静電気はホコリを集めてしまうので、愛車が汚れてイライラしますよね。例えば、洗車してもホコリが目立ったり、コーティング後なのにホコリの付着が増えたということもあるでしょう。車内でもダッシュボードにホコリが溜まり、車種によっては拭き取ろうとしても手が届かなくてイライラすることがあると思います。
この悩みを解消するためには、静電気を除去しなくてはなりません。では、そもそもなぜ車に静電気が発生するのでしょうか。今回は、静電気の正体を突き止め、その防止策を10個ご紹介していきます。今すぐできるものばかりですので、ぜひ参考にしてください。
1. あなたの愛車はこんな静電気の汚れに悩まされていませんか?
静電気のせいで愛車が汚れて困っている方がたくさんいらっしゃいます。具体的には、以下にご紹介するホコリによる汚れでイライラしていると思います。どれかに心当たりのある方は、この後ご紹介する静電気防止策を試してみましょう。
1-1. 洗車やワックスをかけてもすぐにホコリが目立つ
静電気による汚れを気にされる方は、普段から愛車を綺麗にしていると思います。そんな方を悩ませているのが、洗車やワックスがけをしたにも関わらず、すぐに愛車を汚すホコリです。
拭き取っている最中からホコリが集まってしまうこともあれば、ホコリが付きやすくなり、汚れが目立つようになることもあるでしょう。これでは洗車やワックスがけをした意味がありませんし、ピカピカにしたはずの愛車が汚くなりイライラしてしまいますよね。
1-2. コーティングしたはずなのにホコリ汚れがひどい
最近は、車にボディーコーティングをされる方が増えました。艶や光沢が出るので愛車が輝いて高級感もでますし、主流となっているガラスコーティングなら汚れが落ちやすくなり、洗車などのメンテナンスが楽になるからです。愛車をいつまでも綺麗に保つために、費用をかけてでもコーティングをされたんだと思います。
しかし、そのコーティングのせいで愛車のホコリ汚れが目立つようになり、イライラさせられていないでしょうか。これでは高い費用を払ってコーティングをした意味がありませんよね。綺麗になるどころか逆効果です。
1-3. 車を買い替えてからホコリ汚れが増えた
車を買い換えた時にもイライラさせられることがあります。新車のはずなのに、すぐにホコリで汚れてしまうからです。買い換える前の古い車の方が綺麗だったということもあるでしょう。特に、ボディーカラーが黒や濃色、ブルー系やメタリック系だとホコリ汚れが目立ちます。
また、2台目以降の車の場合でも同じです。自宅の車を並べてみると、新車で購入したはずの車の方が汚れていることを不思議に感じている方もいるでしょう。
車は安い買い物ではありませんし、新車なのに汚がひどければイライラするのも当然ですよね。どれにしようか悩んだ末に選び抜いた車だったり、高級車やずっと憧れていた車だったら尚更です。
1-4. ダッシュボードにホコリが溜まりイライラする
車のボディーについたホコリだけではなく、車の内装、特にダッシュボード周りにホコリが溜まってイライラさせられることもよくあります。
運転中でも視界に入るので常に気になりますし、何度拭き取ってもすぐにホコリが溜まっていたり、ダッシュボードの奥まで手が届かなくて拭き残してしまうこともあると思います。気持ちよく運転するためにも、車内のホコリ汚れもなんとかしたいと考えていらっしゃるでしょう。
2. 車が汚れる静電気の正体とは
静電気といえば、小学生の頃に下敷きを擦って髪の毛を引っ付けて遊んでいたことを思い出す方も多いと思います。このように、静電気には物を引きつける性質があります。今回の場合で言えば、静電気がホコリを引きつけてしまうのです。
つまり、この静電気の発生を防止することができれば、ホコリで汚れる心配もありません。当たり前だと思われるかもしれませんが、なぜ静電気が発生してしまうのか知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、効果的に愛車のホコリ汚れを防ぐためにも、その正体について確認しておきましょう。
2-1. 静電気の正体は摩擦帯電!
静電気の正体は、物と物が擦れ合った時に生じる電気のことです。これは、電気のバランス変化が原因です。
地球上のすべての物質は電気を帯びていて、詳しくみるとプラス電気とマイナス電気がバランスよく並んでいます。しかし、摩擦が起こるとこのバランスが変化して、プラス電気ばかりになってしまうのです。この状態を帯電と言い、マイナス電気と引っ付こうとする働きが生じます。磁石のN極とS極がひっつき合うのと同じで、ホコリを吸い寄せてしまうのです。これが静電気の正体です。
また、乾燥していると帯電した電気を放出しづらくなります。そのため、乾燥した冬場に静電気で痛い思いをすることが多いのです。
2-2. 静電気は車が発生源とは限らない
静電気の発生源が車にあると考える方が多いと思いますが他にもあります。それが、あなた自身です。
実は、人間の体にも電気が流れているので(脳からの電気信号で手足が動いています!)、あなた自身がホコリ汚れの原因となっている可能性もあるのです。例えば、帯電した状態で洗車をしていれば、自らホコリを集めてしまうことになります。
つまり、車がホコリで汚れないためには、愛車とあなたに静電気が溜まらないようにすることが必要になるのです。
3. 車の静電気汚れ防止策10選
それでは、いよいよ具体的に静電気の発生を防ぎ、愛車を綺麗に保つ方法をご紹介していきます。
ただし、静電気を100%防ぐことはできません。先にもお伝えしたように、そもそもすべての物質は電気を帯びているからです。今回は防止策とそれにかかる費用も合わせてご紹介していきますので、こちらも参考にしながら試してみましょう。ただし、費用が高いから効果も高いということではないので注意してください。
① 地面を濡らしてから洗車やワックスがけをする
価格の目安:0円
洗車後の拭きあげやワックスがけの時には、あなたの足元に水を撒いてみましょう。濡らすことにより、静電気が靴を通って地面に放電しやすくなります。
② 静電気防止、帯電防止クロス
価格の目安:1,000
ワックスがけの仕上げに使用するクロスを、静電気防止加工、帯電防止加工のされたものに変更してみましょう。
3M「仕上げワイプ」やソーアップ「ワックス仕上げグローブ」などがあります。
③ 帯電防止コーティング剤
価格の目安:7,000円
ワックスがけによる静電気が気になる場合には、使用するワックスを帯電防止効果のあるコーティング剤に変えてみるのもいいでしょう。艶出し以外にも汚れの付着を防いだり、洗い流しやすくなる効果もあります。
例えば、ブリス「ブリスエックス」「ブリスNEO」「ブリスtypeRS」やブリモント「SUPERGLOSS AUTO」などがあります。
④ 静電気防止アースベルト
価格の目安:500円
アースとは、車に溜まった静電気を大地(=路面)に逃がすためのものです。家電製品についているアースと目的は同じです。ベルトやチェーンタイプの物があり、車体裏への取り付け作業が必要です。
⑤ 毛ばたき
価格の目安:2,000円
毛ばたきでは静電気を除去することはできませんが、ボディーについたホコリを素早く取り除くことができます。ホコリがついたボディーをクロスなどで拭き取れば磨き傷の原因になりますので、すぐに洗車ができない場合や、頻繁にホコリが付着する場合には利用するといいでしょう。
⑥ 静電気除去キーホルダー、ブレスレット
価格の目安:700円
あなた自身に静電気が帯電しているせいで、洗車時やドアに触れた時にホコリを集めて汚してしまっている可能性もあります。そんな場合には、静電気除去キーホルダーやブレスレットを身につけてみるといいでしょう。カラビナタイプのものもありますので、鍵をまとめるために利用している方は交換してもいいでしょう。
⑦ 静電気除去スプレー
価格の目安:500円
セーターを脱いだ時のように、衣服の摩擦は静電気を発生させる原因になりやすいものです。車のシートと衣服の摩擦でも静電気が起こります。
こうした静電気を除去するためには、静電気除去スプレーがおすすめです。衣服や車のシートにスプレーするだけで静電気の発生を防ぎます。
スーパーや薬局などで手軽に手に入ります。
⑧ 内装は静電気除去スプレー+クロス
価格の目安:500円
ダッシュボードなど車内のホコリには、上でご紹介した静電気除去スプレーを吹きかけたクロスで掃除をすると予防効果があります。
ただし、ホコリ以外の汚れがついている場合には、先に「愛車の内装は大丈夫?不快な樹脂パーツ汚れの落とし方まとめ」の記事でご紹介している方法でクリーニングしてから、静電気除去スプレーを使用するようにしましょう。
⑨ 静電気防止ホコリ取りクロス
価格の目安:900円
上でご紹介した方法以外にも、静電気防止加工のされたクロスがあります。ホコリを拭き取るだけでなく、拭き取る際の摩擦を抑えて静電気を防ぐ効果もあります。例えば、ソーアップ「静電気防止ホコリ取りクロス」などがあります。
車内に常備しておくことができるので、汚れが気になった時にサッと取り出して使用することもできます。
⑩ ダッシュボード用シートタイプクリーナー
価格の目安:300円
ホコリ以外の汚れも目立つダッシュボードの場合には、ウエットティッシュのようなシートタイプの専用クリーナーもあります。例えば、ソフト99「フクピカダッシュボード」などです。
使い捨てになりますが、帯電防止効果もあるため、手間を省きたい方には便利です。
4. 「車の静電気汚れ」まとめ
車の静電気の正体は次のようなものです。
- 洗車やワックスがけによる摩擦
- 愛車やあなた自身の体に溜まった静電気
これらがホコリを吸い寄せるように集めてしまうため、大切な愛車を汚してしまうのです。
今回は、こうしたイライラの原因となる静電気を除去、防止するための方法を10個ご紹介しました。取り組めるものから試していただき、ホコリ汚れのない綺麗な愛車を取り戻しましょう。