雨の日や雪の日に必ず使うワイパーですが、ゴムのみの交換ができるのを知らない人も多いようです。金額的にもワイパーブレード自体は交換するより安く済みますので、ぜひチャレンジしてみましょう。
ただ、安いと言ってもいくらくらいなのか、また交換の目安はどうなっているのかわからないと不安だと思います。今回は、ワイパーゴムの値段や交換方法・時期について解説していきますので、自分で交換しようとされている方は、ぜひ参考にしてください。
1. ワイパーのゴムを交換する場合、お値段はいくら?
ワイパーは劣化して機能が落ちてきたときに、ゴムのみを交換する方法とブレードごと交換する方法があります。それぞの費用の違いを確認しましょう。
1-1. ワイパーゴムのみ交換した場合の費用
ワイパーのゴムのみを交換する場合は、製造メーカーやサイズによって異なってきますが、店頭では一般的に1本1000円以下の商品が多く、高くても1,000円台となっています。また、カー用品店などで交換も依頼すると1本につき300円前後の工賃がかかります。
カー用品店やホームセンターでは色々な種類のワイパーが販売されていますが、主なメーカーはBOSCH(ボッシュ)、PIAA(ピア)、NWB(日本ワイパーブレード)などです。
この中でもBOSCHはドイツの企業で、販売されているワイパーは高性能ですが価格も高めです。PIAAとNWBは日本の企業で、PIAAのワイパーは性能がよく、NWBは日本車の純正ワイパー普及率がダントツです。価格もお手頃ですので迷った場合には、PIAAかNWBを選んでおくといいでしょう。
その他に、ソフト99やカーメイトなど多くのメーカーがワイパーを販売しています。なかには、とても安価なワイパーもありますが、拭き取り性能が低かったり、すぐに劣化してしまったりすることがあるので注意しましょう。
また、ゴムのみの交換ができるのは、基本的に夏用ワイパーのみです。冬用(雪用)ワイパーはワイパー本体とゴムが接着されている為、無理に交換しようとするとブーツ(ブレードを保護しているゴム生地)が破れてしまいます。
ただ、PIAAは唯一冬用(雪用)ワイパーの替えゴムが販売されており交換できるので、冬用もゴム交換だけをしたい方はPIAAを購入するといいでしょう。
1-2. ブレードごとワイパーを交換する場合の費用
ブレードが破損したりゴム交換だけでは状況が改善されない場合は、ワイパーブレード本体の交換が必要になります。ワイパーブレードの価格はゴムのみの価格と比べると約2倍(1本2,000円前後〜)となります。また、カー用品店などで交換を依頼した場合、1本あたり300円前後の工賃も追加されます。
冬用(雪用)ワイパーは更に高額になるためゴムのみの交換をしたいところですが、上記でも挙げたように冬用(雪用)ワイパーは、PIAA以外はブレードごとの交換一択となってしまいます。
2. ワイパーのゴムを交換する時期の目安は?
ワイパーの交換時期は、ゴムのみ交換する場合とブレードごと交換する場合によって違いますので、詳しく確認しておきましょう。
2-1. ワイパーゴムの交換時期
ワイパーのゴム交換時期は1年が目安になっています。
しかし、使用環境によっては半年で劣化が進み、交換が必要になったり、逆に1年以上持つこともあります。ゴムは利用していなくても、性質上時間の経過と共に劣化していきます。また、紫外線・雨・雪・気温などの外的要因によっても劣化が早まります。
つまり、基本的な交換の基準は1年ですが、車によって交換するタイミングが違ってくるのです。そこで、車ごとの交換時期を判断する目安が「拭き残し」になります。
- ワイパーで拭いた跡にスジ状の線が残る
- ワイパーが「ガッガッガッガ」と跳ねて拭き残しができる
- ワイパーで拭いた跡に水分が残る
- 拭いた後にきれいな部分と、拭かれていない部分がある
- 拭いている時にキーキーと異音が鳴るようになる
上記の症状が出た際は、雨の日にワイパーを作動させても拭き残しが多く見づらい状況だとおもいますので、早めにワイパーゴムを交換するようにしましょう。
2-2. ワイパーブレードの交換時期
一般的にはワイパーブレードの交換時期は3年毎が目安となっています。しかし、ワイパーゴムと同じように使用環境によって劣化速度も違いますので、
- ワイパーのゴム交換をしても、拭き残しが改善されない
- ワイパーゴムの劣化が早くなった
などの症状があれば交換してみましょう。
もし、ゴム交換してもブレード交換しても改善されない場合やワイパーの動きが異常なときは、ワイパーシステム自体の故障や破損の可能性がありますので、その際はディーラーやカーショップで点検してもらいましょう。
3. ワイパーのゴムを安く買いたい場合は?
ワイパーのゴムはカー用品店やホームセンターで安く購入することができます。また、Amazonなどのネットショップもおすすめです。
ガソリンスタンドは価格が割高なのと取り扱っているメーカーが決まっているので、ゴム交換・ブレード交換ともにあまりおすすめできません。
ディーラーから新車を購入している人は、定期点検や車検などの時にゴム交換をお願いすると、店舗や担当者によってはサービスで対応してくれることもありますので聞いてみるとよいでしょう。
4. まとめ
ワイパーのゴムは、雨の日や雪の日などの視界を確保するために非常に重要な部品です。交換の目安時期はありますが、使用状況によって劣化速度が違いますので「拭き残し」が発生したら、早めに交換するようにしてください。
また、あまりワイパーを使用していない人や車の使用頻度が少ない場合でも、時間と共にゴムが劣化していきますので定期的にチェックするといいでしょう。
自分でも交換することができますので、費用を抑えたい方はチャレンジしてみるといいでしょう。その際には、お持ちの車に適合するワイパーゴムのサイズと交換方法を忘れずにチェックしておきましょう。こちらの、「ワイパーゴムの探し方と交換方法」で詳しくお伝えしていますので、ぜひ確認してください。
もし、カー用品店などで交換も依頼する場合には、1本あたり300円前後の工賃がかかりますので、自信のない方や忙しくて時間のない方はお任せしましょう。
ワイパーは安全を確保するための部品ですので、メンテナンスをしっかりとして安全なドライブをしましょう。