ホイールコーティングを検討している方は、その耐久性が気になっていることでしょう。短期間で効果を発揮しなくなれば、すぐにホイールは汚れてしまいますし、費用も無駄になってしまうんじゃないかなどと、不安があるからだと思います。
実は、その不安は簡単に解消することができます。なぜなら、ホイールコーティングの耐久性は、施工技術の差に原因があるからです。つまり、高い施工技術があれば、耐久性の高いホイールコーティングができるということです。
それでは、具体的にどこで施工すればいいのでしょうか。
今回は、ディーラー、チェーン店(カー用品店)、専門業者の3つでその耐久性を比較してみました。その結果、最も耐久性の高いコーティングができる場所がよくわかりました。
ホイールコーティングで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。
1. ホイールコーティングで耐久性をアップさせるコツ
ホイールコーティングを施工するには、ディーラーや業者に依頼したり、自分で施工する方法があります。最も手軽で費用のかからない方法は自分で施工することですが、耐久性で見ると最も劣ってしまいます。
つまり、耐久性を考えてホイールコーティングをするなら、ディーラーか業者へ依頼することになります。ただし、そうした場合でも、ホイールコーティングの耐久性を長持ちさせるための3つのコツがあります。
- コーティング剤選び
- コーティング業者選び
- ホイールコーティング後のメンテナンス
まずコーティング剤の種類ですが、ポリマーコーティングやガラスコーティグがあり、ガラスコーティングの方が耐久性が高くなります。また、施工業者によって使用しているコーティング剤が異なりますので、コーティング剤選び=業者選びといってもいいでしょう。
ただし、その業者選びにも注意が必要です。なぜなら、コーティングの耐久性は、施工技術によって大幅に変化するからです。専門的な技術で施工するほど耐久性は向上します。つまり、コーティングを専門としている業者を選ぶと、耐久性の高いコーティングが施工できるということになります。
さらに、コーティング後のメンテナンスも重要です。車は外で走るものですので、いくらレベルの高いコーティングをしていても、傷や汚れでダメージを受けてしまうからです。場合によっては、補修作業も必要になることもあるでしょう。
こうしたことを考えると、耐久性を向上させるための一番のコツは、信頼できて高度な技術を持ち合わせた業者選びだと言えます。
2. ホイールコーティングの耐久性を徹底比較
ホイールコーティングの耐久性を左右する業者選びですが、数多くの業者があるため、どこに頼めばいいのか迷ってしまうと思います。
そこで、各業者におけるホイールコーティングの耐久性を比較してみました。
- ディーラー編
- ガソリンスタンド、カー用品店編
- 専門業者編
今回は、この3つの業者について詳しくお伝えしますので、満足なコーティングができるように、ぜひじっくり確認してください。
2-1. ディーラー編
まずは、ディーラーの場合です。特に新車購入時には、ボディーコーティングと合わせてすすめられることもあるでしょう。
確かに、一度に施工することができますし、納車時にはコーティング済みですので、手軽さという点では優れているでしょう。
ただし、気になる耐久性についてはどうでしょうか。
A社(国内メーカーのディーラー)
コーティング剤の種類:ガラス系コーティング
耐用年数:約3年
B社(国内メーカーのディーラー)
コーティング剤の種類:ガラス系コーティング
耐用年数:不明
C社(輸入車メーカーのディーラー)
コーティング剤の種類:無機質ガラスコーティング
耐用年数:不明
国内メーカーのディーラーの場合には、主にガラス系コーティングを使用しています。一方で、輸入車メーカーのディーラーでは、ガラス系よりも耐久性の高い無機質ガラスコーティング剤を使用しているところもあります。
ただし、具体的な耐久性に関しては、明言していないところが多くなっています。使用状況や保管場所によって耐久性が異なるという理由が多いのですが、それでも利用する側としては、目安でもわかると安心できると思います。これでは、ディーラーへの依頼は不安が残ります。
また、ディーラーでの施工は、整備士が行なうか、外注しているのが一般的です。つまり、コーティングの専門技術がないスタッフが施工していたり、道具や環境が整っていない場所で施工することになります。このような理由から、コーティングの専門業者と比べると、耐久性にも劣ると言われています。
2-2. チェーン店、カー用品店編
最近は、ガソリンスタンドに併設されているようなコーティングチェーン店も多くなりました。給油時にコーティングを進められた方もいらっしゃるでしょう。また、大手カー用品店でもボディーコーティングサービスを行なっています。
こちらも、手軽さや価格に関しては優れていますが、重要な耐久性についてはどうなっているのでしょうか。
・D社(チェーン店)
コーティング剤の種類:ガラス系コーティング
耐用年数:不明
・E社(カー用品店)
サービスなし
コーティングチェーン店の場合は、ボディーコーティングについては、1年から5年などの耐用年数が明記されていますが、ホイールコーティングについては明確にされていません。
「ボディーコーティングと同時にどうですか?」とすすめられることがあると思いますが、耐久性が明確でなければ不安で依頼することができません。
また、ボディーコーティングを行なっているカー用品店では、ホイールコーティングに関するサービスメニューがありませんでした。
2-3. 専門業者編
コーティング業者の中には、コーティングに力を入れている専門業者があります。専門店というだけあって、その耐久性にも期待が持てそうです。
・F社
コーティング剤の種類:セラミックコーティング
耐用年数:3年
・G社
コーティング剤の種類:ガラス系コーティング
耐用年数:1年以上
・H社
コーティング剤の種類:ガラス系コーティング
耐用年数:1年以上
コーティング専門業者の場合には、その耐久性は1年から3年となっています。これだけ見ると、ディーラーで施工する場合との差がないように見えますが、使用しているコーティング剤に違いがあります。
例えば、同じガラス系コーティング剤でも、ホイールのために専用設計されたものを使用しているところがあります。
また、ホイールは熱や傷による悪影響を受けやすいパーツであるため、耐熱性や防傷性を高めた、独自のコーティング剤を使用しているところもあります。
さらに、ディーラーとの一番の違いは、施工技術の高さにあります。コーティングに関する高い知識や技術をもった熟練のスタッフがいるからです。
3. 業者間における耐久性の違いとおすすめ業者
各業者間におけるホイールコーティングの耐久性について比較してみました。こうしてみると、ボディーコーティングと比べても、明確な耐久性が明記されていなかったり、耐久性に関するレビューも少ないことがよくわかりました。
まだまだ、ホイールコーティングは一般的に広まっていないということが言えるでしょう。そうなれば、ますますどこに施工を依頼するのかが重要になってきます。
今回の比較結果からは、まず「チェーン店やカー用品店」は除外できます。なぜなら、耐久性が不明確だからです。また、ガソリンスタンドに併設されているようなところは、施工技術が低かったり、設備環境の整っていないところも多くあります。
そのため、耐久性の高いホイールコーティングを施工するなら、ディーラーもしくは、コーティング専門業者ということになるでしょう。
公表している耐用年数だけで比べると両者に違いがないように見えますが、おすすめなのは専門業者を利用することです。なぜなら、施工技術には大きな差があるからです。そもそもディーラーでは、コーティングに関する専門スタッフはいません。
耐用年数が3年だとしても、施工技術が低ければ、その効果は持続しないのです。これは、ボディーコーティングにおいても同じことが言えます。
つまり、ホイールコーティングの耐久性の差は、施工に関する技術力の差として現れるということです。そのため、高いコーティング技術や知識を持っている専門業者での施工がおすすめできるのです。
ただし業者の中でも、ホイールコーティングの料金設定すら不明確なところもあります。こうした業者は避けるべきでしょう。ホイールコーティングだけでなく、ボディーコーティングも評判のいい業者を選ぶといいでしょう。
4. まとめ
ホイールコーティングの耐久性は、およそ1年から3年です。
しかし、どこに施工を依頼するかで差が出てきます。なぜなら、使用しているコーティング剤の種類や、施工技術が異なるからです。
この2つのポイントを考えると、最も耐久性の高いホイールコーティングができるのが、コーティング専門業者と言えます。逆に、施工技術の低いディーラーやコーティングチェーン店はおすすめできません。
また、ホイールは過酷な環境にさらされるパーツであるため、コーティング後のメンテナンスも欠かすことができません。場合によっては補修の必要も出てくるでしょう。そうした場合も、アフターフォローの充実している専門業者が安心です。最小限のメンテナンスで、最大限の耐久性を引き出してくれるからです。
ぜひ今回の記事を参考にしていただき、耐久性に満足できるホイールコーティングを選んでください。