ガソリンスタンドではタイヤの空気圧を点検したり、空気の充填ができるエアゲージ(空気入れ)を無料で貸与していますが、セルフのガソリンスタンドだと空気圧チェックも自分で行うところが多くなります。そのため、初めて利用する方は使い方が分からず困ってしまうでしょう
そこで今回は、ガソリンスタンドでタイヤ空気圧をセルフチェックする方法をご紹介していきます。使い方が分かれば特に難しいこともありませんので、早速確認していきましょう。
ガソリンスタンドにある空気入れの種類と使い方
ガソリンスタンドの空気入れには、持ち運び型(エアタンク・エアキャリー)と据え置き型の2種類があります。それぞれ使い方が若干異なりますので確認していきましょう。
持ち運び型(エアタンク・エアキャリー)空気入れの使い方
このエアキャリーはとてもコンパクトで軽量なので、女性でも片手で持ち運びできてとても便利です。バスケットボールよりもひとまわり大きいタンクには、圧縮された空気が入っています。
エアキャリーには大きく分けて二つのタイプがあり、一つはエアキャリーのタンク側本体に+と-のボタンがついていて、そちらで空気圧を調整するタイプです。そして、もう一つはタンク本体側から出ているホースの先端に、エアゲージが装着されているタイプです。
どちらのタイプであっても、チャック(エアキャリーに繋がっているホースの先端部分)をタイヤのエアバルブ(空気を入れるところ)に差し込む所まで手順は同じです。その時の注意点はチャック先端につまみが付いている場合は、つまみを握りながらチャックを奥まで差し込んでからつまみを放す事で、チャックがエアバルブに固定されます。
次に、タンク側本体に調整ボタンがついているタイプの場合は、空気圧が適正値よりも高い場合はマイナスを押して空気を抜き、低ければ+を押して空気を充填します。
ホースの先端にエアゲージが装着されているタイプの場合は、レバーを握ると空気が充填され、レバー以外に別でボタンがあるのでそちらを押す事で空気を抜く事ができます。
作業が終われば所定の位置にエアキャリーを戻します。この時に、エア供給バルブが付いているスタンドに戻す場合は、きちんと供給バルブが装着されているか確認しましょう。
据え置き型の空気入れの使い方
大きな目盛りが特徴的な据え置き型のタイヤゲージは、空気入れの近くに車を停車させて空気圧点検をします。
操作手順は、大きな目盛りの側面にダイヤルゲージが付いているので、ダイヤルゲージを回して目盛りの中にある針を車両に規定されている空気圧の適正値に合わせます。目盛りを合わせたらホースを伸ばしてチャックをタイヤのエアバルブに差し込みます。差し込むと、あらかじめダイヤルゲージで設定した規定値まで自動で空気を充填してくれます。
空気が充填されている時はキンッキンッと鐘のような音が聞こえます。何も音が鳴らない時は空気は規定値以上という事です。空気を抜きたい場合は、エアバルブにチャックを差し込む力を少し緩めるとシューという音が聞こえるので、しばらくその状態を保持して空気を抜きます。
空気圧の点検が終了したら、ホースを巻き取って所定の位置に束ねてから、ダイヤルゲージを操作して元の位置(ゼロ)まで戻して作業は終了です。
このタイプにはデジタル式もあり、ダイヤルゲージで適正値に設定する作業が、+と-に変更されて空気を抜く作業までオートでしてくれるものもあります。
ガソリンスタンドで空気圧をチェックする場合の注意点
エアキャリーの場合は、給油した後で停車したまま空気圧点検できるように、近くにエアキャリーを設置しているガソリンスタンドもあります。ただし、混雑していて後続車がいる場合は、一旦洗車スペースや給油の妨げにならないスペースに車を移動させてからエアキャリーを運んで点検しましょう。
また、エアキャリーのタンク内にはあらかじめ空気が充填されていますが、この空気が少ない場合はレバーを握っても充填されません。もし、いくら充填しても目盛りの空気圧が上がらない場合は、エアキャリーをスタンドに戻して、エアキャリーのタンクに空気を充填してから使用して下さい。
据え置き型の場合は、ホースが繋がっているため、車を空気入れの前に停車して作業します。注意点としては、ホースを伸ばす時に車両に干渉して傷をつけてしまわないようにすることと、点検が終わったら元通りにホースを束ねておくようにしましょう。
ガソリンスタンドのタイヤ空気圧チェックは誰でも簡単にできる!
ガソリンスタンドでは、給油しにきた人が簡単に空気圧をチェックできるように、給油スペースとは別で空気圧点検スペースを設けているガソリンスタンドもあります。ガソリンスタンドのツールを借りるという事で、少し遠慮してしまうという方も気兼ねせずにチェックしてみましょう。
もしソリンスタンドに行く度にタイヤの空気圧点検をするのが面倒な場合は、空気圧の点検だけができる測定専用のエアゲージがあります。エアーホースを繋ぐ必要も無く、ポケットサイズで持ち運びにも便利であり、更には安価で数百円で購入できます。この測定専用エアゲージを使って日頃は自宅で点検し、空気の充填はガソリンスタンドで行うといったスタイルもオススメです。
どちらにしても、ガソリンスタンドであれば、落ち着いて空気圧の点検ができるスペースもあり、安心してチェックする事ができますので、お気軽にトライしてみましょう!