車検を受けた際に渡される車検証のステッカー。正式には検査標章(けんさひょうしょう)と言います。
このステッカーを「紛失、毀損してしまった」なんて事が起こった場合、再発行する方法をご存知でしょうか?
車検のステッカーをフロントガラスに貼付けることは、法で定められた義務です。道路運送車両法の第66条で明記されております。
貼付け義務を守らなかった場合、「50万円以下の罰金を支払わなければならない」という罰則を受けることも…。
そのような事態を防ぐためにも、今回は「車検のステッカーの再発行する方法」をご紹介していきます。
実は、
- 普通自動車、バイク
- 軽自動車
で申請方法が異なるため、その2つに分けて詳しく解説していきます。あなたに必要な情報を判断して、ぜひ調べてみてください。
ではさっそく見て行きましょう。
1. 普通自動車とバイクの車検ステッカー再発行の方法
①車検証を持って最寄りの運輸支局へ行きましょう。
そこで申請書、検査登録印紙を購入、手数料納付書(無料)を受け取ります。
②申請書の記載例を見ながら必要事項を記入しましょう。
記入が終わったら登録窓口に書類一式を提出します。
③交付の窓口から車検のステッカー(検査標章)と新しい車検証を受け取ります。
車のフロントガラスに”内側”から貼りつければ、これで完了です。
1-1. 車検ステッカー再発行の手続きと発行にかかる時間
窓口に提出後、空いてれば5〜10分ほどで呼ばれます。混雑次第で時間は前後します。
1-2. 再発行に必要な書類
・自動車検査症(車検証)
まずは、自動車検査証の原本です。
コピーは受け付けてもらえませんので、ご注意ください。
・使用者本人の印鑑
次に、「自動車検査証に記載されている使用者本人の印鑑」です。
- 個人の場合:認印、もしくは署名
- 法人の場合:代表者印、もしくは署名
上記以外にも、検査標章再交付申請書や申請依頼書の使用者欄に押印したものでも代用が可能です。
・本人確認書類
運転免許証や保険証など、本人と分かるものが必要です。
・手数料納付書
登録印紙を貼付し、申請書類の表紙として提出する必要があります。
運輸支局の用紙販売所にて無料でもらえます。
・検査標章再交付申請書
「検査標章再交付申請書」という申請書に記入の上、提出が必要です。軽自動車検査協会のWEBページから書面PDFを確認することが可能です。
用紙販売所で購入が必要です。第3号様式のOCRシートです。
・検査標章(車検ステッカー)
き損などで手元に残っている場合には提出しましょう。
・委任状(※代理人申請する場合のみ)
代理人が申請する場合に必要です。
1-3. 再発行にかかる費用
検査登録印紙代として1件につき300円、検査標章再交付申請書代として約100円、計 約400円程度かかります。
2. 軽自動車の車検ステッカー再発行の方法
①車検証を持って最寄りの軽自動車検査協会の事務所、支所、分室へ行きましょう。
そこで申請書などを購入します。
②申請書の記載例を見ながら必要事項を記入しましょう。
記入が終わったら登録窓口に提出します。
③交付の窓口から車検のステッカー(検査標章)と新しい車検証を受け取ります。
車のフロントガラスに”内側”から貼りつければ、これで完了です。
2-1. 車検ステッカー再発行の手続きと発行にかかる時間
窓口に提出後、空いてれば5〜10分ほどで呼ばれます。混雑次第で時間は前後します。
2-2. 再発行に必要な書類
・自動車検査症(車検証)
まずは、自動車検査証の原本です。コピーは受け付けてもらえませんので、ご注意ください。
・使用者本人の印鑑
次に、「自動車検査証に記載されている使用者本人の印鑑」です。
- 個人の場合:認印、もしくは署名
- 法人の場合:代表者印、もしくは署名
上記以外にも、検査標章再交付申請書や申請依頼書の使用者欄に押印したものでも代用が可能です。
・本人確認書類
運転免許証や保険証など、本人と分かるものが必要です。
・検査標章(車検ステッカー)
き損などで手元に残っている場合には提出が必要になります。無くても構いませんが、あると申請後の処理がよりスムーズになりますので、出してあげることがより親切でしょう。
・検査標章再交付申請書
「検査標章再交付申請書」という申請書に記入の上、提出が必要です。軽自動車検査協会のWEBページから書面PDFを確認することが可能です。
軽自動車検査協会の事務所、支所、分室などで入手できます。
2-3. 再発行にかかる費用
検査登録印紙代として、1件につき300円かかります。
3. 車検ステッカー再発行時の注意点
・普通自動車と軽自動車で行く所がちがいます。注意しましょう。
→普通自動車:運輸支局
軽自動車 :軽自動車検査協会の事務所、支所、分室
・運輸支局、軽自動車検査協会ともに土曜・日曜・祝日はお休みになります。
申請をする際は平日の日中になりますので、お気をつけ下さい。
・申請時、車を持って行く必要はありません。
・郵送での申請はできません。
・どうしても忙しくて行けないということであれば、「行政書士などに代行依頼する」方法もあります。
代行手数料は5,000〜10,000円ほどです(登録手数料、送料は別途です)。
4. まとめ
以上、「車検のステッカーの再発行する方法」を書いてまいりました。まとめとして、行き先と申請時に必要なものを簡潔にしておきます。申請前のチェックにぜひご参考ください。
4-1. 普通自動車、バイクの車検ステッカー再発行方法
・申請場所
最寄りの運輸支局
・必要書類
- 自動車検査症(車検証)
- 使用者本人の印鑑
- 本人確認書類
- 手数料納付書
- 検査標章再交付申請書
- 検査標章(車検ステッカー)
- 委任状(※代理人申請する場合のみ)
・手数料
約400円
4-2. 軽自動車の車検ステッカー再発行方法
・申請場所
軽自動車検査協会の事務所、支所、分室
・必要書類
- 自動車検査症(車検証)
- 使用者本人の印鑑
- 本人確認書類
- 検査標章再交付申請書
- 検査標章(車検ステッカー)
・手数料
約300円
最後に、無事に申請が終わって車検のステッカーを受け取った方にお伝えします。実は車検のステッカーの貼る位置も、(若干ですが)法で定められているとご存知ですか?
下記がその内容です。
第三十七条の三 検査標章は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見易いように貼り付けることによつて表示するものとする。
引用:道路運送車両法施行規則
前面ガラスの内側は大前提として、前方から見えやすい位置というのも大切なポイントです。せっかく申請もして貼っているのに、位置で罰金を払うことになってはとても損した気分になります。貼る際には気をつけましょう。
以上、お読み頂きありがとうございました。