愛車をきれいに保つためには、やはりコーティングが効果的です。ボディーにツヤがでるだけでなく、汚れにくくなったり塗装の劣化を防ぐ効果があります。逆にコーティングをしていないと、色がくすんだり、塗装が傷んだりするので、かっこ悪くて汚い車となってしまいます。いつまでも新車のように輝いた車に乗るためにも、ぜひともコーティングをしてみましょう。

ただ、このコーティングには様々な種類があり、どれを選べばいいのか迷っていませんか?ここではコーティングのいろはについてお届けします。

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1. 車のコーティング剤の種類と特徴

ひとえにコーティングと言っても、ワックスからガラスコーティングまでさまざまなです。それぞれ機能や耐用年数、施工方法など大きく異なります。いずれにせよ、これから施工しようとしている種類のコーティングがどんなものなのかしっかり理解しておきましょう。

車のコーティング剤には、大きく4種類の異なる成分が使われています。油脂、樹脂、ガラス系、そしてガラス。それぞれメリットやデメリットがありますので、その特徴について詳しくみていきましょう。

1-1. 油脂系コーティング

特徴 従来からあるカーワックスのこと
メリット 安価、自分でも手軽に施工できる
デメリット 耐久性に乏しく、毎月のメンテナンスが必要。傷を防ぐ効果はない
効果の持続期間 約1ヶ月

油脂系コーティングとは、従来から使われてきたカーワックスのことです。歴史は古く馬車の時代からカルナバ蝋など艶だしとして利用されていました。カーワックスは広く知られ、一般ユーザーでも手軽に施工でき手の届きやすい価格も特徴です。

しかし耐久性、耐熱性などには乏しく、雨にも流されてしまうため、効果の持続期間は約1ヶ月程度です。そのため、こまめなワックスがけは必要になります。

注意点としては、ワックスがけを繰り返すうちにムラやシミができることもあります。劣化したワックスが原因です。手軽と思いきや、ワックスをしっかり落とす作業もあるなど、場合によっては手間がかかることがあります。

ワックスとコーティングの違い

最近は、ガソリンスタンドや洗車専門店などでも、「カーコーティング」の文字を目にすることが増えました。広い意味で考えると、ワックスがけもコーティングに含まれますが、最近は、コーティングとワックスを分けて考える方が一般的になりました。

「コーティング」と言えば、樹脂系、ガラス系、ガラスコーティングのことを表すことが一般的になりました。

これまでワックスでは叶わなかった効果を備えたコーティング剤の登場によって、ますますカーワックスとは一線を画するようになりました。

1-2. ポリマーコーティング(樹脂系コーティング)

特徴 ワックスに代わり登場したポリマーコーティングのこと
メリット ワックスよりも耐久性に優れる。比較的安価で自分でも施工できる。短時間で施工可能。(1時間以内で施工できるものもある。)
デメリット 毎月の洗車や専用のメンテナンスが必要。傷から守る効果は弱い。紫外線にも弱く樹脂が劣化することで剥がれます。
効果の持続期間 約3ヶ月

1969年デュポン社によって開発されたのがポリマーコーティングでした。ワックスに代わる樹脂系コーティングの登場です。市販でも販売されていますし、ディーラーや専門店でも施工されています。

これは、高分子化合物と言われるフッ素やテフロンなどが主成分となり、ボディーの表面に保護皮膜を作るタイプのコーティング剤です。ワックスと比べると、費用がかかったり、施工の手間がかかったりしますが、汚れから守る機能や、耐久性はワックスよりは優れています。ただし、毎月の洗車や専用のトリートメントを利用したメンテナンスが必要となります。

ワックスのように一度の雨で流される心配は減りますが、洗車によってコーティングが落ちてしまうため、その効果の持続期間は、およそ3ヶ月と言われています。新車購入時に、ディーラーでコーティングを勧められることがありますが、この樹脂系コーティングの場合があります。

そんな時に、「○年保証付、ワックス不要でいつまでも綺麗に維持できます」といった営業トークをされた時には要注意です。

頻繁な洗車とメンテナンスは常に求められます。ディーラーから勧められた場合にも、どのような種類のコーティング剤でその特徴がどんなものなのかしっかり理解しておきましょう。

比較的安めのコーティングは、ポリマーコーティングの場合が多いです。

1-3. ガラス系コーティング

特徴 一部ガラス繊維を含んだコーティング剤。
メリット 耐候性、耐熱性など耐久性に優れる。汚れが落ちやすくなる。傷から守る効果もある。自然なツヤと光沢がある。
デメリット お店で施行するための期間が必要。ワックスやポリマー加工と比べて施行料金が高くなる。極微量のガラス成分が入っているだけでもガラス系と呼ばれ誤解を招きやすい。
効果の持続期間 約6ヶ月〜1年

ガソリンスタンドのコーティングと言えば、ガラス系コーティングです。ガラスコーティングと呼ばれているものも実はガラス系コーティングに類するケースが実に多くあります。

ガラス系コーティングには、一部ガラス繊維が入っていることが特徴です。ガラス成分の効果により耐候性、耐熱性のアップや、保護膜の劣化を防いだり、ボディーを傷から守る効果が期待されます。ワックスやポリマー加工と比べると、ボディーの自然なツヤと光沢が得られる特徴もあります。その効果も6ヶ月から1年間続き、ワックスやポリマー加工と比べても性能が高くなっていることが、現在の主流になっている理由でもあります。

一方、ガラスがわずかに含まれているだけでもガラス系コーティングとなるため、実際にはガラス成分の効能を発揮できるほどの含有量がないものも残念ながら存在します。

ガラス系コーティングもメンテナンスは必要

ガラス系コーティングをすれば、洗車をしなくても綺麗な状態が続くと認識されていることがありますが、正確には、定期的な洗車やメンテナンスが必要です。

カーコーティングの目的は、ボディーの表面に保護膜を作ることです。これによって、汚れや傷からボディーを守ることができるのです。決して放置していても、綺麗な状態が続くわけではないので注意してください。

DIYするなら成分や施工方法をしっかりと調べる

自分で施行する場合には、施工方法の下調べと、コーティング剤に含まれている成分を見極めて選ぶようにしましょう。

なぜなら、ガラス系コーティング剤の中には、樹脂系コーティング剤にわずかなガラス繊維が含まれているだけのものがあるからです。つまり、ガラス系コーティングとは名ばかりで、実施には樹脂製コーティングと変わらないものがあるのです。

その違いを見極めるためには、ガラス繊維の含有量が多いものを選ぶようにしましょう。ガラス系という謳い文句だけを見て、安いからという理由で選んでしまうと、失敗する原因となってしまいます。

1-4. ガラスコーティング

特徴 100%ガラス成分の保護膜によるコーティング。
メリット 現在行われるコーティングの中で最も高性能。9Hなど高い硬度に仕上がるものであればボディーを傷から守る効果もある。
デメリット お店で施工してもらう必要があり安価ではない。定期的なメンテナンスは必要。
効果の持続期間 約3〜5年、あるいはそれ以上

ガラス系コーティングは、ガラス繊維以外のフッ素やシリコンなどの有機成分も含まれているため、ガラス“系”と言われています。一方でガラスコーティングは、100%完全無機質のガラス被膜形成するコーティングのことを言い、ガラスの強力な保護膜によってボディを守ることができます。

現在、一般的に行われているカーコーティングの中で、最も性能の高いものと言えます。つまり、耐紫外線、耐熱性、耐油性などが高く、ボディーを汚れや傷から守る効果に優れています。

ただ、デメリットもあります。ガラスコーティングの場合には、基本的にお店に依頼することになり、施工料金が最も高くなります。

また、その他のコーティング剤と比べると、油分が含まれていないため、ボディーのツヤが少なく感じることがありますので、仕上がり具合を確認してから施工を依頼しましょう。

追記:2017年11月20日

ガラスコーティングもしっかりとツヤ感を感じることができるコーティング剤もあります。かつてはワックス等の油分がツヤ感と思われていた時期もありましたが、車のコーティングは日々進化しており、油分がない無機質のガラスコーティングでもツヤ感や色に深みを出すことができます。

ガラスコーティングもメンテナンスが必要

ノーメンテナンスでガラス被膜を維持することは可能です。だからと言って、洗車いらずで汚れない、ということはありませ ん。どんなガラスコーティングでもきれいなボディを保つため に定期的な水洗い洗車は必要です。

コーティング剤の種類によっては、定期的に専門店などでメンテナンスが必要となるものもありますので、事前に確認することが大切です。

"あわせて読みたい!"
主流になってきているガラスコーティングに関しての情報をまとめているので、合わせて参考にしてください。
車のガラスコーティングの寿命は?再施工の頻度と注意点
車のガラスコーティング剤|親水性と撥水性の違いと特徴

ガラスコーティングの定義とは?

実は、このガラスコーティングには明確な定義がありません。そのためユーザーに混乱と誤解を招いています。少しでもガラス成分が入っていればガラスコーティングと謳う業者もあれば、窓ガラスに施工しているからガラスコーティングと名乗っている業者さえあります。

この定義がないが故に、ガラス系コーティングとガラスコーティングの違いが不明瞭という問題点を抱えているのです。ユーザーがコーティング選びで迷ってしまうのは、ガラスコーティングに明確な定義がないことが原因ともいえます。

また、衝撃的な事実として、世の中に出回っている「ガラスコーティング」と言われているもののほとんどは「ガラス “ 系 ” コーティング」で、コーティング業界で最上位のガラスコーティングと謳われてきたコーティング剤も残念ながらガラス成分以外の不純物が含まれていました。

純粋なガラス成分のみで構成されているガラスコーティングを扱っている業者はほぼ皆無と言っても過言では ありません。

ガラスだけで、硬さ、耐久性、艶などコーティングに求めらえる要素を織り込むには非常に高度な知識と技術が必要です。現在流通するガラスコーティングは、本来ガラス “ 系 ” に止まるべきもの、あるいはポリマーコーティングに止まるべきものばかりです。

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2. 車コーティングの種類を比較

ここまでお伝えしてきたように、それぞれのコーティング方法によって、様々な特徴があります。なかなか区別することが難しいと思うので、ひと目でその違いがわかるように一覧表にしたので、ぜひこちらも活用してください。

車のコーティング種類まとめ
 (クリックで拡大表示されます)

3. 車コーティングの種類と水のはじき方の違い

ボディーを綺麗に保つためには、汚れや傷に注意するだけではなく、雨で濡れたままにしないことも大切です。なぜなら、雨でシミができたり、水垢の原因になったりするからです。

このような心配も、コーティングを行えば、雨をはじくことができるため安心です。そのはじき方についても、次の2つの種類があります。

  • 撥水(はっすい)タイプ
  • 親水(しんすい)タイプ

それぞれにメリットやデメリットがありますので、車のコーティングを選ぶ際には、こうした水のはじき方の違いも確認するようにしましょう。

3-1. 撥水タイプ(超撥水タイプ)

撥水タイプとは、水をはじいて小さな水玉ができるタイプのコーティング剤のことです。フロントガラスに塗る撥水コートと同じように、水玉が転がるように落ちていきます。最近ではより撥水効果の高い「超撥水(滑る水)」というものも登場しています。

3-2. 親水タイプ

親水タイプは、撥水タイプのように水玉になって水を弾くのではなく、ボディーを伝って流れ落ちる効果のあるコーティング剤です。一般的には、撥水タイプに比べて、ウォータースポットによるボディーの傷みが生じないと言われています。

4. 失敗しないコーティング施工場所の選び方

車のコーティングを考えるときには、施工場所にも迷うと思います。特に新車を購入する場合には、ディーラーのコーティングで大丈夫なのか気になるのではないでしょうか。

そこで、ディーラーと専門店のコーティングの違いをお伝えしますので、施工場所選びの参考にしてください。

4-1. ディーラーのカーコーティング

ディーラーで新車を購入する際には、必ずと言っていいほどコーティングを勧められます。せっかくの新車なので、いつまでも綺麗な状態で乗りたいと思って、購入する方も多いのではないでしょうか。

ただ、
「洗車をしなくても綺麗なボディーを保つことができます!」 「5年も保証が付いているので安心です!」
などの、簡単な説明しかされないことも多いのではないでしょうか。詳しいコーティング内容を確認しないと、後で後悔することがあります。なぜなら、ここまでお伝えしてきたように、コーティングの種類によって、その性能や、その後のメンテナンス方法も変わってくるからです。

また、コーティングをしたからと言って、洗車をしなくてもいいということはありません。もっとも高性能と言われるガラスコーティングであっても、定期的な洗車やメンテナンスが必要です。

「洗車しなくても綺麗なままだと言っていたのに・・・」なんて後悔しないように、営業マン任せにしないようにしましょう。

自分でコーティングの種類を確認する

そこで、まずは勧められているコーティングの種類について、しっかりと確認することが大切です。ディーラーごとにコーティングの種類や名称が異なるからです。

例えば、トヨタの場合には、次の4種類のコーティング方法があります。

①QMIセンチュリオンコート ②QMIグラスシーラント タイプTⅡ ③QMIグラスシーラント ④QMIペイントシーラント
①から③はガラス系コーティング、④は樹脂系コーティングになります。また、どこで施工するのかも確認が必要です。つまり、ディーラーで施工するのか、それとも外注して施工するのかということです。

よく、ディーラーによる施工はおすすめできないと言われています。なぜなら、コーティングの良し悪しは、下地処理の違いによるとも言われるのですが、ディーラーでは丁寧な下地処理が行われなかったり、専門的な技術を持ったスタッフがいなかったりするからです。

追記:2017年11月20日

新車だから下地処理はいらないのでは?と思うかもしれませんが、新車でも、こだわりのコーティング屋さんが行う「鏡面磨き」をしてからコーティングを施工すると仕上がりが1ランク違います。ただ、そこまでこだわっている専門店はまだ少ないのが現状で、ほとんどのディーラーは、新車は磨かずにコーティングしています。


コーティングの種類、コーティングの施工方法、コーティング後のメンテナンス方法などについて詳しく確認して、納得できないようでしたら、専門店に相談してもいいでしょう。

4-2. 専門店のカーコーティング

ディーラーでコーティングを行えば、納車時にはコーティングされた車が手に入るため、手間をかける必要がなく便利です。

一方で、専門店に依頼する場合には、車を購入してから持ち込む手間と、施工期間が必要になります。しかし、やはり専門店ですので、コーティングに対する知識や技術を持っています。ディーラーと比べて、丁寧な下地処理や傷消しをしてからコーティングするなど、仕上がり具合や耐久性に違いが出てくることがあります。

また、ディーラーのコーティングと同じ費用で、1ランク上のコーティングができたり、同じ種類のコーティングを、安く施工できたりする場合があります。なぜなら、ディーラーから外注している場合には、仲介費用が発生しているからです。

やはり、コーティングを選ぶときには、その種類についての知識がないと、後悔する可能性があることがよくわかるのではないでしょうか。

コーティングの種類を知っていれば、ディーラーと専門店で、価格や性能を比較することができるため、安心して依頼することができるようになります。

"あわせて読みたい!"
コーティングで失敗をしたくないのであれば、「専門業者」での施工をおすすめしています。 以下の記事で掘り下げているので合わせて参考にしてください。

車のコーティング、自分でやるか?専門業者に任せるべきか?
車コーティングは専門業者がおすすめ!信頼できる優良店の見つけ方

5. 車のコーティングの種類まとめ

車をいつまでも綺麗に保つためのコーティングには、次の4つの種類があります。

  • 油脂系ワックス
  • 樹脂系コーティング
  • ガラス系コーティング
  • ガラスコーティング

どの種類を選べばいいのか迷うと思いますが、現在の主流は、ガラス系コーティングです。ガラス系コーティングはこれまで主流だった油脂系、樹脂系と比べても、耐候性、耐熱性、耐傷性などの効果や持続期間が優れているため、主流になってきています。

また、どこでコーティングを施工してもらうかも悩むと思います。特に新車の場合には、ディーラーからも強く勧められることが多いでしょう。そんな時には、今回の記事を参考にしていただき、営業マンに詳しく説明をしてもらいましょう。

どんな種類のコーティングなのか、どのような特徴があるのか、施工後のメンテナンスはどうなっているかなどを確認することが大切です。
車のコーティングは決して安いものではありません。もしディーラーの説明に納得できない場合には、専門店へ依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。コーティングの種類の違いを理解していれば、担当者の話もよく理解できるようになりますので、後悔することもなくなります。

コーティングを検討している際には、ぜひ今回の記事を参考にしていただいて、満足できるコーティング選びに役立ててください。

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