同じ”車検”を依頼するにあたって、ディーラーと民間の車検業者では車検費用にかなりの違いが生じます。

今回はJeepの車検に着目し、なぜディーラー車検が高いのか、そして民間車検はなぜ安いのかを中心に解説し、車検費用を抑えるための賢い選び方などもお伝え出来ればと思います。

車検業者選びで悩み中のJeepオーナーの助けになれば幸いです。

1. Jeep(ジープ)ディーラーの車検費用の相場はいくら?

1-1. 初回車検の費用相場

初回(3年目)の車検費用相場を見てみますと、約100,000円~130,000円といった金額になっていました。

Jeepのラインナップですと、乗用車としては中型~大型のサイズのものが多い為、車検費用の金額の幅も比較的狭くなっている形ですね。

上記の金額に、オイルやオイルフィルター交換などのパーツ交換費用を含めたものが総額となり、高くても150,000円前後といったところでしょうか。

メーカーの保証サービスなどは除いた金額ですので、保証サービスに加入している場合は、上記の金額よりも車検費用は割安になります。

しかし、保証サービス自体の加入費用が100,000円以上しますので、トータルで”少しお得”くらいのレベルでしょうかね。

1-2. 2回目(5年目)以降の費用相場

2回目の車検ですと、パーツ交換などの箇所が多くなってきますので、相場としては160,000~200,000円ほどといったところでしょう。

ディーラー車検の場合、パーツ交換は全て純正パーツですし、パーツ自体も国産車より高額となります。

そのため、5年、7年と車検回数を重ねる事でアップする車検費用の幅が、国産車よりも高くなっていくわけですね。

2回目の車検で300,000円オーバーという例もいくつかありましたので、普段からパーツの消耗を抑える乗り方を意識したいところです。

2. Jeep(ジープ)のディーラー車検は高い?!オートバックス(民間車検)と費用を比較

ディーラー車検と民間車検と比較した時に、どのくらいの差があるのかについて図に表してみました。

比較対象は、民間車検の代表としてオートバックスの車検費用です。

車種 Jeep(ジープ)ディーラー オートバックス(民間車検)
レネゲード 約105,000円 約65,000円
コンパス 約120,000円 約75,000円
ラングラー 約120,000円 約75,000円
グランドチェロキー 約130,000円 約80,000円

上記のようになっており、この図は”法定費用+基本的な車検作業費”を目安にしていますので、パーツ代などは省略しています。

こうして見てみますと、いかに民間車検が安いかというのが如実に見えてきますよね。

3. Jeep(ジープ)の車検費用が2回目(5年目)以降に高くなる理由

3-1. 車検費用の内訳

・法定費用

法定費用は、自賠責保険や重量税など、公的な手続き面に必要な費用を指します。

この費用に関しては、ディーラー車検も民間車検も違いは無く、どこで車検を受けてもほぼ同程度の金額となります。

自賠責保険は約26,000円ほど、印紙代は約1,100円~1,700円、重量税は車の重量に応じて25,000~41,000円といったところでしょうか。

前述もした通り、ディーラー車検も民間車検もほぼ同額で、年数に応じて金額が上がるものではありませんので、5年目以降の費用が高くなる理由とは言えないでしょう。

・車検整備費用

法定費用を”手続きに関する費用”とするなら、車検整備費用は”車検の作業に関する費用”といったところでしょうか。

車検整備費用に関しては、ディーラー車検と民間車検で金額に大きな差があります。

オートバックスを例に挙げますと、車両の重量や排気量などを問わず、車検整備費用は12,800円と一律の金額となっていますが、Jeepディーラーの場合は、車両の重量などに応じて約35,000~50,000円となります。

一番低い金額でも民間車検の倍以上ですので、「ディーラー車検は高い!」と言われてしまう要因の1つと言って間違いないでしょう。

しかし、この車検整備費用については、初回(3年目)の車検時も同額となっており、2回目から高額になっているというわけではありません。

つまり、「ディーラー車検の車検費用を高くしている一因ではあるが、5年目以降の費用を高くしているというわけではない」という事ですね。

・その他のメンテナンス費用

法定費用と車検整備費用だけで車検が済むわけではなく、パーツ交換などのメンテナンス費用が発生します。

オイル関係やブレーキ関係、タイヤなども含め、車のパーツは”消耗品”と呼ばれるものが非常に多いんですね。

ディーラー車検の場合、そういった”消耗したパーツ”を全て純正の新品と交換する形となりますので、民間車検と比較すると費用が嵩んでしまうわけです。

3年目よりも5年目、5年目よりも7年目というように、回を増すごとに交換が必要な項目が増えていきますので、5年以降の車検費用が高くなってしまう理由としては、”パーツ交換に掛かる費用”が最も適切と言えるでしょう。

3-2. 5年目、7年目を迎えるJeep(ジープ)は部品の交換時期

最初はピカピカの新車で自分の手元に来た愛車も、5年経てばそれなりに劣化してしまいます。

綺麗に乗っているつもりでも、見えない部分でパーツが消耗してしまっているわけですね。

オイル交換やオイルフィルター交換、ブレーキフルード、バッテリーの交換などは3年目の初回車検時にも行う事が多いですが、それに加えてタイヤ交換、エアクリーナーの交換など、それなりに費用の嵩むパーツが交換対象となってきます。

元々アメリカやヨーロッパなどの自然環境や走行環境に合わせて作られている車ですので、日本で乗っているとパーツの消耗が激しくなってしまう側面もあり、国産車よりもハイペースでパーツ交換が必要になる場合もあるわけです。

国産車から乗り換えると、「あれ?もう交換しないといけないの?」と思ってしまう事も往々にしてあるでしょう。

3-3. Jeep(ジープ)は部品交換や修理費用、工賃が高い

Jeepを含めたディーラー車検の場合、”パーツ交換=純正パーツ”という選択肢しかありませんので、必然的にパーツ費用自体が高くなる傾向があります。

また、民間車検とは違う部分として、”次回の車検までに故障が予測される部分”の交換も行われます。

そのため、民間車検と比べて交換を必要とする項目が多くなり、その結果として工賃なども上乗せされてしまうというわけですね。

ディーラー車検⇒純正パーツのみ使用、交換対応のみ

民間車検⇒社外パーツも使用可能、修理対応も可能

シンプルにまとめますと上記のようになっており、ディーラー車検の方が費用が高くなってしまう理由もご理解いただけるかと思います。

3-4. 実はディーラー車検は外注マージンがかかる

ディーラー車検は、購入した販売店に持ち込んで車検を依頼するのが一般的ですが、販売店で車検作業が行われないケースが多いです。

ディーラーが提携している整備工場に配送され、車検作業を終えてディーラーに戻ってくるという経路を辿るわけですね。

”提携工場”とはいっても、扱いとしては整備工場への外注となりますので、中間手数料的なマージンが発生します。

そのマージンはどこから支払われているかと言いますと、車検費用に組み込まれているわけです。

外注マージンで劇的に高くなるわけではありませんが、ディーラー車検が高くなってしまう一因とは言えるのではないでしょうか。

4. Jeep(ジープ)のディーラー車検と民間車検の違い

4-1. 車検費用の違い

パッと見で最も違いが分かりやすいのは車検費用ではないでしょうか。

ディーラー車検の費用を合計しますと、民間車検の2倍以上という事も多いですので、「車検を安く抑えたい!」という方は民間車検一択となります。

4-2. 車検内容(点検・整備内容)の違い

ディーラー車検と民間車検は、車検自体の内容も大きく異なります。

「次回の車検まで安全に乗れるように点検や交換を行う」というのがディーラー車検の姿勢とすると、民間車検は「車検を通過させるために点検や交換を行なう」といった感じで、根本的な向き合い方から違うわけですね。

また、”wiTECH”というJeep専用の診断機を使用出来るのはディーラーのみですので、民間車検よりも精度の高い検査が可能になります。

整備士に関しても、民間車検業者よりは専門性や技術力も高く、車検に”質”を求めるのであれば、ディーラー車検を選ぶべきと言えますね。

4-3. 信頼性の違い

車検内容の項目と重なりますが、Jeepのための専門的な機器、Jeepの整備に特化した整備士などを揃えているディーラー車検の方が、格段に信頼性は高いと言えるでしょう。

「民間車検業者に信頼できる知り合いがいる」などのように、”人付き合いによる信頼性”を除けば、ディーラー車検に軍配が上がる事は間違いありません。

5. Jeep(ジープ)の車検を民間車検で受けるメリット・デメリット

5-1. メリット

・車検費用を大幅に抑えられる

費用については何度も書いていますが、ディーラー車検と比較して半額程度に収まる可能性が高く、民間車検を選ぶメリットとしては最も注目すべきポイントと言えるでしょう。

民間車検業者によって金額は様々ですが、ディーラー車検より高額になるという事はまず無いと考えて良いかと思います。

・業者によっては即日で車検が終わる事も

民間車検業者の中には、持ち込んだその日のうちに車検を完了させるサービスを行なっている業者も存在します。

車検というと数日間は代車に乗らないといけないイメージがありますので、即日で愛車が手元に戻ってくるのは嬉しいですよね。

こういったサービスの多様性に関しては、ディーラー車検には無いメリットと言えるでしょう。

・土日でも対応可能

ディーラー車検業者の場合、提携している工場の兼ね合いで、土日は車検を行なえない事がほとんどですが、民間車検業者は土日対応している場合が多く、休日などに合わせて車検を行う事も可能です。

休日に合わせて、更に即日で済ませられるとしたら、車検に対するストレスもかなり軽減されますよね。

5-2. デメリット

・専門的な検査は行えない

車検内容の項目で書きましたが、Jeepのための診断機である”wiTECH”はディーラーでしか使用出来ません。

つまり、電子機器などの細かい検査が行えないというわけです。

あくまで”車検を通すため”の作業が民間車検業者の仕事ですので、愛車の状態を詳細に見たい場合は、民間車検は避けた方が良いでしょう。

・業者を決めるまでに時間を要する

ディーラー車検は販売店に持ち込むだけですので、”業者選び”という概念自体が存在しません。

民間車検業者は全国に10万近くあるとも言われており、最寄りの地域にも複数存在するわけですね。

いくつかの業者に見当を付け、見積もりを依頼し、それを見比べながら決めるとなると、それなりの日数は必要となります。

そういった手間が必要無いディーラー車検と比べてしまうと、こういった時間的な面もデメリットと言えるでしょう。

・保証サービスの更新手続きなどが出来ない

Jeepには独自の保証サービスやプランがあり、車検時に延長する事によって5年以降もメンテナンス費用などの保証を受けられるのですが、民間車検業者では更新手続きが出来ません。

民間業者にもそれぞれ保証サービスは存在しますが、ディーラーの方がJeepに適した合理的な保証が多い為、この点もデメリットと言って良いかと思います。

6. Jeep(ジープ)ディーラーの車検費用が高い!困った時の民間車検の選び方

6-1. 民間車検の種類

・オートバックスなどのカー用品店

カー用品店を普段から利用される方なら、カー用品店を選択肢に入れるのも良いでしょう。

オートバックスなどの大手のお店ですと、料金なども分かりやすく表示されていますし、何より普段から行く場所なら依頼もしやすいです。

大手ほど整備士や設備などの質も水準が保たれていますので、比較的安心して任せられる業種であると言えるでしょう。

・ガソリンスタンド

カー用品店と同等かそれ以上に普段から利用する場所がガソリンスタンドですよね。

ガソリンスタンドの多くは、店舗の横に整備スペースを設けており、そこで車検も行っています。

料金などについても、カー用品店と同様に分かりやすく明示されており、整備士(スタッフ)の質もそれなりの水準は保たれています。

給油のついでに車検を申し込む事も出来ますので、カー用品店よりも依頼のしやすさは勝っているかもしれません。

・民間整備工場

民間整備工場は大きく2種類に分類され、1日車検に対応している”指定整備工場”、そうではない”認定整備工場”があります。

車検に時間を掛けたくない方、代車に乗るのが嫌という方は指定整備工場を選ぶのが良いでしょう。

整備士や設備の質にムラが大きい事がデメリットではありますが、パーツの修理対応なども行ってくれる場合もあり、想定よりも更に安い費用に収まる事もあり得ます。

上で挙げた2つの業種よりは依頼する敷居は少々高めではありますが、最も安く車検を済ませられる可能性も秘めた業種であると言えますね。

・フランチャイズ店

民間整備工場をフランチャイズ化して展開されている、いわば”車検専門店”の事ですね。

「○○車検」や「車検の○○」という社名や店名で、最近ではインターネットやテレビCMなどで目にする機会も多いかと思います。

インターネットから見積もりや申し込みが可能な場合が多く、料金設定に関しては全業種中最も安価であると言っても過言ではないでしょう。

車検のみに特化している業態ですので、作業スピードやサービスなどについては折り紙付きと言えます。

6-1. 民間車検を選ぶ時のポイント

民間車検業者を選ぶ際、どうしても”安さ”に目が行ってしまうとは思いますが、あえて”安さ”を一旦置いて考えるのがポイントです。

民間車検業者だけで比較すると、対ディーラーのような大きな価格差は生まれませんので、安さ以外で比較した方が分かりやすいわけですね。

つまり、業者で行っている保証サービスや、車検時のアフターケア、車検に掛かる期間など、価格以外の面で比較した時に、自分の中で最も納得できる業者を選ぶのが良いでしょう。

整備工場の場合は車種によって検査が難しい場合もありますので、Jeepの取り扱い実績なども聞いてみると良いかと思います。

7. Jeep(ジープ)の車検費用を抑えるなら民間車検業者の選び方がポイント!

ディーラー車検と民間車検について比較してきましたが、費用を抑えたいのであれば、選択肢は民間車検一択になります。

民間車検業者の選ぶ際、最初から1つの業者に絞るのではなく、いくつか気になる業者をピックアップし、その全てに見積もり依頼を出してみましょう。

ホームページやパンフレットなどに書いてある事だけで判断するのは御法度ですので、見積もり結果を吟味して決める事が大切です。

”複数の業者に見積もりを出す”という行為に対して遠慮する必要はありませんので、最低でも3社は出してみて下さい。

車検に対する考えは人それぞれですが、自分にとって納得できる車検業者はきっと存在しますので、根気良く探す事が何よりのポイントですね。

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