愛車を長く乗り続けたいと思うなら、定期的にオイル交換をすることは基本中の基本です。エンジンオイルの種類は様々あり、品質だけでなく値段も様々です。そんな数あるエンジンオイルの中でも人気があるのが「カストロール」です。しかしオイル交換初心者だと、「どうしてそんなに人気があるの?」という素朴な疑問が浮かんでくるはずです。
今回はそんなあなたのためにカストロールの特徴や評判、他社との比較などをわかりやすく解説していきます。
エンジンオイルはやっぱりカストロール?
長く車に乗り続けていると、なんとなく感じるようになるのが「エンジンオイルの質」です。それほど車に詳しい人でなくても、オイル交換の前と後では走りに違いを感じるのではないでしょうか?その感覚は正解です。何しろ車の血液とも言われるエンジンオイルですから、新しいものに交換すれば走りにも違いは出ます。それが車に合っているエンジンオイルであれば、なおさら違いは出てきます。
ちなみに「もっと自分に合ったオイルはないかな?」と考えるようになった頃に意識するようになるのが、今回のテーマであるカストロールのエンジンオイルです。では、なぜいろいろな種類があるオイルの中から、「もっと車に合ったものを選びたい!」と思った人に人気なのでしょうか?
カストロールとは
カストロールは、世界的に有名なイギリスのエンジンオイルメーカーです。創業100年以上の老舗メーカーというだけでなく、あらゆる車のエンジンオイルを手掛けるまさにオイル界のパイオニアです。
オイルの性能は車の性能にも深く関係してくるだけに、カストロールでは合成油・部分合成油・化学合成油だけでなく燃費性を追究した省燃費オイルやディーゼルオイルなど様々なタイプのオイルが揃っているのも魅力です。
国際的なプロモータースポーツを長年サポートしてきた実績は高く評価され、プロのドライバーにも数多くの愛用者がいるカストロール。高いパフォーマンスを要求されるシーンに対応するために開発された技術を生かしつつ、より多くのドライバーに愛されるオイルを目指し進化を続けています。
カストロールのエンジンオイルの評判
値段を裏切らない品質
化学合成油といえば値段が高いというのが常識です。確かにオープン価格で見ればかなり値段が高い印象はあります。でも思っているほどカストロールのオイルは高くないのです。例えばカストロールの中でも最高峰といわれるEDGEの場合、Amazonなら3000円代で購入できます。オートバックスなどのカーショップならもう少し値段も高いですが、近所のホームセンターなどでは時折特売でAmazonと同じ位の価格で購入することが出来ることもあります。
とはいえ「値段は品質を裏切らない」という常識がそのまま当てはまるのも、カストロールの魅力!だから評判を見ても「品質に納得」「値段以上の満足」などが多くみられます。
添加剤を使わなくてもいい
エンジンの保護を考えたら、やはりエンジンオイル添加剤を使うという人も多いはずです。でもカストールの場合はエンジンの保護にも特化しているため、金属摩耗が他社と比べて少ないです。そのためカストロールに取り換えたユーザーからは、「エンジンノイズが気にならなくなった」「気になっていたはずの振動が気にならなくなった」などの口コミが見られます。
カストロールのエンジンオイルの特徴
様々な評判が見られるカストロールのオイルですが、その特徴をまとめるとこうなります。
高性能化学合成油が売り
車のエンジンオイルといえば、主に「鉱物油」「部分合成油」「化学合成油」の3つに分かれます。
最も値段が安いのが鉱物油なのですが、酸化しやすく熱に弱いという性質があるためハイブリット車やスポーツ走行をメインにしたい人には向いていません。
化学合成油は高い性能を誇るのですが、製造に手間がかかるためどうしても価格が高くなってしまいます。ハイパフォーマンスを求めるオーナーからは人気がありますが、定期的な交換が必要なオイルなだけにあまり一般的ではありません。
部分合成油は、鉱物油と化学合成油のちょうど中間に位置するオイルです。比較的値段も手頃なので、エンジンオイルの中では最もスタンダードな種類です。
そんなエンジンオイルの中でカストロールは、化学合成油を配合した様々なオイルを開発しているのが特徴です。そのため国際的なモータースポーツでも長年スポンサーとしてささえつづけてきました。
そんなプロも認めるオイルだからこそ、安心して愛車を任せられると人気が集中!「エンジンオイルといえばカストロールでしょ?」といわれるようになった所以もここにあります。
香りに特徴がある
1960年代に発売されたカストロールのオイルのベースには、独特の甘い香りがするヒマシ油が使われていました。そのためカストロールの評価では、必ず「カストロールの香り」が話題になります。
高性能なのに手頃な値段のオイルもある
化学合成油を配合したオイルを数多く提供しているカストロールですが、何もハイスペックな車ばかりを対象にしたオイルというわけではありません。そもそも車は日常生活に必ず必要な地域もあれば、レジャー目的以外に必要のない地域もあります。
様々なオーナーのニーズに応じたオイルを提供するためには、車種に合うだけでなく価格も客のニーズに適していなければ「どんなドライバーにも対応するオイル」とは言えません。もちろんカストロールのオイルは、品質を維持しながらも価格を抑えたオイルがあります。こうした低価格高品質なオイルもちゃんと揃えてあるからこそ、「オイルといえばカストロール」といわれるのでしょう。
カストロールと他社のエンジンオイルの違い
カストロールといえば化学合成油というイメージが強いですが、実はそんなことはありません。鉱物油も部分合成油もちゃんとラインナップに揃っており、それぞれ高く評価されています。度々ライバルメーカーであるモチュールと比較されるカストロールですが、品質に対する評価は両社ともかなり高いです。その他のメーカーと比べてもカストロールとモチュールの2社は、どのタイプのオイルにおいても高く評価されています。
モチュールのエンジンオイルについては以下の記事で紹介されていますので、カストロールとの違いを詳しく確認したい方はチェックしておきましょう。
カストロールのエンジンオイルの種類と性能一覧
豊富なラインナップを誇るカストロール。その中から今回は、「チョイ乗りタイプ」「街乗りタイプ」のオーナーからハイクラスな走りを手に入れたいオーナーまで、それぞれに合ったおすすめのオイルを紹介していきます。
エッジ 0W-20
化学合成油です。スポーツカーや過酷な環境での走行を求められる車に適しています。サーキット走行やスポーツ走行をメインに楽しみたい人におすすめです。
伸びのある走りが手に入ることと、オイルの持ちの良さが人気です。燃費の良さを実感する人も多いです。
GTX DCターボ 10W-30
鉱物油です。ターボ車のような繊細なエンジンを搭載している車のオーナーに人気があります。カストロールのオイルにしては比較的手ごろな値段ということもあり、軽自動車のターボ車にもおすすめです。
GTX 10W-30
鉱物油です。カストロールの中でも超定番のオイルです。高品質なのに手頃な価格なのが人気です。「街乗りタイプ」「チョイ乗りタイプ」でも値段と品質に満足が出来るところがおすすめです。
マグナテック ハイブリッド 0W-20
化学合成油です。カストロールのオイルには他にもマグナテックシリーズがありますが、こちらはハイブリッド車・アイドリングストップ車に特化したオイルになっています。エンジンへのストレスを抑えつつ燃費性を重視したオイルです。
GTX ウルトラクリーン 5W-40
部分合成油です。以前は「GTX XF-08」という名称でした。カストロールの中でも人気があるGTXシリーズの中でも、高性能な車に特におすすめのオイルです。愛車を出来るだけ長く乗り続けたいというオーナーに高く評価されています。
GTXシリーズの中でも高品質を誇るだけに、エンジンオイルの中でもかなり高額なオイルに分類されます。
ただ価格の高さは品質の高さでもあり、ユーザーからの評価の高さでもあります。上質な乗り心地を追究したいハイクラスなオーナーにおすすめのオイルです。
まとめ
エンジンオイルの老舗メーカーであるカストロールは、高品質だけでなく長期的に見た時のコストパフォーマンスが優れているという点が人気です。比較的手頃な値段のオイルもありますので、気になる人は一度試してみてはいかがですか?