過走行車のエンジンオイル粘度の選び方

エンジンオイルは原則としてメーカーが指定した粘度のものを使用しますが、特定の条件下でその指定粘度とは異なるエンジンオイルを選ぶ事で、性能が向上するといったケースがあります。

その中のひとつに、過走行車が含まれています。

年間走行距離が2、3万㎞以上で年式が新しい過走行車から、1年で1万㎞以上走行した10年前の車、更に年式の古い車で走行距離がかなり多い車など、過走行車にも様々なケースがあります。

そのケースや車、メンテナンスの具合によっても摩耗にバラつきはありますが、早ければ10万㎞前後を目安に症状が表れます。

過走行車に見られるエンジントラブルや様々な症状の中には、意外にもエンジンオイルを交換するだけで簡単に改善する場合もありますので、詳しく確認していきましょう。

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過走行車に見られるエンジントラブル・症状

過走行車に見られる代表的とも言える症状を列挙すると、エンジンのかかりが悪い、エンジンの振動や音が大きくなる、白煙が出る、オイル漏れ、オイルが減る、パワーダウン等々があります。

これらの症状にはそれぞれの症状別に様々な原因がありますが、その原因の中にひとつだけすべての症状を引き起こす原因と成り得るものがあります。

それが、不適切なエンジンオイルの使用です。そして、この不適切なエンジンオイルとは、誤ったエンジンオイルを使用した訳ではなく、メーカー指定粘度のエンジンオイルです。

なぜメーカー指定粘度のエンジンオイルが不適切かと言うと、エンジンが過走行によって、メーカー指定粘度では粘度が合わなくなってしまうからです。

エンジンがかかっている時は、停車時も休まずシリンダー内部でピストンが常時ピストン運動を繰り返しています。当然、走行している時にも休まず稼働し続けるので、過走行車の場合はシリンダー内部とピストン(ピストンリング)とのクリアランスが摩耗によって大きくなってしまうのです。

過走行車のエンジンオイル粘度を上げる効果

車の走行距離が少なくても、ピストンとシリンダーには適切なクリアランスが設けられています。このクリアランスでメーカーによる粘度指定のエンジンオイルを入れると、油膜によって気密性を保つ事ができます。

先ほどお伝えしたようにクリアランスが大きくなった過走行車のエンジンの場合には、粘度を上げて油膜で気密性を上げる事で、性能が改善される場合があります。

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過走行車にオススメのエンジンオイル

年式が古い過走行車から、年式が新しい過走行車、様々な過走行車のケースがあります。また、乗り方やメンテナンスの具合によっても差があるので、すべてを加味してエンジンオイルを選定しなければなりません。

では、様々な過走行車をターゲットにしたエンジンオイルを紹介します。

Kendall(ケンドル)「GT-1®Endurance Motor Oil with Liquid Titanium®」

5W-20・5W-30・10W-30・10W40

Kendall ケンドール GT-1 エンデュランス 10W-40 5本セット (4.730L)

アメリカでは有名な老舗エンジンオイルメーカーです。走行距離10万㎞以上の車をターゲットにして、エンジンオイルとしては勿論、シールの劣化抑制、修復実験といった潤滑以外にも、シールに対する影響のテストもしている本格的な多走行、過走行車向けエンジンオイルです。

1年または1万6千㎞のロングライフなので、普通のエンジンオイルよりもコスト面でも嬉しい所がポイントです。

RIZOIL(ライズオイル)「GTR-S」

10W-30・10W-40・20W-50

RIZOIL (ライズオイル)GT-RS 20W-50 SN/CF エンジンオイル 4L

こちらは旧車や過走行車など、走行距離を重ねた車に良いエンジンオイル専門の国内メーカーが手掛けたエンジンオイルです。

前身が整備屋という事もあり、メカニック目線を取り入れたエンジンオイルの開発が特徴的です。メーカーの知名度や歴史としては、ここで紹介している2社よりも劣りますが、着実にシェアを拡大している注目のエンジンオイルです。

Mobil「スーパー2000ハイマイレージ」

5W-30・10W-30

Mobil エンジンオイル スーパー 2000 ハイマイレージ 5W-30 SN/GF5 4L

人気エンジンオイルメーカー、Mobilの数あるラインナップの中の一つで、過走行車、多走行車専用に向けて開発されたエンジンオイルです。低温時の始動性も良く、シールコンディショナー配合で、オイル漏れへの対処も施しています。

今回ご紹介しているメーカーの中では、国内での知名度も高く、信頼と実績もあるMobil「スーパー2000ハイマイレージ」がオススメです。

まとめ

過走行のエンジンをオーバーホールをするにも膨大な費用がかかるどころか、受け付けてくれる工場も少ないので、エンジンが傷んでしまう前に、早めに最適なエンジンオイル選びをして対策したいですよね。

過走行車や多走行車に絞ったエンジンオイルを入れる事で、違いを体感できた人や燃費が向上したというケースも少なくありません。

過走行車の愛車が不調な場合は、この是非一度エンジンオイルを一新してみてはいかがでしょうか。

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