【トヨタ86前期】グレードや後期との違い、中古の相場やおすすめは?

「スポーツ走行をより楽しくより自分らしく」という人に人気があるのがトヨタ86です。2016年のマイナーチェンジによって、従来の前期モデルと大きく変わった後期モデル。

前期と後期でデザインも装備も大きく変わった86ですが、オーナーの中には後期モデルよりも従来の前期モデルの方が魅力を感じるという人も多いです。

確かに中古車に出回る車の数も、後期よりは前期の方が多いです。86の場合は自分仕様にチューニングして乗る人が多いですから、本体価格を出来るだけ抑えてその分チューニングに予算を回すというのも1つの方法です。

では86前期モデルは、後期モデルとどんな違いがあるのでしょう?

今回は86前期モデルのグレードや装備品を後期モデルと比較しつつ、中古で購入する場合の相場や購入時のチェックポイントなどを紹介します。

1. トヨタ86前期のグレード

前期モデルのグレードは、「G」「GT」「GT “Limited”」になります。それぞれのグレードにはこんな特徴があります。

86 Gの特徴

サーキットなどでの走行をメインに考えているオーナーにおすすめのグレードです。走りを追求するための装備となっていますが、街乗りタイプのオーナーにとっては装備に物足りなさを感じるかもしれません。

86 GTの特徴

街乗りタイプのオーナーにおすすめのグレードです。ストリートシーンで最低限必要になる装備は全て搭載しているため、価格を抑えつつも86の楽しさを味わいたいという人におすすめです。

特にステアリングなどは本革巻きですしファブリックもダブルステッチ付きの上級タイプとなっているため、スタイリッシュなインテリアが魅力的です。

86 GT “Limited”の特徴

スポーツ走行を楽しみつつ、ワンランク上の上質な乗り心地を追究したい人におすすめのグレードです。シートは本革のアルカンターラ製となっているため、単なるスポーツカーとしてではなくプレミア感のあるインテリアが最高です。

2. トヨタ86前期と後期の違いや変更点

どちらを選ぶのかという時にポイントになるのが、それぞれの違いや変更点です。今回は項目ごとにわかりやすくその違いを紹介していきます。

MT車の最大出力・最大トルクが向上

「スポーツ走行の楽しみ方の幅が広がった」と言われるのが、後期モデルの特徴にあります。確かにMT車の変更点を見てみると、最大出力・最大トルクがともに向上しています。

前期モデル 後期モデル
最大出力 kW(PS)/r.p.m. 147(200)/7,000 152(207)/7,000
最大トルク N・m(kgf/m)/r.p.m. 205(20.9)/6,400~6,600 212(21.6)/6,400~6,800

 

さらにトルクの特性も変更点に含まれているため、加速性も向上しています。特に前期モデルよりも低速域さらに中・高速域での加速性が増しているため、どんなシーンでも力強い加速が実現出来るようになったのが後期の特徴といえます。

燃費性能は前期の方がいい

燃費性についてみてみると、前期モデルよりも後期モデルの方が若干ダウンしています。前期の場合は12.4km/Lだった燃料消費率が、後期になると11.8km/Lにダウン。

わずかとはいえ燃費性に注目した時は前期モデルの方が有利といえます。

サイド、リア周辺の変更

安定性をさらに向上させるために、後期はサイドとリアを中心にスポット打点を追加しています。さらにパネル板の厚みを上げる変更が加えられています。これらの変更によってボディーの剛性が向上しました。

サスペンションの変更

コーナリング時の安定性と快適な乗り心地を実現するために行われたのが、サスペンションの改良です。

これまでも指摘はあったものの、細かなマイナーチェンジではどうしても実現出来なかったのが操縦安定性とハンドリングフィーリングでした。

後期ではサスペンションをスポーツ走行に最適なものに改良したことによって、コーナリングで吸い付くようにしっかりと踏ん張りが効くようになりました。

VSC機能の変更

走る楽しさを追究したいオーナーのニーズにこたえるために、後期ではVSC機能を改めて見直しています。特に注目したいのは、「TRACKモード」の新設定です。

TRACKモードを設定に加えたことによって、サーキット走行など極限の状態でのドライバーのコントロール領域を残しつつスピン時に起きる挙動を抑えスムーズな操縦をサポートすることが出来るようになりました。

3. トヨタ86を選ぶなら前期と後期どっち?

マイナーチェンジによって大きく変化した86。そのため「前期モデルと後期モデルのどちらを選べば良いのか」という悩みを抱えているプレオーナーが多いのも86の特徴の一つです。

全体的にチューニングをしたいのなら断然「前期」

86のコンセプトに「自分で育てて楽しむ車」というものがあります。そのため86オーナーの多くが、チューニングやドレスアップで個性を出しながら楽しんでいます。

もしもあなたがこのタイプに当てはまるのであれば、後期ではなく「前期モデル」を選ぶのが断然お得です。

外観のベースは前期・後期とも大きなちがいはありませんし、エアロパーツを装着して自分仕様にするのなら価格も控えめな前期の方がおすすめです。

足回り以外はノーマルで通したいのなら断然「後期」

後期の魅力といえば、それまでの細かなマイナーチェンジでは変更できなかったところを大胆に変更・改良したことにあります。

ですから操縦の安定性はもちろんですが加速力、排気系、ボディーの剛性、車内インテリアなどもかなりバージョンアップしています。

そのため後期モデルのオーナーは、足回りのドレスアップ程度であとはほぼノーマルというケースが多いです。

あなたもこのタイプに当てはまるのであれば、前期よりも後期の方がコスパ的にも満足度としても高いはずです。

4. トヨタ86前期を中古で購入するならマニュアル(MT)とオートマ(AT)どっちがおすすめ?

走りを追究するならやはりMT車

86のMTとATに、外見の違いはほとんどありません。ですからどちらを選ぶのかという時には、やはり「走り」と「操縦性」に注目します。

例えばエンジンブレーキの効きについて例を挙げてみると一番わかりやすいかもしれません。

ATの場合はどうしてもドライバーの操縦域が制限されるため、細かい部分でドライバーのコントロールが効かないという点があります。

これに対してMTの場合は、エンブレの効き具合が抜群に良いです。しかもコーナリング時に吸い付くようにして曲がっていくので、攻めの走りをしたとしてもコントロールが効きやすいです。

初めてのスポーツカーならAT車

「スポーツ走行には憧れるけれど初めてで不安がある」という人や「街乗りタイプ」の人にはAT車がおすすめです。

ただしATにした場合も、86に慣れてくるうちにATの操縦域では物足りなさを感じるようになってMT車へ変更するという人も多いです。

「初めてのスポーツカーを安全に楽しんでみたい」というのであれば、あえてMTにするよりもATで十分だと思いますよ。

5. トヨタ86前期の中古車相場

前期モデルの場合は、中古車でも十分状態の良い車が見つかります。特にグレードによっては市場に出回る数も増えるため、車体本体価格を抑えてチューニングを重視したいという人には中古車という選択肢の方がおすすめかも?

気になる価格ですが、グレードによってもかなり値段に違いがあります。さらに中古市場の場合は、「年式」「色」「走行距離」によっても価格が変わります。

前期モデルの中古平均価格は?

新車と違い中古市場では様々な条件が価格に関係してくるので、それぞれのグレードの相場を紹介するのはかなり難しいです。

ただ状態の良い車として査定してもらうための一つの基準が「走行距離5万㎞未満」となりますので、これを踏まえた上で中古86の平均価格を出すと「191.2万円」となります。

6. まとめ

「前期と後期のどちらを選べば得か」ということに関して言えば、86とどう付き合っていきたいのかということにかかってくると思います。

全体的に改造をするのであれば、前期を選んで自分好みにカスタマイズするのがおすすめです。

AT・MTのどちらにするのかについても、「どんなカーライフを86に求めているのか」が関係してきます。街乗りタイプの場合は、面倒なシフト操作をせずに済むATの方が快適だと感じるオーナーもいます。

いずれにしてもあなたがどんな楽しみ方を86と一緒にしたいのかが、前期モデルを選ぶ際のポイントになるといえます。