ポリマーなどの添加剤を使用せず作られたアッシュ(A.S.H)のエンジンオイルは強靭な油膜性能を持っているため、長期に渡り性能の低下が起こりにくくなっています。
アッシュのエンジンオイルが何故ノーポリマーに拘った開発を続けているのか、そしてロングライフを実現させる方法などを紹介していきます。愛車のエンジンを覚醒させるためのヒントがここにあるかもしれません。
アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルとは?
JCDプロダクツが手掛けるアッシュ(A.S.H)のエンジンオイルは上質覚醒をテーマに掲げ、品質に拘り抜いた自社ブランド製品です。千葉県松戸市を拠点にした国内オイルメーカーで、ショップを中心とした車業界で注目を集めています。
アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルは、「谷田部最高速トライアル」「ルマン・24時間レース」「JGTC」などのレース実績を基に、最先端技術を使用して2002年に販売が開始されました。
JCDプロダクツ代表であり、開発者でもある岸野修氏が大切にしていることは2つです。
①ユーザーが支払う対価に対して絶対に損をさせない
文字通りですが、価格に対して妥協のない製品を提供するということです。
②見た目では判断できない部分にまでこだわる本当の上質感
オイルの性能は目に見えるものではないため、なかなか理解することは難しいかもしれません。ではどこで商品を選択するのかといえば、ひとつひとつの製品がどのように作られているかを知ることです。
アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルは、ユーザーが求める性能や達成できる性能の根拠を正しく説明できる商品の開発、また、方向性のアドバイスができる関係を築くことを大切に考えています。
愛車のエンジンが目を覚ますとき、自分も覚醒する上質覚醒を味わえる瞬間になる、それがアッシュ(A.S.H)のエンジンオイルなのです。
アッシュのエンジンオイルの特徴と性能
アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルの特徴は大きく分けて2つです。
一つ目は植物油を原材料とするエステルをベースオイルにしていることにあります。エステルにも多くの種類がありますが、品質の高いものを使用することで吸着力の高さを活かし金属の表面に吸着しやすくなっています。
アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルの場合、高品質のエステルを使用しているため、エステルの割合が低くても油膜の強度が高いといわれています。また、100%エステルオイルは世界でも開発が難しく、国内にも数社しかありません。
二つ目は増粘性を高めるために使用されるポリマーを使っていないことです。通常オイルの粘度が高くなれば動きが悪くなり、エンジンの始動性や燃費、パワーなどが不足する原因になります。粘度が低ければ油圧が低下し、油膜の強度に不安が残ってしまうわけです。
そこで高温でも低温でもエンジン性能を維持するためにポリマーを使用するのですが、デメリットがあります。ポリマーの汚れがエンジン内部に付着して溜まっていくということです。アッシュ (A.S.H)のエンジンオイルはこのポリマーを使用していないため、循環不良などを引き起こす可能性が低くなるといえます。つまり、安定したオイルの状態を長く保つことができ、ロングライフに使用することを可能にしました。
アッシュのエンジンオイルの評判
外車などを取り扱うショップなどでは、持ち込みによるオイル交換を行っています。そういったショップでは、評判の良いオイルを社用車やサーキット車両に使用して効果を試すことがあるのですが、高い評価を得ているようです。
例えば、「シフトショックがなくなり加速が良くなった」、「燃費がいい」、などの声が聞かれます。ほかには「メルセデスの7速ATのトラブルを救えるのはアッシュ (A.S.H)エンジンオイルだ」といわれるほど評判です。
メルセデスに限ったことではありませんが、最近のエンジンは省エネ、直噴タイプになっており、劣化が早くエンジンも繊細で壊れやすいところがあるため、使用するエンジンオイルにも何かと気を配るとよいでしょう。
また、アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルを実際に使ってみると極端な性能の良さを感じることができませんが、気づくと油温が上がっていない、それどころか以前より下がっている」などの声も聞かれます。
アッシュと他社のエンジンオイルの違い
他社と大きく異なる点はベースオイルです。6~8種類の粘度が違うオイルを混ぜ合わせ作り上げるため、幅広い温度で安定した粘度を発揮します。自然界のもので作ると粘度は50番までが最高となり60番を作ることはできません。存在するものにはすべてポリマーが使用されているということです。
アッシュ(A.S.H)エンジンオイルの10W-50であれば、他社の60番指定の性能を発揮することが十分に可能となります。またそれ以上のレスポンスを期待することもできるでしょう。
ノーポリマーであるために熱による分子構造の破壊も起こりにくく、油膜切れもありません。だからサーキット走行による高速回転負荷にも耐えることができるのです。
混ざりにくいオイルを繋ぎ合わせて作り出されるオイルの合成技術が、アッシュ (A.S.H)にしかできない他社との違いといえます。
アッシュのエンジンオイルの種類と性能
それでは、どんな製品がラインアップされているのか詳しく確認していきましょう。
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- ・FSE…Full Synthetic Esterのことで、エステル化学合成油を100%使用しました。
- ・FS…Full Syntheticのことで、化学合成油ですが、炭化水素系のオイルを指し、エステル系化学合成オイルです。
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- ・VSE…VHVI Synthetic Esterは省燃費性が高いVHVIをベースにし、エステル配合の化学合成オイルです。
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- ・PSE…Partial Synthetic Esterは部分合成油のエステルのことをいい、一般的な炭化水素系化学合成油に鉱山油を混合したオイルではなく、エステル化合物に鉱物油を加えたものです。
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- ・PS…Partial Syntheticは部分合成油のことで、炭化水素系化学合成油に鉱物油を混合した合成油のことを言います。
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- ・VFS…VHVI Full Syntheticは省燃費性能が高いVHVI合成油を100%使用したオイルです。
E-SPEC OIL
価格
- ASH FSE OIL 0W-20:5,184円(税込)
- ASH FSE OIL 5W-30:5,184円(税込)
- ASH FSE OIL5W-40:5,184円(税込)
性能
Eスペックはエステル化学合成油を100%使用して作られました。ベースオイルにはアッシュ(A.S.H)の特徴である吸着エネルギーによって油膜の強度を出したものです。
レースなどの競技をはじめとする厳しい条件下の走行でも、持続力が強いので必要以上に粘度の高いオイルを使用する必要がなくなります。
FS OIL
価格
- ASH FS OIL 5W-30:3,240(税込)
- ASH FS OIL 5W-40:3,564円(税込)
- ASH FS OIL 10W-40:3,564円(税込)
- ASH FS OIL 10W-50:3,564円(税込)
- ASH FS OIL 15W-50:3,564円(税込)
性能
FSオイルはアッシュ(A.S.H)独自のエステル系ベースオイルを使用しています。独自に開発されたエステルは吸着力が高いため、気温や湿度に左右される状況下でも強靭な油膜を維持することを可能にしました。
スラッジ(汚れ)の原因となるポリマーを使用していないので、長期間にわたる油膜強度を保つことを可能にしています。
低温と高温の両方に高い性能を発揮するエステル系ベースオイルの使用は、高温時だけでなく低温時のエンジン始動にも幅広く対応できる新しいオイルといえるでしょう。
国産車はもちろんのこと欧州車にもお勧めです。ホンダVTECやターボ車両でハイレスポンスを求めている方にも性能を実感してもらえるのではないでしょうか。
VSE OIL
価格
- ASH VSE OIL 5W-40:2,938円(税込)
- ASH VSE OIL 10W-40:2,938円(税込)
- ASH VSE OIL 10W-50:2,938円(税込)
性能
高粘度指数基油であるVHVIを使用しています。これは鉱物油に水素化精製処理をした鉱物油で、化学合成油に引けを取らない品質です。高温時と低温時の粘度差が出にくい特徴があり、純粋な鉱物油や部分合成油より品質が優れ、高い省燃費性を可能にしました。
ポリマー不使用で、油膜取り特性に優れているためロングライフに最適です。なお、5W-40のみ粘度低下率の低いアッシュ(A.S.H)独自のポリマーが使用されています。
VHVIをベースにエステルを加えたVSEオイルは万能オイルといえるでしょう。
PSE OIL
価格
- ASH PSE OIL 10W-40:2,408円(税込)
- ASH PSE OIL 15W-50:2,408円(税込)
性能
部分合成油の最高峰として開発されたのがPSEオイルです。炭化水素系化学合成油と鉱物油を混合して製造される通常の部分合成油とは異なり、アッシュ(A.S.H)はエステル化学合成油と鉱物油を混合させる最新技術を用いました。油温と油圧、油膜の強度を安定させるためにエステルを使用しています。
高温時の特性にも高い評価を得ており、スポーツ走行などの過酷な条件下でも性能を発揮することを可能にしました。
VFS OIL
価格
- ASH VFS SUPER OIL 5W-30:2,300円(税込)
- ASH VFS SUPER OIL10W-30:2,138円(税込)
性能
省燃費型のエンジンが必要とするオイルは、低粘度でありながら油膜切れのない性能です。しかし、サラサラとしていながら粘度を維持するというのは難しい課題でもあるため各オイルメーカーはしのぎを削っています。通常のオイルでも難しいといわれているなら、競技などのレースでは一般的な低粘度の油膜ではエンジンに対して不安が残るものです。
アッシュ(A.S.H)のエンジンオイルでは、低温潤滑性と高温時の油膜強度の両方を実現させるため、最先端の高粘度指数基油であるVHVIをベースオイルにしました。これにより耐久性に優れた特性を得ることを可能にしています。
低燃費型エンジンでも常に安定した油膜を供給することができ、エンジン内部の摺動抵抗を軽減しました。
Racingシリーズ
価格
- ASH Racing 15W-50:5,421円(税込)
- ASH Racing10W-50:5,184円(税込)
- ASH Racing10W-40:5,184円(税込)
性能
サーキット走行を始めとするスポーツ走行を目的としたレーシングオイルです。100%エステルの「FSE E-SPEC」をベースに油膜、潤滑性能を強化し、さらにオリジナルのFM剤を配合することで摩擦を軽減しました。
始動性、低温性能などの面から一般走行には不向きとなっており注意が必要です。ホンダV-TECエンジンや欧州車、ターボ車などサーキット走行会に参加する人に安心して使用できます。
まとめ
ノーポリマーでありながら高い粘度を維持する化学合成油のベースオイルは、他にはない品質です。燃費性能の向上はもちろんのこと、さまざまな状況下で油膜切れしない強靭さ、ロングライフ性能など、どれもユーザーが求めているものといえるでしょう。
オイルの性能は目に見えて分かるものではありませんが、使ってみて初めて実感できるものです。自動車業界でひそかに注目をあつめているアッシュ(A.S.H)のエンジンオイルの性能は、試してみる価値があるかもしれません。