ヘッドライトが黄ばみむと、せっかくの愛車がかっこ悪くなるだけではなく、汚くて古い車のように見えてしまいます。なんとか新車のように綺麗なヘッドライトにしたいと思われているのではないでしょうか。

しかし、洗車機に通しても手洗いで力強くこすっても除去することができませんし、そのまま放置していると対向車からもわかるほど黄色く汚れてしまい、恥ずかしくなってしまうでしょう。

そんなことになる前に、素早く綺麗にしておきましょう。

今回は、誰でも簡単にできる黄ばみ取りの方法をご紹介していますので、ぜひ参考にしながら実践してみてください。そして、綺麗な愛車を取り戻しましょう。

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1. ヘッドライトの黄ばみ除去方法

ヘッドライトが黄ばんでいると格好悪いだけではなく、光量が落ちるため夜間の視認性の悪化に繋がる危険もあります。

もちろん、黄ばみがひどくなればなるほど除去する手間や費用がかかってきますので、なるべく素早く除去しましょう。

この黄ばみはヘッドライトに使われているポリカーボネイトという樹脂の劣化が原因です。通常の洗車では洗い流すことができないため、劣化した表面を削ぎ落とす必要があります。

今回の記事では、

  • 市販品を利用してDIYで黄ばみを除去する方法
  • 業者に依頼して黄ばみを除去する方法

この2つの方法をお伝えしていきます。

それぞれメリットやデメリットがあり費用も異なりますので、じっくり読み進めてから、あなたに最適な方法を選んでいただくといいでしょう。

2. ヘッドライトの黄ばみをDIYで取り除く方法

カー用品店やホームセンターで手に入る道具を利用すれば、誰でも簡単に黄ばみの除去が可能です。作業時間は20分から30分程度を目安にしてください。

黄ばみの程度に合わせた方法をご紹介していますので、愛車の状況に応じて作業を進めていただくといいでしょう。

2-1. 軽い黄ばみの除去方法

ヘッドライトをよく見るとうっすら黄ばみ始めていたり、夜間の光量には影響しない程度の軽い黄ばみの除去方法からお伝えします。また、初心者の方もこちらの方法から試していただくといいでしょう。

用意する道具は次の2つです。

  • 市販のヘッドライトクリーナー
  • マスキングテープ

クリーナーはコーティング剤もセットになっているものがおすすめです。カー用品店やホームセンターで1,000円前後から購入することができます。黄ばみ除去にはコーティングが重要になるのですが、その詳細は後述していますので、ぜひ最後までチェックしてください。

マスキングテープとは、ヘッドライト以外に傷をつけないための保護テープです。カー用品店やホームセンター、100円ショップでも手に入ります。

道具の準備ができたら、次のステップで作業を進めていきましょう。

ステップ1:ヘッドライトの洗車

まずは、余分な汚れを落とすためにヘッドライトの洗車をしましょう。砂やホコリが残っていると傷ができてしまうからです。

黄ばみ除去は、市販のクリーナーを利用すれば短時間で綺麗にできますので、ボディの洗車と同時に進めていただければいいでしょう。

ステップ2:マスキングテープで保護

マスキングテープをヘッドライトの周囲に貼りましょう。クリーナーには研磨剤が含まれていますので、ヘッドライト以外を磨いて傷つくことを防げます。

ステップ3:ヘッドライトクリーナーで磨く

クリーナーに付属しているクロスやスポンジに液剤を取り、ヘッドライトを磨いていきます。一度に全体を磨くよりも、範囲を分けて行うようにしましょう。

磨きムラができないように、縦と横方向に磨きしましょう。円を描くようにすると綺麗に磨けません。

ステップ4:付属のコーティング剤を塗る

黄ばみが取れたら付属のコーティング剤を塗りましょう。付属のクロスやスポンジに液剤を取り塗るだけですので簡単にできます。これで作業は完了です。

ただし、コーティング剤の種類によってはコーティングが完成するまでに時間がかかるものがあります。その間は水や雨に濡れてはいけないなどの注意点がありますので、説明書をしっかり確認するようにしてください。

2-2. 黄ばみがひどい場合の除去方法

クリーナーでは除去できないほどのひどい黄ばみの場合には、より強力に磨き落とす必要があります。次の道具を用意しましょう。

※こちらの方法では必要な道具が増えますし、作業時間も長くなります。もし途中でご自分には向いていないと感じた方は、そのまま次の章へ進んでいただければ構いませんので安心してください。

  • 耐水ペーパー
  • コンパウンド
  • コンパウンド用スポンジ
  • コーティング剤
  • 家庭用中性洗剤
  • マスキングテープ

耐水ペーパーはホームセンターで手に入ります。目の細かさ(番手)の違うタイプを3種類ほど用意するといいでしょう。1000番、1500番、2000番あたりがおすすめです。

コンパウンドは仕上げ用の超微粒子タイプを用意しましょう。カー用品店やホームセンターで手に入ります。合わせてコンパウンド磨き用の硬めのスポンジも用意しましょう。

コーティング剤に関しては商品の説明をよく確認して、ヘッドライトにも使用できるタイプを用意してください。ヘッドライトに対応していないアルカリ性や有機溶剤が含まれているタイプは、ダメージを与えてしまうため逆効果ですので注意しましょう。

道具の準備ができたら、次のステップで作業を進めていきます。

ステップ1:洗車とマスキング

市販のクリーナーを利用する場合と同じように、まずは洗車とマスキングを行なってください。

ステップ2:耐水ペーパーで磨く

次に耐水ペーパーを使ってヘッドライトを磨いていきます。まずは目の粗い1000番あたりから始めるといいでしょう。その後、1500番、2000番と変えていきながら黄ばみを取り除いていきます。

耐水ペーパーを利用する際には、必ず水に濡らしながら作業してください。また、円を描くように磨くと跡が残りやすいので、縦、横の方向に磨くようにしましょう。

ステップ3:コンパウンドで仕上げ

黄ばみ除去ができたらコンパウンドで磨きます。コンパウンド磨き用のスポンジを利用すれば、均等に力が入って綺麗に仕上げることができるのでおすすめです。

ステップ4:中性洗剤で脱脂

黄ばみの除去ができたらコーティングをするのですが、その前の下地処理として余分な油分を除去するために脱脂を行います。脱脂をしないとコーティングの効果が得られませんので忘れずに行いましょう。

家庭用の食器用中性洗剤をバケツに薄めたものを用意して、クロスやスポンジでヘッドライトを拭いてください。

ステップ5:コーティング

最後にコーティング剤を塗って作業は完了です。商品の使用方法を確認しながら行なってください。

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3. ヘッドライトの黄ばみ取りをDIYで行う場合のデメリット

ここまでお伝えしたように、ヘッドライトの黄ばみ取りはご自分でも簡単にできます。費用も1,000円ほどからですので負担も少ないでしょう。

今までにもご自分で愛車のメンテナンスをされている方なら、耐水ペーパーを使った方法でも安心して取り組んでいただけるのではないでしょうか。

このように、簡単で安くできるのがDIYのメリットです。

ただし、いくつかのデメリットもあります。特に、愛車をいつまでも綺麗に維持したいという方は、忘れずチェックしておきましょう。

3-1. 黄ばみを取りきれない

今回お伝えした方法は、手作業での黄ばみ除去方法になります。これなら誰でもすぐに実践していただけるでしょう。

ただ、黄ばみがひどい場合には除去しきれないこともあります。新車のように綺麗な状態に戻したいという場合には、ポリッシャーなどの研磨機を使用する必要があります。

素人ではポリッシャーを使いこなすことが難しく、ヘッドライトの場合には割れてしまう可能性もあるため、使用経験のある方でも危険な作業になってしまいます。

つまり、DIYの場合には、ある程度のところで妥協しなくてはならない場合があると言えます。

3-2. 効果の持続期間が短い

DIYで黄ばみ除去が綺麗にできたとしても、実は効果の持続期間が短いのです。市販のクリーナーを選ぶ際には、コーティング剤がセットになっているものをおすすめしましたが、半年も効果が続けば良い方でしょう。

ヘッドライトが黄ばむ原因は、ポリカーボネイトと言われる樹脂が太陽の紫外線などによって劣化することですが、新車時には劣化を防ぐための特殊な塗料(ハードコート)が塗られています。

しかし、市販のコーティング剤ではこれと同じような効果が得られないため、持続期間が短くなってしまうのです。

つまり、DIYの場合にはヘッドライトが黄ばむ度に何度も同じ作業を繰り返すことになるでしょう。

3-3. ヘッドライトの黄ばみ予防にはコーティングが必要

DIYでも長期的な効果を得るためには、ハードコート塗装やウレタン塗装をする方法があります。しかし、高度な塗装技術や道具が必要になりますので、素人では難しい作業になります。

詳細については、「車のヘッドライト汚れの落とし方|曇り・黄ばみを新車の透明感に!」でご紹介していますので、塗装技術のある方は参考にしていただくといいでしょう。

このようなデメリットを考えると、自分で黄ばみ除去を行なってもいつまでも愛車を綺麗に保つことは難しいと言えます。そこで、長期的な効果が得られる業者での黄ばみ除去も検討されてはいかがでしょうか。

4. ヘッドライトの黄ばみ取りは業者がおすすめ!その理由と費用を詳しく

まず、ヘッドライトの黄ばみ取りができる業者には次のようなところがあります。

  • カー用品店
  • カーディーラー
  • ガソリンスタンド併設の洗車業者
  • コーティング専門業者

これらの業者を利用した場合のメリットやデメリットを確認しながら、おすすめする理由について詳しくご紹介していきます。また、気になる料金についてもお伝えしていますので、業者を利用する際の参考にしてください。

4-1. メリット

① 新車のように綺麗に仕上がる

やはりDIYで行うよりも業者に依頼した方が綺麗に仕上がります。なぜなら道具が揃っていたり、経験値があるからです。自分で作業する場合には曇ってしまったとか、傷だらけになってしまう心配もありますが業者なら安心です。

また、DIYでは除去できないような黄ばみでも綺麗にすることができます。新車時のように綺麗にするためには、施工技術の高い業者に依頼する方が満足な結果が得られます。

② 手間も労力もかからない

自分で黄ばみ除去をする場合には、思いの外、力を入れてヘッドライトを磨く必要があるため、時間もかかりますし疲れてしまいます。業者に依頼すれば、時間がなくて忙しい方や女性でも負担はかかりません。

また、効果の持続期間も長くなりますので、何度も黄ばみ落としをする必要がなくなります。

③ ヘッドライトの黄ばみ予防もできる

ヘッドライトの黄ばみ除去は表面を磨き落とすことになりますが、そのままでは再びすぐに黄ばんでしまいます。

そこで、黄ばみ予防のためにはコーティングが必要となるのですが、前述したようにヘッドライト用のコーティングは素人には難しい作業になります。でも、業者に依頼すれば道具も揃っていますし、技術もあるので予防まで万全に行うことができます。

愛車をいつまでも綺麗なままで維持したいとお考えなら、業者に依頼することをおすすめします。

4-2. デメリット

① DIYより費用がかかる

当然かもしれませんが、市販品を利用したDIYよりも費用がかかります。業者ごとの料金については後述していますので参考にしてください。

ただし、料金だけで業者を選ぶと失敗してしまいます。長期的に愛車を綺麗に維持したいのであれば、費用対効果で考えていただくといいでしょう。

② 業者選びが重要

ヘッドライトの黄ばみを除去するだけなら、ポリッシャーなどの研磨機があればどの業者でも可能です。

しかし、黄ばみ除去で大切なことは、その後のコーティングです。これを行わないとすぐに劣化してしまうので、再び黄ばんでしまうからです。

ただ、このコーティングは特殊な塗料を利用していますので、専門の塗装技術が必要になります。ボディに使用するワックスや簡易コーティングのようなものを塗るだけでは効果がないのです。

こうした知識や技術の低い業者に依頼してしまうと、高い費用を払ったのに満足な効果が得られなくなってしまいます。

もちろん、費用は重要な選択基準になるとは思いますが、長期的な効果も考えて選んでいただくといいでしょう。

4-3. おすすめはコーティング専門業者!その理由と除去料金

メリットとデメリットをまとめると、おすすめできる業者の条件は次のようになります。

  • ヘッドライトの黄ばみ除去技術が高い
  • 黄ばみ除去後のコーティング技術も持っている

この条件を満たすのは、コーティング専門業者と言えます。なぜなら、プロのスタッフが作業をしているからです。

逆に、カー用品店やガソリンスタンド併設の業者はアルバイトなどが作業をしていることがよくあります。また、カーディーラーのメカニックは整備のプロですが、洗車やコーティングのプロではありません。さらに、外注業者に任せているところもありますので、どのような仕上がりになるか予測ができません。

こうした理由から、コーティング専門業者の利用をおすすめしています。長期的考えれば費用対効果が高くなるからです。

その際の費用は、1万円前後を目安にしていただくといいでしょう。

4-4. その他の業者の黄ばみ除去料金

コーティング専門業者以外に依頼した場合の料金もお伝えしますので、比較してから選んでみてもいいでしょう。

オートバックスの場合

カー用品店の一例として、オートバックスの料金をご紹介します。(各店舗によって料金が異なる場合があります。)

  • 黄ばみ除去のみ:ヘッドライト両側で税込3,240円から
  • コーティング込み(2年コート):ヘッドライト両側で16,200円から

トヨタの場合

カーディーラーの一例として、トヨタの料金をご紹介します。(各店舗によって料金が異なる場合があります。)

  • 黄ばみ除去とコーティング(1年耐久コート):7,560円

KeePerの場合

ガソリンスタンド併設業者の一例として、KeePerの料金をご紹介します。

  • 黄ばみ除去とコーティング:8,020円

※コーティングの耐久性に関しては明記なし

 

このように、コーティング専門業者以外の料金を見ても、極端に安くなるわけではないとわかります。それなら、施工技術の高い専門業者へ依頼した方が、費用対効果が高くなることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

5. ヘッドライトの黄ばみ取りは初心者でもできる!でも長期的な美しさなら業者がおすすめ

ヘッドライトの黄ばみ除去は初心者の方でも簡単にできる便利な道具があります。市販品を利用すれば1,000円程度からできますので、気軽に取り組めるでしょう。

ただ、一番のデメリットは効果が持続しないということです。長くても半年程度になります。

黄ばむ度に除去すればいいのですが、汚れは徐々に蓄積されていきますので、DIYでは対応しきれなくなる可能性があります。

そのため、ある程度の黄ばみが取れればいいという方や、こまめなメンテナンスができる方にはDIYでもいいでしょう。

一方で、新車時のように綺麗な状態にしたいという方やいつまでも綺麗な愛車を維持したいという方には、業者での黄ばみ取りがおすすめです。費用は1万円前後かかりますが、長期的に考えれば費用対効果が高いと言えます。

ぜひ今回の記事を参考にしていただき、あなたに最適な方法で綺麗なヘッドライトを取り戻しましょう。

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