自動車保険で人気のイーデザイン損保と三井ダイレクト。どちらの名前もCMなどで聞いたことがあるという方は多いのではないでしょうか。
この記事では両社を徹底比較し、自動車保険選びを5つのポイントから詳しく紹介させて頂きます。
1. 自動車保険はイーデザイン損保か三井ダイレクトを比較!どっちがおすすめ?
自動車保険のどの点を重視しているのかによって、どちらがおすすめか異なってきます。比較してみてくださいね。
1-1. イーデザイン損保はこんな人におすすめ!
・「無事故割引」など独自の割引が豊富な保険に加入したい方
イーデザイン損保は、業界独自の無事故割引を導入しています。どのような割引かと言うと、無事故継続2年目から保険料が割引されていくという優れものです。
保険契約期間中に、無事故だと翌年は2%の保険料割引が適用されます。これに加えて、継続割引というものがあり、1年目→2年目に0.5%、2年目→3年目に1.0%、3年目→4年目に1.5%という形で割引されていきます。無事故割引と継続割引を合算すると、
- 2年目→2.5%オフ
- 2年目→3.0%オフ
- 4年目→3.5%オフ
- 5年目→4.0%オフ
- 6年目→4.5%オフ
- 7年目以降→5.0%オフ
というように7年目まではずっと保険料が安くなって行く仕組みになっています。これは非常にお得ですよね!
・第三者機関による顧客満足度の高い保険に加入したい方
オリコンやJ.Dパワーなどによる顧客満足度のランキングが毎年発表されていますが、こういった対外的な評価というのも、自動車保険の良し悪しを判断する一つの基準になっています。両社のランキングを比較すると、
オリコン 自動車保険満足度ランキング2019
総合:イーデザイン損保→5位、三井ダイレクト→7位
J.Dパワー2018年自動車事故対応満足度ランキング
事故対応:イーデザイン損保→5位、三井ダイレクト→10位
それぞれ異なる調査会社で比較してみましたが、オリコンの総合満足度ランキング及び、J.Dパワーの事故対応満足度ランキングにおいてどちらの結果でもイーデザイン損保の方が上回っています。
・2社を比較して、事故対応の良い保険に加入したい方
自動車保険は万が一の事故に備えて加入するもの・・・そのため、事故の際の事故対応は非常に気になるポイントだと思います。
イーデザイン損保と三井ダイレクトの事故対応を比較すると、重要な初期対応の部分でのサービスがやや異なっています。三井ダイレクトの初期対応は19時までとなっていますが、イーデザイン損保の場合は、時間に関係なく、当日中に事故対応という形になっています。
事故解決には初期対応のスピードも重要なポイントになっているので、この点を重視する方であれば、イーデザイン損保の方がおすすめということになります。
1-2. 三井ダイレクトはこんな人におすすめ!
・ロードサービスの充実した保険に加入したい方
三井ダイレクトとイーデザイン損保のロードサービスを比較すると、三井ダイレクトの方が、ロードサービスがやや優れています。
両社共にトラブル時の帰宅費用のサポートや宿泊費用のサポートはなく、ロードサービスの内容に劇的な差がある訳ではありませんが、契約2年目以降は三井ダイレクトのロードサービスが少しパワーアップします。
具体的には、事故などのトラブルにより、車両が自走不能になった場合に、12時間を限度にレンタカーの利用額を負担してもらうことが可能です。
車で外出した際に、事故やトラブルなどにより足がなくなってしまうと非常に大変です。しかし、三井ダイレクトのようなレンタカーの費用サポートサービスがあると安心出来ますよね。
・45歳以上の方で保険料の安い自動車保険に加入したい方
三井ダイレクトの場合は、中高年層の保険料の安さが魅力的で、車両保険の有無に関わらず、保険料がイーデザイン損保よりも安くなる傾向があります(保険の契約内容や特約の有無にも左右されるため、一概には言えませんが)。
そのため、45歳以上の方で自動車保険の安さを重要視される方には、三井ダイレクトがおすすめです。
・走行距離ごとに細かく細分化された保険に加入したい方
三井ダイレクトの保険は想定される年間走行距離により、細かく保険が細分化されています。つまり、必要な走行距離の分だけ、保険料を払うという仕組みです。どのように区分されているのかというと、
- 3,000km以下
- 3,000km超5,000km以下
- 5,000km超7,000km以下
- 7,000km超10,000km以下
- 10,000km超12,000km以下
- 12,000km超15,000km以下
- 15,000km超20,000km以下
- 20,000km超
というようにかなり細かく走行距離が区分されています。
走行距離が少なければ少ないだけ、事故のリスクが減る=保険料が安くなるという仕組みになっているので、年間走行距離が少なく、通勤などをメインに使用し、年間走行距離が把握しやすい方は、三井ダイレクトの自動車保険がおすすめです。
以上が2社それぞれのおすすめポイントと、それに合致する人です。それぞれ特徴が異なっているので、どのような人にフィットするかは分かれていることがご理解頂けたのではないでしょうか。
この点においてはどちらが優れている・いないではなく、どちらがあなた自身に合うかで検討してみて下さいね。
2. イーデザイン損保か三井ダイレクトか?【評判・口コミ】の違いは?
自動車保険選びの中で気になるポイントの一つが、自動車保険に対する実際の口コミです。Web上などでも両社の口コミを目にすることはあるかと思いますが、実際に口コミも比較してみたいと思います。
2-1. イーデザイン損保の口コミ
(良い口コミ)
・「初めての事故だったので、とても慌ててしまいましたし、不安だったのですが、初期対応やその後の連絡も迅速に対応頂きました。
事故直後は、上手く話せず内容がしっかりと伝わったのかとても不安でしたが、オペレーターさんがしっかりと言葉を受け止めて対応してくれました。
保険の支払いまでの間に少しの期間連絡がなかったことは不満でしたが、事故後1ヶ月で保険金の支払い含め事故処理が完了したので、迅速に対応してくれたと考えています。」
・「ロードサービスを以前利用しましたが、連絡してから思った以上に早く現場に駆けつけてくれ、とても安心しました。
ロードサービスに加入していても、これまで利用したことはなかったため、本当に必要なのかな・・・と感じていたこともありましたが、実際に利用し、心強い存在だと感じました。」
(悪い口コミ)
・「保険料は確かに安いのですが、正直対応は良くありません。以前までの担当者は非常に良い対応をしてくれたのですが、担当者が変わってからというもの、問い合わせに対するレスポンスも良くありません。
安いから仕方ないのかもしれませんが、担当者次第では、対応は悪いです。」
・「物損事故を起こしてしまった際、相手方への対応は良かったのですが、こちらへの対応は良くありませんでした。
車両保険の保険金を出したくないのか、理由は分かりませんが、担当者から事故後故意にぶつけたのでは?と聞かれたのは腹が立ちました。」
2-2. 三井ダイレクトの口コミ
(良い口コミ)
・「以前は別な自動車保険に加入していて、保険料が現在の三井ダイレクトよりも高かったのですが、三井ダイレクトは、走行距離など細かく自分に合った保険を選ぶことが出来、保険料も手頃なので、満足しています。」
・「保険を三井ダイレクトに切り替える前に、見積もりサイトを利用して、複数社一括で見積もりを取りましたが、三井ダイレクトが一番安かったのです。保険料と補償のバランスも合っていると思うので、この価格で継続更新出来たら良いなと思いっています。」
(悪い口コミ)
・「事故の対応が本当に酷かったです。自損事故だったのですが、1ヶ月経っても事故の調査が終わらず、その後になって事故の証拠がないと言ってきました。
夜中に事故を起こして、すぐに連絡したにも関わらず、中々連絡も来ずに待たされた挙句に、調査に1ヶ月かけてからその時にぶつかったものが不明だったので、自腹で直して下さいと言われ、腹が立ちました。」
・「長年三井ダイレクトの保険を契約していましたが、先日初めてこちら側が加害者となる事故を起こしてしまいました。当初の事故対応はスピーディで相手型も安心されていたのですが、担当者が急に変更になった後、対応が非常に悪くなりました。
被害者の方からも直接、お叱りの言葉を頂き、このままでは示談に出来ないのでは・・・と不安を感じています。」
イーデザイン損保と三井ダイレクト、両社の口コミを比較してみて
それぞれの良い口コミと悪い口コミを2つずつ紹介させて頂きました。イーデザイン損保は事故対応が良かったという口コミが、三井ダイレクトと比べると多く、やはり事故対応においては、イーデザイン損保の方が優れていると言えそうです。
もちろん、イーデザイン損保にも事故対応の悪い口コミはありましたが、担当者が変わったら良くなった・悪くなったという書き込みが多く見られ、担当者の質に左右される部分が多そうです。
逆に三井ダイレクトは保険料の安さに満足しているという口コミが多く見られ、実際に三井ダイレクトを選んだ方の8割程度が保険料の安さを理由に選んでいました(価格.COMより)。
保険が走行距離ごとに細分化されており、最適な保険を選ぶことが出来るのも好評判の理由になっています。
3. イーデザイン損保か三井ダイレクトか?【保険料】の違いは?
両社とも、保険料の安さに定評のある自動車保険ですが、実際に比較してみるとどうなのでしょうか!?保険料を安さで決める!という方は必見の内容です。
自動車保険の保険料は契約内容により価格の詳細が異なる部分がありますので、あくまでも参考という形でご覧になって下さいね。
- 条件 年齢:35歳
- 限定区分:夫婦限定
- 等級:10等級
- 車両:普通自動車(ヴィッツ、アクアクラス)
3-1. イーデザイン損保の保険料
- 車両保険ありの場合:年間54,860円 月々約4,572円
- 車両保険なしの場合:年間31,720円 月々約2,644円
3-2. 三井ダイレクトの保険料
- 車両保険ありの場合:年間56,820円 月々約4,735円
- 車両保険なしの場合:年間31,170円 月々約2,598円
車両保険の有無によって、保険料の高い・安いがそれぞれ異なっていることがお分かり頂けたでしょうか。
車両保険をつけた場合には、イーデザイン損保の方が、2,000円弱保険料が安いという結果になっています。
逆に車両保険をなしにした場合には、三井ダイレクトの方が550円程度ですが保険料が安いという形になりました。
ちなみに45歳以上の中高年層の保険料については車両保険ありの場合、なしの場合でも三井ダイレクトの方が年間数千円安くなる傾向があります。
契約者の年齢にも左右される部分はありますが、保険料に関しては若干ですが、三井ダイレクトの方が優勢・・・という結果になります。
4. イーデザイン損保か三井ダイレクトか?【補償内容】の違いは?
保険は万が一の事故やトラブルのための備えです。そのため、自動車保険選びには補償内容も重要なポイントの一つになっています。それぞれの補償内容にはどのような違いがあるのでしょうか。
4-1. イーデザイン損保の補償内容
- 対人・対物賠償=対人賠償は無制限のみ
- 人身傷害=車内のみ、もしくは車内+車外または補償なしも可能
- 搭乗者傷害 給付金=5日以上入院で 5万円
- けがの補償オプション=自損事故傷害保険、女性のお顔手術費用特約、育英費用特約、入院時諸費用特約
- 車両保険=一般型 or エコノミー型
- 身の回り品補償特約=30万円限度
- レンタカー費用特約=日額 5,000円以下に固定
4-2. 三井ダイレクトの補償内容
- 対人・対物賠償=対人賠償は無制限
- 人身傷害=車内のみもしくは車内+車外
- 搭乗者傷害 給付金=5日以上の入院の場合、一律10万円
- けがの補償オプション= なし
- 車両保険=一般型or限定型
- 身の回り品補償特約=保険金額を限度に補償
- レンタカー費用特約=保険証券記載の保険金日額
基本的な補償内容に関しては両社の間で大きな差はありません。補償内容に関しては、ほぼ同等クラスと考えることが出来るでしょう。
しかし、人身障害、車両保険に関しては、特約の種類がイーデザイン損保の方が豊富なため、選択肢の多さという点ではイーデザイン損保が上回っています。
また、イーデザイン損保は弁護士費用特約が自動セットされるため、補償内容は僅かにイーデザイン損保の方が優勢という結果でした。
5. イーデザイン損保か三井ダイレクトか?【事故対応・ロードサービス】の違いは?
万が一事故に遭ってしまった場合に、重要なポイントとなるのが事故対応とロードサービスの二つのポイントです。両社の間ではどのような違いがあるのでしょうか。早速見ていきましょう。
5-1. イーデザイン損保の事故対応・ロードサービス
(事故対応)
- 事故受付=24時間365日受付
- 即日対応=時間帯問わず、その日の内に
- 現場急行等=セコム現場急行サービス
(ロードサービス内容)
- レッカーサービス無料範囲=イーデザイン損保指定の修理工場までの牽引(距離制限は無し)、契約者希望の修理工場もしくは自宅(60km)
- 引き上げ、引き降ろしサービス
- 応急対応サービス
- 燃料切れ時ガソリン配達サービス
- 故障相談サービス
- 情報提供サービス
5-2. 三井ダイレクトの事故対応・ロードサービス
(事故対応)
- 事故受付=24時間365日受付
- 即日対応=19時まで当日対応
- 現場急行等=なし
(ロードサービス内容)
- レッカーサービス無料範囲=三井ダイレクト指定の修理工場までのけん引(距離制限無し)、契約者希望の修理工場もしくは自宅(50kmまで。JAF会員の場合は65kmまで)
- 落輪引き上げサービス
- 応急対応サービス
- ガス欠時、ガソリン配達サービス(但しガソリン代有料)
- 相談・情報提供サービス(故障時以外も利用可)
- 携帯電話GPS位置情報サービス
- 契約2年目以降、事故時のレンタカーの使用は12時間まで、費用サポート
事故対応に関しては、イーデザイン損保が時間帯に関係なく即日対応であるという点と、セコム現場急行サービスがあるという点では優勢という結果でした。
逆にロードサービスに関しては、劇的な差異はないものの、三井ダイレクトは、2年目以降はレンタカーの費用サポートが付くことから、やや三井ダイレクトが優勢という結果になりました。
自動車保険の選び方まとめ
以上、「イーデザイン損保と三井ダイレクトを比較!自動車保険選びの5つのポイントを詳しく解説!」をお送りましたが、如何でしたか?
トータル的な部分で考えると、イーデザイン損保の方がやや優勢という結果でした。しかし、中高年層の保険料といった点や、ロードサービスという観点では、三井ダイレクトが優勢という結果でした。
どのポイントを重視するかによっては、どちらが優れた保険なのかは一概には言えませんので、是非ご自身の状況と照らし合わせて、最適な自動車保険を検討してみて下さいね。