ポルシェの運転は難しくない?!今すぐできる3つのコツ

ポルシェの運転は難しいと言われることがよくあります。もしかしたら、運転に不安を感じて購入を躊躇されているかもしれません。また、実際に運転して違和感を感じた方もいらっしゃるでしょう。

せっかくのポルシェですので、誰もがかっこよく運転したいと思うはずです。そのためにはどうすればいいのでしょうか?

ポルシェの運転のコツは、

  1. 正しいドライビングポジション
  2. 2種類のステアリング操作
  3. RR駆動の特徴を生かしたアクセルワーク

大きく分けてこの3つになります。今回は、これらを詳しくご紹介していきますので、ポルシェを乗りこなしたい方、購入を迷っている方はぜひ参考にして下さい。

1. ポルシェを滑らかに操る運転のコツはドライビングポジションから!

運転のコツと言えば、ステアリング操作やアクセルワーク、ブレーキングなどが思い浮かびますが、忘れてはいけないのがドライビングポジションです。

各ドライビングスクールでも必ず初めに学びますし、プロのレーサーもドライビングポジションが結果を左右すると言います。

そこで、まずはポルシェを滑らかに走らせるためのドライビングポジションから確認していきましょう。

1-1. シートの前後位置を調節する

まず、腰と背中ががシートから浮かないように、お尻の位置を深く座りましょう。

そして、ブレーキを最後まで踏み切った時(MT車の場合には、クラッチを踏み切った時)に膝が軽く曲がるようにシートの位置を前後に調節してください。

膝が伸びきった状態、つまり、シートが後ろに下がりすぎている場合には、急ブレーキの時に奥まで踏み切れなくなります。また、太ももの裏がシートに干渉してしまい、操作の妨げにもなります。

逆にシートが近すぎて膝が大きく曲がったポジションでは、膝がダッシュボードやハンドルにぶつかってしまい、安全に操作することができません。

1-2. ステアリング、背もたれ(シートバック)を調節する

次に、ステアリングと背もたれの調節をします。この時のポイントは、

  • 肩(肩甲骨)がシートから離れないように腕を前方に伸ばす
  • ステアリングの12時の位置を握った時に肘が軽く曲がる(30度程度)

このポジションになるようにしましょう。

背もたれは寝かせずに立てます。ステアリングはテレスコピックやチルトを利用して、メーターパネルが隠れない範囲で上下・前後を調節してください。テレスコピックやチルト機能が装備されていない車種もありますので、可能な範囲で調節しましょう。

1-3. ポルシェを運転する前に体とシートを密着させるのがコツ!

おそらく、この2つのポイントを押さえていただくと、ステアリングと体の距離がとても近くて窮屈に感じると思います。

しかし、ステアリングが遠く腕が伸びきったようなシートポジションだと上手く運転することができません。なぜなら、ステアリングを切った時にシートから体(肩甲骨付近)が離れて不安定になってしまうからです。

例えば、加減速で体が前後にずれたり、コーナリングでGがかかると左右に揺られたりして正確な操作ができなくなります。また、目線もブレてしまうので、車の挙動も安定しません。

さらにハードな運転をするには、ステアリングにしっかり力が入ることも重要になります。体が不安定な状態では正確なステアリング操作はできないのです。

そのため、ポルシェのようなスポーツカーを上手に運転するためには、まず体(お尻や背中)とシートを密着させるドライビングポジションが重要になるのです。

ポルシェには公式のドライビングスクールがありますが、こちらでも運転の基本となるドライビングポジションをしっかり学びます。

このドライビングポジションは公道でも同じです。正しい姿勢が正しいアクセルやブレーキ、ステアリング操作に繋がります。また、腰にかかる負担が軽減するので長距離運転が楽になるといったメリットもあります。

2. ポルシェの挙動を安定させる運転のコツはステアリング操作にある!

正しいドライビングポジションでステアリングを握ると、肘が曲がって窮屈に感じたり、ステアリングを切る時に肘や腕がぶつかってしまいそうに感じるかもしれません。

しかし、これからお伝えするステアリング操作のコツを身につけることができれば、そんな不安も解消することができます。

2-1. ステアリングを握る位置は9時15分、もしくは10時10分

まず、ステアリングを握る位置はステアリングを時計に見立てた場合の9時15分、もしくは10時10分の位置になります。

また、親指はステアリングの中に入れて握るのではなく、ステアリングに添えるようにしましょう。基本中の基本かもしれませんが、ついつい間違った握り方をしていることもあるので、今一度確認しておきましょう。

2-2. 教習所でも習った「クロスハンドル」

ステアリング操作には、クロスハンドルと送りハンドルという2種類の方法があります。

まず、クロスハンドルですが、こちらは教習所で習う方法です。例えば左折の場合、ハンドルを大きく左に切った後に左手を離して持ち替えると思います。この時に、左右の腕がクロスするのでクロスハンドルと言います。

このステアリング操作は、短時間で素早くステアリングを回すことができるメリットがあります。一方で、ステアリングから手を離す時間が長くなるので、繊細な操作が難しくなります。そのため、短時間でステアリングを大きく回す必要がある場合に使用する方法です。

公道であれば右左折する時、サーキット走行ならスラロームやシケイン、カウンターを当てる場合などが当てはまります。

2-3. ステアリングから手を離さない「送りハンドル」

もう1つの方法が送りハンドルです。こちらのメリットは、ステアリングから手を離すことがなく交差もしないため正確な操作がてきることてす。

一方で操作に時間がかかるため、急なハンドル操作が必要な場面(クロスハンドルを使うような場面)には適していません。

そのため、中低速コーナーで車の挙動を安定させることに向いている方法になります。

具体的な方法としては、左カーブの場合なら左手を12時から1時の位置にずらし、左手でステアリングを引くようにして回します。また、右手はステアリングを滑らせるようにします。舵角が決まるころに押さえるように握りましょう。

ポルシェの運転が難しいと言われる理由の1つに、コーナリング時の独特な挙動がありますが、送りハンドルも利用することでタイヤのグリップや車の挙動を感じ取りやすくなります。下の動画も参考にしていただき練習しておきましょう。

2-4. ポルシェを滑らかに運転するコツは2種類のステアリング操作にある!

クロスハンドルは教習所で習っている方法ですが、送りハンドルはスポーツドライビングテクニックになるため、特にサーキット走行などを行う方はぜひ身につけていただきたいテクニックになります。

また、公道で運転するだけであれば送りハンドルは必須ではありませんので、慣れない方法で危険な運転にならないように注意しましょう。

3. ポルシェの運転を楽しくするコーナリングテクニックのコツ

ドライビングポジションとステアリング操作の次は、いよいよ具体的なドライビングテクニックに入ります。

ポルシェの運転は難しいと言われることもありますが、その原因とポルシェの特徴がわかれば心配する必要はありませんので安心してください。

3-1. ポルシェの運転が難しい原因はポルシェ911の「RR」駆動にあり!

まず、ポルシェの運転が難しいと言われる理由は、ポルシェ911系のRR駆動が原因です。

・RR駆動とは

RR駆動とは、リアエンジン・リアドライブの駆動方式のことで、ポルシェ911の魅力でもあります。

・RR駆動のメリット

エンジンレイアウトにより車両後方に荷重がかかる構造になります。そのため、リアタイヤにトラクションがかかる発進時や加速力に優れています。

さらに、車両前方が軽量になるため、ステアリングの操作性や回頭性(車の向きを変える性能)にも優れています。

また、ブレーキング時には前方にトラクションがかかりますが、リアヘビーな車両設計と合間って前後の荷重バランスがとれることでブレーキ性能が高くなります。

3-2. ポルシェのコーナリングには癖がある

このRR構造が原因でポルシェのコーナリングには癖があり、運転が難しいと言われています。

なぜなら、フロントにトラクションがかかっていない状態のままコーナーでアクセルオンにするとアンダーステアが出やすくなるからです。つまり、ドライバーが思っているよりも外側に大きく膨らんでしまったり、曲がりきれなくなってしまうのです。

逆に、アクセルオフやブレーキングで前輪にトラクションがかかると、重たいリアにかかる遠心力や直進しようとする慣性によってオーバーステアが出やすくなります。コントロールを失えばリアが滑り出してスピンしてしまうでしょう。

このようなRR構造によってコーナリングに癖が出てくるのです。

3-3. ポルシェのコーナリングテクニックはアクセルワークが重要!

このコーナリングの癖を理解していれば、アクセルワークで上手にコーナーを走り抜けることができます。

アンダーの場合にはアクセルオフやブレーキでフロントに荷重を移します。逆にオーバーだったり、リアが流れそうな時はアクセルをオンにして、リアのグリップでコーナーを抜けていきましょう。

アクセルオフでオーバー、アクセルオンでアンダーというイメージです。

ただ、そうは言っても公道で走っている分には特に問題はありません。コーナー手前でしっかり減速すれば怖い思いをすることもないでしょう。

4. ポルシェを「かっこよく運転するコツ」まとめ

いかがだったでしょうか。運転が難しいと言われることもあるポルシェですが、車の特徴を理解していただければかっこよく運転することは難しくないでしょう。

公道を滑らかに運転するコツは、何と言ってもドライビングポジションです。正しい姿勢で無理な運転をしなければ、ドライバーの意思にしっかりと答えてくれます。

また、本格的なドライビングテクニックを身に付けたり、サーキット走行で好タイムを叩きたいという方は、ステアリング操作やコーナリングテクニックが重要です。

特にRR駆動である911系ならリアヘビーな特徴を生かしたハンドリングやアクセルワークが必要になります。ハイレベルな運転を目指している方は、ポルシェのドライビングスクールへの参加も検討されてみてはいかがでしょうか。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、ポルシェをかっこよく運転するコツを身に付けてください。