モチュール(MOTUL)は歴史あるオイルメーカーとしてその地位を築いてきました。その道のりは、モータースポーツと共にあるといっても良いのではないでしょうか。世界中のさまざまなレースでモチュール(MOTUL)の名前を目にしないことがない程です。

その実績に裏付けられた厳しい認証基準をクリアしたオイルを、一度は手にしてみたいと思っている人も多くなってきているのではないでしょうか。100%化学合成オイルを世界で初めて作って以来、品質を守りながらも環境に配慮した製品作りに取り組む姿勢を改めてご紹介していきます。

スポンサーリンク

モチュール(MOTUL)のエンジンオイルとは?

モチュール(MOTUL)は1953年にヨーロッパで初めて自動車用マルチグレードオイルを発売して以来、自動車用化学合成オイル、100%化学合成オイルを世界で初めて製品化した老舗メーカーです。

日本を含む世界80カ国以上で販売されているモチュール(MOTUL)は、エンジンオイルだけにとどまらずブレーキ・フルードやミッションオイルなどさまざまな潤滑油を手掛けるに至りました。

信頼される品質の証にはさまざまな品質基準認証にあります。

  • 1980年代 英国規格協会などの政府認証取得
  • 1990年 EAQF(ヨーロッパのOEM品質基準)
  • 1999年 QS9000(アメリカOEM品質基準)
  • 2002年 ISOTS 16949(全OEMの要件と調和する国際基準)

などを持ち、これらの資格はトップレベルの国際機関によって6ヶ月ごとに審査を受け、3年ごとに更新されるという非常に厳しい条件をクリアしなければなりません。

実績数も数多く

  • ル・マン24時間レース
  • FIAGT選手権
  • ニュルブルクリンク24時間レース
  • SUPER GT

など幅広いものです。例えば2019年のSUPER GTでは以下のチームでモチュール(MOTUL)エンジンオイルが使用されています。

  • CRAFTSPORTS MOTUL GT-R
  • MOTUL AUTECH GT-R
  • リアライズコーポレーション ADVAN GT-R
  • MOTUL MUGEN NS-X GT
  • au TOM’S LC500
  • Keeper TOIM‘S LC500
  • DENSO KOBELCO ARD LC500

鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、ヨシムラジャパンのスポンサーになったことから評価を得ました。またフォーミュラーニッポンではM-TECと共にレース活動を行い、WRCやラリーではスバルテクニカインターナショナル、ダカールラリーではトヨタ車体と参戦するなどモータースポーツとの繋がりが非常に深くなっています。

数あるオイルメーカーの中でこれだけのチームがモチュール(MOTUL)を選んでいるということは、信頼度の高さの表れです。

名だたるレースで目にすることの多いモチュール(MOTUL)エンジンオイルの品質を裏付けるものには、開発力と熟練の製品配合のほか、生産工程にあるといえるでしょう。近年では環境保護型製品の開発にも積極的に取り組んでおり、省燃費タイプ、生物分解タイプの開発、リサイクルシステムの構築、リサイクル可能なパッケージの開発を推進してきました。

モチュールのエンジンオイルの特徴と性能

レースで培われたオイル・パフォーマンス

過酷な環境下で行われるさまざまなレースのデータを常にフィードバックしています。エンジン性能を最大限に発揮させるためのオイル開発を進めることがモチュール(MOTUL)の信念なのです。

100%化学合成油

モチュール(MOTUL)は100%化学合成油の「ESTER CoreR(エステル・コア)」をベースオイルに使用しています。高温時の油膜を強化させ、過酷な条件下でもエンジンを摩耗から保護することが可能です。

省燃費性能の向上

最新規格を意識することで、環境に配慮した製品を手掛けています。モチュール(MOTUL)の大きな特徴である清浄性能に優れていることから、エンジン内をクリーンに保つことを可能にしました。

ロングライフ化に貢献

熱に強く、酸化劣化物の発生を抑えることができるため、エンジンの保護性能を高めることが可能にしています。

モチュールのエンジンオイルの評判

  • セルを回した瞬間、エンジンの軽い音に驚きました。
  • ボアアップしたかのような加速を感じることができます。
  • 常に安定した走りができるようになりました。

などの声が聞こえてきます。

またショップによっては、どんな走りをするかでお勧めのオイルを選択可能です。自分の目指す走り方によってどんなオイルにすれば良いのか迷ったときには、参考にしてみてください。

サーキット派に評判のエンジンオイル

  • MOTUL 300V LE MANS
  • MOTUL 300V POWER RACING
  • MOTUL 300V COMPE
  • MOTUL VERUSPEED COMPE

ジムカーナ―、ダートラ派に評判のエンジンオイル

  • MOTUL 300V POWER RACING
  • MOTUL 300V LE MANS
  • MOTUL 300V COMP

峠、ストリート派に評判のエンジンオイル

  • MOTUL 300V POWER RACING
  • MOTUL 300V COMP
  • MOTUL 8100X‐Cess
  • MOTUL VERUSPEED COMPE

ワンメイクレース派に評判のエンジンオイル

  • MOTUL 300V HIGH RPM
  • MOTUL 8100X‐Cess

モチュールと他社のエンジンオイルの違い

モチュール(MOTUL)独自の新技術「ESTER CoreR(エステル・コア)」テクノロジーを採用しています。オリジナルのベースオイルと添加剤を組み合わせることで、高出力を発揮するエンジンオイルに仕上げました。過酷な条件下でもエンジン内部を摩耗から保護してくれる油膜の強化で、安定した油圧の供給ができます。

世界初のエステルを取り入れたエンジンオイルは、電気的な極性で金属表面に吸着する特性を使用し、粘度を下げた時も油膜強度を保つことが可能です。またエンジン停止後も各部分にオイルが溜まり再始動時のドライスタートを防ぐことができるのもエステルならではの特性といえるでしょう。

フリクションロスを低くし、高温、高負荷の過酷な環境でも優れた潤滑性を持ち、エンジンの性能を引き出すことができるのは、モチュール(MOTUL)のアドバンテージということができます。

スポンサーリンク

それではエンジンオイルのラインアップを詳しく確認していきましょう。

MOTUL 300Vオイルシリーズ

性能

300Vシリーズは6つの粘度に分かれています。レースでは当日のコンディションを大きく左右するものの一つに天候があり、気温や湿度によって小さな変化にも対応する選択肢を持つのが300Vです。エンジン性能を最適な状態に調整することを可能にしています。

「より速く、より遠く、より安全に」をモットーとし、エンジン性能を最大限に発揮するレース用オイルを求める人々にモチュール(MOTUL)が出した答えなのです。

300V LE MANS (300V ル・マン) 20W60

300V COMPETITION (300V コンペティション) 15W50

300V CHRONO (300V クロノ) 10W40

300V POWER (300V パワー) 5W40

300V TROPHY (300V トロフィー) 0W40

300V POWER RACING (300V パワーレーシング) 5W30

300V HIGH RPM (300V ハイ・アールピーエム) 0W20

MOTUL8100オイルシリーズ

性能

8100X-clean5W40は低リン・低硫黄・低硫酸灰分設計で触媒への影響を抑制、高温時には高い油膜強度を発揮することができます。国産車はもちろんのこと、欧州車のEuro-IV対応エンジンまでカバーする幅の広いエンジンオイルです。

8100X-CESS 5W40はヨーロッパ車向けガソリンやディーゼルエンジン用オイルに使用します。特に高出力スポーツモデルの車両に最適です。

8100 X-CLEAN (8100 X-クリーン) 5W40

8100 X-Cess 5W40

NISMO COMPETITION OIL

性能

NISMO COMPETITION OILシリーズは、モチュール(MOTUL)とNISMOとのパートナーシップにより研究開発されています。

実際のレースで使用されたオイルをそのまま市販化したリアルレーシングオイルといってよいでしょう。一般走行でのロングライフ性能を犠牲にすることで、高温高負荷時の潤滑性を向上させた設計になっています。

NISMO COMPETITION OILシリーズは、NISSAN NISUMO GT-R RCの指定オイルです。

NISMO (ニスモ) COMPETITION OIL TYPE-2108E 0W-30

NISMO (ニスモ) COMPETITION OIL TYPE-2193E 5W-40

NISMO (ニスモ) COMPETITION OIL TYPE-2212E 15W-50

SPECIFIC 504 00 507 00 5W-30

性能

フォルクスワーゲン車、アウディ車専用オイルです。ヨーロッパの排ガス規制であるEURO 4対応エンジンに適応しています。

4100

性能

15W-50の特徴としては粘度変化が少なく、オイルが酷使される夏期に威力を発揮します。

4100 TURBO LIGHT 10W-40は寒冷時に優れた性能を発揮するため、ヨーロッパではベストセラーのオイルです。ガソリン/ディーゼル、ターボ/NAなどのエンジンを選ばないマルチオイルとなっています。

フォルクスワーゲン、メルセデス・ベンツの承認オイルです。

4100 POWER (4100 パワー) 15W50

4100 TURBOLIGHT (4100 ターボライト) 10W40

CLASSIC OIL

性能

国際クラシックカー連盟(FIVA)の公認オイルです。本来オイル漏れを防ぐために使用されるガスケットですが、時間の経過とともに浸食を起こすことがあります。そのようなクラシックカーならではの問題を解決することが可能です。

1950年以前・1950年代~1960年代・1970年代と車両を時代別に分けて、最新の技術でエンジン内部の金属を摩耗から保護することができました。

CLASSIC OIL(クラッシック オイル) 30

CLASSIC OIL (クラッシック オイル) 50

CLASSIC OIL (クラッシック オイル) 20W50

2100 Classic (クラシック) 15W-50

まとめ

長い歴史をかけて築き上げられた「モチュール(MOTUL)」のエンジンオイルは、レーススペックを誇る質の高い製品です。そこに裏付けされる品質の認証基準は、オイルメーカーとしての地位をゆるぎないものにしているといえるのではないでしょうか。

誰もが知る様々なレースで名を馳せながらも、ハイブリッド車などの新しい分野にも果敢に挑み続けています。また環境に配慮したリサイクルシステムの構築やリサイクルパッケージの開発なども積極的に進めてきました。

今後も変わりゆく車に最新の技術を発揮していくことが期待できそうです。名前は知っているけど使用したことがないという人は、一度試してみるのも良いのではないでしょうか。

スポンサーリンク
おすすめの記事