エンジンオイルは定期的に交換しなければなりません。しかし、交換時期は車種や乗り方で大きく変わります。特に、エンジンだけで無くモーターでも走行するハイブリッド車は乗り方による交換時期の差が激しくなります。
そこで今回は、ハイブリッド車のオイルの交換時期について詳しくご紹介します。ハイブリッド車に乗っている方には参考になる内容ですので、ぜひご覧下さい。
ハイブリッド車のエンジンオイル交換時期の目安
ご存じの通り、ハイブリッド車は走行時にモーターも使用しています。そのため、普通車よりもエンジンオイルへの負担が少なく、交換時期も長くなる傾向です。具体的なオイル交換時期の目安は以下のようになります。
- 走行距離・・・7,500～15,000km
- 頻度・・・半年に1回
頻度は半年に1回と迷う事はありませんが、走行距離については車の使用方法により大きく変わります。例えば、モーターでの走行が少なく、シビアコンディションでの使用が極端に多い場合には7,500km、反対にモーターでの走行が多く、シビアコンディションでの使用がほとんど無いのでしたら15,000kmまで使用しても問題ありません。
ただし、ハイブリッド車でも常時エンジンが稼働していて、モーターは補助的に使用するものがあります。そのような車種では、オイルへの負担も普通車に近くなりますので5,000～10,000kmで交換しましょう。
オイルフィルターの交換時期
ハイブリッド車のエンジンオイル交換時期は長めの傾向となっていますが、フィルターの交換時期は通常と変わりません。そのため、オイル交換2回に1回、もしくは10,000～15,000km毎に交換しましょう。
ハイブリッド車のエンジンオイル交換時の注意点
これまでにお伝えした様に、ハイブリッド車は普通車よりもエンジンオイルの交換時期が長くなります。
しかし、使用状況によっては交換時期も早まります。また、使用するエンジンオイルも重要で、間違った物を使用すると燃費が大幅に低下したり、故障してしまう事もあります。
そこで、オイル交換時の注意点も確認しておきましょう。
エンジンオイルの色
あまり見る事がないオイルの色（汚れ）ですが、使用方法で交換時期が大きく変化するハイブリッド車においては重要となります。
通常、オイルの劣化具合は、汚れだけで無く粘度でも判断します。しかし、ハイブリッド車ではモーターでの走行が多い事から、色だけでもある程度の判断が可能です。例えば、10,000km走っていても、その8割がモーターでの走行でしたら、オイル劣化は少なく、ほとんど汚れません。反対に5,000kmでもエンジンの使用時間が8割以上となれば、オイルは普通車と同じ様に劣化し、かなり汚れてしまいます。
この様に、ハイブリッド車ではオイルの色からエンジンの駆動割合を知る事ができるので、オイル交換時期の判断にも役立ちます。
ただし、オイルの色やエンジンの稼働割合などの判断が難しい方も多いと思います。特に、オイルの色は新品時や劣化後の色を知っていなければ、上手く判断できない可能性が高いです。その様な方は、季節によって判断するのもおすすめです。
ハイブリッド車は、寒い時やエアコン使用時には頻繁にエンジンが稼働する傾向となります。そのため、夏と冬は早めの交換を行い、それ以外の時期には交換頻度を長くするという方法を取る事もできます。
また、短距離走行や高速走行などのシビアコンディションでの走行が多い場合にも交換時期が早まってしまいます。
この様に、ハブリッド車とはいえど、使用方法や季節によってはオイル交換時期が早くなるので、自分の使用状況に合わせて交換しましょう。
エンジンオイルの種類
ハイブリッド車はエンジンの稼働時間が短い事から、オイルの温度が上がりにくく、負担も少なくなっています。しかし、極端にオイル温度が上がらないと、オイルが柔らかくならず抵抗になってしまい、燃費が低下したり本来の性能が発揮できない場合もあります。
この様な事を防ぐために、ハイブリッド車は0W－16や0W-20などの柔らかいオイルが指定となっています。
万が一、この指定を無視して10w-50などの固いオイルを入れてしまうと、燃費が落ちるだけでなく、潤滑不足などで壊れてしまう可能性もあります。そのため、ハイブリッド車には純正指定と同じ粘度のオイルを使用しなければなりません。
ハイブリッド車でも定期的なエンジンオイル交換を！
今回の記事でご紹介したように、ハイブリッド車はエンジンオイル交換時期が長くなります。
しかし、使用方法によっては普通車に近い交換時期となるため、無条件に交換時期を延ばすのは故障など可能性もあり大変危険です。そのため、自分の使用状況に合わせ、定期的にオイル交換を行いましょう。
