よくわかる!車のタイヤ空気圧の点検方法と入れ方

タイヤの空気圧はどれくらいの頻度で点検していますか?

タイヤメーカーは燃費やグリップの向上など、日々研究して最先端の技術を取り入れてタイヤを開発しています。しかし、タイヤの品質が向上し続けているにもかかわらず、近年タイヤのトラブルが増加傾向にあります。

一般社団法人日本自動車タイヤ協会は、2019年4月8日タイヤの日に向けた啓発活動を目的として全国9ヶ所でタイヤの点検を行った結果、タイヤ整備不良の項目1位が空気圧不足である事が分かりました。

また、同協会の点検で空気圧の点検頻度についての質問をした結果、半数以上の人が適度な点検を行っていないという結果も分かりました。

タイヤの空気圧不足は、タイヤトラブルの中でも特に危険なバーストの原因にもなるため、重大事故に繋がったり、整備不良になったりしてしまうので注意していきましょう。

車のタイヤ空気圧の適正値とは?

タイヤ空気圧は車種ごとに適正値が定められています。純正品のホイールを装着している場合は、この適正値に従って空気圧を調整・充填します。

適正値は運転席のドアを開口したときに見えるボディ側、もしくはドア側に貼られているステッカーで確認することができます。輸入車や一部の車種では、ボンネットフードの裏面であったり、サービスマニュアルに記載されている事もありますので確認してみましょう。

このステッカーには「〇〇kPa」というように、適正値の数字と圧力の単位であるkPa(キロパスカル)で表記されています。また、記載されている空気圧は前後で異なる場合がありますので、もし違う場合はそれぞれの適正値に従って下さい。

タイヤの空気圧点検と空気の入れ方

空気圧の適正値が分かれば、その適正値に合うように空気圧を調整します。調整にはエアゲージを用いて、空気を抜いたり充填する事が出来ます。

空気の充填にはコンプレッサーが必要になるので、ガソリンスタンドやカー用品店などで行うことができます。また、空気圧の点検だけであれば安いものでは数百円で購入出来るものもあるので、購入しておくとお出かけ前に点検する事が出来ます。

では、具体的に空気を充填する方法について順に解説します。

最寄りのガソリンスタンドやカー用品店に行く

多くの店舗でエアゲージを無料で貸し出ししているので、無料で空気圧を点検・充填する事が出来ます。

エアホースが繋がっている場合(持ち運びできないタイプの場合)は、ホースが届く位置に車を停車させます。エアタンクとゲージが一体になっていて持ち運びが出来るものであれば、駐車スペースまで持っていって空気を入れる事が出来ます。

エアゲージのチャックをバルブに差し込む

ホイールの穴からエアバルブが突き出ているので、キャップを反時計回りに回して緩めます。キャップを外したら、エアゲージのチャック(ホース先端の金属部分)を差し込みます。

この時のポイントは、チャック(ゲージから出ている細いホースの先端)にレバーが付いている場合はレバーを摘みながら差し込み、奥まで差し込んでからレバーを放します。そうする事で手を放してもエアバルブとチャックが固定されます。

レバーが付いていない場合は、グッと押し込んだ状態をキープしてエアゲージの目盛りをチェックします。

空気圧を測定して適正値に合わせる

チャックが差し込まれた時点で測定は完了しているので、後は目盛りチェックするだけです。先程説明したドア開口部付近に貼っているステッカーに記載されている数値と、エアゲージに表示されている数値を一致させます。

この時のポイントは、空気を入れている間は目盛りがゼロになるので、空気圧を見る時はレバーを握らずに目盛りをチェックしましょう。もし、適正値よりも空気圧が高い場合は空気を抜き、低ければ空気を充填して適正値に合わせましょう。

エアゲージの操作について

エアゲージはメーカーや形状で微妙に操作方法が異なりますので、一般的なエアゲージの操作方法について解説します。操作方法は至ってシンプルなものが多く、慣れるとはじめて使うメーカーのエアゲージでも問題なく操作が出来る程単純で簡単です。

レバーを握る事で空気を充填するという事は共通していますが、空気を抜く動作についてはメーカーにより違いがあるので、一般的なエアゲージ2種類の操作方法について解説します。

充填レバーで空気を調節するタイプ

レバー1本で空気の調節が出来るタイプは、操作が簡単で多くの整備工場でも採用されているエアゲージです。レバーを強く握ると充填され、放すと止まります。空気を抜きたい時は、レバーを軽く握って、空気が抜けていくシューという音が聞こえる所で手をキープしておくと、手を握っている限りは空気が抜け続けます。

充填レバーとは別のボタンで調節するタイプ

レバーでは空気の充填しか出来ないタイプは、他の場所を操作して空気を抜く必要があります。

タイヤゲージを探すとボタンのようなものがあるので、それを押してみましょう。シューという音が聞こえたら空気が抜けているので、タイヤゲージの目盛りをチェックして、適合値に調整します。

このタイプのエアゲージは、空気を抜くボタンの位置がメーカーによって違いますが、殆どのエアゲージは空気を充填するのにはレバーで行い、空気を抜く時はボタンで行うという構造になっています。

タイヤ空気圧点検の注意点

空気の充填方法は分かりましたので、続いては空気圧点検にまつわる注意点やチェックしておきたい項目についてご紹介します。

点検頻度

タイヤの点検頻度については、少なくともひと月に一度行うことが推奨されています。あくまでも少なくともという事なので、理想を言えば毎日や一週間に一度など、細目にタイヤの空気圧点検をしておいてもいいでしょう。

また、定期的にタイヤの空気圧を点検している場合でも、高速道路を走行する時や遠出の前などに、臨時的に点検しておく事で、トラブルのリスクを軽減する事が出来ます。

スペアタイヤの点検も

日常的にタイヤの空気圧点検をしているからといって、確実にタイヤトラブルが防げるという訳ではありません。万が一の事を想定して、スペアタイヤはいつでも装着できるように空気圧点検をしておかなければなりません。

スペアタイヤの空気圧も通常タイヤと同じく、ドアの開口部付近のステッカーに適正値が記載されているので、そちらの数値に合わせておきましょう。

バルブキャップを強く締め過ぎない

バルブのキャップは手で簡単に緩める事が出来るように、柔らかい樹脂素材のキャップで緩く締められています。そのため、緩んできそうだからといって、強く締め過ぎるとキャップが破損してしまう恐れがあるので、締め付ける力は加減が必要です。とくに締め付けトルクを気にする部分ではありませんが、親指と人差し指で、元々の締め付けと同じくらいを目安に意識して軽く締めましょう。

目視でタイヤのコンディションもチェック

タイヤの空気圧に関する注意点ではありませんが、タイヤの空気圧点検の際には至近距離でタイヤと対峙する事になります。近くでタイヤを見るせっかくの機会なので、タイヤのひび割れや溝に石が挟まっていないか、などタイヤのコンディションも合わせてチェックしておきましょう。

タイヤを変更(インチアップなど)した場合

もし、純正で装着されているホイールをインチアップしたり、社外品のアルミホイールを装着している場合は、空気圧の適正値が異なりますので注意が必要です。

詳細についてはこちらの項目では割愛しますが、車の空気圧にはロードインデックスというものが深く関係しています。ロードインデックスとは、装着されているタイヤ1本に対しての最大耐荷重です。

純正ホイールで装着されているタイヤサイズとは違うタイヤを装着している場合は、元々のロードインデックスを加味した上で、変更されたタイヤの空気圧を調整する必要があります。

タイヤの空気圧は安全面・費用面でも重要な作業!

タイヤの空気圧に関する必要な事は、すべて解説しました。ここまで読み進めていただいた方は、タイヤの空気圧を点検する事に何かしらの必要性を感じた事かと思います。

さらに、安全面を配慮した上で空気圧を点検する以外にも空気圧を点検するメリットがあります。それは、タイヤ空気圧の適正値を維持する事で、燃費の向上にも繋がるだけでなく、タイヤの寿命も伸びます。

すなわち、空気圧を点検する事で安全面以外にも、費用面でも効果があるという事です。

タイヤの空気圧を点検するメリットが分かったので、最後に点検を怠った場合のデメリットについても触れておきましょう。

タイヤ空気圧が低い場合の危険性

タイヤの空気圧が低い場合、接地面が多くなる事でハンドルが重たくなったり、燃費の悪化にも繋がります。

また、タイヤがたわんでしまう事でタイヤに負担がかかったり、熱を持ってしまう事などが原因で、タイヤが経年劣化しやすくなってしまい寿命を縮めてしまいます。

そして最大のデメリットは、バーストの原因にも繋がり、重大な事故を起こしてしまう可能性を高めてしまうという事です。

タイヤ空気圧が入れすぎの場合の危険性

空気圧を適正値にしても、日数が経過する事で徐々に空気は抜けていってしまいます。

そういう事から、こまめに点検しなくてもいいように空気圧を高めに充填してしまう人がいますが、空気圧は高ければ良いという訳ではありません。空気圧が高過ぎるとタイヤの接地面が少なくなってしまい、グリップ力の低下やブレーキの制動距離が伸びてしまいます。

また、空気圧が高過ぎる場合にもバーストの原因となってしまいます。

定期的な空気圧点検で安全なカーライフを!

タイヤは人の命を乗せる重要な部品であり、車を円滑に走らせるためにも重要な部品です。

また、車の空気圧を定期的に点検しておく事で、安全面と費用面どちらにおいても効果的である事も分かりました。

愛車を洗車したり、掃除機をかけたりといったケアも大切ですが、この機会に嬉しいメリットがたくさんあるタイヤのケアも実践して、安全なカーライフを過ごしてみてはいかがでしょうか!

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