86の魅力あふれる走りを実感してしまったら、「より美しく!より速く!」を求めてしまう気持ちよくわかります。でもエアロパーツは86オーナーであるあなたが何を求めるのかによって、どこのメーカーを選べば良いのか悩むはずです。
そんな時におすすめしたいのが、トヨタ老舗チューナーとして超有名なTRDのエアロパーツです。
もちろんTRDを選ぶポイントとして「純正品ならではの安心感がある」というのは誰でもわかるところですが、それ以外にTRDを選ぶ理由がいまいちわからないという人も多いはずです。
そこで今回は「TDRのエアロパーツならどのような走りが実現できるのか」に注目しながら、パーツごとの特徴や価格、購入方法や取り付け方法のほかにも、「他メーカーのエアロとどう違うのか」についても詳しく解説していきます。
1. トヨタ86のTRDエアロキット
トヨタ86の魅力を最大限に引き出せるのは、やはり純正品ならではの魅力です。TRDはトヨタの純正エアロということもあり、カスタマイズに詳しくない初心者でも安心してドレスアップできるところが嬉しいですよね?
そこでまずはTRDのエアロの特徴や価格などを紹介していきます。
1-1. エアロキット
特徴
TRDの86エアロキットは、前期モデル(~2016年6月販売)と後期モデル(2016年7月販売~)があります。
前期・後期のエアロキットで一番の違いといえば、フロントスポイラーといえます。デザインも大きく変化していますが、そのことによって車を包み込む気流の流れを完全にコントロールすることに成功!そのため前後の気流バランスがこれまで以上に最適化されているのが大きな違いといえます。
また後期モデルでは、LEDの装着が出来るようになったところも違いといえます。いずれにしても後期モデルの方が直進時の加速力がアップしている上に、コーナリングでのブレが極限まで抑えられている点が魅力といえます。
前期モデル価格
【塗装済み】¥118,000
【素地】 ¥108,000
後期モデル価格
【フロントスポイラーLED付き】塗装済み ¥182,000/素地 ¥170,000
【フロントスポイラーLEDなし】塗装済み ¥148,000/素地 ¥136,000
1-2. フロントスポイラー
フロントスポイラーは、LED付きタイプとLEDなしタイプの2種類があります。
どちらもバンパーの穴あけ加工が必要となっていますが、前方に向かって大きく引き伸ばしたスポイラーはそのままバンパー下のステップにまでググっと回り込ませたデザインになっています。この独特のデザインによって、車体横に起こる気流を効率よく後方へ流し出していきます。もちろん前後の空力バランスを極限まで最適化できたので、どのような状態でもフラつきが感じられません。
全長はどちらのタイプの約35㎜フロント方向へプラス、さらに地上高も約25㎜ダウンとなっています。
前期モデル価格
【塗装済み】¥40,000
【素地】¥38,000
後期モデル価格(LED付き)
【塗装済み】¥80,000
【素地】¥76,000
後期モデル価格(LEDなし)
【装済み】¥46,000
【素地】¥42,000
1-3. サイドスカート
新しくなったサイドスカートは、前方から外側にしっかりと広げることによって空気抵抗をさらに軽減させました。さらにノーマルに比べて地上高が約35㎜ダウンしたことによって、タイヤとの接地感がかなりアップしています。
全幅はノーマル時より約5㎜プラスされていますが、逆にこのプラスされた部分が86全体の横顔をさらにシャープな印象に仕上げています。
前期モデル価格
【塗装済み】¥46,000
【素地】¥42,000
後期モデル価格
【塗装済み】¥48,000
【素地】¥44,000
1-4. リヤスパッツ
リヤスパッツは、「リアスポイラー」ともいいます。TRDのリヤスパッツは派手さこそありませんが、取り付けることによって気流の流れを上手にコントロールすることが出来るため運転性能が飛躍的にアップします。特にノーマル時よりもコーナリングの旋回性がかなり良くなります。
TRDのリヤスパッツは「いかにも装着しています!」という強い自己主張はありませんが、控えめながらもしっかりと存在感を出してくれる上質な個性が魅力です。
前期モデル価格
【塗装済み】¥32,000
【素地】¥28,000
後期モデル価格
【塗装済み】¥54,000
【素地】¥50,000
2. トヨタ86のTRDエアロの購入、取り付け方法
86のTRDエアロの購入・取り付け方法は、①ディーラーに直接申し込む ②通販でパーツを購入し、近所のチューナー専門店で取り付けを依頼する があります。
初めてで取り付けやチューニングに不安がある場合は、ディーラーで購入から取り付けまでを行うのがおすすめです。もしもTRDのパーツに他メーカーのパーツを組み合わせてチューニングする場合は、②の方法がおすすめです。
3. トヨタ86のTRDエアロ装着後の注意点
エアロパーツを取り付けた時に一番不安なのが「底を擦ったらどうしよう?」だと思います。基本的にTRDは純正品となっているため、保安基準ギリギリで車高も設定しています。
とはいえエアロパーツを取り付けた時には、普段の癖で運転してしまうとやはり傷がついてしまいます。段差や急なスロープでは十分に注意するということがポイントでしょう。
またもう一つ忘れてはいけないのが、装着時の穴あけ加工です。TRDのエアロパーツは、装着時に必ず穴あけ加工があります。そのため「どうしてもボディーに穴をあけたくない」という人にはおすすめできません。
4. TRD以外のメーカー系エアロ【トヨタ86編】
4-1. トヨタ86 TOM'S エアロ
TOM'Sのエアロを一言で言うと、「上質な大人のエアロ」といった感じです。
落ち着いた感じのパーツなのでエアロパーツの持つド派手さはありませんが、それぞれが車と一体化しているためトータルで見た時の印象がしっくりときます。
40~50代でもスポーティーな走りを楽しみたい人や「いかにもドレスアップしてます!」というような無駄な主張をしたくないという人には、純正のTRDよりもTOM'Sのエアロパーツの方が魅力を感じるはずです。
4-2. トヨタ86 モデリスタエアロ
モデリスタエアロキットは、「フロントスポイラー」「サイドスカート」「リヤスパッツ」の3点セットになっています。トヨタの純正品というだけあって、やはりトータルで見た時の一体感は他メーカーとは違います。
ドレスアップして車高を下げたとしても、そこはやはり純正品ですから保安基準ギリギリのラインを抑えています。ですから車検のことを気にせずに自分好みにカスタマイズできるところもモデリスタエアロの特徴といえます。
ちなみにモデリスタエアロキットは「塗装済みのパーツ」と「素地パーツ」があるので、塗装済みパーツで用意されているカラー以外の場合は、販売店にて塗装した後に装着することになります。
塗装済みパーツの設定色は、「クリスタルホワイトパール」「ピュアレッド」「クリスタルブラックシリカ」「アズライトブルー」の4色です。
5. まとめ
トヨタの老舗チューナーといわれるだけに、やはり86のエアロパーツ選びで一度は検討する価値があるのがTRDです。
「保安基準をクリアできる安心感」と「スポーツ走行で安定感のある走りが楽しめる安心感」の2つが備わっているのは、やはり純正品ならではの特権といえます。
また初めてエアロパーツの装着にチャレンジする人も、ディーラーが窓口であれば相談しやすいという点も魅力かもしれません。
特にTRD後期モデルに関しては前期モデル以上にスタイリッシュな走りが実現出来るだけに、86オーナーであれば一度は検討してみる価値がありますよ。