常識を変えるオイルというと、少々大げさなのではと思うかもしれません。しかしBE-UPオイルには、ほかにはないさまざまな効果が期待されています。中でもパワーアップした軽快な走りとトルクフルな感覚は、一体、何が生み出しているのでしょうか?

一つひとつの効果を実感しながら、少しずつ知ることができるのが愛着なのかもしれません。今以上に車を好きになる、そんな予感のするBE-UPオイルについて早速ご紹介していきます。

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BE-UPのエンジンオイルとは?

1978年ペトロリウムス ペシャルティ プロダクト ジャパンとして誕生し、1986年に商号変更されたピーエスピージャパンが製造しているのがBE-UPオイルです。

物理の特性と化学的技術で裏付けされているのは、パワーやトルクアップを始め燃費性能向上だけではありません。雑誌「自動車工学」では2010年にその効果について掲載されています。取り上げられているのは「BE-UPユーロ」ですが、シャシダイナモで測定されたデータからは、一般のオイルには見られない特徴について詳細が述べられました。その結果、トルクの向上やエンジンに対する効果が期待されています。

また2008年には「ミスターバイク」でもBE-UPオイルが取り上げられており、潤滑油の役割のほかにも素晴らしい性能をもつことが掲載されました。エンジンに絡みつくBE-UPオイルの特性は浸透率が高いために冷却効果をも高めます。その結果として、真夏であってもオーバーヒートを気にせず高回転域を楽しむことを可能にしており、BE-UPオイルの特徴のひとつとされています。

また2009年に開催された「Mobil 1 100ccカップ」ではゼロR中谷医院BEUPチームのオイルスポンサードチームとして参戦しています。

BE-UPオイルの購入方法は、千葉県内で展開されるカーショップ用品店のオートウェーブ各店舗をはじめ、イエローハット各店舗、又はオイルボーイのほかインターネットで購入することが可能です。

BE-UPのエンジンオイルの特徴と性能

非ニュートン系粘弾性」という性能を耳にした事があるかもしれません。BE-UPオイルのほかにも非ニュートン原理に基づくオイルは存在しています。しかしこれがBE-UPオイルの特徴といえるものです。

ニュートンの原理とは、物質が重力の影響を受けるというものですが、非ニュートン原理はその逆といえます。

通常のオイルは、ギヤなどに付着していても遠心力などによってオイルは飛ばされてしまうものです。しかし、非ニュートン原理では回転するギヤなどに絡みつく性質を持っています。そのため高回転域であってもしっかりと絡みつき、油膜切れの心配がなくなります。

粘弾性に優れ絡みつく効果が高いということは、硬すぎるのではないかという疑問が生まれます。しかし「流体間摩擦抵抗低減効果」という技術で、オイルの成分を特殊処理しているため、オイルに対して抵抗になることはありません。

BE-UPのエンジンオイルの評判

BE-UPオイルのユーザーたちの評判を集めてみました。オイルを変えてどんなことを感じているのでしょうか。

  • BE-UPを入れてすぐに、トルクが上がったような気がします。以前よりエンジン音が静かになり、坂道もぐいぐい上っていく感じが気に入りました。
  • 純正と比較すると、アクセルを踏み込んだ時に感じるシャバシャバがなくなりスムーズ動きになりました。絡みつきによって密封性が向上し、エンジン音の軽減、トルクの向上、オイルのロングライフ化など、いろいろなところにメリットを感じています。
  • 油圧タペット温が鳴ったことがありませんが、熱には弱いかもしれません。高温時にはエンジン音が大きくなります。なのでストリートではイチオシですが、サーキットでは不安が残ります。
  • 油膜保持効果がほかとは段違いです。エンジンの摩耗・ピストンとシリンダーの隙間を埋めてくれるので、振動が激減しました。オイル自体のクラスターも細かく、エンジン細部まで入り込み、汚れを洗ってくれています。並のオイルではないような気がしました。
  • 低回転時にノッキングしなくなった
  • エアコンの使用時にパワーロスが少なくなった

さまざまな意見がありますが、オイルを変えたことで何らかの手ごたえを感じている人が多いようです。

BE-UPと他社のエンジンオイルの違い

BE-UPオイルには以下5つの効果が期待できます。

ワイゼンベルグ効果

絡みつきを意味するワイゼンベルグ効果には、オイルを隅々まで行き渡らせることで油膜切れを防止する効果を高める働きがあります。そのためエンジン細部まで浸透した油膜効果を長時間に渡り保つことが可能です。

その結果、ドライスタートといわれるエンジン始動時の初期摩耗を防止することを可能にしました。通常エンジン細部に絡みついたエンジンオイルでも、通常一晩でオイルパンに落ち切ってしまいます。これはエンジン部品の油膜切れが起こりエンジン部品のひとつひとつの金属同士がこすり合ってしまい摩耗の原因となることが多いです。BE-UPオイルなら1週間ほど放置しても安心してエンジンを始動させることができるでしょう。

ほかには、隅々にまで行き渡った油膜が金属表面の放熱を促し、油温の上昇を抑えます。この冷却効果によってオイルの劣化を抑えるとともにオイルの寿命を伸ばすことができるのです。

バラス効果

バラス効果とは密封のことを言います。一般のオイルは水に近い性能を持っており、密封された管から流れ落ちる際に、下に向かって細くなりながら流れ落ちることが想像できます。

しかしBE-UPオイルは下に向かって管から流れ落ちるとき、横に広がる性質を持っているのです。つまり、エンジン内部でピストンの隙間を密封することができるため、燃焼効果を向上することを可能にしています。

そのためトルクアップができる、オイルの劣化を防止する、オイルの消費を減少させるなどの効果を実感しやすくなるでしょう

トムズ効果

トムズは回転を滑らかにするという効果があるため流体抵抗を減少し、エンジンの回転をスムーズに行うことができるようになりました。オイルが流れる金属の管の中には細かな傷があり、その傷がオイルの流れを妨げる抵抗になってしまいます。

しかし、BE-UPオイルには粘弾性があるため金属の傷に張り付きオイルを抵抗から守り、滑らかに潤滑することができます。その結果としてエンジンの回転がスムーズに行われ、燃費の向上につながるのです。

応力緩和効果

一般的なオイルは分散作用で応力を緩和する方法ですが、BE-UPオイルは応力を吸収し分散させることでせん断性に優れた油膜が出来上がるというものです。

これは一定の応力が継続的に作用するときに徐々に変化が進む現象を応力緩和といわれる効果のことを言います。それによって油膜切れを無くし、オイル劣化を防ぎ、またエンジン音を静かにすることが可能になりました。

高度洗浄・分散効果

初めて使用すると、強力な清浄分散効果によってオイルは真っ黒になります。これはエンジン内にたまったスラッジが取り除かれ、汚れとなって出てくることをあらわしているのです。そのスラッジが固まることの無いように高い洗浄時効果でオイル内に分散させます。

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BE-UPオイルのラインアップをご紹介していきます。

ECO・10 (0W-20)

性能

低粘度指定車専用オイルで、自動車メーカーが指定する0W-20、5W-20、0W-20を指定している車種に対応可能です。ECO・10独自の粘弾性油膜で、摩耗を防ぐだけでなくエンジンノイズを吸収し、静粛性を高めました。有害ガスの発生を減少し、省燃費性能を高めるとともに、高温時の負荷から粘弾性油膜がエンジンを守ります。流動点が低く寒冷地においてもスムーズな始動性を発揮することができるでしょう。

またピストンとシリンダーの隙間から漏れてしまう混合気や燃焼ガスなどのブローバイガスを減少させ、ドライスタートの防止にも高い性能を発揮します。

エスコート (5W-30)

性能

国産コンパクトカー「マーチ」、「フィット」、「ヴィッツ」用に設計されたオイルです。排気ガスの物質を減少させ、地球にも優しいことが特徴です。オイルの抵抗が少なく、スムーズに潤滑するため、燃費の向上にも力を入れました。

環境に配慮したオイルであり省燃費効果も認められます。エンジンの内部を保護することができるため、ロングライフなオイルになりました。

ユーロパール (5W-30)

性能

フォルクスワーゲンやオペルなどの欧州小型車や、コンパクトカー専用オイルです。ユーロパールの特徴は2つのエコを意味する「W-Eco」にあります。高い省燃費性能と環境保護性能の2つのエコを実現させつつ、エンジン内部の保護性能にも優れた威力を発揮するオイルに仕上がりました。

ユーロパール独自の流体間摩擦低減効果は、ほかの5W-30よりもスムーズな流動が可能になり、エンジン内で余分な抵抗を防ぎ燃費性能の向上を図っています。

フォーミュラー (10W-60)

性能

BE-UPオイルの最高峰、レーシングオイルです。エンジン内部の金属にボロン膜を形成し、摩擦系数を減らすことができる、ボロンPlusアルファを配合しました。レースにおける高速、高回転の過酷な条件下においても安定した潤滑を求めることができます。

摩擦の低減によってエンジンの焼き付けなどが起こらないように設計された合成油です。

レーシング (10W-50)

性能

サーキット走行などにモータースポーツの場面においてその性能を発揮することができるオイルです。高速になればなるほど、オイルの流体間摩擦が少なくなり、また密封効果も重なりパワーの向上が期待できるでしょう。

シンセティック (5W-50)

性能

低温から高温まで広範囲にわたりカバーすることができるオイルです。強力な粘弾性油膜を形成することで、排ガスの正常化、ロングライフ効果などさまざまな効果を発揮します。軽自動車からスポーツカーまで使用可能です。

エクセレント

性能

ガソリンからディーゼルまで対応する最高級のオイルです。ヴィンテージからニューモデルまでさまざまな車に使用することを可能にしました。粘弾性の高い油膜を持つことから、ロングライフを実現しています。

プロフィット

性能

オールシーズン使用することができるため、経済的なオイルです。ガソリンからディーゼルまで使用することができます。排ガスの清浄化や燃費性能にこだわり廃油の減少など環境性能にも配慮しました。

ユーロバイエルン (0W-40)

性能

欧州車エンジンメーカーの要求する性能に対応して製造されたシンセティックオイルです。メタリッククリアランスの小さいBMWのエンジンには、短時間で油膜形成ができるユーロバイエルンが良いでしょう。高速を始め、長距離にも安定した油膜を維持することができます。

最近の国産車も0Wを指定する車が多くなってきています。例えばホンダ・ストリーム、ニッサン・シーマなどが挙げられるでしょう。通常、低粘度オイルは油膜が薄くなり、エンジンの摩耗が進みますが、BE-UPオイルは流体間摩擦を減少し、燃費性能に貢献しています。

V (5W-40)

性能

可変バルブエンジン専用オイルなので、インテグラ、オデッセイ、アルテッツァなどに使用することができます。一般的なオイルで起こる症状に、内燃機関でピストンとシリンダーの隙間から漏れ出すブローバイガスをご存じでしょうか。BE-UPオイルなら、強力な粘弾性被膜で隙間が密封され、ブローバイガスを防ぐことができます。

可変バルブエンジンの性能を引き出し、トルクフルでパワーのある力強さを発揮することができるでしょう。

ボクサー (15W-60)

性能

ポルシェ、レガシーインプレッサなどの水平対向エンジン専用オイルです。タービンの位置がオイルパンに近いことから、耐酸性化や清浄性を強化しています。またスラッジをミクロ単位で除去することに成功しました。

水平対向という構造上、ピストン上部や下部に隙間が生じやすく、圧縮漏れを起こす可能性があります。BE-UPオイルなら非ニュートン系の粘弾性油膜が気密性を高め、トルクアップを実現しました。

ロータリー (20W-70)

性能

名前の通りロータリーエンジン専用のオイルです。RX-7,RX-8、ユーノスなどは、ロータリー特有の構造上ローターとハウジングに隙間が生じてしまいます。BE-UPオイルは非ニュートン系粘弾性油膜の強力な密封力でパワーを最大限に引き出すことを可能にしました。

ロータリー特有の摩耗しやすい部分に、粘弾性油膜が細部にまで行き渡り、エンジンを守ります。またエンジン内が200~250℃まで上昇することから高温耐熱性を強化しました。そのため冷却油としても性能を発揮します。

ユーロ

性能

メルセデスベンツなどのドイツ高級車のために設計された超高性能オイルです。ガソリン車もディーゼル車も使用することができます。せん断性能は「V」のおおよそ2倍で、「フォーミュラー」と同等若しくはそれ以上かもしれません。

ボロンの配合により摩耗が起こりにくく、高速、高負荷にも耐えることが可能です。ストップ&ゴーを繰り返す日本の信号の多さは、エンジンにとって過酷な状況といえます。5Wの低粘度でありながら、高いせん断性を持つオイルは、今までにないといえるでしょう。メルセデスベンツに対応するため、ヨーロッパのACEA規格を取得しています。

まとめ

日本で誕生したBE-UPオイルは、先進の科学と高度な化学技術が融合した非ニュートン系粘弾性オイルです。その粘弾性はほかにはないといえるでしょう。スムーズなスタートを可能にし、エンジンノイズを削減、トルクフルでパワーアップした走りを味わうことができるかもしれません。

今どきの車に指定されることの多い低粘度にも対応、また省燃費性と環境性能にも着目しています。低粘度でありながら高いせん断性能を発揮し、特定車種を分類した細やかなラインアップは、車の性能にこだわりを持つ証ともいえるでしょう。

あなたが思うエンジンオイルの概念が変わるかもしれません。一度試してみる価値があるのではないでしょうか。

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