「スポーティーな走りが自分のものにできる」と人気のトヨタ86。ただ気になるのは「本当の86の馬力」ですよね。

カタログ上で解説している馬力の内容も気になりますが、「実際の馬力がどれくらいなのか」がユーザーとしては知りたいはずです。

でも自分好みにカスタマイズすることも考えれば、86がいいのかBRZがいいのか、もしくはそれ以外のスポーツカーの方がいいのかも気になります。

そこで今回は悩めるあなたのために86の馬力に関する様々な疑問を、分かりやすくいろいろな角度から比較検証していきます。

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1. トヨタ86の馬力性能は?

トヨタ86の馬力性能を知るには、カタログにかかれている馬力(カタログ値)だけでなく実際の馬力(実馬力)との差を知っておく必要があります。

1-1. トヨタ86のカタログ上の馬力

さてここからが本題です。まずは86の馬力が「カタログ値」でどうなっているのか確認しておきましょう。

86の最高出力【カタログ値】

200ps

86の最大トルク【カタログ値】

20.9kgm

1-2. トヨタ86の実馬力

86の馬力に関する口コミを見ると、「カタログ値よりも実馬力値の方が低い」という点がよく指摘されています。そこで次は86の実馬力値を確認してみましょう。

86の最高出力・データその①【2013年式・走行約2万kmの実馬力】

196.2ps(カタログ値達成率98.1%)

86の最高出力・データその②【2012年式・走行約4万kmの実馬力】

176.8ps(カタログ値達成率88.4%)

86の最高出力・データその③【2014年式・走行約1万kmの実馬力】

175.8ps(カタログ値達成率87.9%)

86の最大トルク・データその①【2013年式・走行約2万kmの実馬力】

19.0kgm(カタログ値達成率90.1%)

86の最大トルク・データその②【2012年式・走行約4万kmの実馬力】

17.8kgm(カタログ値達成率85.2%)

86の最大トルク・データその③【2014年式・走行約1万kmの実馬力】

17.9kgm(カタログ値達成率85.6%)

(※引用元:https://bestcarweb.jp/news/entame/1712)

カタログ値と実馬力の違いは?

データを見る限り、86の実馬力はデータ②③が妥当なラインと考える方が良いでしょう。つまり実馬力で見れば、最高出力は176.8ps(カタログ値達成率88.4%)最高トルクは17.8kgm(カタログ値達成率85.2%)と考えるのが妥当です。

とはいえカタログ値と比較するにしても、「86の個体によって実馬力の測定値が変わる」というのが実状です。

もちろん今回参考データとした数値も気温や気圧などによって変わるためあくまでも参考値ではありますが、カタログ値よりも実馬力が低いという結果は共通してみられます。

その点から結論を出すと「トヨタ86の実馬力はカタログ値よりも低い」といえます。

2. トヨタ86とスバルBRZの馬力には違いがある?

86の兄弟車であるスバルBRZの馬力を比較してみると、何か違いがあるのでしょうか?カタログ値と実馬力値のデータで比較してみましょう。

86とBRZの最大出力の比較

カタログ値 実馬力値
トヨタ86 200ps 176.8ps
スバルBRZ 200ps 198ps

 

86とBRZの最高トルクの比較

カタログ値 実馬力値
トヨタ86 20.9kgm 17.8kgm
スバルBRZ 20.9kgm 18.5kgm

比較の結果

86もBRZもカタログ値は同じなのですが、実馬力値には違いがあります。カタログ値に近いのはやはりスバルBRZ。特に最大出力の比較となるとBRZの方がよりカタログ値に近いことが分かります。

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3. トヨタ86の馬力性能と他車との比較

トヨタが誇るスポーツカー・86の馬力が200psで実馬力となるとさらにダウンするということは、先ほどまでのデータ比較で分かったと思います。ではこの数値を他車と比較してみた時「どの程度の違いがあると考えておけばよいのか」について調べてみましょう。

マツダ ロードスター

最高出力カタログ値 最高出力実馬力 最大トルクカタログ値 最大トルク実馬力
131ps 135.1ps 15.3kgm 13.9kgm

(※引用元:ベストカー)

ホンダ シビックタイプR

最高出力カタログ値 最高出力実馬力 最大トルクカタログ値 最大トルク実馬力
310ps 276.7ps 40.8kgm 34.7kgm

(引用元:ベストカー)

マツダ デミオ

最高出力カタログ値 最高出力実馬力 最大トルクカタログ値 最大トルク実馬力
105ps 111.7ps 25.5kgm 18.3kgm

(※引用元:ベストカー)

4. トヨタ86の馬力・エンジン性能からわかる走行性能

「スポーツカーなのに200馬力以下?」とガッカリする人もいるかもしれませんが、実際に86のオーナーの口コミを見てみると意外と高評価が目立ちます。

そこで馬力・エンジン性能についてのリアルな86オーナーの口コミから、実際の走行性能についてみていきましょう。

2速で100㎞まで加速!

停車した状態からどれだけ早くトップスピードに持っていくかというのが、スポーツカーの評価の一つの基準となります。その点でいうと「2速で100㎞到達!」というのはさすがというよりも驚きです。

しかも水平対向エンジンを搭載したことによって低重心化が図れているため、直線で高速走行をしたとしても安定性は抜群です。

コーナリングが楽しい車

ノーマルではやはりパワーに不満があるオーナーの口コミも目立ちますが、コーナリングの面白さについてはほぼすべてのオーナーが高評価しています。

特に道路にピッタリと吸い付くような安定感があるため、スピードを無駄に落とすことなくコーナリングを楽しめます。

ちなみに「チューニングで馬力アップさせれば200馬力でも全く問題ない」というリアルな意見も多くみられます。

5. トヨタ86を馬力アップさせるためのカスタム方法

86のノーマルエンジンでは200馬力が限界ということもあり、「さらに上のドライビング」を目指すにはパワー不足を感じてしまうオーナーがいるのは事実です。そんな時には馬力アップをしてしまいましょう!

おすすめは過給機のカスタム!

HKS GT2スーパーチャージャー プロキット 86/ZN6 FA20 12/04-12001-AT012

HKS GT2スーパーチャージャー プロキット

86のノーマルパーツでは、2ℓの200馬力が限界です。これをパワーアップさせるには、やはり過給機を取り付けるのが一番のおすすめです。

何しろノーマルパーツは、安全性の確保のためにあえてパワーダウンさせています。つまり「86エンジン本来の持つ性能をワザとセーブしている状態」といえます。

ですから86の馬力を最大限に発揮できるように過給機を取り換えれば、それまでセーブされていたパワーが一気に発揮できるようになります。つまり200馬力が250、300…とパワーアップさせることが出来るわけです。

カスタマイズ初心者でもTRDなら安心!

TRD 86(ZN6)用ハイレスポンスマフラーVER.R MS153-18001

TRD 86(ZN6)用ハイレスポンスマフラーVER.R

初めてカスタマイズするとなると、「どこのメーカーの製品を取り付けるのか」というのも悩みどころとなります。そんな時はトヨタの老舗チューナーである「TRD」がおすすめ!

やはり純正品というだけあって「安心して任せられる」「満足できる仕上がり」というコメントを寄せるTRDファンの86オーナーが目立ちます。

もちろん他のエアロパーツもすべて純正品ですから、過給機だけでなくその他のパーツも全部まとめてお願いするオーナーも多いです。

とにかくチューニングはバランスが重要なので、過給機を取り付けたことによって他のパーツのバランスもきちんと整えてあげないと車に大きな負担がかかります。

そのことを考えれば、86の純正品でまとめてカスタマイズするというのは「安心を手に入れる」という意味でもおすすめです。

6. まとめ

「スポーツカーなのに200馬力」という数字だけが独り歩きしている感じがするトヨタ86ですが、実際にいろいろな視点で比較検証してみると思っている以上にスポーティーな走りが実現出来る車だということが分かります。

200馬力でも加速性能はしっかりしていますから、ノーマルのままでも十分にスポーティーな走行を楽しめます。

もしも「パワーが物足りないな」と感じたなら、その時はスーパーチャージャーを取り付けて一気にパワーアップさせてみるのもおすすめです。

いずれにしてもコースでの走行を想定していないのであれば、200馬力であっても十分にアクティブな走りが楽しめるのがトヨタ86の魅力といえます。

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