「万が一に備えて自動車保険に入っておきたいけど、どこがどう違うの?」という声は多いかと思います。
実際にホームページやパンフレットを見ても、書いてある事が多すぎて見比べるのは億劫になりますしね。
そこで今回は、ダイレクト型自動車保険の大手2社である”ソニー損保”と”アクサダイレクト”をポイント別に比較し、迷った時の選び方についても解説していきますので、ぜひご覧下さい。
2社の“違う点”にクローズアップしていますので、ホームページなどを見比べるよりは分かりやすい仕様になっているかと思います。
1. 自動車保険はソニー損保かアクサダイレクトかどっちがおすすめ?
1-1. ソニー損保はこんな人におすすめ!
・“保険”を難しく考えがちな人
ソニー損保の最大のおすすめポイントは、”保険の解説の分かりやすさ”です。
保険というと、ホームページ上に様々なプランがあって、それぞれの補償にも微妙な違いがあるため、冒頭にも書いたとおり「どこがどう違うのか分からない…」と感じてしまいがちですが、ソニー損保のホームページは、シンプルかつ分かりやすい表記をしているため、”保険初心者”には特におすすめです。
保険会社の中には、不要な特約を勧めてくるような会社もありますが、ソニー損保は本当に必要なものだけを揃えたシンプルなプランを薦められますので、その点も良心的であると言えるでしょう。
ホームページ上の文字も大きめで、イラストによる説明なども多く取り入れられていますので、「インターネットは苦手」という方にも易しい仕様になっています。
・レジャーなど、よくお出掛けをされる人
ソニー損保の自動車保険には、”ご契約者優待サービス”が存在します。
このサービスは、ソニー損保が提携しているレジャースポット、飲食店、宿泊施設、映画館などを”優待料金”で利用できるという、お得なものとなっています。
特に2年目以降は無料で”VIP会員”になれる特典もあり、VIP会員になると3割以上の割引を受けられるスポットも多くなりますので、普段からお出掛けする機会が多い方にはソニー損保がおすすめです。
・自由度の高い保険を探している人
ソニー損保は、一般的な補償を揃えた“標準プラン”の他に“保険料の安い保証プラン”もホームページ上に提示しており、補償内容を個別に切り替えて費用を抑えるも可能にしています。
つまり、「これは必要ないかな…」と思うものに関しては、補償自体を省く事も出来るというわけです。
これにより、大きく保険料を抑える事も可能ですし、補償内容をさらに充実させる事も可能なんですね。
初心者におすすめの保険でもありますが、自由度の高さは保険上級者も納得といったところでしょう。
1-2. アクサダイレクトはこんな人におすすめ!
・少しでも費用を抑えたい人
アクサダイレクトのおすすめポイントとして“保険料の割引率の高さ”が挙げられます。
特に、「元々の保険料が高くて困っていた」「見積もりを出すと、どこも保険料が高くなってしまう」という方におすすめです。
アクサダイレクトの割引システムは、保険料が高いほど割引率も高く、最大で20,000円の割引を受けられます。
元々保険料が安い場合には、他社の方がリーズナブルになってしまう事もありますが、見積もりを出して比較してみる価値はあるかと思いますね。
また、“保険料の分割”が出来る事もアクサダイレクトのメリットですので、トータルでお財布に優しい仕様の保険であると言えます。
・ロードサービスの充実を重視したい方
ホームページ上でも”チーム力で安心の事故対応”と記載しているとおり、ロードサービスの充実度は特筆すべき点と言えるでしょう。
全国9,385箇所のロードサービス拠点があり、僻地のような場所でトラブルがあってもすぐに対応してくれるという安心感は嬉しいですよね。
また、“AXAパイロットガレージ”というテイ系修理工場も全国1,000箇所以上あり、ロードサービス拠点・修理工場共に通販型の自動車保険ではトップクラスであると言えます。
他社からアクサダイレクトに切り替えられた方の満足度が高いのは、このあたりのサービスの充実度が大きな理由ともされています。
・過去に事故を起こした経験が無い人
事故を起こすと、手続きのために何度か保険会社と連絡を取り合う必要があるわけですが、連絡するたびに担当者が違ったりする事もあり、手続きが円滑に進まないというケースがあります。
アクサダイレクトは、事故の連絡を受けた際に“専任チーム”が組まれるシステムがあるため、上記のようなストレスが最小限で済む事がメリットです。
特に初めての事故ですと、“事故を起こした”と言うショックも相まって、「何からやったら良いのか分からない」というように狼狽してしまいがちです。
そういった際に、きちんと最後まで手続きを行ってくれる専任チームの存在は、非常に頼りになる存在であると言えるでしょう。
2. ソニー損保かアクサダイレクトか?【評判・口コミ】の違いは?
2-1. ソニー損保の口コミ
インターネット上でソニー損保に関する口コミを見てみますと、やはり“ホームページの親切さ”屋“分かりやすさ”と言う点について書かれたものが多く見受けられます。
- 情報量は多いのに、イラストを交えて分かりやすく説明されている。
- リンクの行き先が分かりやすいので、スムーズに見積もりまで進める。
- 契約後の手続き方法なども書かれているのが嬉しい。
上記のような声が非常に多く、保険を契約する”入口”だけを親切にするのではなく、契約後も分かりやすい仕様になっているのは、ソニー損保の強みであると言えるでしょう。
また、事故対応に関しては、担当者の方が親身になってスムーズに解決出来たという声が多く見られ、満足度の高さが伺えます。
ホームページ上に”お客様から満足・不満の声”というコンテンツがありますので、契約する際の判断材料に出来るのは嬉しいですね。
2-2. アクサダイレクトの口コミ
アクサダイレクトに関するインターネット上の口コミを見てみますと、”保険料の安さ”や”割引率の高さ”に関しての書込みが多く見受けられました。
- 「無料のAXAプレミアムロードサービス」「納得のグッドプライス」など安さへのアプローチが分かりやすい。
- インターネット割引の安さ、見積もりの保険料の安さで決めました。
- 他社と比べた時に、同等の内容で一番保険料が安かった。
多かった口コミは上記のような内容で、ロードサービスの迅速さについての口コミも多く寄せられていました。
アクサダイレクトを選んでいる客層としては、「普段そんなに車に乗らないけど、いざという時のために保険は入っておきたい」という方の割合が多いようです。
アクサダイレクトのホームページ上の”お客さまの声”にも比較的リアルな口コミが寄せられていますので、判断材料としては良いかと思います。
3. ソニー損保かアクサダイレクトか?【保険料】の違いは?
3-1. ソニー損保の保険料
初めて保険に加入する場合をモデルにし、6等級、年齢は26歳以上、免許証の色はブルー、年間7,000km未満、車種はトヨタのアクアで見積もりを出してみたところ、車両保険無しで“年間54,310円”という保険料が割り出されました。
ちなみに、車両保険(一般型)有りの場合は“年間107,070円”という金額になります。
インターネット割引や、ペーパーレス割引も含めての金額が上記となりますので、少々割高な結果に感じられます。
3-2. アクサダイレクトの保険料
こちらも極力近い条件設定で、6S等級、26歳以上、免許証の色はブルー、年間5,000km未満、車種はトヨタのアクアという形で見積もりを出しましたところ、一括支払いの場合“年間36,590円”と言う結果になりました。
ソニー損保の見積もりと比べますと距離の条件などの差異がありますし、細かい年齢や居住地域などによっても保険料が違ってきますので、全くの同条件で比べた場合、もう少し近い数字にはなるかと思います。
しかし、それらを加味した上でも、保険料の点ではアクサダイレクトの方が安価に収められるように感じられます。
4. ソニー損保かアクサダイレクトか?【補償内容】の違いは?
4-1. ソニー損保の補償内容
ソニー損保の補償内容の特徴として、“対物修理超過費用”が自動でセットになっているという点があります。
対物修理超過費用は、事故を起こしてしまった際に、相手の損害が対物補償の範囲を上回ってしまった場合に受けられる補償で、これがある事によって示談交渉がスムーズに行えるというメリットがあります。
アクサダイレクトは、対物修理超過費用を特約として設けていますが、セットに含まれている方が安心感は高いと言えるでしょう。
また、事故の際にレンタカー費用を補償してくれる”事故時レンタカー費用特約”、お出掛け先で車から降りている時のトラブルを補償する”おりても特約”など、自分の車に乗っている時以外の補償も充実しているのもソニー損保の特徴です。
4-2. アクサダイレクトの補償内容
アクサダイレクトの補償内容の特徴としては、事故の際に自分や相手だけではなく、同乗者まで補償される特約が存在する事です。
自動車事故を原因とする怪我の治療、手術などに掛かる費用の補償はもちろん、携行品やペットに関する補償など、様々なケースに合わせた補償を受けられるのがアクサダイレクトのメリットであると言えるでしょう。
災害時に車が全損してしまった場合にも、50万円の一時金が補償されるなど、ソニー損保とは違った特徴を持っています。
特にペットに対しての補償が手厚いのは、アクサダイレクトならではと言えます。
5. ソニー損保かアクサダイレクトか?【事故対応・ロードサービス】の違いは?
5-1. ソニー損保の事故対応・ロードサービス
アクサダイレクトと比べた時に、ロードサービスで最も異なる点は”レッカー牽引”の距離についてです。
両者共に指定工場までの牽引は無制限ですが、修理工場を指定する場合、ソニー損保は最大150km、アクサダイレクトは35kmとなっており、ソニー損保の方が大幅に優位となっています。
事故対応のみをクローズアップしますと、口コミから伺えるスタッフの対応、対物修理超過費用の補償がある事を加味して、こちらもソニー損保が優位であると言えるでしょう。
5-2. アクサダイレクトの事故対応・ロードサービス
アクサダイレクトのロードサービスで優れている点は、やはり9,385件のサービス拠点を持っている事でしょう。
これによって、事故を含むトラブルに対して迅速に対応する事が出来ます。
細かい点でソニー損保と比較してみますと、鍵の閉じ込みについての補償に関して、ソニー損保は「イモビライザー無しの開錠に限る」となっていますが、アクサダイレクトは「イモビライザー付きの鍵も対応可能な場合もある」となっており、この点においてはアクサダイレクトの方が優位であると言えるでしょう。
また、走行中や事故などによってスペアタイヤに交換する際に関しても、ソニー損保がタイヤの交換のみの対応に対し、アクサダイレクトは交換だけではなく、タイヤの点検も同時に行なってもらえますので、その点でもソニー損保との違いがありますね。
事故対応に関してアクサダイレクトが画期的なのは、”事故経過WEB照会”がある事によって、対応の状況がインターネット上で把握出来る点です。
実際に事故を起こすと、保険会社に連絡した後に「あれからどうなっているんだろう?」と不安になる方も多いかと思いますので、このサービスにおいては非常に有効であると言えるでしょう。
6. 自動車保険の選び方まとめ
自動車保険の大手2社を比較してみましたが、いかがでしたでしょうか。
保険会社を決める際の決め手となるのは、”自分自身が普段どのように車を利用しているか”という事に尽きるかと思います。
例えば、今回の記事では保険料はアクサダイレクトの方が安い結果になりましたが、保険料も年々変動するものですので、翌年にはアクサダイレクトの方が高くなっているという事も考えられるわけですね。
「迷ったらこっちがおすすめ!」とタイトルに銘打っていますので、シンプルにおすすめを書かせていただきますが、“保障そのものの手厚さ”を取るのであればソニー損保、“ロードさーびスを含むバリエーションの広さ”を取りるのであればアクサダイレクトと言ったところでしょうか。
自動車保険のパンフレットを見るだけでは目に付かない部分も多いかと思いますので、この比較が読者様の保険選びに少しでも役立てば幸いです。