スタッドレスタイヤを安く購入するには、
- いつ購入するか(時期)
- どこで購入するか(店舗)
- どのタイヤメーカーの製品を購入するか
- お買い得な中古品を利用する
- インチダウンする
このような方法があります。
この記事ではこれらの、安くスタッドレスタイヤを購入するための5つのコツを項目ごとに詳しく解説します。
①スタッドレスタイヤが安い時期に購入する
スタッドレスタイヤは時期によって安くなっている場合があります。
シーズン前
シーズン前はスタッドレスタイヤを販売しているカーショップやタイヤショップが多くの在庫を持って販売しています。一方で、ほとんどのユーザーがシーズン前に購入して装着するため、シーズン中は販売本数も少なめです。
そのため、どのショップもシーズン前に多くのスタッドレスタイヤを販売しようとフェアや値引きセールを実施しています。こうした機会を上手く見つければ、予想した販売価格よりも安く購入可能です。
シーズン後
シーズン中に販売されず残った在庫は、翌シーズンに向けて販売店も売り切ってしまいたいものです。
シーズン後にはこうした製品で特価セールを行っているのを見かけます。タイヤサイズが自分の車両にマッチする場合は購入検討対象になります。
タイヤの寿命や製造年月には注意!
ただし、スタッドレスタイヤには耐用年数があるため、新品のままでも時間が経っているタイヤは残りの耐用年数が短くなることには注意が必要です。
一般的な耐用年数は3年といわれるので、1年前に作られたタイヤであれば3割以上、4割程度安くなっていたらお買い得と考えていいでしょう。
②スタッドレスタイヤが安い店で購入する
スタッドレスタイヤを安く購入する基本の1つは、安く販売している店で購入することです。
シーズン前はどのショップでもスタッドレスタイヤの販売に力を入れていますが、ショップごとに販売価格は異なります。
カー用品店やタイヤショップのセール
カー用品店やタイヤショップではタイヤの販売が売上の柱です。そのためにスタッドレスタイヤの販売にはかなり力を入れています。
近隣のライバル店の価格を確認しながら、より安い価格で多くのお客さんを獲得しようと週末セールや先行受注セールなどを行っていますので、本格的なシーズンを迎える前の9月下旬からチェックしておきましょう。
インターネット通販
インターネット通販なら一年を通じて安く購入する事が可能です。実店舗とは異なり、注文を受けてからタイヤメーカーに発注するので在庫を抱える必要がないことで売れ残りもありません。購入するユーザーも、インターネットを使える全国のユーザーが対象となります。販売本数が多い分、利益を削ってユーザーに値引きで還元しています。
③スタッドレスタイヤが安いメーカーを選ぶ
スタッドレスタイヤを作っているメーカーによっても価格は異なります。また、最近は国産タイヤだけではなく輸入タイヤでもラインナップが増えていますので、こちらも比較対象になります。
国産タイヤと輸入タイヤの違い
国産タイヤと輸入タイヤの違いは、日本の路面状況への理解と長年の経験です。国産タイヤメーカーによっては北海道・東北限定商品をラインナップするなど、冬道の路面状況やそれに対して求められる性能をよく理解しています。
一方で輸入タイヤは、欧州など海外での販売本数の方が多いメーカーが豊富にあります。輸入タイヤでも欧米のメーカーであるミシュランなどは、長年の日本での販売活動を通じて評判の良いスタッドレスタイヤを作っています。
また、それ以上に多くの話題となっている輸入タイヤといえばアジアンタイヤでしょう。台湾や中国、インドネシアなどアジアの国々で作られているのがアジアンタイヤです。最大の特徴はその価格の安さです。相場は国産タイヤの3分の1から4分の1の場合もあります。
おすすめのタイヤメーカー
ブリヂストン
国産タイヤでおすすめなのはブリヂストンのスタッドレスタイヤであるブリザックシリーズです。ブリヂストンはタイヤの製造本数で世界ナンバーワンのメーカーです。日本の路面状況も良く理解していますし、北海道・東北地区限定販売タイヤを他の地域よりも先に投入するなど路面状況にあわせた製品開発にも強いメーカーです。スタッドレスタイヤの販売シェアでもナンバーワンですので選んで間違いのない商品でしょう。
ミシュラン
輸入タイヤではミシュランも評判の良いタイヤメーカーです。世界シェアではブリヂストンに次ぐ第2位です。輸入タイヤメーカーの中でも古くから日本市場に参入していますので、日本の道路状況や冬道の路面状況も良く理解しています。
ナンカン
アジアンタイヤの中ではNANKANG(ナンカン)の良い評判を多く聞きます。NANKANG(ナンカン)は夏タイヤ(ノーマルタイヤ)も含めて評価の高いメーカーです。長く使っている国産スタッドレスタイヤよりも、新品のNANKANG(ナンカン)のスタッドレスタイヤを2年毎に交換したほうが良く効くという評価もありました。ここ一番のピーク性能では国産タイヤメーカーのスタッドレスタイヤがおすすめですが、たまに降雪地に行くというユーザーならアジアンタイヤも検討に加えてみてはいかがでしょうか。
もしアジアンタイヤに不安を感じている方は、「輸入タイヤ(アジアンタイヤ)と国産タイヤの性能比較」こちらも確認していただくと、安心してスタッドレスタイヤを安心して安く購入することができるでしょう。
④中古のスタッドレスタイヤを購入する
インターネット通販中心のユーズドパーツショップなどでは、多くのスタッドレスタイヤを取り扱っています。こうしたショップは実店舗も持っていますが、インターネット通販により力を入れています。
中古スタッドレスのメリット
中古スタッドレスタイヤを購入するメリットは、タイヤもしくはタイヤとホイールとのセットが安く買えることです。ホイールとセットで1シーズン使用しただけの商品などが販売されています。価格も、新品で買うよりも半額以下で見つけるける事ができます。スタッドレスタイヤを購入する際は、タイヤだけではなくホイールも必要ですので、セットで安くなっていればよりお得ですね。
中古スタッドレスのデメリット
中古スタッドレスタイヤのデメリットは、新品よりも溝が摩耗しており、製造年月日からも時間が経過している事です。
新品よりも溝が減っていますので、交換時期を判断するプラットホームまでの残り溝も少なくなります。
また、耐用年数も短くなります。スタッドレスタイヤの交換の目安は3シーズンですが、1シーズンだけ使った中古のスタッドレスタイヤでも、残りの使用可能な期間は2シーズンという事になります。
スタッドレスタイヤの状態に不安な場合は、購入前に電話やメールにてスタッドレスタイヤの状態を問い合わせてみましょう。
中古スタッドレス販売店
中古スタッドレスタイヤはアップガレージなどの実店舗を持ちながらインターネット通販にも力を入れている販売店や中古タイヤ・ホイール専門店で購入することが出来ます。
どの販売店もインターネット通販に力を入れていますので、インターネットで検索すると多くの販売店が見つかります。
⑤スタッドレスタイヤをインチダウンする
スタッドレスタイヤを装着する際に、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)よりもインチダウンしているユーザーをご覧になったことはないでしょうか。インチダウンのメリットとデメリットを確認してみましょう。
インチダウンのメリット
タイヤは扁平率の高い(タイヤが薄い)、タイヤ幅の広いものほど価格も高くなります。つまり、インチアップするとタイヤが高くなるということです。反対にインチダウンすることで購入予算を抑えることが可能になります。
また、価格だけではなく性能面でもメリットがあります。インチダウンする際は、現在装着しているタイヤと交換するタイヤの外径をそろえる必要があるため、タイヤ幅が狭く扁平率の高い(横から見るとタイヤが厚い)タイヤに交換することになります。
これによりタイヤ幅が狭くなって接地圧が高くなります。接地圧が高くなればタイヤを路面に強く押し付ける力が働きますのでスリップしにくくなります。スリップしやすい圧雪路や凍結路(アイスバーン)ではインチダウンのメリットが受けられます。
インチダウンのデメリット
インチダウンのデメリットは冬道以外での性能が低下することです。なぜなら、タイヤ幅が細くなっていますので、グリップ力が低くなってしまうからです。
また、扁平率の高いタイヤはカーブなどで変形しやすいのでここでもグリップ力は低下し、スリップしやすくなります。高速走行時にも変形しやすいことから、ふらつきやすいなどハンドリング面でも性能低下が確認できます。
タイヤサイズの確認方法
タイヤサイズは現在装着している夏タイヤ(サマータイヤ)のサイズと同じものを選ぶのが基本です。インチダウンを検討する場合は、車のドア内側に貼られたシールを見て、その車両に設定されているタイヤサイズを確認しましょう。ここに記載されているタイヤサイズなら、タイヤの外径が同じになるように設定されています。
ただし、同じ車両でもスポーツグレードなどではブレーキが大きくインチダウン出来ない場合があります。不安な場合はカーディーラーなどでインチダウン可能か確認してみましょう。
番外編:スタッドレスタイヤをレンタルする
正月に降雪地の実家に帰省する、仲間とスキー場に行く事になったなど、一時的に利用するのに便利なのがレンタルサービスです。
レンタルサービスの料金は、1週間で18,000円(税別)から30,000円(税別)程度で利用可能です。この価格にはタイヤの脱着料金も含まれています。
年に1回だけ必要な場合などは、スタッドレスタイヤの保管場所を考える必要もなく、寿命や耐用年数に気を使う必要もありません。ただし、年に2回以上の利用が予想される場合は中古スタッドレスタイヤの方が費用的に安くなる事も考えられます。
また、レンタルサービスでは事前に予約しておかないと在庫がなくなっており、利用できないこともありますので注意しましょう。
番外編:スタッドレス付きのレンタカーを借りる
短期間だけスタッドレスタイヤが必要なのであれば、スタッドレスタイヤが装着されたレンタカーを借りる方法もあります。こうしたレンタカーは、4WDなどの雪道に強い車種が用意されていますので、そういった点でも安心です。
ただし、スタッドレスタイヤのレンタルサービス以上の予算が必要になります。ミニバンを借り切って5人でウィンタースポーツに行くなどであれば1人あたりの予算は安く済みますが、1人や2人だけの利用では予算的にも高くつくことを考えておきましょう。また、降雪地でない場所にあるレンタカーショップでは、スタッドレスタイヤ装着車が用意されていないこともあります。
これらの事から考えると、降雪地までは鉄道など公共交通機関で移動し、現地についてからの移動をスタッドレスタイヤ付きレンタカーにすれば利用日数も短く抑えられ、安全な走行と予算面を両立できることになります。
番外編:オールシーズンタイヤを購入する
最近人気の車種であるSUVには標準装着され、評判を呼んでいるのがオールシーズンタイヤです。オールシーズンタイヤなら夏の乾いた路面から雪道まで一定の走行性能で走れるように作られています。
季節や路面状況にあわせてタイヤ交換を行う必要がないのが最大のメリットです。予期せぬ降雪でも安心です。
ただし、スタッドレスタイヤと比べて、圧雪路や凍結路(アイスバーン)での性能は劣ることを理解しておきましょう。こうした路面に特化したスタッドレスタイヤと比較するとグリップ性能は低めで、ブレーキング時の制動距離も長くなります。
また、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)として使う場合も、コーナリング時のグリップ性能は低めですので無理な運転は控えましょう。
オールシーズンタイヤの詳細は、「オールシーズンタイヤとは「万が一の雪にも対応できる」便利なタイヤ!」こちらでも紹介されていますので、チェックしておきましょう。
安いスタッドレスタイヤはタイミングとお店選びが大切!
今回は、スタッドレスタイヤを安く購入するコツをご紹介してきました。いくつか方法がありますが、安く購入するならインターネット通販がおすすめです。最近は、タイヤ交換ができる近所のお店と提携しているショップが多いので、タイヤ交換も心配ありません。
また、その中でも安く購入できるアジアンタイヤも、インターネット通販では豊富に取り扱っていますので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。