当てはまる現象です。もしこうした窓ガラスの撥水コーティング剤による汚れが気になるようであれば、何もしないか混ざりものがない完全無機質のガラスコーティングがおすすめです。

完全無機質のガラスコーティング剤には、フッ素や樹脂など有機物を含んでいないためそもそも紫外線で破壊される心配がいりません。良質なガラスコーティングであれば防汚性も期待できます。

その上で、もしフロントガラスに油分が広がり視界性を悪くする要因があるとすれば、排ガスに含まれる油分や道路環境により空気中に含まれる油分、またガソリンスタンドの雑巾に付着したシリコンで窓を吹いた場合などです。

キイロビンなどで落とせば再びコーティング被膜が上にくるため何度でも綺麗に維持することができます。

ダイヤモンドラストコーティングはガラスにも施工できます
ラストコーティングの大きな特徴の一つとして、『完全無機質ガラスコーティング』で有機物を一切含まないことです。さらには、施工部分を選ばないためガラスにはもちろん、メッキ、ゴムモール、樹脂パーツ、カーボンパーツ、レザーシートにまで施工できるものを提供しております。詳しくは『ダイヤモンドラストコーティング』のページで解説しています。

5. 愛車のフロントガラス(外側)の汚れ落としを業者に依頼した場合

ここまで、フロントガラスを自分で綺麗にする方法についてご紹介してきましたが、業者に頼むこともできます。

自分で洗車をする時間がなかったり、汚れが蓄積してきて落ちないような場合には、業者に依頼することも検討してみましょう。

5-1. キーパーコーティングの費用

ガソリンスタンドにも併設されているキーパーコーティングに依頼した時の費用は次のようになります。(費用は車種のサイズによって異なります。)

・油膜取り:

フロントガラスのみ:税込1,540円〜1,850円

全面:税込4,320円〜5,350円

・シリコンコーティング:

フロントガラスのみ:税込1,540円

全面:税込3,910円〜4,420円

・フッ素コーティング:

フロントガラスのみ:税込3,390円〜3,600円

全面:税込7,510円〜8,230円

5-2. オートバックスの費用

・油膜取り:

フロントガラスのみ:税込1,620円

・シリコンコーティング:

フロントガラスのみ:税込2,160円

・フッ素コーティング:

フロントガラスのみ:税込3,780円

※各店舗によって価格やメニューに変動があるのでご注意ください。

5-3. カーコーティング専門業者

上記以外にも、コーティング専門業者での油膜取りや撥水コーティングも可能です。ボディーコーティングをされている業者があれば、そちらに相談するのもいいでしょう。

油膜取りやコーティングの目安は3,000円〜と考えていただければいいでしょう。ただ、業者によっては1万円以上したり、フロントガラスの状態によっても費用が異なるため、事前に見積もりをとることをおすすめします。

6. まとめ

フロントガラスの外側の汚れは視界を悪くしてしまい、交通事故のリスクを高める原因にもなってしまいます。また、汚れを放置していると、洗車をしても簡単に取り除くことができなくなるため、定期的な洗車が大切です。

具体的な方法は、今回お伝えしてきた通りですが、簡単にお伝えすると、日常的にはカーシャンプーでボディーと一緒に洗車をしていただき、油膜汚れがある場合には、専用クリーナーを用意して取り除いてください。

油膜取りをした後には、コーティングをおすすめします。雨の日に視界がよくなるだけではなく、汚れを防いだり、霜が降りにくくなります。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、視界良好な車で安心してドライブしましょう。

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