日本のメガ損保の一つである損保ジャパン日本興亜(以下損保ジャパン)。大手ということで、ブランド力もあり人気の自動車保険の一つになっています。
一般向けの自動車保険である「THE クルマの保険」について、事故対応の評判や初期対応、ロードサービスの情報をまとめました。
今後保険の更新が控えている方や、保険の切り替えを検討されている方は、是非ご覧になってみて下さいね。
1. 損保ジャパンの自動車保険の事故対応は評判が悪い?!
Web上などで、損保ジャパンの「THE クルマの保険」による事故対応の口コミを探してみると、事故対応が悪いという評価を目にします。
実際のところ、本当に事故対応が悪いのか非常に気になりますよね。
しかし、事故対応の良し悪しというものは、人それぞれの感じ方であったり、担当者と反りが合わない・・・などということもあるため、悪い評判が全てとは一概には言えないことも事実です。
2. 損保ジャパンの事故対応の口コミ・評判
どのような口コミがあるのか非常に気になると思いますので早速口コミを紹介していきましょう。
損保ジャパンの自動車保険「THE クルマの保険」の事故対応に対する良い口コミと悪い口コミの両方を紹介し、比較させて頂きます。実際に保険のユーザーがどのように感じているかを見ていきましょう。
2-1. 良い口コミ・評判
信頼出来る保険会社
ネームバリューもあるし、大丈夫だろう!くらいで選んだ保険ではありましたが、いざ自分が事故を起こした際に迅速に対応してくれました。
私の不注意により起こしてしまった軽い接触事故だったのですが、相手方のバンパーに傷がついた程度の事故で、修理代もそれほど高くはつきませんでした。
それほどの金額ではなかったので、自分で修理代を払うという選択肢もあったのですが、今回は保険を使用しました。
事故の報告をした際にも素早く対応してくれ、この保険会社なら大丈夫という安心感を得ることが出来ました。
事故対応が素晴らしい
先日過失割合が相手10:私0の事故に遭いましたが、どのようにしたら良いか様々なアドバイスを下さり本当に助かりました。
事故対応だけでなく、毎回の保険更新時にも電話で分かりやすく説明してもらえるので、とても良い保険会社です。
20年以上契約していますが、料金は確かに他社よりも高めな印象はあります。しかし、事故時や契約更新時のサポートが素晴らしいので、保険料の高さは気にならず、総合的に考えると良い保険会社です。
対応が親切
私が事故起こしてしまった際に、相手側へはもちろんのことですが、私へのケアもとても親切にしてくれました。
相手方が少し癖のあるタイプの方だったのためか、結構な時間が掛かってしまい、相当な迷惑が担当者の方をかけてしまったはずでしたが、こちらにはそんな素振りを見せることもなく、気にしないで下さいと親切に対応してくれました。
逆恨みなどをされていないかということや、万が一の場合の対処法まで教えて下さり、とても心強かったです。
2-1. 悪い口コミ・評判
事故対応は不安が募る・・・
事故を起こしてしまい、対応してもらいましたが、非常に連絡・対応が遅かったです。それだけでなく、こちらが知らないうちに担当者が4回も代わり引き継ぎもまともにされていないという状況でした。
連絡がないので、こちらから連絡すると出張で対応で数日出来ないという対応や、こちらの連絡してくれと言われた先に連絡しても担当が代わっているので対応出来ないと言われたり・・・。
非常に不安になりました。事故自体は何とか解決したものの、次回の更新では他社に切り替えます。
事故時の対応が・・・
相手方が損保ジャパンに加入していて、接触事故に遭いました。担当者から連絡が来るとのことだったが、何故か3日も経ってから連絡が来ました。
しかもそのことに関して謝罪もなし。その時にまた連絡すると言ってその後連絡が来たのは1週間後でした。非常に対応がずさんで残念です。
家族の車の自動車保険が損保ジャパンだったので、保険会社を変えようか検討しています。
最悪のサービス
対応が非常に悪かったです。事故後数ヶ月放置され、こちら側が被害者なのにも関わらず加害者の言い分で納得するように担当者から言われました。
事故から数ヶ月経っても過失割合すら決まらない状況でした。担当者自身も、事故内容や示談の進捗具合を把握しておらず、曖昧なことばかりを言ってくる始末。これをキッカケに他社に乗り換えます。
良い口コミと悪い口コミを比較してみて分かること
損保ジャパンの事故対応について、良い口コミと悪い口コミを3つずつ紹介させて頂きましたが、対応が良かったと感じている方と悪かったと感じている方がハッキリと分かれていることがご理解頂けたのではないでしょう。
それぞれの口コミの中で「担当者」というワードが登場していることが分かると思いますが、担当者次第で対応の質が大きく分かれてしまうというのは事実だと思います。
通常の担当者の場合は、良い事故対応をしてくれる可能性が高いですが、万が一、悪い担当者に当たってしまった場合は口コミにある通り、極めて良くない対応をされてしまうこともあるかもしれません。
損保ジャパンの場合はダイレクト型(通販型)ではなく、代理店型の自動車保険である「THE クルマの保険」の場合は代理店担当者の力量に事故対応の良し悪しが左右される場合が多そうです。
3. 契約前に要チェック!損保ジャパンの事故対応(初期対応)やロードサービス内容とは?
損保ジャパンの自動車保険の事故対応の評判については先ほど紹介させて頂いた通りですが、実際に事故対応(初期対応)はどのようなシステムになっているのでしょうか。
また、事故・トラブルなどにより車が自走不能になった場合のロードサービスについてもご紹介させて頂きます。
3-1. 事故対応(初期対応)の内容
24時間365日受付、夜間休日の初動
事故の受付に関しては他社の保険と同様24時間365日受付をしています。事故の連絡方法に関しては緊急の場合は事故サポートセンター(0120-256-110)への連絡がベストですが、電話以外の連絡方法もあり、
- インターネットでの事故受付
- 保険の取り扱い代理店への連絡(保険証券に連絡先が記載してあります)
- LINEで連絡(LINE ID:jikokosyousenyou)
- 耳や言葉が不自由な方向けにFAXによる連絡
など、様々な連絡方法に対応しています。
また、自走不能になった場合、移動手段がなくなってしまいますよね?そういった場合にも24時間タクシーやレッカーの手配も行なってくれます。
事故相談サービス
事故の加害者、被害者という立場に関係なく、事故に遭ってしまい、自分自身で相手方との交渉を行う場合に事故状況に応じた適切なアドバイスを行なってくれます。
ロードアシスタンス
こちらは後ほど別項目で詳細を紹介させて頂きますが、事故やトラブルが発生し自走不能になった場合に、レッカーによる整備工場もしくは指定の場所へのけん引やトラブル時の応急処置などを、定められた範囲内であれば無料で対応してもらうことが出来ます。
こちらは前述の通り24時間対応してもらうことが可能です。
(全ての契約で利用可能なサービスです)
マイページで事故処理の進捗状況を確認出来る
Web上の「THE クルマの保険」で事故の発生時の受付から、対応の進捗状況、保険金支払い履歴の確認など、様々な状況確認を行うことが出来ます。
状況を知りたいと思った際にわざわざ電話連絡をしなくても、簡単に状況が確認出来るためとても便利なサービスです。
保険金請求書省略サービス
こちらは初期対応とは少し異なりますが、通常保険金の支払いを受けるためには「保険金請求書」を発行する必要があります。
損保ジャパンの「THE クルマの保険」の場合はこれを省略し電話での了解で保険金の支払いを受けることが可能な場合があります。お忙しい方にはピッタリなサービスですね!
これらが損保ジャパンの自動車保険「THE クルマの保険」の事故対応の内容です。
内容としては他社の保険と大きく変わる部分はありませんが、事故受付後の当日中の相手方への連絡等は確約されていないため、その部分では劣っているかもしれませんね。
ただ、事故受付方法は他社と比べても豊富なため、自分自身が最も良いと考える方法で連絡出来るという点では、他社の事故受付よりも利便性が高いと言えます。
3-2. ロードサービスの内容
損保ジャパンの自動車保険「THE クルマの保険」によるロードサービスの内容は主に3つあります。
トラブル時にこれらを利用しても保険の等級が下がる・・・と言ったことはありませんので、安心してサービスを利用することが出来ます。
事故、故障またはトラブル時のレッカーけん引
外出先で事故やトラブルに遭遇してしまい、車が自走不能になってしまった・・・。そんな時にレッカーによるけん引サービスを利用することが出来ます。
無料で出来る利用限度は15万円までになっていますが、15万円までというのは一体どれくらいの距離になるかというと、一般的なレッカー業社だと約180kmに相当します。
他社の保険だと、無料のレッカー距離は80km程度で、無料対応してもらえる距離が長い保険でも100km程度であると考えると、損保ジャパンの「THE クルマの保険」はかなり長い距離のけん引が無料で可能ということになります。
応急処置(30分程度)
事故やトラブルにより、自走不能になってしまった場合に、30分程度の応急処置対応を無料で受けることが可能です。対応事例としては、
- バッテリー上がり時のジャンピング
- キー閉じ込み時の鍵開け
- パンク時のスペアタイヤ交換
- 落輪した場合の引き上げ
主にこの4つの対応をしてもらうことが可能です。
燃料切れ時のガソリン、経由の配達サービス
保険の契約をしている車が、ガス欠により万が一走行不能に陥ってしまった場合に、1回につき10リットルのガソリンまたは軽油を現場まで配達してもらうことが可能です。
原則、このサービスを利用することが出来るのは1保険年度につき1回となります(後ほど紹介しますが、JAFに加入していた場合、1保険年度につき2回利用することが可能です)。
10リットルのガソリンを配達してもらえれば、そこから車の燃費にも左右されますが、70〜140kmくらいは走行することが出来るので、次のガソリンスタンドで給油するまで不安に襲われることなく走行することが出来ます。
JAFに加入していると、ロードサービスの対応範囲が広がる!?
中には既にJAFに加入している、という方も多いかもしれませんが、JAFに加入して入れば条件付きでよりサービス範囲の広がったロードアシスタンスを利用することが出来ます。通常の場合と比較したリストを元に見ていきましょう。
※リストは損保ジャパン日本興亜のホームページを参照し作成
ロードアシスタンスの内容 | JAF会員の場合 | JAF非会員の場合 |
事故・故障または トラブル時のレッカーけん引 | 15 万円限度※1 | 15 万円限度※1 |
応急処置の際の部品代、消耗品代※2 | 4,000 円限度 (1 保険年度につき1 回) | × |
バッテリー上がり時のジャンピング | ○※3 | ○ |
キー閉じこみ時の鍵開け | ○※3 | ○ |
パンク時のスペアタイヤ交換 | ○※3 | ○ |
落輪した場合の引上げ (クレーン作業を含みます。) | ○※3 | ○ |
パンク修理 | ○※3 | × |
雪道、ぬかるみ、砂浜などのため 走行が困難な状態からの救援 | ○※3 | × |
タイヤチェーンの着脱 | ○※3 | × |
燃料切れ時の給油サービス※2 (最大10 リットルまで) | ○(1保険年度につき2回) | ○(1保険年度につき1回) |
※1レッカー牽引費用、応急処置費用合算での上限です。但し、事前にロードアシスタンス専用デスクに連絡し、損保ジャパン指定の工場へとけん引する場合にはレッカー牽引費用は無制限となります。
※2作業開始前にロードアシスタンス専用デスクに連絡が必須となります。
※3こちらに関してはJAFで提供しているサービスとなります。
※印の条件を満たしたことが前提となりますが、JAFに加入していると、サービスの幅が大きく広がります。
具体的には応急処置サービスを利用した場合、交換部品などが発生した場合、保険契約者の負担になってしまいますが、JAFに加入していれば、4,000円までの消耗品であれば、無料でサービスを受けることが出来ます。
また、損保ジャパンに加入していてもパンク修理や雪道、ぬかるみ、砂浜などからの脱出は本来対応していませんが、JAFに加入していれば、これらの状況も対応してもらうことが出来ます(元々JAFに備わっているサービスのため)。
ガス欠時のガソリン給油サービスに通常は1保険年度中に1回しか利用することが出来ませんが、JAFの会員の場合1保険年度中に2回まで利用することが可能です。
損保ジャパンの自動車保険単体だと、他社と比較した時に少し寂しいロードサービスの内容になってしまっていますが、既にJAFに加入している方であれば充実したロードサービスを受けることが可能です。
4. 損保ジャパンの自動車保険が選ばれる理由
ここまで損保ジャパンの自動車保険「「THE クルマの保険」の初期対応やロードサービスについて紹介してきましたが、損保ジャパンがユーザーに選ばれる理由とはどのようなものなのでしょうか。
その理由の一つが損保ジャパンのブランド力であると言えます。冒頭でも紹介した通り、損保ジャパン日本興亜は日本のメガ損保の一つです。
これも大衆心理の一つなのかもしれませんが、有名=信頼出来るという考え方も損保ジャパンの自動車保険が選ばれる理由の一つになっているでしょう。
また、昨今はダイレクト型の自動車保険が増えていますが、ダイレクト型の場合は間に代理店などを挟まないため、手続きなども自分主導で行わないといけません。
しかし、損保ジャパンのような代理店型の自動車保険の場合は、常に代理店の担当者というその保険のプロフェショナルが間に入ってくれます。
手続きなども契約者に変わって代行して行ってくれることは当然ですが、契約内容なども相談に乗ってもらった上で適切な契約内容を選ぶことが出来るということも多くの人に選ばれる理由になっているでしょう。
それでは具体的にどのような人にオススメなのか次の項目で詳しく説明していきましょう。
5. 損保ジャパンの自動車保険はこんな人におすすめ!
5-1. ネームバリュー、ブランド力のある自動車保険に加入したい方
マイナーな名前も聞いたことのない保険に加入するのは不安だ・・・と考えている方や、これまで長年培ってきたブランド力のある保険に加入したいという方にはピッタリな保険です。
ネームバリューがある保険というと何だか安っぽい気がしてしまいますが、損保ジャパンの場合、これまで対応してきた事故対応実績や多くの人に選ばれて来た歴史があるからこそのネームバリューと言えます。
そういった豊富な実績=信頼度が高い自動車保険に加入したいという方にはオススメです。
5-2. 知識の豊富な担当者のいる代理店型の自動車保険を利用したい方
ダイレクト型の保険で、自分で契約内容を選ぶ・・・というのも一つの方法ではありますが、保険の補償内容はかなり細分化されている場合が多いため、自分自身にとってベストな契約内容を選ぶということは決して簡単なことではありません。
そういった場合に損保ジャパンのような代理店型の優れた保険商品に対する知識を持った担当者に契約内容を相談、提案してもらえることは大きなアドバンテージになります。
代理店の担当者は様々な知識・経験を持っているため、その知識や経験を元に最適な契約内容を選択することが可能です。
それだけでなく、事故対応なども間に入って対応してもらうことが可能です。
5-3. 事故発生時やその後豊富な連絡手段のある保険を利用したい方
事故受付は一般的には電話による受付がほとんどではありますが、損保ジャパンの「THE クルマの保険」の場合はインターネットでの受付はもちろん、LINEなどでの事故受付・対応などにも対応しています。
画像のやり取りなども出来るためスムーズに事故受付や対応が出来ることも大きなメリットの一つです。メールなどと違い既読の確認が出来るため、非常に便利なサービスになっています。
6. 損保ジャパンの事故対応の評判まとめ
以上、「損保ジャパンの自動車保険の事故対応は評判が悪い?!初期対応や3つのロードサービス内容を徹底解説!」をお送りさせて頂きましたが、如何でしたか?
事故対応の良し悪しは担当者の力量に左右される部分が大きく、必ずしも悪いとは言えないということがご理解頂けたのではないでしょうか。
ロードサービスの部分に関しては、他社と比べるとやや劣っている部分がありますが、JAFに加入していれば、他社のサービスに近いサービスを受けることが可能です。
代理店型の自動車保険の中でも豊富な実績を持つ自動車保険なので、最適な保険を選ぶという点では秀でている部分があり、自分では上手く決められない・・・という方にはピッタリな保険です。
保険の更新を控えている方や切り替えを検討されている方は、選択肢の一つとして検討してみて下さいね。