ニューテック(NUTEC)のエンジンオイルは、分子構造の超微粒子化を実現しました。摩擦を無くし粘度を高め、シール性を向上させるなど、高い評価を得ています。

添加剤ではなく、ベースオイルの質を上げるという今までにない発想と開発力は、新しいオイルの未来を見据えているといえそうです。高品質なオイルはエンジンのベストコンディションを引き出す可能性があるといえるでしょう。

スポンサーリンク

ニューテック(NUTEC)のエンジンオイルとは?

ニューテックはロンドンに本社を置く海外メーカーですが、研究開発には元トヨタ自動車でGr-CやGTカーレースでチーフを務めていたエンジニアが加わっています。

2013年にはニッサンGT-R専用オイル「伴侶」を発表しました。300セット限定で木箱に収められた特別なオイルは当時話題でした。最高の品質を追求し常に挑戦するニューテックの姿勢の表れなのかもしれません。マカオGPや韓国GPでは公式スポンサーを務め、F1,カート、F-GT、N1耐久などではエンジンオイルのほかにギアオイルを提供したことで、多くの支持を得ることとなりました。

ニューテックのエンジンオイルは多種多様な要求に応えるために、徹底した素材を追求し、高い技術力を駆使することで製造を可能にしています。また普通のメーカーでは困難な事でも、レーサーやエンジニアらの声に耳を傾け、実践的で実用的な性能の開発が進められているのです。

ニューテックのエンジンオイルの特徴と性能

それぞれのエンジンが持っている性能を最大限に引き出すためには、内燃機関の効率を上げ、そこで生まれたエネルギーをできるだけ出力に変えなければなりません。そのためには、フリクションと気密性、清浄のレベルに至るまでのバランスが重要になります。

ニューテックのエンジンオイルは、オイルの分子構造を10分の1以下にまで超微粒子化することに成功しました。実際に10W-50の硬さのオイルを注ぎ込む場合、他社製品と比べるとさらさらとしていてスムーズに注入することができます。きめの細やかさこそが粒子の微粒子化といえるでしょう。それにより金属表面に吸着しやすくなるとともに摺動摩擦の低減になります。

また、非常に薄い油膜を形成させることができる気密性が向上することで、油膜切れのないスムーズな走りを手に入れることが可能です。吸着性の高さは壁面に汚れが付着しにくいため、洗浄効果が高まることにも繋がるのです。

より一層摩擦が少なく、パワーのある走りを手に入れることができるでしょう。

ニューテックのエンジンオイルの評判

ニューテックのエンジンオイルは高価なものという声も聞かれます。確かにサーキット走行に特化したシリーズは高価なものです。しかし、手ごろなシリーズなら試してみる価値はあるといえるのではないでしょうか。

ショップで交換している人の中には、スムーズなエンジンの回転やアクセルワーク、ノイズ低減などの感覚的なものの他に、計器類からも安定感が分かるという声があります。また騒音計で確認するとメカニカルノイズの低減も確認することができました。

その他には

・交換後2,500㎞ほど走行してみましたが、油圧の低下もありません。新車を購入した時から、ニューテックを入れておけばよかったと後悔しています。カーボンボンネットとの相乗効果もあるのかもしれませんが、油圧の上昇も減りました。

・フィーリングやノイズなどの違いはありませんが燃費性能が上がりました。

・7,000㎞走行してからの交換でも、ヘタレもありませんでした。

走行距離が長くなってしまっても他とは違う良さがありそうです。

ニューテックと他社のエンジンオイルの違い

ニューテックのエンジンオイルは、他社メーカーとはラインアップが異なっており指定粘度の設定がありません。これは良質なベースオイルを使用していることから、2種類の粘度の異なるオイルをブレンドすることができるからです。ショップで相談すれば自分のクルマにあった粘度を調整して入れてもらうことができます。

過酷な夏の熱対策には硬めの10W-50を多くすることもでき、燃費性能を挙げたいと思ったときには、柔らかい0W-30を高くすることもできるため季節に応じた使用方法を選ぶことが可能です。

ニューテックのエンジンオイルでは推奨オイルを問い合わせることができます。自分が車をどう操りたいかを伝えて的確な判断を聞くことができるのは、心強いものです。このようなサービスを行っているところがニューテックの強みと言えるでしょう。最近ではAmazonから作業予約ができるようになったので、一度工賃を確認してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

では早速ニューテックエンジンオイルをご紹介していきます。

UW-01(0W-10)/UW-02(10W-60)

性能

UW-01(0W-10)とUW-02(10W-60)をブレンドすることによって、性能は高いまま、粘度を自由に調整できます。エンジンパワーとトルクの向上、オイル温度の制御を可能にしました。

NC-40(5W30)/NC-41(10W-50)

性能

レース用オイルの特徴は寿命が短いということにつきます。しかしNC-40(5W30)/NC-41(10W-50)はロングライフ化を図ることができる性能を持っているため、チューニング車両はもちろん一般車両でも使用することを可能にしたオイルです。

エステルを主成分にして、超微粒子な分子結合で極薄で強靭な油膜、気密性を向上させることで、シリンダーとピストンリングの間の隙間ができるオイル上がりを防ぎ、オイル下がりを極小にとどめています。またオイル汚れが少ないため、オイルエレメントやオイルシールの性能の長期化を図ることも可能です。

NC-50(10W-50)/NC-51(0W-30)

性能

NC-41(10W-50)をベースにしたNC-50(10W-50)は、使用しやすい価格を実現しました。エステルを始めとする高機能素材の配分は同等なので、サーキット車両を含むハイスピード車両に最適です。

NC-51(0W-30)はNC-50(10W-50)をベースにしており、低粘度化を図り、サーキットに特化したNAエンジン走行車から街乗りまでの広い範囲をカバーします。

NC-52E(0W-20)

NUTEC 【ニューテック】
¥3,960 (2024/04/10 02:47時点 | Amazon調べ)

性能

酸化安定性を高め、CO2の排出量を減らすなど環境に配慮するとともにSM規格に対応したエンジンオイルです。滑らかで高温時にも優れた安定性能を持っています。省燃費特性だけでなくオイル交換のスパンを長くする効果を発揮し、5W-30,10W30を推奨するNAエンジンにも使用可能です。

NC-35M

性能

乗用車とは異なるレーシングカーや2サイクルのための用混合油です。レーシングカートの国際自動車連盟である「CIK-FIA」公認を取得し、高い品質を裏付けている製品なのです。

2サイクルの世界最高峰といわれる「MOTO GP」で培われた技術をレーシングカートに採用しました。エステル100%の化学合成オイルを使用し、燃焼しやすいエンジン性能を発揮することを可能にします。

MS-55(15W-55)

性能

クラシックカーや欧州車に起こりがちなピストンが拡張することに伴うよるオイル上がりやクランクシャフトのベアリングが焼き付くことによる油圧の低下などを制御します。

鉱物油が持つ性能を活かし、化学合成油と混合するという新技術「ミネラルシンセティック」を採用した、新しい発想のオイルです。

ZZ-11(0W-20)

性能

二酸化炭素や窒素酸化物などの排出が少ない、いわゆるエコカーに最適なオイルです。0W-20推奨車両のほか5W-20推奨車両に対応しています。

エコカーのエンジンは非常に繊細であるために粘度の低いサラサラとしたものが推奨されています。燃費性能の質を低下させずに高温時にも高い潤滑性を維持するために高負荷走行であるスポーツ走行を実現しました。

ZZ-01(5W-35)/ZZ-02(10W-45)/ZZ-03(10W-40)

性能

ストリート走行やそれほど本格的なチューニングを手掛けていない車のために開発されたオイルです。使用できる車の範囲が広くなったことで、カバーする粘度を新たに設定しました。手軽に幅広い方々にニューテックテクノロジーを体感していただく製品に仕上げています。

今までスチール缶での販売でしたが、環境に配慮した紙パック使用になり利便性も向上しました。

NC-53E/ ESTER RACING Euro Special(2.5W-40)

性能

レーシング用オイルをベースに使用しています。ベンツやBMWを始めとする欧州のハイパフォーマンスカーや、2サイクルのレース用エンジンオイルです。

幅のある設定で製造されたNC-53は低温時には省燃費性、高温時にはなめらかで走行性の良い両方の性能を併せ持った特徴があります。

オイルへの負荷が大きい欧州車やスポーツ車などをターゲットにしていますが、国産車でも使用することは可能です。

2.5W-40という粘度は0W-30、5W-30、0W-40、5W-40まで、幅広いエンジンに対応することができます。

まとめ

品質に特化した製品作りを、そのままオイルにしているのがニューテックです。ベースオイルが良質であるからこそ実現するオイルのブレンドは、他社にはない技術力の証といえるでしょう。

またユーザーとの距離が近いため、オイルに対する不安や疑問に応えてくれるのは、自社製品へ自身の現れなのかもしれません。

アクセルを踏み込むだけでオイルの違いに気が付くことはなかなか難しいことですが時間をかけることで分かるオイルの良さもあります。

性能を体感するニューテックエンジンオイルを是非一度試してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク
おすすめの記事