ランフラットタイヤは、タイヤがパンクし、空気が抜けてしまった状態でも一定距離を走行できる非常に便利なタイヤですが、一昔前は構造上どうしても乗り心地が悪くなっていました。

しかし、現在は開発が進んだことから乗り心地が大きく改善されており、通常のタイヤにかなり近くなっています。

そこで今回は、ランフラットタイヤの乗り心地が悪いと言われていた理由、また、どの様にしてそれを改善したか、ランフラットタイヤの中でも乗り心地が良い商品をご紹介致します。

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ランフラットタイヤは乗り心地が悪いといわれてきた理由

ランフラットタイヤは乗り心地が悪いと言われていました。なぜなら、空気が抜けても走行出来るように、タイヤのサイドウォール部分にサイド補強ゴムと呼ばれる、タイヤが潰れない様にする補強材を使用していた為です。
サイド補強ゴムは、空気の抜けた状態でも1,000kg以上もある車を支える必要がある事から、非常に硬質のゴムが使われていたので、乗り心地も悪くなっていました。

乗り心地を改善したランフラットタイヤが登場

では、実際に乗り心地の悪いランフラットタイヤをどの様にして改善したかですが、タイヤそのものの熱を抑える事で改善してきました。

タイヤは空気が抜けると変形します。変形を起こしてしまうと、タイヤは非常に高温になり、最後には熱でタイヤ自体が破損してしまいます。その為、ランフラットタイヤではサイド補強ゴムを使用し、変形を防いでいました。

しかし、熱を抑える事が出来れば多少の変形が起きても熱が溜まらず、破損せずに済むので、サイド補強ゴムを柔らかくし、乗り心地を改善する事が出来ます。実際にブリジストンのPOTENZA S001 RFTでは、ゴム内部のカーボン粒子を適切に配置し、摩擦熱を減らす他、サイドウォール部分にクーリングフィンと呼ばれる突起を作ることで、発熱を抑え、サイド補強ゴムを柔らかくし、乗り心地を良くする事に成功しました。

標準装備のランフラットタイヤをやめるデメリット

ランフラットタイヤが標準装備の車で、ランフラットタイヤをやめるデメリットは2つあります。

1つ目は、パンク修理キットやスペアタイヤを用意する必要がある事です。ランフラットタイヤが標準装備の車は、パンク時には修理を行わず、そのまま自走で修理店に持ち込む事を想定している為、パンク修理キットやスペアタイヤが車載されていません。その為、通常のタイヤに交換してしまうと、パンクした際に車を動かすことが出来ず、レッカーを呼ぶ事になります。また、携帯の電波が届かない様な場所でパンクしてしまった場合にはレッカーを呼ぶ事も出来ず、危険な状況となってしまうこともあります。

その為、通常のタイヤを使用する場合には、パンク修理キット、またはスペアタイヤを車載する必要があります。

2つ目は、タイヤが大きく変化する為、操作性が変わってしまう可能性がある事です。上でもご紹介したように、ランフラットタイヤには、サイド補強ゴム等があることから重量も重くなっていますし、タイヤのサイドウォール部分も固くなっています。その為、ランフラットタイヤが標準装備の車は、ランフラットタイヤの特性に合わせてセッティングされている場合もあり、その様な車で通常のタイヤを使用すると操作性が大きく変わってしまう事があります。

この様に、ランフラットタイヤが標準の車で、通常のタイヤを使用するとデメリットがあります。もちろん、ランフラットタイヤを使用するよりも安く済む等のメリットもあるので悪いことばかりではありません。しかし、乗り心地改善の為に通常のタイヤに交換するのはあまりおすすめ出来ません。

現在ではタイヤの開発が進み、通常のタイヤと変わらない位、乗り心地が良いランフラットタイヤもありますので、乗り心地を改善したい場合には、その様なランフラットタイヤへの交換を検討して見ましょう。

乗り心地を比較!おすすめのランフラットタイヤ3選

これまで、ランフラットタイヤについてご紹介してきましたが、実際に販売されているランフラットタイヤの中で乗り心地が良いタイヤは何かも気になると思います。

そこで、乗り心地の良い、おすすめの3つの商品をご紹介致します。

ブリジストン・POTENZA S001 RFT

このタイヤはブリジストンのスポーツ系のタイヤで、通常モデルはPOTENZA S001ですが、ランフラットモデルになると最後にRFTと記載されます。

このタイヤはタイヤ内のカーボン粒子を適切に配置すること、タイヤのサイドウォール部分に冷却フィンを作る事で、パンク時のタイヤの温度上昇を抑え、乗り心地を良くしています。これらの技術は乗り心地改善には非常に有効な技術となっている為、他社のランフラットタイヤと比較しても乗り心地は良くなっています。

価格は平均的な設定となっていますので、決してコストパフォーマンスが良いとは言えませんが、タイヤ性能の中で乗り心地を一番に求める方は、このタイヤがおすすめです。

ミシュラン PREMACY3 ZP

このタイヤは通常モデルはPREMACY3ですが、ランフラットモデルになると最後にZPと記載されます。

元々がコンフォートタイヤと言うこともあり、乗り心地は良いのですが、車によっては直進安定性が落ち、高速走行時にふらふら感が出てしまうこともあります。その為、購入する際には車との相性を事前に確認しておきましょう。

また、価格はランフラットタイヤの中では安く、コストパフォーマンスも優れているので、安く、乗り心地の良いランフラットタイヤを探している方にはおすすめのタイヤとなります。

コンチネンタル ContiSportContact 5 ssr

このタイヤは、コンチネンタルのハイスポーツタイヤで、通常モデルはContiSportContact 5となっていますが、ランフラットモデルには最後にSSRと記載されます。

ハイスポーツタイヤと言うこともあり、高速走行時の安定感も高く、曲がる際のふらふら感が無いため、安心して乗ることが出来ます。もちろん、乗り心地や静音性も良くなっています。

価格はランフラットタイヤの中では平均的な設定となっているので、POTENZA S001 RFT同様、コストパフォーマンスが良いとは言えませんが、タイヤに運動性能と乗り心地、快適性を求める方にはおすすめのタイヤとなります。

まとめ

現在のランフラットタイヤは以前よりも大幅に改善されており、乗り心地は通常のタイヤとほぼ変わらなくなっています。

しかし、ランフラットタイヤの技術はまだまだ発展途上ですので、全てがその様な乗り心地となっている訳では無く、通常のタイヤと比べると乗り心地が悪いランフラットタイヤも存在します。

ランフラットタイヤは、決して安いものではありませんので、交換する場合には事前に下調べをしっかりと行い、乗り心地の良いランフラットタイヤを使用しましょう。

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