クリスタルキーパーとはキーパーコーティングのメニューの一つで、ガラス系コーティングに区分されるコーティングです。

キーパーでガラス系コーティングを施行する場合はこのクリスタルキーパーか、上位クラスのダイヤモンドキーパーかの二択からどちらかを選ぶことになります。

それぞれに良い所がありますが、今回はクリスタルキーパーに関する効果やその評判などをご紹介していきましょう。

スポンサーリンク

クリスタルキーパーの効果

クリスタルキーパーはキーパーコーティングのメニューの中では一番人気のメニューで、キーパーのガラス系コーティングの中では一番手頃な価格です。一年耐久を謳っており「1年毎に1回」という頻度で施工を繰り返すことで、コーティング層が塗装面を外部要因から守る効果があるようです。

コーティング膜は2層構造になっており、塗装の上にガラス系コーティングを施工し、その上にレジン(ポリマーコーティング)を施工する2層構造です。

コーティングを施すことで車は透明感あるツヤを出しますが、このツヤがガラス皮膜由来と勘違いされがちですが、キーパーの場合は2層目のレジンがツヤ出しの役割を果たしています。紫外線などから塗装を保護します。

キーパーは1層目のガラス系コーティングでボディの傷を埋めて平らにして、2層目のレジンで艶出し、かつ、塗装を守るという構造が特徴です。また、クリスタルキーパーを施工することで紫外線などから塗装を守る効果があるとされていますが、レジンはポリマーコーティングであり素材は有機質なので、紫外線や排ガスから出る有毒ガスにより劣化して剥がれてしまいます。

施工時間

コーティングの施工時間は洗車時間を含んで2時間から、とのことですので、半日あれば車を持ち帰ることができます。

クリスタルキーパーの耐久性

また、1層目のガラス系コーティング皮膜もガラス成分以外の物質が入っていることから、走行中に受ける外部要因で劣化し剥がれてしまいます。そのことから、クリスタルコーティングは「1年耐久」とされているのでしょう。

また、1年耐久はあくまで目処であり、車の使用状況や保管環境などにより劣化が早まることがあります。高速道路をよく走る車であればその分排ガスの影響を受けますし、青空駐車であれば、当然紫外線を浴びる時間が長くなるので劣化が早まります。

スポンサーリンク

クリスタルキーパーの再施工

クリスタルキーパーは1年に1回の再施工を推進していますが、再施工の際に一回目の施工で塗布したコーティングのレジン部分を落とせる薬剤でレジンのみ綺麗に洗い落とします。1回目の施工の際に塗装面の凸凹部分をコーティング剤が埋めることで平らにしているのですが、洗い落とした時にその凸凹部分に浸透したコーティングは残るといいます。

もちろん、先ほど触れたように車の使用状況によっては1年を待たずに1層目のコーティング層も剥がれていることもあります。キーパーの公式サイトには再施工で上塗りできると記載していますが、こちらも車の使用状況によっては上塗りではなくゼロベースからの再施工になることを認識していただきたいと思います。

汚れが付着しても水で洗い流せば簡単に落ちますし、水をはじく力も強いので拭き取るのに手間がかかりません。

もちろん、1層目が残って入れば、その上に再施工するのでガラス系の皮膜が厚みを増して、保護効果やツヤ感をより感じることができるでしょう。

クリスタルキーパーの価格とコスパ

クリスタルキーパーの値段は比較的手頃で、車のサイズで異なりますがLLサイズで26,500円です。

これも注意が必要で、1回の施工では2万円程度かもしれませんが、1年耐久なので1年ごとに施工するとなると、3年で約6万円、5年で約10万円になります。仮に1年より早く劣化が見える場合は、施工回数は更に増えてしまいます。10万円を用意できれば、職人がしっかりと下地処理を行ったハイレベルのコーティングを施工することも可能ですので、コスパで見ると必ずしも良いとは限りません。

クリスタルキーパーの口コミや評判

―ケース①―

キーパーラボさんにて施工。

コーティング初心者なうえに予算の都合もあったので、今回は安めのクリスタルキーパーを選択しました。ガラス全面フッ素コート、ホイールコートも併せてやってもらうことに。鏡みたいにピカピカになるの?と思っていましたが、予想とは違った仕上がりでした。まあ鏡とガラスって違いますもんね。

でも納得のいく出来栄えでした。水を良く弾くのでお手入れが楽そうです。自分的にはかなりイイね!って感じです。価格も全部合わせて33,640円と低価格でした。でもこれ、WEB割なのでお気をつけて。次はさらなる輝きを求めて研磨とダイヤモンドをお願いしてみようかなと思います。

―ケース②―

以前から気になっていたキーパーラボさんで、初めてコーティングをしてもらうことに。

スバル純正のコーティングも5年目を迎えたので、効果がかなり落ちてきた感じがし、こちらも以前から気になっていたクリスタルキーパーの施工をお願いしました。ネット予約をしたところ5%オフで20,400円が19,440円になったので少し得した気分です。

施工後、6日目にして雨や強風のせいで汚れが目立ち始めたのでガソリンスタンドで自動洗車機にかけてみたところ、綺麗に汚れが落ちていました。驚いたのはそれだけじゃありません。洗い終わった愛車は水を面白いぐらい弾いてくれたので、ほとんど水が残っていませんでした。拭き取りが大変楽でクリスタルキーパーにして本当に良かったです。

―ケース③―

寒くなってきたので洗車が億劫に感じ、ワックスがけなんてもってのほか。加えて傷も気になっていたので、WEB割のある近場のガソリンスタンドで施工してもらいました。思った以上にピカピカになって満足です。

価格と時間を重視したので研磨は行わなかった結果、光に透かすと元々ついていた洗車傷はそのままでした。研磨も一緒にすればもっと綺麗な仕上がりになったかもしれません。

下手に高いコーティングをしてもらってメンテしないよりも、年に一回クリスタルキーパーをしてもらって半月ごとにガソリンスタンドで洗車してもらった方が車にも良いはず。お値段はガラス全面フッ素コーティングのオプションを追加しても、諭吉二枚ちょっとだったし、施工も丁寧だったので総合的に納得の結果でした。

―ケース④―

私は車を購入した際に、ディーラーの方から「年に一回コーティングを施した方が綺麗に保てますよ」と勧められたのでクリスタルキーパーを選択しました。ダイヤモンドキーパーは初回の施工費用が高いというのも、クリスタルキーパーを選んだ理由の一つです。

車のメーカーはスズキ。カラーはアーバンブラウンパールメタリック。これが結構水垢やホコリが目立つんです。それでも1年間手洗い洗車はせず、たまに自動洗車機でシャンプー洗車するくらいで済ませていました。

クリスタルキーパーを施工した後はさすがに「水を流すだけでピッカピカ」とはいかずとも、表面についたホコリや水垢は洗えば綺麗に落ちるし、一年間ワックスをかけずにおいてもツヤを保ちつつ、しっかりと水を弾いてくれていました。

これがクリスタルキーパーの力なんだと実感。虫などがぶつかるフロントグリル周りやサイドミラー、ドアノブをメンテ前とメンテ後で見比べてみると違いがよくわかりました。

フロントグリルはよく虫の死骸などが原因で塗装部分にシミができたりしていましたが、今回はそういったシミは見つからず、コーティングをした甲斐があったと思います。サイドミラーの下に出来る雨だれの痕はコーティングを施してから何度か雨に当たっただけで出来ていましたが、それでもメンテナンスをすると綺麗になっていました。

ドアノブ周りは爪で傷つけてしまったり(特に濃い色合いの車はハッキリわかるほどの傷痕がつきますよね)しますが、メンテナンス後はドアノブの窪んだ部分以外は傷が少し残っている程度で残りは分からないくらい綺麗になっていました。

メンテナンスには鉄粉除去と再コーティングで合わせて18,000円かかりました。そこまで高くはないという印象です。

5年、10年乗り続ける場合はクリスタルキーパ-のような継続的に行うコーティングの方が塗装の劣化が少なく良いのではないでしょうか。

クリスタルキーパーの効果と口コミ・評判まとめ

今回は評判の良い口コミなどを集めましたが、当然悪評もあります。悪評の原因は、しっかりとクリスタルキーパーの特徴を把握しないまま施工してしまい、期待した効果が得られなかったことが原因と考えられます。また「ノーメンテナンス」という言葉も誤解を海がちですが、どんなに優れたガラスコーティングでも洗車などの日頃のメンテナンスは必要です。

ただ、リピート率は高く、あるお店の調査ではクリスタルキーパーを施したお客さんの実に70%以上が二年目以降も再施工をしているという結果が出たそうです。キーパー全体ではなくお店の数字なので、リピートにはお店の努力もありますが、リピート率70%以上ということはやはり多くの方がクリスタルキーパーの仕上がりに満足しているのでしょう。

キーパーの中でも品質が悪い場合は、ガソリンスタンドに併設されているキーパーでの施工が原因のことが多く、ガソリンスタンドの場合はアルバイト店員が施工することもあるようです。確かに、アルバイトに任せるのは不安があります。コーティング専門店ではアルバイトに施工を任せることはまずありません。

なので、キーパーコーティングを施工する際はガソリンスタンドよりも、少し遠くてもキーパーラボなどキーパーの専門店に行った方が最低限の品質は維持できるでしょう。

専門店でも失敗しない施工店の選び方があります。

スポンサーリンク
おすすめの記事