ドライブレコーダーをチェックする際に一番重要となるのが、「カメラ機能」です。他の性能が良くともカメラ機能が良くないと、トラブルの際に利用できない場合もあります。
そこで、今回はドライブレコーダーのカメラの画素数、画角、夜間撮影についてご紹介致します。どの機種にするか、迷っている方にはとても参考になる内容となっていますので、ぜひ参考にして下さい。
ドライブレコーダーのカメラ機能①画素数・画質
ドライブレコーダーのカメラ機能の中でも最も大切なのが「画素数・画質」となります。これらの性能が悪いとトラブルの際にしっかりと映す事が出来ない場合もありますので、特に重要となります。
では、実際にどのくらいの性能ならば問題ないかを具体的な数字を挙げてご紹介します。
最低限必要な画素数
現在は、約200万画素以上のものが多くなっていますが、「トラブルの証拠」として利用する場合、「30万画素」でも十分に利用出来ます。しかし、30万画素といった低画素の場合、本体のモニターでは問題なく見る事が出来ても、パソコンなどの大きなモニターに映した場合は映像が荒くなってしまう事があります。その為、モニターで後から確認するといった使い方をする場合は、最低でも約100万画素のものを選びましょう。
ナンバープレートが見える画素数
ナンバープレートは100万画素でも撮影可能ですが、かなり接近しないと撮影出来ない事もあり、あまり実用的ではありません。では、どのくらいなら問題なく撮影が出来るかですが、「200万画素」程度のものですと、対向車やある程度遠い車でも撮影する事が出来ます。万全に対策したい場合は、最低でも「200万画素」が良いでしょう。
また、画素数は高くなるほど、細かい部分まで撮影出来るので、ナンバープレートの確認はしやすくなります。しかし、画素数自体は高くともイメージセンサーと言われる部分が高画素に対応しておらず、高画素と売りに出していても実際には画素数ほどの性能が無いものも多いので、購入する際にはイメージセンサーも事前に確認しておきましょう。
おすすめの画質
現在の製品は約30万画素から約800万画素まで様々な種類があります。もちろん、画素数が高ければ車のナンバープレートや運転者の顔などを撮影しやすくなりますが、価格も高くなってしまいますし、通常使用ではそれほどの画質が無くとも充分に使用可能です。
約200万画素から約400万画素程度ですと、車のナンバープレートを読み取る事も出来ますし価格も安いものが多いためおすすめです。
ドライブレコーダーのカメラ機能②画角
カメラの機能には「画角」というものもあります。こちらも画質や画素数と同じくらい大切な機能となっていて、画角が悪いものだと本来なら撮影できるものも、できなくなってしまう可能性もあります。そのような事にならないよう画角についても確認してみましょう。
カメラの画角とは?
カメラの画角と言うのはカメラの「撮影可能角度」の事で、この画角が大きくなるほどより広い範囲を撮影することが出来ます。
この画角には、
- 水平画角
- 垂直画角
- 対角画角
この3種類があります。
水平画角は横方向、垂直画角は縦方向の撮影可能角度を表しています。対角画角は撮影可能範囲を四角の箱と見立て、1つの角から真反対の角までの角度となっているので、水平画角や垂直画角が狭くとも対角画角は広くなる事もあります。その為、中には、「対角画角が広い!」と紹介していても水平画角や垂直画角が低い機種もある為、カメラの画角を見る際は対角画角ではなく、水平画角と垂直画角を見てみましょう。
ドライブレコーダーに必要な画角
では、実際に使用するに辺り、必要な画角はどのくらいかと言いますと、
- 水平画角は130°以上
- 垂直画角は70°以上
こちらを目安にしていただくと良いでしょう。
特に水平画角は大切で、狭いと斜め前からの事故などの際に撮影することが出来ない事もありますので、あまり極端に狭いものは避ける様にしましょう。
ドライブレコーダーのカメラ機能③夜間撮影
昼間だけでなく、夜間も車を利用する方が気になるのが夜間撮影の性能です。また、夜間は昼間よりも事故率が高くなりますので夜間での性能は大切です。
しかし、通常のものは夜間撮影にあまり強くなく、ものによっては田舎道の街頭の無いような場所では全く撮影できないこともあります。では、どのような機種を選べば問題なく撮影出来るかをご紹介致します。
夜間撮影の問題点
夜間撮影の問題点は2つあります。
1つ目は、昼間と違い光が少ない為、映像が暗くなってしまう事です。これは夜間撮影が得意でない機種に多く、街頭のほとんど無い場所ではヘッドライトで前を照らしていてもほとんど撮影出来ないということも少なくありません。
2つ目は明るさの変化が激しい為、ナンバープレートや標識などを映せない事がある事です。これは、昼間の撮影でも起こりうる事ですが、夜間撮影時は車のヘッドライトや街頭などがある為、特に起こりやすくなっています。
例えば、対向車のナンバープレートは自車のヘッドライトで急激に明るくなってしまい撮影することが出来ない事もあります。また、街頭などがまばらな場所では頻繁に明るさが変わってしまうため、一時的に白飛び、黒潰れが起きてしまい、ほとんど撮影出来ない事もあります。
この様に夜間撮影には2つの問題点があります。では、どのような選び方をすれば良いかを次でご紹介致します。
夜間撮影に強いドライブレコーダーの選び方
夜間撮影に強いものを選ぶポイントは2つあります。
カメラのF値1.8
1つ目はカメラのF値です。F値と言うのはカメラの光を取り込む量の事で、この値が小さくなるほど明かりの少ない場所でもしっかりと撮影出来るようになります。
一般的な機種のF値は2のものが多く、夜間撮影に強い機種はF値1.8の機種が多くなっています。その為、選択に困った際はF値1.8の機種を中心に探してみるのが良いでしょう。
しかし、夜間撮影に強い機種は必ずF値1.8と言うわけではなく、機種によってはF値2でも夜間撮影に強いものもありますので、F値のみではなく、事前にレビュー等を確認しておくのも大切です。
HDR、WDR機能
2つ目はHDR、WDR機能が付いている事です。HDR、WDRは様々な明るさの映像をそれぞれ組み合わせる機能です。この機能があることで、白飛びや黒潰れを防ぐ事が出来ます。
上でも書いたとおり、夜間撮影時は街頭や他車、自車のベッドライトなどで明るさの変化が激しくなってしまいます。その為、白飛びや黒潰れも頻繁に起きてしまい、トラブルの際に相手のナンバープレートや車が撮影出来ないということもあります。その為、夜間撮影をしっかりとしたい場合はHDR、WDR機能が付いているものが良いです。
このように、F値1.8かつ、HDR、WDR機能が付いていれば夜間でもかなり撮影がしやすくなります。それでも完璧に撮影が出来るとは言えませんが、通常の機種と比較するとかなり鮮明に映す事が出来るので、頻繁に夜間の運転をする方はF値1.8、HDR、WDR搭載モデルを選びましょう。
まとめ:ドライブレコーダーは画素数・画角・夜間撮影機能が重要!
以上が、チェックするべき、3つのカメラ機能です。ドライブレコーダーは様々な機能や種類がありますが、カメラ機能が一番重要となります。これが良くないと、いざと言う時にしっかり撮影出来ず、使えないと言う事にもなりかねませんので、ドライブレコーダーのカメラ機能は画素数、画角、夜間撮影機能の3つを見るようにしましょう。