限られた場所でしか手に入れることができないオイル、それがザーレン(Zahren)エンジンオイルです。技術と信頼で50年もの間、プロメカニックに選ばれてきました。聞きなれないオイルだからこそ、どのような性能を持っているのか気になるところです。

ザーレン(Zahren)が開発したベースオイルや添加剤の性能がどのようなものなのかを詳しくご紹介していきます。

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ザーレン(Zahren)のエンジンオイルとは?

ザーレン・コーポレーションは、建設機器から自動車までグリースやオイルを幅広く取り扱う総合商社です。1958年に大阪で創業されて以来60年の間、主要メーカー製品を取り扱うほかオリジナル商品の開発も手掛けてきました。その主力となっているのがザーレン(Zahren)エンジンオイルです。

1963年にザーレン(Zahren)オイルを発売し、1989年から1991年まで毎年パリ・ダカールラリーにチームザーレンとして出場しています。市販車改造部門で完走を果たし、5位に入賞しました。

また1992年にはパリ-モスクワ-北京ラリーにも出場しています。このレースはフランスのパリを出発して、ロシアのモスクワを通り中華人民共和国の北京を目指しユーラシア大陸の16,000㎞を横断する過酷なレースです。

砂漠やジャングル、山岳地帯など自然環境の中を走破するラリーレイドと呼ばれるモータースポーツのことで、クロスカントリーラリーとも呼ばれます。ザーレン(Zahren)はこのレースに軽自動車で参戦しました。

1990年には全日本プロトタイプカー選手権にも参戦し国内レースのサポートをするなど国内外で幅広くザーレン(Zahren)オイルの性能をアピールしています。1996年には全日本F3選手権でチーム5ZIGENをサポートしたこともありました。

2003年に近畿油化株式会社からザーレン・コーポレーションへと社名変更していますが、全日本F3選手権への参戦は続いています。現在ではThree Bond をオイルサポートし、より高性能なオイルの研究開発に活かされているといえるでしょう。

プロのメカニックに約50年もの間選ばれ続けているオイルには、さまざまな研究開発を行ってきた結果の表れがありました。

ザーレン(Zahren)のエンジンオイルの特徴と性能

環境への影響を最小限にするために車は日々省燃費性能が進化しています。そのエンジンに対応してエンジン本来の性能を最大限に引き出すオイルが必要です。ザーレン(Zahren)はエコカーエンジンが求める高い潤滑性能を供給するため、開発に取り組んできました。

ザーレン(Zahren)独自のベースオイルNew ZHVIは油温が上がりにくい状況下でも、十分な潤滑性能を保つため、高度水素化分解精製に磨きをかけています。添加剤の性能だけに頼るのではなく、ベースオイルをチューンナップしました。

油温に左右されることなく低温時の始動性上げることを可能にしています。そこに超吸着性能と超滑性を兼ね備えたザーレン(Zahren)独自の添加剤ウルトラベルベットを組み合わせました。

New ZHVIとウルトラベルベットを結合させたMagnet Force(マグネットフォース)の開発に成功しています。

ザーレン(Zahren)オイルが持つ抜群の清浄性能を実証したデータをご紹介していきましょう。

  • 平成9年式の国産車
  • 走行距離:284,810㎞
  • オイル交換サイクル:3,000㎞
  • 平均燃費:12㎞/L

新車時からザーレン(Zahren)オイルを定期的に交換し、284,810㎞走行したときのエンジン内部を見ると、シリンダーブロックの上に取り付けられるシリンダーヘッド部分は、常に高温にさらされている状態です。

冷却液やエンジンオイルの通り道となるため頑丈に作られている部分で、カムシャフトや吸気系バルブが取り付けられる重要なパーツのひとつでもあります。この部分は、過走行車であればあるほど、金属質の表面が剥離堆積して泥状となったスラッジが溜まっていても何ら不思議はありません。

しかしザーレン(Zahren)オイルを使用していると、スラッジはどこにもなく、まるで新車のようにすべてのパーツが輝いています。そのシリンダーヘッドの上に取り付けられるロッカーカバーの裏側まで、汚れがほとんど見られない状態に保つことができました。

エンジンオイルの役割として大切なことは潤滑性能ですが、エンジンの寿命を左右するのは、エンジン内部に汚れが溜まり、エンジンの効率を下げることにあります。つまりオイルの清浄性は潤滑性能に勝る重要な役割ということができるでしょう。

ザーレン(Zahren)エンジンオイルは清浄性能がとても高いため、エンジンの寿命を伸ばすことを可能にしています。

ザーレン(Zahren)のエンジンオイルの評判

ザーレン(Zahren)ユーザーの声を聞いてみましょう。オイル選びで迷っているなら、参考になるのではないでしょうか。

  • 通勤車両が180,000㎞を超えたため、買い替えを検討していましたが、ザーレン(Zahren)オイルを勧められました。すると走りが良くなったので、もうしばらく乗ってみることにしました。北海道の寒い朝は、十分な暖気をしないと、走行時に異音が生じていましたが、その音がしなくなりました。
  • 12万㎞を過ぎても、エンジン音が静かでターボチャージャーも絶好調です。
  • 真夏の高速道路長距離ドライブでは、熱ダレしていたオイルが全くなくなり、燃費も15㎞から18㎞に上がっています。
  • 以前は他社製品を使用していましたが、ザーレン(Zahren)を使用したほうが高回転までよく回るため、長い目で見ると得をするのではないかと考えています。
  • ザーレン(Zahren)に交換後、アイドリングストップが働く信号待ちで3気筒TSIエンジンの振動をいつもより感じなくなりました。

一度ザーレン(Zahren)を使用すると、リピーターとなるユーザーが多くなっています。燃費性能だけではなく静寂性も手に入り、過走行車にもエンジンの回る気持ちよさが伝わるオイルです。

ザーレン(Zahren)と他社のエンジンオイルの違い

ザーレン(Zahren)のエンジンオイルは、酸化安定性が良く、オイルの熱劣化を抑えることができます。また低粘度特性が高いため、低温運転時の燃費性能に効果を上げることができました。低温運転が多いエコカーにとって、エンジンの劣化を防ぐ重要な役割といえるでしょう。

流動性が良く、高温高負荷時に急激に低下する粘度を保つことができるのは、モータースポーツ参戦で得た技術力です。エンジンオイルメーカーにとって、低温時に油温を上げることは非常に困難な開発ということができます。

ザーレン(Zahren)は低温時でも十分な潤滑性を発揮することができるベースオイルを開発に成功しました。この技術はほかにはないザーレン(Zahren)独自の強みです。

潤滑油に重要なものはまだあります。それは油膜の強さです。油膜によってエンジンの静寂性や回転性能が上がり、燃費の向上が期待できます。ザーレン(Zahren)は強い油膜に自信を持っています。

そのため買い物や短い通勤に使用されるエンジンは、シビアコンディションに該当するのです。しかし、油膜の強いザーレン(Zahren)なら、短距離走行車でも問題ありません。いつでも高いパフォーマンスを可能にします。

1975年に始めたオイルキープは全国で初の販売方法でした。2007年にはオイルキープシステムの特許を取得しています。オイルをまとめて購入することで、オイル交換+αなサービスを受けることができるのです。

  • オイル料金が安くなります
  • オイル交換工賃が無料です
  • 10項目(タイヤ、エアコンフィルターオートマオイル、ランプ、バッテリー、ベルト、ブレーキフルード、ウィンドウォッシャー、ワイパー、冷却水 )の無料点検
  • 会社や家族で共同利用
  • オートマオイルなど、ほかのオイルとも交換することが可能

オイル交換を国家資格有資格者の手で行い、プロメカニックによって10項目の点検を行うことができます。またオイルのインターバルや車種、走り方、気候などによって異なりますが、全てを見極めて適切な作業をすることが可能です。

アイドリングストップ車やハイブリッド車など最新のエコカーは頻繁に始動、停止を繰り返します。

そのほか短距離・短時間に使用される車もエンジンにかかる負担が非常に大きく、オイルの劣化には特に注意することが大切です。

オイルキープの販売方法は古くから浸透してきましたが、2007年には特許を取得しました。今後も今まで以上に安心・安全を提供してくれることでしょう。

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ザーレン(Zahren)のエンジンオイルの種類と性能

ザーレン(Zahren)のオイルはガイアがシリーズ化され、ラインアップが揃っています。その一つひとつを詳しくご紹介していきましょう。なお価格については相場でのお伝えとなりますので、ご注意ください。

αシリーズ α-020/α-030/α-540

価格

2,000円~2,668円(税込)/1L

性能

アルファシリーズはザーレン(Zahren)独自の最適流動性ベースオイル「ニューZHVI」 と超吸着性添加剤「ウルトラベルベット」を配合したザーレン(Zahren)最強の油膜性能です。

  • α-020はSEA粘度0W-20です。ハイブリッドなどのエコカーであれば軽自動車などの車種を問わず幅広く対応します。
  • α-030はSEA粘度0W-30です。ターボ付きの大排気量車で、低年式のエコカーに向けて開発しました。
  • α-540はSEA粘度5W-40です。ターボ車をはじめとする大排気量の高負荷運転に高い性能を発揮します。

ε(イプシロン)シリーズ ε-016/ε-020/ε030

価格

1,600円~2,200円(税込)/1L

性能

第三者機関の株式会社早稲田環境研究所で実証試験を行った結果従来のオイルと比較して燃費性能が8.6%改善されたことが実証された製品です。(この値は、全ての走行条件において保証されるものではありません)

ε-016は、SEA粘度0W-16で、超低粘度指定エコカー専用の完全合成油オイルです。ε-020はSEA粘度0W-20指定車両に最適なオイルに仕上げています。またε-030はSEA粘度0W-30の合成油でターボ付きの大排気量に対応可能です。

Γ(ガンマ)シリーズ Γ-020/Γ-530/Γ-540/Γ-1550

価格

1,400円~1,980円(税込)/1L

性能

Γ(ガンマ)シリーズは、オイルキープ対象商品なので、手軽に試すことができるベーシックなオイルになっています。Γ-020はSEA粘度0W-20の手軽に使用できるオイルです。Γ-530はSEA粘度5W-30に対応した車種に幅広く使用できるベーシックな製品です。

Γ-540はSEA粘度5W-40の低年式で重量車に最適な高粘度オイルになります。Γ-1550は低年式の欧州車向けの高粘度オイルです。

Λ(ラムダ)シリーズ Λ-020/Λ-530

価格

2,118円(税込)/L

性能

ハイブリッド車が台頭する国産市場にエンジンの効率を追求したダウンサイジング直噴ターボも増えてきています。少ないガソリンからより多くの力を引き出すため、燃料の直噴化や高圧縮化が図られる結果として、低回転高負荷状態に陥ることがあるのです。

スパークプラグに点火された混合気が火炎となる正常な燃焼ではなく、何か理由で正常な燃焼前に着火が起きることがあります。これを「LSPI」といい、ノッキングや異音だけでなくエンジンの摩耗などエンジントラブルにもなりかねません。

Λ(ラムダ)シリーズはLSPIを抑制する性能を追加した新世代のエンジンオイルということができます。

Λ-020はLSPI対応のエコオイルです。Λ-530はLSPI対応のベーシックオイルなので幅広く使用することを可能にしました。

Ζ(ゼータ)シリーズ Racing Spec Ζ-040/Ζ-1050

価格

4,400円(税込)/1L

性能

圧倒的な潤滑性能で、オアシリーズの頂点に立つレーシングスペックオイルです。レースで培った潤滑性能を高めた技術で、フリクションロスを低減します。パワーと相反する省燃費性能が融合した新しいオイルの誕生です。

Ζ-040はSEA粘度0W-40の車両で、サーキット走行を目的にしています。また欧州車にも最適です。Ζ-1050は最高出力を出したいレース仕様のスポーツカーとターボ車に対応します。

Δ(デルタ)シリーズ  Δ-1(デルタワン)/Δ-2(デルタツー)/Δ-V(デルタブイ)/Δ-X(デルタエクス)

価格

975円~1,788円(税込)/1L

性能

有害な微粒子物質を除去するフィルターのDPFに対応したΔ-1、Δ-2のほかにAPI規格CF-4クラスの品質を持ったDOF非対応車にはΔ-Xなどの製品を開発しています。

Δ-1はクリーンディーゼルの乗用車に、Δ-2はクリーンディーゼルの大型車に最適なオイルです。またΔ-VはディーゼルエンジンにΔ-VはディーゼルエンジンのDPF非搭載車両に対応しました。

β(ベータ)シリーズ β-530/β-540

価格

1,600円~2,118円(税込)/1L

性能

欧州車に最適な粘度特性を持つクリーンディーゼルに使用可能です。欧州自動車工業会の規格であるACEA規格に適合した性能を持っています。

β-530はメルセデスベンツやBMWのクリーンディーゼルに対応する、最新の欧州車専用オイルです。β-540は欧州車専用のスタンダードオイルに仕上げています。

まとめ

日本ではあまり知られていないザーレン(Zahren)エンジンオイルは、ガソリンスタンドやショップでも通販でも購入することができません。整備工場の中でも限られた工場でしか取り扱っていないため、知る人ぞ知るオイルということができるでしょう。

車と向き合うプロたちの厳しい目で50年もの間選ばれ続けているには、理由があります。ザーレン独自のベースオイル『ew ZHVI と添加剤ウルトラベルベットが作り出す燃費性能向上、パワーアップ、エンジンの静寂性など多義に渡る技術です。

車の進化と共に研究を重ね、最新のエコカーにも対応するオイルを作り続けています。ザーレン(Zahren)が目指すのは、体感型エンジンオイルです。アクセルを踏み込んだ時に感じるドライバビリティをぜひ自分で体感してみてください。

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