車の名義変更は様々な場面で必要になります。例えば、
- 車を譲ったり譲り受ける
- 所有者が亡くなった
- 会社や法人の車の名義変更
- 車を相続する
- 結婚や離婚
- 車検時や車の売買
このように一人一人名義変更が必要になる状況が異なっています。
しかし、名義変更をする機会は滅多にないため、いざ必要になった時にどうすればいいのかわからない方がほとんです。
そこで今回は、あなたの状況に応じた名義変更のやり方をわかりやすくお伝えしていきます。
名義変更の手続きは書類の準備などで面倒な部分がありますが、こちらの記事をご覧いただくことで難しいものではないことがおわかりいただけると思います。ご自身で名義変更を行えば費用の節約にもなるので、ぜひ名義変更のマニュアルとして活用してください。
また、忙しくて時間がないという方であれば、代行依頼する方法もありますので、こちらの詳細もお伝えしています。
「名義変更のやり方がわからない」
という悩みを解消してスムーズな手続きができるようにさっそく準備を初めていきましょう!
1. 車の名義変更のやり方
車の名義変更の方法は、2通りあり、自分で変更する場合と、ディーラーで変更する場合の2つです。
1-1. 自分で名義変更する
費用的には自分で行うと、約3,000円程度で名義変更が可能で、ディーラーや業者で行うと20,000円~30,000円程度金額が掛かってしまいます。ディーラーや業者で行うよりも遥かに格安で名義変更が出来るのが大きなメリットです。
後ほど必要書類等の詳細は別項目で紹介しますが、各種必要書類を揃え、運輸局の窓口へと行きましょう。
書類以外に必要なものもあり、
- 現金(必ず多めに持って行きましょう。旧所有者が他県の場合、自動車税を支払うことが必要なケースがあります)
- 工具
- 実印
- 筆記用具
これらは、必ず持っていくようにしましょう。
運輸局の窓口で必要な書類を提出すると、仮車検証が発行されその後、まずは自分の車についている古いナンバープレートを外すことが必要になります(その際に先ほどの工具が必要になります。ドライバーで簡単に外すことが出来るので、それほど難しくはありません)。
古いナンバープレートと仮車検証を窓口に提出すると新しいナンバープレートが発行されます。それを取り付けたら、運輸局のスタッフの方に確認してもらい封印してもらったら、新しい車検証をもらうことが出来ます。
これで名義変更は完了です。思っていたより簡単だ!と感じた方も多いのではないでしょうか?
1-2. ディーラーや業者に代行依頼する
自分で名義変更を行うと簡単とはいえ、少し手間がかかることも事実です。そんな手間を省きたいという方は、必要書類(後ほど別項目で紹介)を揃えて、ディーラーなどに名義変更を依頼するのも一つの手段です。
必要書類さえ揃えてディーラーに持ち込みをすれば、あとは代理で行ってくれるため、そこからはあなたの手間は全くかからないというメリットがあります。
しかし、その場合費用は20,000円~35,000円程度要してしまうため、費用は自分で行う場合と大きく異なります。
1-3. 普通自動車と軽自動車の違い
名義変更のやり方は簡単に上記で、ご紹介させていただきましたが、ここからは詳細な方法をご紹介していきましょう。
厳密には普通自動車と軽自動車で名義変更の方法は異なっているのですがご存知でしょうか。届け先が異なっていたり、必要書類の一部が異なっていたりと、違いがあるのでそれぞれの方法を紹介していきます。
2. 普通自動車の名義変更のやり方
2-1. 名義変更にかかる費用と日数
費用に関しては、厳密には住んでいる地域により異なりますが、このような内訳です。
- 車庫証明書取得:2,750円
- 印鑑証明取得費用:300円
- 登録印紙:500円
- ナンバープレート代:1,480円
合計すると、5,030円が普通自動車の名義変更にかかる費用です。仮にナンバープレートの番号を希望する場合には、これにプラス3,000円を要します。
名義変更自体の手続きは、およそ2、3時間で完了しますが、名義変更で時間を要するのは必要書類を揃えることです。車庫証明等は5~8日程度要するケースも多いため、多めに考えて、2週間程度時間がかかると考えましょう。
2-2. 普通自動車の名義変更手続きの流れ
①必要書類を準備する
まずは事前に必要な書類である、車検証、印鑑証明書、委任状(自分で申請が出来ない場合のみ)、車庫証明を揃えましょう。
②陸運局へ行く
上記の必要書類を揃えたら、不足の書類、不備がないかを確認してから陸運局へ。書類が不足していると手続きが出来なくてしまうので、必ず確認してから陸運局へ向かいましょう。
③陸運局窓口で申請書等に記入する
運輸局の窓口で、手数料納付書、申請書、自動車税、自動車取得税申告書を受け取り、その場で記入しましょう。「書き方が分からない・・・」と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、現地には書き方の見本がありますので心配はいりません。見本を確認しながら書類を記入しましょう。
④登録手数料の支払い(印紙の購入)と書類提出
登録手数料の支払い分の印紙を窓口で購入し、手数料納付書への貼り付けを行いましょう。窓口に提出後する前に必ず不備がないかを確認し、提出し、車検証の発行を待ちます。
⑤ 車検証交付
運輸局の窓口で名前(地域によっては整理番号で呼ばれる場合もあり)を呼ばれたら、窓口で車検証を受け取りましょう。
⑥隣接する自動車税事務所で税金の手続き
車検証の交付を受けた後は、隣接する自動車税事務所の窓口にて自動車税・自動車取得税申告書と車検証を提出します。
(自動車取得税が必要となる場合は、このタイミングで支払いとなるので、予め準備しておきましょう)
ナンバーの変更を行わないという場合であれば、この段階で名義変更は終了です。お疲れ様でした!
⑦ナンバープレートの変更(必要時)
ナンバープレートの変更を行う場合には、⑥までの流れの後に、これまでつけていたナンバープレートを返納窓口へと返却を行います。
この場合、自分でナンバープレートを外すことが必要となります。窓口にナンバープレートを外すためのドライバーが用意はされていますが、念のため持参することをお勧めします。ナンバープレートには封印が施されていますが、やり方が分からないという方でも心配はありません。窓口にやり方等の説明が準備されていますので、誰でも簡単に行うことが出来ます。
⑧新しいナンバープレートの交付
変更前のナンバープレートを返却した後は、ナンバープレートの交付窓口にて、新しいナンバープレートの交付を受けることになります。この際に取り付けに必要なビスと一緒に新しいナンバープレートを受け取り、自分で取り付けを行います。
⑨ナンバープレートの封印
自身で新しいナンバープレートを取り付けた後は、運輸局の方に確認を受けた後、封印を行ってもらいます。これでナンバープレートの変更を行う場合も終了となります。
普通自動車の名義変更の流れとしては、このような流れになります。書類を揃えること自体は少し時間も掛かってしまいますが、書類さえ揃えてしまえば、手続き自体はそれほど難しいものではないことがご理解頂けたのではないでしょうか。
実際、現地に行って、不明な点等があれば陸運局のスタッフに不明点を確認しながら進めていけば誰でも車の名義変更は可能です。
それでは次の項目で必要な書類について紹介していきましょう。
2-3. 普通自動車の名義変更に必要な書類一覧
書類名 | 詳細 |
譲渡証明書 | 陸運局でもらうか、Webからダウンロード可能。 |
車検証 | 車検を通す度に発行される書類です。
(ダッシュボードの中等、保管場所を決めておきましょう) |
印鑑証明書 | 市役所や場合によってはコンビニでも発行可能です。 |
委任状 | ご自分で申請に行けない場合に必要となります。ディーラー等で依頼する場合も委任状が必要となります。 |
車庫証明 | 車を駐車している地域(ほとんどの方がお住まいの地域)の管轄警察署にて発行してもらう書類です。 |
手数料納付書 | 名義変更の手数料を収めるのに必要な書類。名義変更の際、陸運局でもらい、当日記載しましょう。 |
自動車取得税申告書 | 運輸局隣接の税事務所で書類を受け取り、当日記入するようにしましょう。 |
申請書 | 車検証の再発行や名義変更の際に必要な書類。陸運局でもらうことが出来るため、当日記入しましょう。 |
3. 軽自動車の名義変更のやり方
3-1. 名義変更にかかる費用と日数
費用に関しては、普通車の名義変更と比べるとやや安く済み、内訳は以下の通りとなります。
- 移転登録書類一式:35円
- 住民票・印鑑証明:300円
- 収入印紙:500円
- ナンバープレート代(変更ある場合のみ):1,480円(地域によって異なる場合があります)
合計1,980円となりますが、お住まいの地域によっては自動車保管場所届出が必要となるケースがあり、その場合は上記の費用に550円がプラスとなります。(お住まいの地域によって費用は多少前後します)
日数に関しては、軽自動車検査協会での手続き自体は2,3時間程度で終わる手続きです。事前の必要書類は車検証と住民票のみのため、事前書類も1日あれば揃えることが可能です。名義変更手続き完了後に自動車保管場所届出が必要な地域の場合は、それにプラスして5~8日程度を要しますので、おおよそ2週間程度で全ての手続きが完了すると考えておきましょう。
3-2. 軽自動車の名義変更手続きの流れ
①必要書類を準備する
まずは事前に必要書類である、車検証、住民票もしくは印鑑証明書を事前に準備しておきましょう。これらが揃っていないと名義変更の手続きが出来ませんので注意が必要です。
②軽自動車検査協会へ行く
上記書類を揃えたら、不足の書類、不備がないかを確認してから軽自動車検査協会の事務所または支所へ行きましょう。
③窓口で申請書に記入する
軽自動車検査協会の事務所、もしくは支所の窓口へと行き、まずは申請書を受け取り、記入を行いましょう。
④書類整備確認窓口で書類の確認
記入をし終わったら、書類整備確認窓口へと行き、記入した書類に不備がないかを確認してもらいます。
⑤地方税深刻窓口で税金の手続き
続いて地方税申告窓口へと行き、自動車取得税申告書と軽自動車税申告書を記入し、申請を行いましょう。
⑥書類の提出
先ほど④で確認をしてもらった申請書と事前に準備した住民票を申請書受付窓口で提出しましょう。その後自分の名前(場合によっては整理番号)が呼ばれるまで待機し、車検証の交付を受けましょう。ナンバープレートの変更を行わない場合にはこれで手続きが完了となります。
「車庫証明は不要なの?」と思われる方も居るかもしれませんが、基本的には軽自動車の場合、車庫証明は不要となります。しかし、軽自動車の保管場所の届け出が必要な一部地域にお住まいの場合には、自動車保管場所届出が名義変更手続きを完了した後に必要となります。
⑦ナンバープレートの変更(必要時)
ナンバープレートの変更を行う場合には、⑥までの手続きが完了した後、新しいナンバープレートを受け取ることになります。その場合はこれまでのナンバープレートの返納が必要となります。
これまでのナンバープレートは自分で外す必要があり、念のため自分でドライバーを持参しましょう(ほとんどの場合、軽自動車検査協会の窓口にドライバー等はありますが、ドライバーは持参しておいた方がベターです)。
ナンバープレートの外し方等は窓口にてやり方等が説明されているので、それを確認すれば誰でも簡単にナンバープレートを外すことが出来ます。
⑧新しいナンバープレートの交付、取り付け
これまでのナンバープレートを返納した後、新しいナンバープレートを自身で取り付けることになります。新しいナンバープレートを受け取った際に、一緒に渡されたビスを利用して、ドライバーで取り付けた後、軽自動車検査協会の方に車検証とナンバープレートの情報が相違ないかの確認を受けます。これで手続きは全て完了です。
軽自動車の名義変更の流れとしては以上です。軽自動車の名義変更の場合は、事前に準備する必要書類も少車検証と住民票の2種類だけと、非常に少ないため簡単に名義変更を行えることがご理解頂けたのではないでしょうか。
3-3. 軽自動車の名義変更に必要な書類一覧
書類名 | 詳細 |
車検証 | 車検を通す度に発行される書類です。
(ダッシュボードの中等、保管場所を決めておきましょう) |
住民票(新使用者) | 市役所やコンビニ等で入手可能 |
印鑑 | シャチハタ不可(印鑑証明は住民票があれば不要)新使用者、旧所有者の両方必要です。 |
申請書 | 車検証の再発行や名義変更の際に必要な書類。軽自動車検査協会でもらうことが出来るため、当日記入しましょう。 |
自動車取得税申告書 | 隣接の税事務所で書類を受け取り、当日記入するようにしましょう。 |
軽自動車税申告書 | 隣接の税事務所で書類を受け取り、当日記入するようにしましょう。 |
4. 車の名義変更に必要な書類の集め方
4-1. 必要書類一覧表
書類の種類 | 普通自動車 | 軽自動車 |
①譲渡証明書 | ○ | - |
②車検証 | ○ | ○ |
③印鑑証明書 | ○ | - |
④委任状 | -※1 | - |
⑤車庫証明 | ○ | ○※2 |
⑥手数料納付書 | ○ | - |
⑦自動車取得税申告書 | ○ | ○ |
⑧申請書 | ○ | ○ |
⑨軽自動車税申告書 | - | ○ |
⑩住民票 | - | ○ |
※1・・・使用者本人で届け出を行う場合は不要です。
※2・・・厳密には名義変更完了後に必要となります。
①譲渡証明書
自動車の売買を含む譲渡が行われた場合に、いつ、誰が誰に譲渡が行われたかを証明するための書類です。
・取得方法
Webよりダウンロードが可能です。陸運局の窓口でももらうことが出来ますが、Webでダウンロードをする方が書き損じや紛失等があった場合でも自分で出せるので、ダウンロードし印刷するようにしましょう。
②車検証
自動車が保安基準に適合していることを証明する書類で、通常は毎回の車検ごとに発行される書類です。
・取得方法
車検合格後発行されます。
・紛失時の再発行手続き
陸運局もしくは、車検を受けたお店などで再発行の依頼をすることが可能です。
管轄の陸運局に出向き、必要書類を提出すれば、400円程度で可能です。(お店等に依頼する場合は、3,000円~5,000円程度。
必要書類は、
- 本人の認印がある理由書(陸運局のホームページよりダウンロード可能)
- 手数料納付書
- 申請書
- 本人の身分証明書
これらの4点が必要となります。本人ではなく、代理の方に依頼してもらう場合には、これに委任状が必要となります。
軽自動車の場合はこれが陸運局ではなく、軽自動車検査協会となりますので注意が必要です。
③印鑑証明書
契約書等の重要の書類に捺印が必要な際、他者のハンコを使用していないかを証明する書類です。
・取得方法
市役所・一部のコンビニ等で発行が可能です。
・紛失時の再発行手続き
発行した際と同様、市役所・コンビニなどで発行が可能です。(手順は変わりません)
④委任状
手続きを本人ではなく、他者に代行してもらう際に必要となる書類です。
・取得方法
陸運局ホームページよりダウンロード可能です。
⑤車庫証明
自動車の保管場所を確保していることを証明するための書類です。もしくは、保管場所を明示するための書類です。
・取得方法
保管場所の管轄警察署にて依頼し、必要書類に記載して窓口にて申請という流れになります。
・紛失時の再発行手続き
管轄警察署にて、再発行の手続きを行い、再発行となります。
⑥手数料納付書
陸運局で記入する、手数料を収めるために必要な書類です。
・取得方法
陸運局もしくは軽自動車検査協会にてその場でもらうことの出来る書類です。事前に国土交通省のホームページからダウンロードすることも可能です。
⑦自動車取得税申告書
名義変更等の際、陸運局と税事務所に提出する必要がある書類です。
・取得方法
陸運局の窓口で当日もらうことが出来る書類です。
⑧申請書
名義変更を行う際、新しい車検証を発行するために必要な書類です。
・取得方法
当日、陸運局の窓口でもらうことの出来る書類です。
⑨軽自動車税申告書
普通自動車には不要で、軽自動車の名義変更にのみ、必要となる書類です。
・取得方法
当日、軽自動車検査協会の窓口で手に入れることの出来る書類です。
⑩住民票
住民に関する、個人単位の記録で、氏名、生年月日、性別、世帯主との続柄、住所、本籍などの事項を記載された書類です。
・取得方法
市役所および、一部のコンビニ等で発行が可能です。
・紛失時の再発行手続き
紛失時も同様に市役所および一部のコンビニで発行が可能です。
5. 車の名義変更をする場合の注意点
車の名義変更を行う際、それぞれ異なるシチュエーションがあると思いますが、その際の注意点を紹介させて頂きます。あなたに合致する状況があった場合は、是非参考にしてみて下さいね。
5-1. 車を譲る、譲り受ける場合
新所有者と旧所有者のどちらかの書類に不備があると、手続きがスムーズに進まなくなる場合があるので注意が必要です。また、それにより新所有者に届くべき請求が旧所有者に届いてしまう場合があるので、密に連絡を取りながら、名義変更を進めて行きましょう。
5-2. 車の所有者が死亡した場合
除籍謄本が必要となりますので、これが他の場合の名義変更のケースとは異なっています。除籍謄本には遺産相続者全員の記載が必要となりますので注意しましょう。また、委任状に関しても相続者の実印による捺印が必要となります。
5-3. 会社や法人所有の場合
他の名義変更の場合では必要のない法人登記簿謄本が必要となります。法人所有の車を個人へと譲渡する場合には、法人側に必ず法人登記簿謄本を準備してもらうようにしましょう。
5-4. 家族、親子間で相続する場合
家族、親子間でも必要なの!?と思う方もいるかもしれませんが、これは明確に必要です。
名義変更に当たっての手続きは、通常の個人間の名義変更の場合と同様ですが、任意保険の切り替えが漏れるケースも多いため、任意保険の切り替えも忘れないようにしましょう。
5-5. 結婚・離婚による名義変更の場合
この場合は、車検証の氏名変更が必要となります。この場合必要となる書類は通常の名義変更の必要書類に加えて、住民票(氏名の変更を確認するため)が必要となりますので、事前に準備をしておきましょう。
5-6. ディーラー名義の場合
ローンを完済し、名義をディーラーからあなたに変更する場合には、所有権の解除が必要となります。所有者を解除するためには、直接あなたがローン会社とやり取りする必要があります。所有権解除書類交付申し込み書(ローン会社のホームページでダウンロード可能)、車検証のコピー、車検証上の使用者の印鑑証明書のコピー、所有権の名義変更に関わるお知らせはがきを郵送した上で、現所有者であるディーラーから譲渡証明書、委任状、印鑑証明書をもらった上で名義変更する必要があります。
5-7. ローンの支払い中の場合
こちらに関しては、勝手に名義変更することは出来ず、名義変更をする場合にはローン会社の許諾が必要となります。その上での名義変更手続きとなるので、各ローン会社に確認をしてみましょう。
5-8. 代理人が名義変更する場合
代理人が名義変更を行う場合には、委任状の準備が必要です。その他は、通常の名義変更の場合と揃える書類は同じです。
5-9. 車を売却する場合
例えば、所有者がローン会社やディーラーの場合、譲渡証明書や所有者の印鑑証明、委任状の他、通常の名義変更の書類が必要となりますので注意が必要です。
5-10. 中古車を購入する場合
通常の名義変更の場合と大きく異なる点はありませんが、譲渡証明書や所有者の印鑑証明、委任状が必要となりますので注意しましょう。
5-11. 車検時に名義変更する場合
名義変更を行う場所も車検を受ける場所も陸運局で変わりないため、車検が切れていなければ特に注意する点はありません。揃える書類も通常の場合と同様です。車検切れの場合は名義変更が出来ないため、旧所有者に車検を通してもらってから名義変更を行うようにしましょう。
6. 車の名義変更をディーラーや業者に代行依頼する方法
6-1. 代行依頼可能な業者とは
代行依頼が可能な業者は非常に多岐に渡ります。ディーラー、中古車を購入する場合は、その購入先の中古車屋さん、行政書士などが対応しています。
6-1. 名義変更を代行依頼した場合の費用と日数
費用としては、ケースにもよりますが大体20,000円~35,000円程度で可能です。日数に関しては、自分で揃える書類に大きく左右されるため、一概には言えませんが、書類さえ揃っていれば1日~3日程度で名義変更は完了します。
6-1. 車の名義変更を代行依頼するための手順
特に難しい手順は必要ありません。必要書類を揃えてからのスタートとなります。
※この流れに関しては、依頼をする代行業者によって異なる場合はありますので、一部異なる場合があります。
- まずは必要書類を揃えましょう。必要書類は普通自動車の場合は譲渡証明書、車検証、印鑑証明書、委任状、車庫証明、自身で名義変更を行う場合と同様です。軽自動車の場合は車検証、住民票です。
書類を揃えてから代行業者へと依頼を行いましょう。多くの場合はWebページもしくは電話から申し込みが可能です。業者に申し込み後、確認の電話・もしくはメール等で連絡がありますので、その業者のサービスについて説明を受けましょう。
業者からの説明でサービスの内容に問題がなければ、正式に依頼を行いましょう。場合によってはこのタイミングで依頼費用が必要となるケースがありますので、費用の方は予め準備しておくようにしましょう。 - 問題なければ名義変更を進めてもらうという流れになります。全ての書類が揃ったことが確認出来、代行業者にそれらの書類を郵送し、手続きの完了を待ちます。
- ナンバープレートの変更が必要となる場合には、一旦車を代行業者へ預ける必要があります。手続きが全て完了次第、車も納車となりますので、その場合は一時的に車が手元にない状況になることを覚えておきましょう。
これで名義変更の手続きが完了となります。ご紹介させて頂いた通り、代行業者に依頼を行うと、費用はかかってはしまいますが、自分で書類を揃える手間以外の順序を大幅に軽減することが可能です。普段の仕事が忙しく、自分で名義変更が行えないという方には、ピッタリな方法です。
7. 車の名義変更のやり方まとめ
以上、車の名義変更方法のまとめをご紹介させて頂きましたが、いかがでしたか?名義変更は自分でやると難しいというイメージを持っている方もいるかもしれませんが、必要書類さえ揃えてしまえば、それほど難しいものではありません。自分で名義変更を行う場合のメリットとデメリット、代行業者へ依頼する場合のメリットとデメリットを比較して、自分に最も合う方法で車の名義変更を進めてみて下さいね。