車の買取契約をした後でもキャンセルすることが可能です。車の引き渡し前であれば、すぐに業者に連絡してみましょう。

また、車を引き渡した後でもキャンセルできる場合がありますが、各買取業者によって条件が異なっています。特に、車を引き渡してから数日経っているような場合にはキャンセル料に注意が必要です。

今回は、各業者別にキャンセルの条件とキャンセル料をご紹介していますので、早速チェックしていきましょう。

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車の買取契約後でも引き渡し前ならキャンセル可能

冒頭でもお伝えした通り、買取契約後でも車を引き渡す前であればキャンセルできる場合が多く、キャンセル料も無料のところが多数です。

ただし、契約内容にキャンセルポリシーが記載されている場合にはそちらに従うことになりますので、業者によって具体的な対応が異なってきます。

どちらにしてもキャンセルを決めたのであれば、今すぐにでも業者に連絡するのが得策です。車を引き渡す前であれば、早速電話をかけましょう。

買取業者別のキャンセル対応一覧(車の引き渡し前)

買取業者 キャンセル料 備考
ガリバー 無料 書面でのやりとり必要
カーセブン 無料 電話でキャンセル可能
アップル 無料 ※原則無料
カーチス 2万5千円〜 無料 買取金額に応じて異なる
※契約書を交わしている場合
ビッグモーター 原則不可 無料

(追記)一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)に加盟している買取業者であれば、無料でキャンセルできる可能性があります。こちらからJPUC加盟店の情報を確認しましょう。

買取契約と車の引き渡し後でもキャンセル可能

買取契約もして車を引き渡した段階でもキャンセルできることがあります。ただし、各業者で条件が異なっていたり、同じ業者でも店舗によってキャンセルできる場合とできない場合がありますので確認していきましょう。

買取業者 キャンセル条件 キャンセル料
ガリバー 車の引き渡し日から7日間、もしくは引き渡し翌日まで可
※契約内容により異なる
無料
カーセブン 車の引き渡し日から7日間まで可 無料
アップル 一定の期間であれば可
※詳細は契約内容によって異なる

車の引き渡し日の翌日まで可能

契約内容によって異なる

無料

カーチス 契約後3日間は可

車の引き渡し日の翌日まで可能

5万円〜
※買取金額に応じて異なる

無料

ビッグモーター 原則不可 車の引き渡し日の翌日まで可能 無料

(追記)JPUC加盟店なら車引き渡しの翌日まで無料キャンセル可能

JPUCとは一般社団法人日本自動車者購入協会のことで、消費者、つまり私たちが安全・安心して車の買取業者を利用できるように取り組んでいる団体になります。

その活動のひとつとして、買取事業者に対するガイドラインを作成しています。つまり、車買取におけるトラブルを防ぐために、ルールを統一しようとするものです。

そして、このガイドラインの中には、

売主は本契約締結日から第 3 条に定める契約車両の引渡しを行った日の翌日までは、 買主に通知することにより何等の負担なく本契約を解除することができるものとする。

このようなキャンセルに関する取り決めがされています。

JPUCに加盟している買取業者については会員一覧から簡単に確認することができますので、まずはこちらを確認するようにしましょう。※表中の大手買取業者はJPUCに加盟しています。

もし、トラブルがあってもJPUCには相談窓口がありますのですぐに連絡してみましょう。

JPUC車売却消費者相談室:0120-93-4595

ガリバーのキャンセル条件とキャンセル料

出典:ガリバー

大手の車買取業者ガリバーは、契約状況によってキャンセルできる条件が異なります。表を見ながらどこに該当するか一緒に確認していきましょう。

また、キャンセルの場合には、契約解除に関する書類のやりとりが必要になります。

契約書を渡していない場合

契約書を交わしていなくて店舗に車が残っている場合には、車の引き渡し当日を含む7日間は無料でキャンセル可能です。

もし引き渡した車がオークションに出品済みだったり、次のオーナーへ売却契約がされている場合には、車の引き渡し当日と翌日までは無料でキャンセルすることができます。

契約書を交わしている場合

契約書を交わしている場合には、車の引き渡し当日と翌日であれば無料でキャンセル可能です。

カーセブンのキャンセル条件とキャンセル料

カーセブンは車の引き渡し日から7日間はキャンセルすることができます。キャンセル料も無料で電話だけでやりとりが完了します。

アップルのキャンセル条件とキャンセル料

アップルは契約後でもキャンセル可能ですがキャンセル料が必要になる場合があります。具体的な条件については契約内容や各店舗への確認が必要です。

カーチスのキャンセル条件とキャンセル料

カーチスの場合には、契約後3日以内であればキャンセル料を払うことでキャンセルすることができます。キャンセル料については、買取金額に応じて変わってきます。

買取金額 キャンセル料
車の引き渡し前 車の引き渡し後
50万円未満 2万5千円 5万円
50万円〜100万円未満 5万円 10万円
100万円〜150万円未満 7万5千円 15万円
150万円〜200万円未満 20万円
200万円〜250万円未満 買取額の10%
250万円〜300万円未満
300万円〜400万円未満
400万円〜500万円未満 買取額の10%または45万円のうち少ない額
500万円以上 買取額の9%

(2011年4月1日改定の自動車売買契約規定より)

ビッグモーターのキャンセル条件とキャンセル料

ビッグモーターの場合には、原則的に契約後のキャンセルを受け付けていません。契約書を交わす前に本当にビッグモーターに買取ってもらうのか、よく考えるようにしましょう。(直接問い合わせても回答が得られませんでした。)

また、ビッグモーターとの契約後に、より買取額の高い他業者と契約するのは二重契約となり、横領の罪に問われる可能性があるなどトラブルのもとになります。必ず契約前に複数業者の査定額を比べるように注意しましょう。

契約後に後悔しないためには、無料一括査定サイトで同時に複数業者から査定を受けるのがおすすめです。そうすれば、どこが一番高く買取ってくれるのか一目瞭然ですので、裁判沙汰になるといったリスクも防ぐことができます。

もし一括査定サイトを使うことに抵抗があるのであれば、「車の買取でしつこい営業電話がない2つの一括査定サイトとは?」こちらから安心して使える方法をチェックしておいて下さい。

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車の買取契約にクーリングオフ制度は適用されない

キャンセルと同じような制度にクーリングオフ制度があります。クーリングオフ制度とは、訪問販売やマルチ商法などに引っかかり契約・購入してしまった場合でも、消費者側から一方的に解約することができる制度です。

一見するとキャンセルと変わらないように思いますが、自動車の取引については適用されないルールになっています。

もしかしたら「契約後8日以内ならクーリングオフすればいい」と思われていたかもしれませんが、車買取の契約後には無効ですので十分に注意してください。

車買取業者との口約束にも注意!

車の買取契約の成立は一般的には売買契約書を交わした時と言われていますが、民法上ではお互いの意思が合意した時点で契約が成立することになっています。つまり、口約束であっても立派な契約であるということです。

車買取業者もライバルとの競争が激しいので、巧みな営業トークや電話で契約を結ぼうと必死です。「早く契約しないと高く買取ってもらえない」というような不安感を煽り、契約を急がせる業者もあるので注意が必要です。

確かに買取一括査定サイトを利用すれば、車を一番高く買取ってもらえる業者を見つけることができますが、トラブルに合わないためには使い方にコツがあります。営業電話で失敗しない買取一括査定サイトの使い方で詳しく確認しておきましょう。

高額なキャンセル料には注意!無効になる可能性も!

車の買取はディーラーの下取りよりも高く売れるため利用する方が増えています。しかし、ここまでお伝えしてきたようなキャンセルを巡るトラブルも見られるようになりました。

特に、キャンセル料の不当な高額請求をされた場合には注意が必要です。なぜなら、高額請求を無効にできる可能性があるからです。何も知らずに支払ってしまうようなことのないようにしましょう。

消費者の契約の解除に伴う損害賠償のうち、当該事業者に生じる平均的な損害の額を超える部分の契約条項は無効

引用:消費者契約法第9条第1号

車買取のトラブル相談先

もしも車の買取で法外なキャンセル料を請求されるなど、トラブルにあってしまった場合には専門家に相談するようにしましょう。

JPUC車売却消費者相談室

一般社団法人日本自動車購入協会(JPUC)でも車買取に関するトラブルの無料相談を受け付けています。こちらに加盟している買取業者も多いので、まず一度電話をかけてみることをおすすめします。

JPUC車売却消費者相談室:0120-93-4595

消費者ホットライン

消費者ホットラインへ電話をすると消費者相談窓口を案内され、無料で相談に乗ってもらうことができます。(通話料はかかります。)

消費者ホットライン:188番

車買取契約後のキャンセル方法と注意点まとめ

いかがだったでしょうか。車買取の契約後でもキャンセルできる可能性があることを確認していただけたと思います。

まだ車の引き渡し前であれば無料でキャンセルできることが多いので、できるだけはやく買取業者に電話をしましょう。

また、車の引き渡し後であっても無料でキャンセルできる期間を設けている業者もいくつかあります。各買取業者によって条件やキャンセル料が変わってきますが、やはりできるだけ早く電話をしてみましょう。

車買取のキャンセルを考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただき満足な取引ができるようにしていきましょう。

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