軽自動車にはたくさんの魅力があり、自動車の販売台数の上位を占めるほどの人気があります。小回りが利き、運転もしやすく維持費がかからないため多くの人に支持を得てきました。

しかし、そんな軽自動車もタイヤ交換には思いがけない出費を伴うことがあります。例えば、車検前に急いで交換が必要になったり、思っていたよりも高額だったなんてことがあり、突然の出費に困ることがあります。

一方で、タイヤの交換時期や寿命を知っていれば慌てる必要もなく、タイヤ費用を安く抑えることもできます。

そこで今回の記事では、軽自動車のタイヤ交換について詳しくご紹介していきますので早速チェックしていきましょう。

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軽自動車のタイヤ交換時期

軽自動車のタイヤ交換時期を見分けるポイントは次の2つです。

  1. スリップサイン
  2. タイヤの耐用年数

スリップサインの出ている磨り減ったタイヤは交換が必須です。そのままでは車検にも通りませんし、安全性能が低下しているので運転にも影響します。一般的には、30,000~35,000㎞でスリップサインが出てくるのでタイヤ交換の目安になります。

また、タイヤはゴム製品ですので耐用年数があり、通常は4年から5年といわれています。スリップサインが出ていなくても、長く使用しているタイヤは交換が必要です。

詳細は、「タイヤの交換時期・寿命の調べ方」で確認することができます。

軽自動車のタイヤ交換工賃

最近の軽自動車は設定インチ数が大きくなってきていますが通常サイズの13インチ~15インチ程度までなら料金設定は同じで、1本あたり1,200円〜1,500円(4本交換で5,000円〜6,000円)になります。

ちなみに、軽自動車のタイヤ本体の料金は4本あたり以下のようになっています。タイヤ交換員は工賃+タイヤ代金が必要ですのでご注意ください。

  • 13インチ:12,000~20,000円
  • 14インチ:12,000~30,000円
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軽自動車のタイヤ購入費用

軽自動車といっても、最近ではワゴンタイプのものからスポーツカーまでさまざまなカテゴリがあります。ドライバーがタイヤに求めるものが、静粛性、燃費性、走行性、価格なのかによっても値段が変わりますが、いくつかおすすめのタイヤをご紹介しますので、購入費用の参考にしてください。

セミトールワゴン

現在の軽自動車のスタンダードといえる車です。走行性能、燃費性能ともにバランスの良い事が特徴です。

ダンロップ「ENASAVE EC204」145/80R13

耐摩耗性能と左右を非対称にすることで耐偏摩耗性能を同時に高めています。小回りが利くことで前輪に偏摩耗が強く出がちな軽自動車には特に向いているといえるでしょう。タイヤを無駄なく長持ちさせることができる経済的な低燃費エコタイヤです。

ブリジストン「NEXTRY」155/65R13

ブリジストンの先進技術である転がり抵抗を低減させるナノプロ・テックを採用し、重心バランスを最適化しています。「ウェット性能」「ドライ性能」「乗り心地」の基本性能は、軽自動車にも対応する低燃費ベーシックタイヤです。

スポーツタイプ

グリップ力に優れ耐久性に特化したタイヤなので、燃費、静粛性、摩耗、価格においてあまり優れているとはいえません。

ブリジストン 「POTENZA RE-71RS」 165/55R14

サーキットのあらゆるシーンで路面に吸い付くようなハイグリップを発揮します。ドライラップタイムの短縮を可能にするブリヂストン独自のワイドストレートグループ&センターリブ、セブングループ、スリックショルダーブロックの採用はコーナーリングのスピー ドを向上させることが可能です。

TOYO 「PROXES T1R」 195/55R15

トーヨーのフラッグシップブランド「プロクセス」は街乗りからスポーツ走行まで幅広く楽しめます。ハイグリップタイヤの中でも剛性を兼ね備え、サーキット初心者におすすめのタイヤといえそうです。

ハイト系

ハイト系とは車高の高いN-BOX, タント、デイズのような車内の広い軽自動車用のタイヤのことを言います。ハイト系のデメリットである車高が高ために起こる偏摩耗や、ふらつきを抑えるタイヤも開発されました。そのうえ低燃費で高いウェット性能を持ち雨でも安心して運転ができます。

ブリジストン「ECOPIA EX20C TYPE H」 155/65R14

高い低燃費性能を維持しながらウェット向上ポリマーとブリヂストン独自の「ULTIMAT EYETM(アルティメット アイ)」を採用し、雨の日でも安心して走行することができます。 またすり減りにくい「ナノプロ・テックTM ゴム」で耐偏摩耗性向上を実現しました。

ハイト系軽自動車専用設計を採用し小回り、片減りに配慮し背の高い軽自動車特有 のふらつきを抑制しています。

SUV

街乗りだけでなく、オフロード走行を楽しむ軽自動車SUVユーザーをターゲットにしています。

東洋ゴム「OPEN COUNTRY R/T」 165/60R15

アウトドアを楽しむために、オフロードでのトラクション性能とオンロードでの耐摩耗性能や走行安定性を両立しています。マッドテレインとオールテレインの長所を兼ね備えた「ラギッドテレイン」のパターンを採用し、左右で異なるサイドウェー¥ルデザインを施した遊び心のある新たなカテゴリータイヤが誕生しました。

軽自動車のタイヤ交換を自分でする方法

軽自動車のタイヤ交換の方法は普通乗用車と同じです。タイヤが軽い分楽に済ませることができるでしょう。その手順をご紹介します。

  1. 車を平らな場所に置く
  2. タイヤが地面から離れない程度にジャッキアップする
  3. シフトをパーキングレンジにかけ、交換するタイヤの対角線に輪留めをする
  4. スチールホイールはホイールキャップをマイナスドライバーなどで外す
  5. ホイールナットを少しだけ緩める。(軽自動車は通常4穴なので対角線上に緩めていきます)
  6. ジャッキアップする
  7. ナットを外し、タイヤを取り外す。
  8. 新しいタイヤを取り付け、対角線上にナットを仮締める
  9. ジャッキをおろしレンチで対角線上に増し締めする
  10. ホイールキャップをはめ込む

覚えてしまえば楽にできるので、万が一の場合に備えて自分でできるようにしておくと心強いかもしれません。「タイヤ交換を自分でやるための安全な方法」こちらもチェクして、安全なタイヤ交換を行いましょう。

軽自動車のタイヤ交換をする際の注意点

自分でタイヤ交換をする場合、交換予定のタイヤに空気圧を調整しておいてください。付け替えてしまってから空気がないことに気づいても、動かすことができないからです。まずは下準備が必要ですね。必要な空気圧は運転席側のドアを開くとシールなどで記載されています。

また、タイヤの種類によっては、回転方向が決まっているものもあります。通常矢印などでタイヤのサイドに描かれており、そういったタイヤは、向きを間違えないように注意してください。

一番気を付けたいのは、ナットを締め付ける強さです。軽自動車の締め付けトルクは80~100N・mの間ですが、念のため自分の車の値を調べておくとよいのではないでしょうか。

正しいナットの締め方は、「車のタイヤ交換時に知らないと危険な「締め付けトルク」とは?」こちらで確認しておくようにしましょう。

まとめ

軽自動車は普通乗用車よりもタイヤが小さい分、交換の時期は早いかもしれません。使用頻度や乗り方によっても異なるため、タイヤをチェックすることが必要です。

また最近の軽自動車はさまざまなカテゴリに分かれていて、どれを使用しても同じとはいえなくなってきています。交換の時期が来た時に慌てないように、日ごろから自分の車にはどんなタイヤを装着すべきかを考えておくと良いでしょう。

普通乗用車より車体もタイヤも軽いため自分で交換しやすいものです。注意点に気を付けて安全な装着を心掛けてください。

高額な出費となるタイヤ交換ですが、早めの準備を心掛けると少しは安価で手に入れることができるのではないでしょうか?

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