車のシートは、気づかないうちに汚れているものです。防止策を取らないと、気づいた時にはシミになっていたり、ヘタって擦り切れたりして、みすぼらしくなってしまうこともあります。また、車内の嫌な臭いの元にもなります。
ただ、その汚れの原因は、車の使い方や乗る人によって様々です。小さな子供がいれば、掃除をしてもきりがないでしょう。その他にも、ペットの汚れやスポーツ後の泥汚れなどもありますし、マリンスポーツなどをされる方は防水対策も必要でしょう。キャンプやレジャーで荷物を運ぶ場合には、傷も防ぎたいものです。
そこで今回は、汚れのタイプごとにおすすめの防止策をご紹介していきます。順番に読み進めていただくことで、あなたにぴったりの防止策が見つかるようになっていますので、綺麗な愛車を維持するためにも、ぜひ参考にしてください。
1. シート汚れの原因
車のシート汚れは、誰(何)が車に乗るのかによって、様々な原因が考えられます。
小さなお子さんがいれば、食べこぼしや飲みこぼし、オムツ交換時におしっこやウンチで汚れてしまうこともあるでしょう。もう少し大きくなれば、遊びまわったり、スポーツで泥まみれになったまま乗り込むこともあります。
大人の場合でも、スポーツ後に乗って泥や汗で汚れることもあれば、荷物やペットを乗せてシミや傷を作ってしまうこともあります。
女性なら化粧やハンドクリーム、日焼け止めなんかも汚れの原因となっていることがあります。このように、シート汚れといっても車の使い方や家族構成などによって、その原因が異なっています。そのため、こうしたシート汚れを防ぐためには、それぞれの汚れのタイプに合わせた防止策をとることが大切です。
次の章では、愛車のシート汚れのタイプごとに、おすすめの防止策をご紹介していきます。
2. 愛車のシート汚れタイプ診断
この章では、シート汚れのタイプ別に、おすすめの防止策をご紹介していきます。次のステップで読み進めていただくと、あなたにぴったりの防止策が見つかるようになっています。
ステップ1:愛車のシート汚れに当てはまるタイプをチェック
ステップ2:その中で紹介しているおすすめ防止策をチェック
ステップ3:次の章で、具体的な防止策をチェック
それでは早速、ステップ1です。次の中からあなたのシート汚れに当てはまるタイプを見つけましょう。
2-1. 今すぐなんとかしたいタイプ
急な予定が入り、今すぐなんとか汚れ防止策を取りたいという方もいるでしょう。そんな時には、自宅にあるもので対策できる次のものがおすすめです。
- ブルーシート、レジャーシート、バスタオル、Tシャツ、バンダナ
2-2. 新車維持タイプ、高級感タイプ
新車の購入時に合わせて、いつまでも綺麗なシートを保つために、汚れ防止対策を考えている方や、内装に高級感を出したいというタイプの方には、次の防止策がおすすめです。
2-3. 子供汚れタイプ
子供のオムツ交換時のおしっこやウンチの汚れ、食べこぼしや飲みこぼし、泥汚れタイプは、費用を抑えて買い換えることもできる次の防止策がおすすめです。
2-4. スポーツ・キャンプ・レジャー汚れタイプ
スポーツ後には泥や汗汚れを防いだり、スキーやマリンスポーツのための防水、キャンプやレジャーの荷物による傷の防止も必要です。このタイプの方には、次の防止策がおすすめです。
[頻繁に使用するタイプ]
[時々使用するタイプ]
- 汎用シートカバー
(防水シートカバー、ドライブシートカバー、トランク用シートカバー)
2-5. ペット汚れタイプ
大切な家族であるペットを乗せた時の汚れを防ぎたいタイプの方には、次の防止策がおすすめです。
2-6. かわいい内装にもこだわるタイプ
女性やお子さんがいる家庭の場合には、汚れを防ぐだけではなく、かわいい内装にしたい方もいらっしゃるでしょう。そんなタイプの方には、次の防止策がおすすめです。
2-7. 汗かき寒がりタイプ
汗はシートに染み込んで臭いの原因になってしまいます。また、暖房をつけても腰から冷えてしまうと悩んでいる方もいらっしゃると思います。そんなタイプにおすすめなのは、次の防止策です。
- 汎用シートカバー(メッシュシートカバー、保冷・冷却シートカバー)
3. タイプ別おすすめのシート汚れ防止策
3-1. ブルーシート、レジャーシート、バスタオル、Tシャツ、バンダナ
少年野球やサッカーの送迎担当になったり、荷物を運ぶ手伝いをお願いされたりして、早急にシートの汚れ防止が必要になることがあると思います。
そんな時には、自宅にあるもので応急処置をしておきましょう。
ブルーシート、レジャーシートを敷いておけば、防水効果があります。子供の泥汚れも防ぐことができるでしょう。また、大きめのバスタオルでも代用できます。シートにTシャツを着せていたり、ヘッドレストにバンダナを巻いている車も見かけることがありますので、こちらも応急処置として使えるでしょう。
3-2. メーカー純正シートカバー
各自動車メーカーからは、純正オプションとしてシートカバーが用意されています。純正の一番のメリットとしては、フィッティングの良さです。当然ですが専用設計ですので、シワやヨレができないようにフィットします。シートをすっぽりと覆うため後付け感もありません。
メーカーや車種によっては種類も豊富で、本革調や防水タイプ、食べこぼし飲みこぼし対策がされたものなど様々です。本革シートで内装に高級感を出したり、豊富なカラーリングで、好みの内装にコーディネイトすることもできます。
また、よくタクシーに装着されているようなヘッドレストから背中までのハーフタイプのものもあります。
ただし、価格が高くなるというデメリットがあります。
3-3. 車種専用設計シートカバー
メーカーの純正シートカバーと同じように、車種ごとに専用設計された市販のシートカバーがあります。純正品と比べると価格を抑えることができます。
ただし、フィット感が甘かったり、取り付け作業が必要になるというデメリットがあります。また、販売メーカーごとに品質が異なるため、販売メーカーを詳しく調べたり、レビューを確認しながら慎重に選択しましょう。
こちらは、カー用品店やインターネットショッピングでも購入することができます。付き合いのある自動車販売店などに相談してみるのもいいでしょう。
3-4. 汎用シートカバー(エプロンタイプ)
専用設計ではなく、汎用タイプのシートカバーもあります。
メリットとしては、純正品や専用設計タイプのものよりも価格を抑えられることや、豊富な性能が揃っていることです。
また、シートをすっぽり覆うタイプから、エプロンのようにヘッドレストにかけるだけのものなどがありますが、着脱も非常に簡単です。シートが必要な時だけ装着するという使い方もできるでしょう。
ただし、サイズ選びが難しかったり、フィット感には劣ります。また、後付けした感じもわかります。内装の雰囲気にもこだわるという方には不向きでしょう。
汎用シートカバーには、次のような種類のものがありますので、目的に合わせて選び、快適に使用しましょう。
・防水シートカバー
防水加工のされているシートカバーです。座席ごとに装着するタイプから、ソファーのカバーのように、後部座席全体を覆うタイプもあります。
座席として使用する時はもちろんですが、マリンスポーツやスキーなどの道具を積み込む時にも役立ちます。また、荷物が多い場合には、次にご紹介するドライブシートカバーもおすすめです。
・ドライブシートカバー
後部座席全体を覆うタイプのシートカバーです。装着もカバーをかけるだけの簡単なものが多いので、着脱も楽にできます。
ペットを乗せる方には、ペット専用設計がされているタイプがおすすめです。ペットが座席から落ちないような工夫がされていたり、水洗いできるタイプなど種類も豊富です。
また、防水加工や汚れ防止加工がされているものを利用すれば、マリンスポーツやスキーだけでなく、レジャーやキャンプ用品を積み込む時にもシートを汚さずに済みます。
・トランク用シートカバー
ステーションワゴンやSUVなどのトランクが広い車に乗っている方は、トランク用のシートカバーもおすすめです。ドライブシートと同じように、防水加工や汚れ防止加工がされているため、荷物の汚れを心配せずに積み込むことができます。
・メッシュシートカバー
夏場や長時間運転する時には、背中に汗をかいてしまいます。目には見えませんが、臭いの元になるので同乗者も気になってしまうでしょう。
そんな時には、メッシュシートカバーがおすすめです。通気性がよくムレを防いだり、消臭加工や冷感シート、送風装置がついたものまであります。
・保温・冷却シートカバー
シートカバーの中には、汚れを防ぐだけではなく、快適性能が備わっているタイプもあります。
ヒーターが内蔵されているタイプや送風、冷却機能がついているものがありますので、お住いの地域や体質に合わせて選んでもいいでしょう。
・キャラクターシートカバー
かわいいキャラクターのシートカバーがあります。小さなお子さんがいらっしゃれば、車に乗るのが楽しくなるでしょう。また、お気に入りのキャラクターで内装をコーティネートすることもできます。
3-5. キックカバー、キックガード、バックガード
後部座席に座ったお子さんが、運転席や助手席の後ろをキックして汚れてしまうことがあります。子供は何度言ってもなかなかやめてくれないかもしれません。
そんな時は、事前に予防してしまいましょう。キックカバー、キックガード、バックガードなどと言われるものがありますので、これを利用すればお子さんのキック汚れを防ぐことができます。
ヘッドレストからエプロンのように掛けるタイプが多いので、装着も非常に簡単です。また、収納機能がついているものもありますので、荷物が多くなる小さなお子さんがいる家庭には便利なツールです。
3-6. チャイルドシートマット
チャイルドシートやジュニアシートは、大切なお子さんを守るために大切なものですが、実はシート汚れの原因になってしまうことがあります。
例えば、食べこぼしや飲みこぼしたものがシートの下や裏に入り込んでしまい、気づかぬうちにシミ汚れになっていたり、チャイルドシートの跡が座席についてしまうことがあります。
こうした汚れを防ぐためには、チャイルドシートマットがおすすめです。チャイルドシートの下に敷くだけですので装着も非常に簡単です。また、滑り止め効果もあるため、チャイルドシートをしっかりと固定する効果もあります。
チャイルドシートを取り外した時にがっかりしないように、しっかりと予防しておきましょう。
3-7. 布シートスプレー
シートカバーは使いたくないという方には、シートスプレーがおすすめです。シートにスプレーを吹きかけるだけで、防水、防汚効果が得られます。また、シートだけではなく、フロアにも使用することができるので、足元の汚れも防ぐことができます。トランクに使ってもいいでしょう。
ただし、布シートのみに対応しているため注意してください。
3-8. フロアマット
シート汚れは様々な原因で生じますが、その汚れはフロア(足元)まで広がっていることも少なくありません。シートは綺麗にしてもフロアが汚れていては台無しですし、靴で上がる部分ですので、フロアにも汚れ防止対策をしておきましょう。
そのためには、フロアマットがおすすめです。こちらもメーカー純正のものや、市販品があります。もちろん、純正品を使ってもいいのですが、市販品と比べると価格が高くなります。
シートカバーと同じように、車種専用設計のされているタイプもありますし、汎用タイプもありますので、価格と相談して選んでもいいでしょう。
また、市販品の場合には、デザインも豊富にあるため、インテリアのコーディネイトにも役立ちます。
4. まとめ
車のシート汚れの原因は、車の使い方や乗る人によって様々です。そして、その原因ごとに防止策も異なります。
今回は、汚れのタイプ別におすすめの防止策をご紹介してきました。順番に読み進めていただくことで、あなたにぴったりの防止策を見つけることができるでしょう。
ぜひ、愛車を綺麗に保つためにも、今回の記事を参考にしてください。