タイヤを廃棄する方法は1つしかないと思われがちですが、実は4つほどあります。そこで今回は、それぞれの廃棄方法について具体的にご説明するとともに、廃棄にかかる費用、そして注意点についても詳しくみていきます。この記事でお伝えする情報が、少しでも参考になれば幸いです。

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1. タイヤを破棄する方法とは

不要になったタイヤを廃棄する方法は、大きく分けて4つあります。そこで、それぞれの方法について明確にご説明しましょう。

1-1. 買取業者に引きとってもらう

タイヤの買取業務を行う業者は多数ありますので、そこへタイヤを持っていき、売却することが一つの方法です。「売却」ですので、お金を受け取ることができます。ただ、いくらで売却できるかは業者の査定によりますので、一概には言えません。

また、タイヤに傷があったりすると、買取してもらえないこともあります。基本的に、買取を専門に行う業者であれば、「0円でいいから引き取ってほしい」と伝えても対応してもらえません。そのため、タイヤの破損がひどい場合には、売却はあきらめましょう。

ただし、買取と処分の両方に対応している業者であれば、処分代を支払うことで引き取ってもらうことができます。

1-2. 不用品回収業者に出す

不用品回収業者であれば、要らなくなったタイヤの処分に対応しています。基本的に、自宅に来てもらうことができますので、わざわざタイヤを渡すために遠くまで出かける必要はありません。この点はメリットになりますね。

ただ、中には悪質な業者も存在します。そのため、無許可で運営しているような業者のところには出さないようにしましょう。

また、廃品回収業者というのもありますが、こちらでは原則タイヤを引き取ってもらうことができません。そもそも、廃品回収業者の特徴は、無料で廃品を回収することです。なぜ無料かというと、回収したものをリサイクルできるからです。パソコン等の家電がいい例ですね。

しかし、タイヤの場合、処分するためにコストがかかってしまう関係がありますので、無料で引き取ることができないのです。

1-3. オークションに出品

ネットオークションにタイヤを出品することで、タイヤを処分できるケースがあります。ただ、必ずしも理想の価格で落札されるとは限りません。また、価格がどの程度になるにしろ、他の人に買ってもらうということになりますので、タイヤの情報については正確に記載しておく必要があります。

例えば、落札した人のイメージとは全く違う傷物のタイヤが送られてきた場合、当然クレームにつながります。そのため、出品するタイヤの状態をできる限り詳細に記載しましょう。

また、タイヤの状態がひどい場合、いつまで経っても落札されないということも考えられます。そのようなデメリットも考えた上で、オークションに出品すべきかどうか決めましょう。

1-4. カー用品店に持ち込む

カー用品店にタイヤを持っていけば、スムーズに引き取ってもらえることが多いです。ただ、基本的には処分代を支払わなければなりませんので、そのつもりで持ち込みましょう。

また、自宅まで来てもらって回収してほしいと言っても、対応してもらえないことが多いです。仮に対応してもらえたとしても、プラスで料金を求められることが多いですので、その点は踏まえておきましょう。タイヤ1個か2個程度であれば、車に乗せてカー用品店まで運んだ方が得ですね。

また、持ち込むことで処分してくれるのは、カー用品店だけではありません。ガソリンスタンドや、リサイクルショップなどでも対応してもらえる可能性があります。

2. タイヤの破棄にかかる費用とは

タイヤを廃棄する方法は多々ありますが、廃棄にあたって費用がかかるケースもあります。そこで、それぞれの廃棄方法にかかる費用についてご説明しましょう。

2-1. 買取業者に引きとってもらう場合

タイヤの状態が良ければ、買取業者に売却することができます。査定価格はタイヤの状態によって変わってきますが、1000円前後の見積額になる場合もありますよ。

ただ、タイヤの状態が悪いと売却できない可能性がありますね。その場合、処分代として、逆に500円前後のお金を求められるケースもあります。

2-2. 不用品回収業者に出す場合

不用品回収業者にタイヤを出すとなると、仮に1本だけでも、処分代が1,000円を超えることが多いです。この料金は、他の廃棄方法と比較しても高いと言えます。

要らなくなったタイヤを不用品回収業者に出すことは、廃棄方法の一つではありますが、こうしたデメリットがあることは知っておきましょう。

2-3. オークションに出品する場合

ネットオークションを利用してタイヤを出品し、落札者に届ける過程で、費用がかかるケースがあります。何の項目の費用かについては、どのネットオークションを利用するのかによって異なりますが、一例としては下記のようになっています。

  1. ネットオークションサービスの会員登録にかかる費用
  2. 梱包にかかる費用
  3. システム利用料
  4. 送料

このうち、実際にかかる可能性が高い費用が1と3です。2と4の費用については、条件次第ではかかりません。

まず、2の梱包費用は、出品情報の中に「落札者負担」というように記載しておき、その上で落札された場合は、出品者が負担する必要はありません。また、4についても、同じような形にすれば負担なしで済みます。

ただ、色々な諸費用を落札者負担ということで出品ページに記載してしまうと、落札されない可能性も高くなります。落札者側の負担を増やすわけですから当然ですね。そのため、負担割合についてはよく考慮すべきでしょう。

2-4. カー用品店に持ち込む場合

カー用品店にタイヤを持ち込んだ場合は、1本あたり300円程度で引き取ってくれるケースが多いです。そのため、他の廃棄方法と比べると、廃棄費用が安いということになります。

ただ、カー用品店に該当する店舗はとても多いです。したがって、店舗によっては、より高い費用がかかる可能性もあります。

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3. タイヤ破棄で注意したいこと

基本的に、ご紹介した廃棄方法を正しく実行できれば問題ありません。ただ、前述した廃棄方法以外を選ぶ場合、ルール違反とならないように注意しなくてはなりません。

例えば、空き地や山奥にタイヤを捨ててしまうような行為は、ルールから逸脱しています。不法投棄ということになりますので、法律違反となるのです。そのため、絶対にしないようにしましょう。

また、普通にゴミ捨て場にタイヤを捨ててしまうような行為についても、ルール違反です。なぜなら、タイヤは産業廃棄物としての扱いになるため、ゴミ捨て場に置けるようなものではないからです。

このように、廃棄方法を間違えてしまうと大変です。したがって、正しい知識のもと、適切に廃棄を行わなければなりません。

4. まとめ

タイヤは、車が走行するために必要不可欠なパーツです。しかし、いざそのタイヤが要らなくなった場合は、廃棄方法がわからず戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。

確かに、気軽にゴミ箱に捨てられるようなものではありませんが、実際には多くの廃棄方法があります。また、タイヤの状態が良ければ、売却によってお金を得られるケースもあります。そのため、多くの方法を比較検討した上で、一番妥当と思うものを選びましょう。

ただ、どの廃棄方法を選ぶにしろ、押さえておきたいポイントはあります。タイヤは大きなものですので、些細なことで処分に手間取ってしまうのはストレスですね。

大切なことは、廃棄にかかる正しい知識を事前に身につけておくことです。

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